番付分析

大相撲パラサイト

home   更新 2011/07/25


番付の仕組について  

番付について分析してみました。勝ち星と番付昇降の関係など。

予想番付実践編
18年 11
19年  1 5 7 9 11
20年 11
22年 11
23年 11

サイト管理人による予想番付。

あまり本番付との比較はしておりませんが、最近の傾向にそって予想しています。

予想のポイントとなるコメントつき。参考までにどうぞ。

9月場所予想番付アップ!


23年9月場所予想

  西

白 鵬

横綱  
日馬富士 大関 把瑠都
  大関 琴欧洲
琴奨菊 関脇 稀勢の里
鶴 竜 関脇  
豊ノ島 小結 阿 覧
若の里 前1 豊真将
嘉 風 栃ノ心
隠岐の海 豪 風
栃煌山 豪栄道
時天空 雅 山
若荒雄 高 安
魁 聖 栃乃若
富士東 豊 響
玉 鷲 磋牙司
臥牙丸 10 舛ノ山
北太樹 11 朝赤龍
旭天鵬 12 芳 東
安美錦 13 土佐豊
翔天狼 14 玉飛鳥
大 道 15 隆の山
黒 海 16 木村山
寶智山 17  
栃乃洋 十1 宝富士
佐田の富士 武州山
妙義龍 剣 武
天鎧鵬 松 谷
碧 山 双大竜
高見盛 玉乃島
益荒海 佐田の海
城ノ龍 千代の国
直 江 華王錦
鳰の湖 10 旭秀鵬
千代桜 11 千代嵐
濱 錦 12 里 山
琴勇輝 13 飛翔富士
北勝国 14 飛天龍

(幕下 徳勝龍、徳真鵬、勢、北播磨、...上林)

幕内、十両それぞれ2名増員となる。さらに魁皇の引退で枠が一つ空く。

幕尻で7勝8敗の木村山は先場所に続いて奇跡的残留が濃厚だ。

5人分+陥落力士が出る十両には、また大量に昇進力士が出る。

負け越して昇進組の西13枚目で5勝の荒鷲、西11枚目1勝の垣添は確実に落ちる。

8枚目で2勝の明瀬山、3勝の上林もかなり苦しいが、幕下もそれを埋めるほどの昇進候補はいない。

最後の一枠は、上林残留か、11枚目6勝の飛翔富士、9枚目5勝の北勝国、7枚目4勝の徳勝龍の争いとなる。

 

赤字は「新」、青字は「再」、下線は負越ながら浮上

23年7月場所予想

  西

白 鵬

横綱  
把瑠都 大関 日馬富士
魁 皇 大関 琴欧洲
琴奨菊 関脇 稀勢の里
  関脇 鶴 竜
豪栄道 小結 栃ノ心
土佐豊 前1 嘉 風
豊ノ島 旭天鵬
若荒雄 安美錦
隠岐の海 豪 風
魁 聖 若の里
時天空 玉 鷲
臥牙丸 阿 覧
栃煌山 雅 山
豊真将 朝赤龍
北太樹 10 宝富士
高 安 11 栃乃若
磋牙司 12 豊響
大 道 13 富士東
翔天狼 14 高見盛
栃乃洋 15 木村山
舛ノ山 十1 玉飛鳥
芳 東 松 谷
碧 山 武州山
隆の山 華王錦
玉乃島 黒 海
寶智山 双大竜
上 林 佐田の海
佐田の富士 濱 錦
明瀬山 千代の国
10 妙義龍
城ノ龍 11 剣 武
垣 添 12 持 丸
益荒海 13 旭秀鵬

来場所は引退力士の名前が消え、大きく枠が空く。一時的な措置として幕内、十両それぞれ2名減(1枚削減)の方針。

つまり、7人が消える幕内は減少2人を差し引いて5人分が空き。10人が消える十両は幕内への昇進5人を考えると13人分が空く。

もちろん、負け越して陥落する力士の分もあるが、今場所は尻で大きく負け越した力士は幕内十両ともにおらず、上記の空き枠を誰が埋めて昇進するかの争い。

関脇2人が勝越し、小結の鶴竜が12勝。11勝以上の小結が関脇に上がれなかったケースはなく、久しぶりに関脇が3人となりそう。

こうなると平幕が1人減るので、またややこしくなる。番付上は同じでも、5月場所より半枚ずつ順席は下がっている。

平幕上位には人材が枯渇。旭天鵬や若荒雄が8勝ながら大きく番付を上げそう。7勝8敗の力士たちも据え置きが妥当。

入幕力士は中位あたりまで上り、幕尻で負け越した木村山らも陥落せず、枚数が減ったため番付は上昇しそう。

十両上位は、ごっそり力士が抜けたためさらに大きな空洞ができる。

幕内昇進時点の舛ノ山はともかく、5月場所下位でようやく勝越した玉飛鳥や芳東、幕下優勝の松谷らが一気に入幕のチャンスを迎える。

新十両でいきなり上位に入るレアなケースが続々と。

二桁の負け越しを喫した黒海らも番付を上げることとなるかもしれない。

ラッキーな昇進が出ることは予想されていたが、幕下筆頭で3勝4敗だった垣添は彼らよりも通常なら上。

負け越しながら十両昇進という異例のケースが考えられる。

主な昇進が予想される力士:幕内 宝富士(伊勢ヶ濱)、高安(平成生まれ、鳴戸)、磋牙司(再、再十両から1場所で)

大道(阿武松)、富士東(玉ノ井、「渋谷」の方が通りが良いか)

十両 松谷(再、いきなり2枚目か)、碧山(田子ノ浦待望の関取)、隆の山(鳴戸、チェコ初、軽量力士苦節10年)

華王錦(東関、32歳にして)、濱錦(実に6年ぶり十両。よく辞めなかった)、千代の国(九重の関取途絶えず)

南(尾上、大量引退の部屋から)、垣添(負け越しながら昇進?千秋楽執念の3勝目)

持丸(立浪、12年目。10枚目で4勝ながら有力。先場所の8番相撲も効いた)、旭秀鵬(大島、期待の大物も時間がかかったが遂に?)

 

⇛<結果発表>

焦点だった関脇の定員は、予想通り鶴竜が昇進して3人となった。

新聞などでは頑なに関脇2人としていたため、してやったりである。

やはり前回同様西がひとり多い形となった。やはり一人横綱の東と数を合わせている。

1横綱5大関時代は大関5人目は東にしていた。

平幕の最下位も余れば必ず東にしているから、東方が最大3人多いときもあっただけに、バランスを考えても合理的な措置。

負け越して上昇は最低限にと考えていたが、審判部は意外と気にしなかったようである。

十両昇進の最後の一人は旭秀鵬ではなく、3枚目負け越しの荒鷲だった。

 

 

 

 


 

23年1月場所予想

  西

白 鵬

横綱  
魁 皇 大関 把瑠都
琴欧洲 大関 日馬富士
稀勢の里 関脇 琴奨菊
豊ノ島 関脇  
栃煌山 小結 鶴 竜
安美錦 前1 嘉 風
栃ノ心 徳瀬川
玉 鷲 豪栄道
豊真将 旭天鵬
臥牙丸 土佐豊
朝赤龍 阿 覧
豪 風 北太樹
時天空 高見盛
雅 山 若の里
翔天狼 10 白 馬
霜 鳳 11 光 龍
若荒雄 12 猛虎浪
琴春日 13 木村山
黒 海 14 隠岐の海
豊 響 15 蒼国来
栃乃洋 16 豊 桜

入幕争い。

全休の北勝力、下位で大負けの武州山、春日王が転落するが他には落ちそうにない。13枚目で6勝9敗の蒼国来、栃乃洋も残留確実で3枠を争う。

筆頭で10勝の若荒雄、東二枚目9勝の豊桜に西4枚目で11勝(優勝同点)の豊響が確定。

5枚目10勝の旭南海、6枚目で11勝(十両優勝)の魁聖も上がっておかしくない星だが、絶対上げるべき星でもないので据え置き確実。

三役争い。

関脇の2人は負け越したが、小結に留まりそう。小結二人は陥落で関脇2つが空く。

順当に筆頭の稀勢の里(10勝)と琴奨菊(9勝)が復帰しそう。東2枚目8勝の安美錦は苦しいか。

9枚目で14勝、優勝同点の豊ノ島は過去の例からしても三役確実。張出は原則作らない方針だが、貴乃花審判長となってどうなるか。

(→意外に三役の枠は増やさず、豊ノ島は東筆頭止まり。14勝した平幕としては異例。厳格な運用が続く)

平幕に留まる可能性もあるが、三役にねじ込むとすれば関脇で負け越しの2人よりは上に、という意図からあえて関脇に予想した。

平幕上位から中位はそれほど固まらずにバラけた。大きなブレはないと思う。

上位挑戦圏には、徳瀬川や玉鷲、12勝した豪栄道が戻りそう。臥牙丸も見たいが大関戦1番くらいあるか。

22年11月場所予想

  西

白 鵬

横綱  
琴欧洲 大関 把瑠都
日馬富士 大関 魁 皇
栃煌山 関脇 鶴 竜
栃ノ心 小結 阿 覧
琴奨菊 前1 稀勢の里
安美錦 朝赤龍
豪 風 豊真将
嘉 風 白 馬
北太樹 若の里
黒 海 琴春日
木村山 徳瀬川
霜 鳥 玉 鷲
臥牙丸 豊ノ島
蒼国来 10 土佐豊
旭天鵬 11 猛虎浪
栃乃洋 12 豪栄道
時天空 13 武州山
雅 山 14 高見盛
光 龍 15 春日王
翔天狼 16 隠岐の海
北勝力 17  

十両省略。幕内下位が難しい。上位で大負け組、十両で大勝ち組、下位で6〜8勝組が集中してしまった。大負け組、大勝ち組ともに損を被った。

白鵬の連勝が続く中、番付一枚が対戦相手に関わる重要なポイント。番付通りなら東前頭4枚目までが対戦圏。先場所大活躍の尾車の両風が対戦圏に入るか。それとも進境著しい白馬や北太樹が食い込むか。7日目で69連勝に届く。曲者の安美錦、朝赤龍が対戦圏に復帰しており楽しみである。三役にも実力者ぞろいだが、横綱-関脇戦は10、11日目に残しておくのが普通。小結の阿覧が初日、栃ノ心が連勝記録更新に関わる辺りで当てられるか。善戦の続く稀勢の里は勢いに乗せてから当てたいところ。

下位の方も実力者揃い。実力以上に落ちすぎたり、上がらなかった力士が息を潜めているので、爆発に期待したい。

22年9月場所予想

  西

白 鵬

横綱  
日馬富士 大関 琴欧洲
把瑠都 大関 魁 皇
阿 覧 関脇 栃煌山
鶴 竜 小結 稀勢の里
時天空 前1 琴奨菊
若の里 栃ノ心
豊真将 徳瀬川
旭天鵬 安美錦
高見盛 白 馬
猛虎浪 土佐豊
北太樹 朝赤龍
黒 海 木村山
武州山 北勝力
将 司 10 霜 鳳
嘉 風 11 琴春日
光 龍 12 豪 風
春日王 13 栃乃洋
蒼国来 14 玉 鷲
臥牙丸 15 豪栄道
豊ノ島 16 垣 添
雅 山 17  
豊 響 十1 土佐ノ海
若荒雄 玉飛鳥
翔天狼 旭南海
豊 桜 寶智山
若天狼 魁 聖
佐田の海 玉乃島
境 澤 磋牙司
佐田の富士 仲の国
徳真鵬 星 風
安壮富士 10 松 谷
城ノ龍 11 隠岐の海
十文字 12 宝富士
栃乃若 13 琉 鵬
芳 東 14 山本山

謹慎休場者が大量に出て、異常な状況。負け越し力士は上がらない原則から、勝ち越し力士は繰り上がりで幸運な上昇が相次いだ。

全休・全敗は普通は10枚余りの下降。懲罰的に普段より大きく落とすかとも考えられるが、これだけ大量だとむしろ下降は控えめにしないとバランスが保てない。

琴光喜が消えて幕内は17枚目が「徳俵」となっている。十両からの昇進候補もあまりおらず、普段なら将司と琴春日しか上がれないところ。

無理やりあと3人引き上げ、しかもかなりの上位まで。

6人目はさすがに厳しいので、陥落必至と見られた謹慎力士3人が残ると予想したが、無理にでも落とすのだろうか。

十両はもっとひどい。十両の勝ち越し力士は全員6枚目までに入り、ぎりぎりの昇進力士を中位に上げざるを得なかった。

山本山を残す方が自然なので、8枠を空けたが、11枚目6勝の琉鵬や6枚目4勝の芳東まで拾う結果に。

番付運に泣いた寶智山や清瀬海らが聞いたら起こりそうなラッキーな十両昇進劇が続々。

<展望>

魁皇がカド番。故障の回復具合さえ良ければ。今場所も大丈夫そうだった。

白鵬の連勝記録が注目されるが、序盤戦の対戦相手で目新しいのは徳瀬川。大型ながら変化も効き、右四つの型を身につけつつあるモンゴルの新顔。

今場所10連勝を記録した敢闘賞・豊真将も上位復帰。同じく三賞受賞の阿覧、鶴竜にも期待がかかる。今場所は3人とも進境著しかった。

初日はおそらく稀勢の里。何度も横綱を苦しめた日本人最後の刺客と言える。

その後序盤は、今場所投げの打合いを演じた時天空や、三役から陥落した琴奨菊、栃ノ心、ベテラン若の里が挑む。

千代の富士に並ぶ53連勝となる6日目には、小結鶴竜が出るか。

大記録がかかるだけに、九重審判部長権限で大関をぶつけても面白いが。


22年7月場所予想

  西

白 鵬

横綱  
把瑠都 大関 日馬富士
琴欧洲 大関 琴光喜
魁 皇 大関  
稀勢の里 関脇 琴奨菊
栃ノ心 小結 白 馬
朝赤龍 前1 栃煌山
阿 覧 安美錦
旭天鵬 時天空
豪栄道 雅 山
豊 響 北太樹
豊ノ島 鶴 竜
若の里 徳瀬川
猛虎浪 嘉 風
垣 添 豪 風
若荒雄 10 霜 鳳
土佐豊 11 高見盛
黒海 12 玉鷲
豊真将 13 木村山
隠岐の海 14 北勝力
臥牙丸 15 武州山
玉飛鳥 16 岩木山
     
翔天狼 十1 琴春日
   
春日王 千代白鵬
玉飛鳥 将 司
安壮富士 蒼国来
豊 桜 土佐ノ海
武州山 徳真鵬
大 道 境 澤
清瀬海 春日錦
旭南海 10 星 風
若天狼 11 山本山
普天王 12 松 谷
上 林 13 霧の若
佐田の富士 14 海 鵬

揉めるのが十両最下位。大ベテラン海鵬が8枚目4勝でも残るか、西幕下5枚目5勝の魁聖か。審判部長は友綱さんですが、どう出るか。普通なら功労者を残すか。佐田の海、寶智山、十文字、青木、剣武はあと1つ勝っていれば。大混戦の関取争奪戦。千秋楽、新十両の益荒海は星風に敗れ転落。入替戦の常連・霧の若は踏み止まった。上林は3年ぶりの復帰を決めた。新十両松谷は改名か。

 

22年5月場所予想

  西

白 鵬

横綱  
日馬富士 大関 琴欧洲
琴光喜 大関 魁 皇
把瑠都 大関  
稀勢の里 関脇 安美錦
琴奨菊 小結 栃煌山
雅 山 前1 豊ノ島
豊真将 栃ノ心
鶴 竜 若の里
北太樹 朝赤龍
岩木山 白 馬
時天空 黒 海
玉 鷲 隠岐の海
垣 添 徳瀬川
猛虎浪 旭天鵬
豪 風 10 豊 響
土佐豊 11 嘉 風
木村山 12 豪栄道
阿 覧 13 高見盛
栃乃洋 14 北勝力
霜 鳳 15 若荒雄
光 龍 16 玉乃島
     
臥牙丸 十1 磋牙司
翔天狼 琴春日
春日王 千代白鵬
玉飛鳥 将 司
安壮富士 蒼国来
豊 桜 土佐ノ海
武州山 徳真鵬
大 道 境 澤
清瀬海 春日錦
旭南海 10 星 風
若天狼 11 山本山
普天王 12 松 谷
上 林 13 霧の若
佐田の富士 14 海 鵬

揉めるのが十両最下位。大ベテラン海鵬が8枚目4勝でも残るか、西幕下5枚目5勝の魁聖か。審判部長は友綱さんですが、どう出るか。普通なら功労者を残すか。佐田の海、寶智山、十文字、青木、剣武はあと1つ勝っていれば。大混戦の関取争奪戦。千秋楽、新十両の益荒海は星風に敗れ転落。入替戦の常連・霧の若は踏み止まった。上林は3年ぶりの復帰を決めた。新十両松谷は改名か。

新大関把瑠都は一番下に予想。最近昇進力士は、カド番よりも下に置かれている。小結は栃煌山が11勝で一気に上がりそう。上位にフレッシュさが欠け、新三役は期待できない状況が続く。10勝の北太樹には横綱対戦圏まで上がって欲しかったが、筆頭で早々に負け越した鶴竜、若の里が帳尻を合わせてきたため、3枚目はふさがる見込み。4枚目ではなかなか番付順だと佐渡ヶ嶽勢にしか当たらない。この北太樹に加え、白馬、隠岐の海、徳瀬川あたりがするすると番付を上げている。彼らが新三役候補となる。大関戦初勝利を挙げたが跳ね返された土佐豊らと凌ぎを削って伸びて欲しい。普天王、海鵬が幕下落ちの危機。

→把瑠都は西の片屋に。横綱が一人で東に力士が偏るための措置だろう。しかし、朝青龍一人横綱時代に大関が奇数になったときは、大関最下位は東に詰めていたはず。大関、関脇がともに奇数の時は、関脇最下位が西に回ってバランスを取るものとなっていた。横綱は東西のバランスに勘案しないのかと思っていたが、あっけなく定説は覆された。行司さんが書きやすければそれでいいですが。その他、平幕中下位では大きく負け越した力士が予想よりも落ちず、幕尻近くで小幅勝ち越しの力士は上がらなかった。

 

22年3月場所予想

  西

白 鵬

横綱 (朝青龍)
日馬富士 大関 琴欧洲
魁 皇 大関 琴光喜
把瑠都 関脇 豊ノ島
安美錦 小結 稀勢の里
鶴 竜 前1 若の里
旭天鵬 琴奨菊
豪栄道 玉 鷲
阿 覧 栃ノ心
豊 響 雅 山
垣 添 豪 風
土佐豊 嘉 風
豊真将 栃煌山
岩木山 白 馬
北太樹 10 朝赤龍
霜 鳳 11 北勝力
高見盛 12 時天空
隠岐の海 13 黒 海
徳瀬川 14 玉乃島
磋牙司 15 猛虎浪
武州山 16 春日王
     
若荒雄 十1 将 司
土佐ノ海 臥牙丸
栃乃洋 翔天狼
安壮富士 木村山
清瀬海 境 澤
琴春日 旭南海
光 龍 蒼国来
海 鵬 千代白鵬
豊 桜 普天王
山本山 10 若天狼
霧の若 11 白乃波
玉飛鳥 12 春日錦
徳真鵬 13 佐田の富士
益荒海 14 大 道

横綱は優勝した白鵬が3場所ぶりに東に。

異例の時期に引退した朝青龍はおそらく番付に残るか、西横綱が空白になっているのではと思われる。

一人繰り上がって十両昇進力士が発表されていないからだ。

新入幕、新十両が多くフレッシュな印象。

注目は関脇把瑠都。琴光喜は正念場。

上位には玉鷲が進出。押し相撲が通用するか。

十両では臥牙丸が新入幕を狙う。

<答え合わせ>

   細かいところは外しても仕方ない。予想番付よりも気まぐれなのが本番付と割り切っている。三役までは当てて当然。昨今関脇小結は2人づつが大原則となっているから予想は容易。と偉そうに言ってたら、小結の東西が逆。3枚目9勝の稀勢の里と、6枚目11勝の安美錦。3枚差は2勝差でひっくり返るかと思ったが、上位では横綱大関対戦圏と圏外では見えない壁があるもよう。平幕とは言え、上位に行くほど番付の重み、価値は高い。阿覧が予想以上に上がっている。10勝で8枚アップは甘いと思うが、確かに玉鷲よりは上か。これはミスだが、琴奨菊より上とは意外。共に上位で5勝止まりだった栃ノ心と雅山が予想より2枚ずつ多く落ちている。代わって土佐豊、豊真将が3枚多く上がっており、筆者の予想よりも「上り優先」の番付編成だった。しばらくサボっているうちに傾向が変化したか。新陳代謝を促す流れがあるのか。全体を見ても、7勝は1枚、6勝なら3〜4枚、5勝なら全員5枚と力士間の不平等がほとんどなく、なかなかよく出来た番付だ。一方で勝ち越し力士は大きく上がっている。9勝力士は5枚以上は上がっており、これも足並みが揃っている。今回は本番付に完敗。来場所はもう少し試行錯誤して精度を高めたい。


 

20年9月場所予想    

  西
白 鵬  横綱 朝青龍
琴光喜 大関 琴欧洲
魁 皇 大関 千代大海
安 馬 関脇 豊ノ島
朝赤龍 小結 把瑠都
琴奨菊 前1 雅 山
稀勢の里 豊真将
安美錦 露 鵬
旭天鵬 栃乃洋
鶴 竜 豪栄道
岩木山 豊 響
栃煌山 時天空
若の里 若ノ鵬
高見盛 北勝力
将 司 10 出 島 
普天王 11 玉乃島
栃ノ心 12 嘉 風
豪 風 13 木村山
北太樹 14 千代白鵬
玉 鷲 15 黒 海
春日王 16 垣 添
     
武州山 十1 土佐ノ海
北 桜 若麒麟
霜 鳳 豊 桜
春日錦 玉春日
白露山 保志光
光 龍 旭南海
琴春日 阿 覧
猛虎浪 白乃波
潮 丸 磋牙司
龍 皇 10 白 馬
山本山 11 市 原
土佐豊 12 皇 司
霧の若 13 海 鵬
安壮富士 14 若天狼

横綱は優勝した白鵬が3場所ぶりに東に。

大関は琴光喜が11勝と久しぶりの好成績。他の3人は9勝で並んだ。

三役は、豊ノ島が新関脇。両関脇とも三役で10勝の成績を残して大関へは互角の距離。

2つの枠が空いた小結には、まず東2で8勝朝赤龍、5枚目10勝の把瑠都が昇進。5枚目9勝の雅山は及ばないか。

平幕上位には、三役から落ちた琴奨菊、稀勢の里ら実力者がひしめく。上位に強い雅山、安美錦、栃乃洋。中位に落ちていた豊真将、旭天鵬、露鵬も復帰してきた。

中位では、若手とベテランがせめぎ合う。上位経験を積んだ若ノ鵬、先場所復調し敢闘賞の豊響、新入幕で10勝の将司がどこまでやれるか。

新入幕は、北太樹と玉鷲が確実。2枚目9勝の春日王は、終盤8連敗を喫したベテラン土佐ノ海と入れ替わって再入幕なりそうだが、

8枚目12勝の武州山は下に一枚あって7勝8敗の垣添(西14枚目)を引き摺り下ろすには至らないか。苦労人は来場所に悲願の新入幕をかける。

その他は、十両上位には幕内経験者がずらりと並ぶ。保志光や阿覧は大勝ちすれば新入幕の可能性あり。

新十両に久しぶりの200キロ超級力士・山本山。安壮富士に加え、幕下西3枚目で4番ながらも若天狼が久々に関取に。序二段から見事復活した。

来場所はベテラン海鵬が十両の下位で正念場を迎える。幕下では翔天狼、星風がチャンス。巨漢鳥羽の山、里山らも復帰を目指す。

 

20年7月場所予想    

  西
朝青龍  横綱 白 鵬
琴欧洲 大関 琴光喜
魁 皇 大関 千代大海
安 馬 関脇 琴奨菊
稀勢の里 小結 豊ノ島
安美錦 前1 若ノ鵬
北勝力 朝赤龍
普天王 栃乃洋
若の里 把瑠都
豪栄道 雅 山
時天空 鶴 竜
露 鵬 高見盛
豊真将 出 島
岩木山 旭天鵬
玉乃島 10 栃煌山 
黒 海 11 玉春日
豪 風 12 木村山
豊 響 13 土佐ノ海
光 龍 14 垣 添
栃ノ心 15 嘉 風
千代白鵬 16 将 司
     
玉 鷲 十1 豊 桜
若麒麟 春日王
北 桜 北太樹
保志光 霜 鳳
白露山 春日錦
琴春日 白 馬
海 鵬 皇 司
潮 丸 龍 皇
旭南海 武州山
霧の若 10 片 山
若荒雄 11 白乃波
猛虎浪 12 市 原
阿 覧 13 磋牙司
土佐豊 14 玉飛鳥

横綱は朝青龍が結びで勝って東の正横綱を守る。

三役は激しい争いとなった。4人の枠は守られるだろうということを前提に考える。

稀勢の里が10勝したが、当然のように新関脇は見送られる。これで彼が小結で勝ち越したのは何度目か。

もういい加減、枠を増やしてでも関脇にしてやれば良いのにと思うが、目標はその上にある。三役で二ケタの実績で両関脇より大関に近い距離。

朝赤龍が負け越して空いた残り1枠。西小結の座を狙うのは3人

番付順に、西2・8−7 若ノ鵬 上位初挑戦で勝ち越し。

続いて西4・10−5 安美錦 琴欧洲に唯一の土をつけ殊勲賞

西5・11−4 豊ノ島 上位対戦は少ないが、敢闘賞獲得

成績重視で単純比較し、豊ノ島に軍配。

上位対戦圏内には、若の里に栃乃洋、普天王、北勝力ら若手を押しのけて上昇。

幕内の座は、陥落する力士が4人で確定的。

その4つの枠を狙う力士が、木村山を除き微妙な成績。

上位にはギリギリの勝ち越し力士が多数。

彼らを飛び越えて西7・12勝の光龍、東11・13勝で十両Vの千代白鵬が上がりそうだ。

最後の枠には東3・9−6の将司か。

次点の東2・8−7の玉鷲は、勝ち越してから昇進のライバル千代白鵬・将司との直接対決に敗れたのが響いた。東筆頭の最短距離にいた若麒麟も、千秋楽負け越し。この二人が千秋楽勝っていれば、入幕争いはもっと難航しただろう。

気がつけば4人とも新入幕。フレッシュな顔ぶれ。

十両には昨初〜春にかけての大物新弟子ラッシュの中から、阿覧が新十両。土佐豊も再十両。

その他、山本山や南、李も幕下上位で勝ち越しており、今年中に続々と上がって来そうだ。

対して幕下付出勢は苦戦。先場所朝陽丸がついに関取になれないまま引退したが、下田・森・吐合ら厳しい付出基準をクリアした力士が、前相撲組に先を越される逆転現象がおきている。

20年5月場所予想    

  西
朝青龍  横綱 白 鵬
琴光喜 大関 魁 皇
千代大海 大関 琴欧洲
安 馬 関脇 琴奨菊
稀勢の里 小結 朝赤龍
黒 海 小結  
把瑠都 前1 旭天鵬
若ノ鵬 雅 山
鶴 竜 時天空
栃煌山 安美錦
普天王 北勝力
高見盛 豊ノ島
豪栄道 栃乃洋
豪 風 春日王
露 鵬 出 島
豊真将 10 若の里 
岩木山  11 垣 添
玉春日 12 土佐ノ海
栃ノ心 13 白露山
玉乃島 14 嘉 風
豊 響 15 琴春日
白 馬 16  
     
若麒麟 十1 木村山
北大樹 玉 鷲
皇 司 龍 皇
豊 桜 保志光
北 桜 将 司
光 龍 海 鵬
猛虎波 春日錦
境 澤 潮 丸
白乃波 千代白鵬
旭南海 10 霜 鳳
市 原 11 大勇武
霧の若 12 磋牙司
若荒雄 13 安壮富士
武州山 14 片 山

横綱は朝青龍が3場所ぶりに東の定位置に戻る。

大関陣は8番で並ぶレベルの低い争い。角番琴欧洲が西2番目に。

三役も3人が8勝で番付をキープ。千秋楽、関脇を巡る争いは、稀勢の里を三賞かかる琴奨菊が下した。稀勢、小結で4度目勝ち越しも、また関脇には届かず。

豪風がその座を追われ、空いた三役一枠。東筆頭朝赤龍と、西5枚目12勝の黒海の争い。

どちらも捨てがたい。先場所4枚目で10勝ながら三役復帰を見送られた朝赤龍だが、その時これを制して昇進した豪風は7枚目で12勝だった。

それより2枚も番付が上で同成績の黒海も、有力な候補。かつてなら、これだけの大勝ちには三役を増枠することも珍しくなかった。

最近の三役4人固定の傾向の強さを鑑みると、黒海は筆頭据え置きが予想されるものの、あえて3人目の小結を作った。それほど難しいケースである。

平幕上位には新鋭外国勢が進出して新三役を狙う。中位にも実力者がひしめく。

幕内からは6人がどうやっても落ちる成績。昇進候補はそれほど好成績でもなく、普通なら土佐ノ海だけ昇進させるところだが、今回はラッキー。

3人の新入幕力士が誕生しそうだ。

 

19年11月場所予想

  西
白 鵬  横綱 朝青龍
琴光喜 大関 千代大海
琴欧洲 大関 魁 皇
安美錦 関脇 朝赤龍
安 馬 小結 琴奨菊
豊真将 前1 雅 山
出 島 豊ノ島
稀勢の里 鶴 竜
時天空 旭天鵬
春日王 豪 風
玉乃島 豪栄道
高見盛 豊 響
若の里 栃乃洋
玉春日 普天王
嘉 風 10 土佐ノ海
白露山 11 露 鵬
時津海 12 北勝力
垣 添 13 若ノ鵬
海 鵬 14 黒 海
把瑠都 15 栃煌山
若麒麟 16 春日錦
     
岩木山 十1 豊 桜
白 馬 寶智山
栃乃花 皇 司
霜 鳳 北 桜
千代白鵬 龍 皇
駿 傑 潮 丸
琴春日 北太樹
光 龍 里 山
将 司 猛虎浪
保志光 10 市 原
白乃波 11 片 山
十文字 12 境 澤
安壮富士 13 旭南海
磋峨司 14 芳 東

要所で難問がいくつか。

 まず、三役。小結安馬が10勝で、関脇復帰には十分な成績だが、空きがない。3人目の関脇を作る事も考えられるが、小結10番での据え置きは珍しいことではなく、あえて定員を増やすことは考えにくい。

よって三役枠は稀勢の里が陥落する「1」だけ。これを西筆頭・勝越1の豊真将と、西3枚目・勝越5の琴奨菊が争う。内容・対戦相手などの活躍度も微妙で、難しい。ここは普通なら(上が詰まっていない状況:もっと下の番付同士なら)番付上に行くはずの琴奨菊の小結再昇進と予想する。豊真将が「東」筆頭なら、さらに微妙になったところだが、半枚の隙間が判断に影響した。

幕内十両の間も難しい。昇進力士3人、陥落力士2人は順当。もう一人は落とさなければならない。陥落候補が2人(岩木山、春日錦)。運が良ければ上がれそうな十両力士が2人(豊桜、白馬)。4人で1枠を争う格好だが、陥落候補2人が、昇進候補4番手の豊桜より優勢。したがって、10枚目で負越7の岩木山と幕尻東16枚目で負越1春日錦の比較。ここは、終盤3連勝で粘った春日錦が、終盤5連敗と力尽きた岩木山を押えて残留と見た。生き残りを賭けた直接対決一番が含まれていることが決め手。新入幕は19歳・露西亜の大器、若ノ鵬が早くも昇進。新十両で一度跳ね返されるなど、体は立派ながら完成度は低い。しかし再十両からトントン拍子で上がってしまうあたり、進化が窺がえる。若麒麟は闘志溢れる上突っ張りが魅力、たまに悪質なほど激しく、空回りすることもあるが、最近地力がついて面白いように前へ出られるようになった。遅れてきた「58組」。再々入幕把瑠都は、やはり今場所も目玉。怪我さえしなければ、終盤まで優勝争いをする期待が持てる。

 対して、十両幕下間はすんなりと決まりそうだ。新十両3人は、苦労人揃い。番付運のない幕下付出力士、大卒で前相撲から取った小兵、そして超スロー出世力士。こうしてみると、十両の顔ぶれも数年前とかなり変わった。あまり「番人」といった感じの十両力士がいないのだ。光法、栃栄、武雄山も幕下、隆乃若はついに引退。時代の流れが早くなったような感がある。

 

19年7月場所予想

  西
朝青龍  横綱 白 鵬
魁 皇 大関 千代大海
琴欧洲 大関  
琴光喜 関脇 安 馬
朝赤龍 小結 時天空
安美錦 前1 出 島
若の里 琴奨菊
豪 風 高見盛
露 鵬 玉乃島
雅 山 豊真将
豊ノ島 稀勢の里
普天王 栃煌山
龍 皇 鶴 竜
栃乃洋 黒 海
春日王 10 北勝力
把瑠都 11 北 桜
白露山 12 里 山
嘉 風 13 土佐ノ海
時津海 14 垣 添 
玉春日 15 豊 響
寶智山 16 海 鵬
皇 司 17  
岩木山 十1 駿 傑
潮 丸 栃乃花
旭天鵬 若ノ鵬
白乃波 大真鶴
豪栄道 春日錦
玉力道 安壮富士
霜 鳥 将 司
豊 桜 十文字
若麒麟 白 馬
光 龍 10 片 山
猛虎浪 11 琉 鵬
旭南海 12 境 澤
北太樹  13 保志光
高見藤 14 光 法

「2横綱3大関」 1横綱時代が遂に終焉。栃東引退もあって大関は3人にスリム化された。

2横綱3大関と言えば、横綱曙・貴乃花、大関若乃花・武蔵丸・貴ノ浪の時代が思い起こされる。

2横綱間、3大関間の実力差が拮抗していて、実力を反映した番付になっている。

朝青龍1人横綱時代に、必要に迫られて無理に横綱を作らなかったことからも、実力を番付に反映させようとする傾向が見える。

千代大海は大関在位新記録の51場所目。名大関貴ノ花の大記録が26年目にして破られた。

役力士減少に伴い、1年半ぶりに「前頭17枚目」が発生。

幕内下位の不成績者が多く、来場所の平幕二ケタはスカスカ状態に。

これにより、十両上位で勝ち越した力士は稀に見る幸運昇進が続々。

十両上位もやや空洞が出来て、若ノ鵬や白乃波が一気に新入幕のチャンス。

幕内からの陥落力士も救われて1場所での復帰が望めそう。

豪栄道は肘の怪我もあって入幕の好機を逃し、栃煌山に続いて豊響にも先行を許した。

先場所と今場所、状況が入れ替わっていれば入幕していたのに、番付運のない力士である。

新十両は3人。スピード出世の境澤に注目が集まるが、幕下上位でじっくり熟成した北太樹も力がある。

師匠の本名が四股名に含まれた保志光の関取昇進で、外国出身力士がまた最多記録更新。

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19年5月場所予想

  西
朝青龍  横綱  
白 鵬 大関 琴欧洲
魁 皇 大関 栃 東
  大関 千代大海
琴光喜 関脇 安 馬
豊真将 小結 豊ノ島
琴奨菊 時天空
黒 海 玉乃島
稀勢の里 垣 添
安美錦 栃煌山
豪 風 鶴 竜
春日王 時津海
高見盛 若の里
旭天鵬 朝赤龍
露 鵬 出 島
雅 山 10 栃乃洋
皇 司 11 霜 鳥
栃乃花 12 里 山
玉春日 13 普天王
潮 丸 14 岩木山
龍 皇 15 寶智山
春日錦 16 土佐ノ海
北勝力 嘉 風
北 桜 白露山
豪栄道 栃 栄
将 司 海 鵬
琉 鵬 駿 傑
豊 桜 十文字
豊 響 片 山
白 馬 把瑠都
光 龍 隆乃若
安壮富士 10 大真鶴
玉力道 11 白乃波
光 法 12 武州山
若ノ鵬   13 猛虎浪
千代白鵬 14 旭南海

(コメント)まず注目してもらいたいのは、十両の青字3人。この並びが重要である。前場所東西筆頭の猛虎浪と千代白鵬が4勝、東西2枚目の若ノ鵬と境澤が5勝。昇進枠3を巡っての難局となったが、編成委員会後の発表では上記3力士が昇進と発表された。普通なら番付と成績を勘案して若ノ鵬、境澤、猛虎浪、千代白鵬の順になるはずだが、「筆頭優先」原則が発動したのか、千代白鵬が昇進、境澤が見送りとなった。じゃあ上がった3力士の順番はどうなるのだろうか。どうやっても矛盾が生じると思うのだが。

 そんなことに注目しているのはよほどの変人。普通は最初に持ってくるべき、三役を巡る争い。関脇で1点負け越しの琴奨菊、筆頭で1点勝ち越しの豊ノ島、それに5枚目11勝の豊真将が小結の地位を巡って争う。誰が平幕にされてもおかしくない。最近は「関脇7勝8敗で平幕落ち」の例はないが、今以上に張出が少なかった昭和の終わりから平成初期にはたびたび見られた。豊ノ島は西筆頭。8勝では東に回るだけの例は少なくないが、十両昇進にはあれだけ「筆頭」に拘るのだから、三役昇進においてもそれなりに筆頭勝ち越しを尊重しないと二重基準になってしまう(それがどうしたと言うのが審判部ではあるが)。豊真将は、まだ横綱や全ての大関とは対戦したことがないのがマイナスだが、技能賞を得た内容や琴欧洲戦連勝の内容ある11勝は十分三役の価値は十分。三役を見送られたばかりの琴奨菊に同情して、小結3人という可能性もなくはないが、それなら昇進力士を泣かすだろう。予想では、「番付運のない力士はとことんない。」という過去の例に基づいて、関脇からの陥落とした。

 幕内と十両の間は、ボーダーラインに落ちる力士が多く難しい。10度目入幕皇司、新入幕里山は上の方まで上がりそうで、龍皇・寶智山も普通に上がれる星。西十両4枚目9勝の北勝力が5人目。一応6人目は西5枚目9勝の北桜だが、ここまでは厳しいか。陥落確実は途中休場十文字と全休の把瑠都。危ないのが番付下から土佐ノ海、(西14・6勝)、白露山(東13・5勝)、嘉風(西12・5勝)、岩木山(東11・5勝)、春日錦(東10・4勝)。上がるのが4〜5人とすると、岩木山はほぼ残留確実。白露山は陥落必死で、嘉風、土佐ノ海、春日錦の順に危ないと考える。この3人と北勝力の比較であと2人が決まる。


 

19年1月場所予想

  西
朝青龍  横綱  
琴欧洲 大関 栃 東
魁 皇 大関 千代大海
  大関 白 鵬
雅 山 関脇 琴光喜
稀勢の里 小結 露 鵬
琴奨菊 小結 出 島
時天空 旭天鵬
把瑠都 時天空
豊真将 安美錦
高見盛 朝赤龍
安 馬 春日王
普天王 栃乃洋
鶴 竜 黒 海
豪 風 垣 添
豊ノ島 十文字
玉春日 10 栃乃花
岩木山 11 豊 桜
嘉 風 12 時津海
春日錦 13 安壮富士
潮 丸 14 土佐ノ海
白露山 15 玉乃島
皇 司 十両 北 桜
片 山 北勝力
里 山 栃煌山
若の里 寶智山
霜 鳥 玉力道
龍 鵬 隆乃若
海 鵬 龍 皇
白 馬 栃 栄
将 司 駿 傑
旭南海 10 豪栄道
若兎馬 11 皇 牙
須磨ノ富士 12 光 法
若ノ鵬 13 武州山
光 龍   14 門 元

(コメント)幕内は、三役の人数が最大のポイント。減らしたら平幕以下の番付の「デフレ」が起き、先場所とは逆に「落ちすぎ」現象が起こるおそれがあり、三役候補の琴奨菊・出島の現番付・成績も先場所の露鵬・安美錦に大きく劣るわけでもないから、両者ともに昇進させて三役の員数を維持する方向で予想した。琴奨菊は技能賞を得る活躍で目立つ新星。出島は元大関の陥落後幕内在位最多記録保持者、この活躍を久々の三役復帰で称えたい。関脇は2人で問題なさそう。小結で勝ち越した両力士とも8番では特に上げる理由もないし(3場所連続据え置きの稀勢の里は気の毒だが)、平幕の2力士も小結を飛び越える程の成績ではない。関脇の東西は微妙なところだが、1勝差では覆らないと予想した。大関なら当然1番でも好成績なら順番が変わるが、横綱大関と違って降格の際に差が出る関脇同士の東西は、数場所の実績も加味されるのでは、との判断。

平幕中位の好成績者は、上が詰まっていることもあってあまり上がらない。把瑠都・豊真将の上位挑戦が見もの。高見盛は久しぶりの上位戦が組まれるかは微妙な位置。幕内下位は、普通なら十両陥落濃厚な負け越し・休場力士が続出。しかし十両からの昇進にふさわしい好成績力士も少なく、多くが奇跡の残留となりそう。十両はわずかに負け越した力士がかなり多いため、勝ち越し力士はその間を縫う形で番付を上げ、運不運がはっきりと出た。幕内下5枚目以内は勝ち越しは多いが4勝だらけで上が詰まる。関取の枠は5つ空きそうだが、際どい争い。だが、結局優先順位からして上記のように選出されるだろう。6枚目5勝の高見藤も惜しいが、最近5枚目以内優先の傾向がはっきりしているので苦しいか。


18年9月場所予想

  西
朝青龍  横綱  
白 鵬 大関 千代大海
魁 皇 大関 琴欧州
  大関 栃 東
雅 山 関脇 琴光喜
稀勢の里 小結 黒 海
把瑠都 前頭 露 鵬
玉乃島 時天空
出 島 玉春日
安美錦 旭天鵬
栃乃洋 岩木山
安 馬 豊ノ島
普天王 豪 風
豊真将 高見盛
琴奨菊 十文字
垣 添 10 旭鷲山
朝赤龍 11 栃乃花
嘉 風 12 土佐ノ海
白露山 13 寶智山
春日錦 14 北勝力
琉 鵬 15 若の里
安壮富士 16 春日王
霜 鳥 十両 鶴 竜
里 山 潮 丸
豊 桜 片 山
皇 司 北 桜
栃 栄 海 鵬
武雄山 時津海
駿 傑 玉力道
影 山 皇 牙
隆乃若 龍 皇
将 司 10 大真鶴
光 法 11 若兎馬
旭南海 12 猛虎浪
北勝岩 13 出羽鳳
上 林   14 須磨ノ富士

 

 

18年7月場所予想

  西
朝青龍  横綱  
白 鵬 大関 千代大海
魁 皇 大関 琴欧州
  大関 栃 東
雅 山 関脇 琴光喜
朝赤龍 小結 稀勢の里
琴奨菊 前頭 旭鷲山
白露山 旭天鵬
普天王 垣 添
把瑠都 露 鵬
若の里 黒 海
安 馬 出 島
北勝力 安美錦
玉乃島 時天空
高見盛 土佐ノ海
嘉 風 10 岩木山
豊ノ島 11 春日王
栃乃洋 12 玉春日
豊 桜 13 十文字
豊真将 14 豪 風
栃乃花 15 大真鶴
武雄山 16 北 桜
琉 鵬 十両 片 山
栃 栄 潮 丸
鶴 竜 春日錦
安壮富士 猛虎浪
光 法 宝智山
里 山 霜 鳥
若兎馬 皇 牙
海 鵬 皇 司
大雷童 旭南海
時津海 10 出羽鳳
北勝岩 11 駿 傑
上 林 12 将 司
春ノ山 13 玉力道
隆乃若 14 龍 皇

 

 

 

 

18年5月場所予想

  西
朝青龍 横綱  
栃 東 大関 琴欧州 
千代大海 大関 魁 皇
  大関 白 鵬
琴光喜 関脇 雅 山
旭天鵬 小結 安 馬
稀勢の里 前頭 朝赤龍
垣 添 時天空
若の里 琴奨菊
安美錦 玉乃島
旭鷲山 豪 風
黒 海 露 鵬
普天王 出 島
白露山 春日王
岩木山 栃乃洋
玉春日 10 栃乃花
嘉 風 11 把瑠都
高見盛 12 豊ノ島
武雄山 13 北勝力
土佐ノ海 14 豊真将
十文字 15 北 桜
時津海 16 片 山

番付の仕組について

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一.はじめに

 予想番付を毎場所作りはじめてから、それが場所後片付けのように習慣になってしまった。しかしそれでもなかなか当たらないものである。慣れてくれば協会発表の新番付に近づけることはできるが、「番付は生き物」という格言どおり法則などあったものではない。勝ち越し・負け越し1点につき1枚が目安などと言われることもあるが、あまり参考にはならない。

 それでも、最低限のルールは押さえた上で、一応の傾向をつかみながら予想することが、より精度を上げる結果につながるだろう。以下、検討していく。

 

二.番付制度

 古くは東西二枚の番付が使われ、一枚番付となったのは...という話はひとまず置いて、現在の番付予想につながる範囲で、近年の制度面の変遷を少しなぞっておく。

 幕内、十両の定員は比較的頻繁に変えられている。時津風(元横綱双葉山)理事長の改革の中でも、かなり痛みを伴ったのが昭和42年の幕内、十両定員大削減。直前場所勝ち越したのに関取の座を失う犠牲者も発生した。幕内は40人から34人に。十両は10人減で26人。幕内定員はこの時を底として、以後微増を重ねた。十両は長く26人が続いたが、平成16年1月の増員で37年ぶりに増員され28人になった。幕内も2名増で42人。現在あわせて関取70人となっている(公傷廃止と同時で、いわばアメとムチという措置か。それにしては割に合わない)。

 張り出しの制度も割と変更されている。春日野体制化で公傷制度が設けられ、適用力士は張り出されることになっていた時期もあったが、やがて平幕の張り出しはなくなり、平成に入って番付の字の大きさなどにも考慮して張り出し制度自体がなくなった(三役の地位に3人以上存在する場合は、「大関2」、などと言って区別している)。その影響もあってか、原則関脇・小結は2人ずつという定員が守られるようになっている(大関陥落者がいて、両関脇が共に勝ち越している場合くらいしか3人以上にはしていない)。

 

三.16年改正 

 この平成16年改正で、いくつかの法則が明らかになった。増員に伴って空いた定員枠に対して、負け越し力士が繰り上げ昇進することはないという方針が審判部で確認された。削減時には勝ち越し力士の悲運はあったが、増員時のラッキーはないということだ。

 もう一つ珍しい現象が起きた。前の場所で武蔵丸らが引退したこともあって、空き定員枠に対する幕下上位の勝ち越し力士が少なく、該当する十両昇進力士が足りなくなった。そこで、幕下16枚目で7戦全勝優勝した大真鶴が新十両に昇進した。通常、十両昇進には全勝で幕下優勝しても、上位15枚目以内でなければ昇進できないという不文律が出来上がっていたようだが、このケースではその基準が破られたのだった。今後、幕下16枚目以下の力士が一気に昇進するケースはあるだろうか。今回を過渡期の例外として捉えるか、それとも他に昇進すべき力士がいなければ柔軟に対応する事となるのかはわからないが、関取になるかどうかは生活が変わるだけに基準があるのかないのかははっきりしておいたほうが良いと思う。この内規はかなり信頼されていたので、下田の一件は大きく取り上げられた。18年7月場所の番付では、15枚目格付出しで全勝した下田よりも、筆頭で4勝3敗の龍皇が優先され、1場所で関取の新記録・快挙に沸いた下田サイドやファンは大いに失望したのだった。

 

四.法則は存在するのか

 結論から言うと、原則的に存在しない。8勝で何枚上がるか、10敗で何枚下がるか。平幕優勝したら三役にはなれるのか。全休なら最大何枚落ちるのか。横綱昇進の条件は?すべて原則がないのが原則である。しかし、例外的にしっかりした内規もある。以下にその例を挙げる。

  条件 備考・適用例
大関復帰 大関陥落直後の場所で10勝以上

三重ノ海、貴ノ浪、武双山、栃東2

維持 公傷休場後 千代大海など  現在は廃止
大関陥落 2場所連続負け越しで関脇に陥落 前の山から栃東まで12人15回
横綱 負け越しても暴れても降格はない。 千代の山は返上を申し出たが却下
十両 幕下16枚目以下からは上がれない 逆解釈で15枚目以内で全勝ならほぼ昇進
  勝ち越しは落ちない ただし、同じ地位の中での移動(東西、張出)はある
  負け越しは上がらない 序ノ口などは新弟子に押し上げられて昇進も多い。
     

 しっかりした法則と言えば、大関復帰の場合だけである。大原則たる勝ち越しは落ちない、負け越しは上がらないという法則すらも、例外がある。これは後述する。

 

次に、事実上認められている基準

  条件 適用例・備考
大関昇進 直前三場所三役で33勝以上 下回ったのは最近では千代大海、大乃国くらい
横綱昇進 大関で連続優勝またはそれに準ずる成績 旭富士以降は連続優勝しか例がない

 

以下、これまでのデータから分析した勝ち星ごとの番付昇降

       赤いゾーンは下がった枚数。白いゾーンは上がった枚数。

   集計のうち、横綱大関や三役・前頭上位で上が詰まってしまって昇進の余地がない場合は除いた。

      [17年秋場所 勝ち星と昇降枚数の関係]

勝/枚 0 0.5 1 1.5 2 2.5 3 3.5 4 4.5 5 5.5 6 6.5 7 7.5 8 8.5 9 9.5 10 10.5 11 11.5 12 12.5
                                               
                                                   
                                                   
                                                 
                                           
                                             
                                           
                                             
 
 
10  
11  
12  
13  
14  
15  

 8勝7敗の反対は6勝9敗!?

まず1場所だけのデータで見比べてみよう。上の表は17年秋場所の幕内十両力士の7月場所の成績と番付昇降をまとめたものである。上記のように上が詰まっているものや、7日制の幕下から上がってきた力士は除外している。

 表の数字を見ると、なかなか綺麗に雁行の陣を敷いたように数字が配置されている。

 同じ星での偏りを観ると一番揃っているのが7勝で1枚降下。10人中7人が丁度1.0枚、誤差も半枚だけである。1点の負け越しで1枚降下という定説どおりと言ってよい。

 8勝は、2、2.5,3枚に均等に分布している。つまり1点の勝ち越しごとに1枚という定説は当たらないことがよくわかる。9人いた8勝の力士が、1枚さらに1.5枚だけの上昇には一人も留まっていない。むしろ2〜3枚の上昇でまとまっているのだ。

 6勝は、面白いことに8勝の裏側。分布が線対称となった。8勝7敗の反対は、じつは7勝ではなく6勝9敗だったのである。千秋楽名物7勝7敗どおしの取組は、予想以上に天国と地獄だった。(4枚落ちている力士がいるのはご愛嬌)

 他の勝数を観ても、勝ち越しのほうが、負け越しよりも大きく変動することがわかる。「空席」というものはないので、上が負け越せば、下から少ない勝ち越し数でも順番に引き上げられていくからである。このデータでは、大きく勝ち越しを占める三役以上の好成績者が除かれているので負け越しのほうが多いのだから、なおさら勝ち越しの上昇は甘くなる。

 また、同じ勝数なら大きくても2枚以内の誤差にまとまっている。同じ場所の番付は、それなりに力士間の平等を図った上で作成されているようだ。

 

五.東西は半枚の差か?

 勝ち越しは下がらない。負け越しは上がらない。

 これまで、大昔や番付大削減の時は除いて、維持されてきた大原則である。

 ただし、東・西を半枚差であるとする考え方から見れば、例外は毎場所ある。というのは、横綱・大関同士の間では、前の場所の成績順に並ぶのが慣例となっており、例えば東大関が8勝7敗で、西大関が9勝6敗なら、間違いなく翌場所は東西が入れ替わる。東西が半枚違うと考えるなら、勝ち越しても半枚下がっていることになる。また、西大関7勝8敗と、全休の東大関でも番付は入れ替わる。負け越しは上がらない、という原則もまた破られていることになる。関脇・小結でも同様のことは起こっている。

 この大原則の維持を重要視するなら、同じ地位の間では東も西も差はないと考えるべきか。それとも、三役力士だけの例外と看做すべきか。

 

終.その他近年の傾向

 いまのところ、その他に番付のルールとして定着していると見られるものを箇条書きしておく。

・同じ番付に東西2人揃わない場合の処理

 三役以上は、まず東を埋めて、つぎに西を埋める。たとえば、1人横綱はかならず東になり、西横綱が空席。その上で5大関いれば、最下位の者は東を空けて3人目の西に置かれる。もちろん東西人数の均衡を図るためである。そのあとも同様、東ー西ー東ー西と偏らないように配置する。

 平幕最下位(幕尻)が一人になる場合もよくあるが、これは東西の偏りに関わらず東に置かれるようになっている。この「縛り」はあまりコモンセンスになっていないのか、専門誌の予想番付でもバランスを取って幕内最下位力士を西17枚目などとしていることがある。実際そんな例は見たことがない。

・横綱は4人まで、大関は5人が限度。これを厳格に運用してはあまりに公平さに欠けるから、5横綱や6大関が否定されているわけではないが、そうならないように配慮している感がある。

・十両昇進は幕下5枚目以内優先。筆頭はさらに重視

 十両昇進は力士にとって重要度が高いことからか、十両昇進に関しては出来るだけ平等になるよう基準がある程度一定なってきている(もちろん公式見解ではない)。「5枚目以内」を重視している傾向があり、6〜10枚目では大勝しても5枚目内の4勝3敗力士よりも下に評価される傾向がある。また、15枚目付出優勝の下田より筆頭龍皇を優先させた件から、筆頭で勝ち越した力士の優先待遇の傾向が明らかになった。19年3月は西筆頭・千代白鵬(4勝3敗)と西2枚目境澤(5勝2敗)が残り1枠を争う形となった。普通なら1枚差なら成績の良い方が逆転するが、昇進したのは千代白鵬だったことから、筆頭重視はしばらく基準として機能しそうだ。

・関脇、小結は原則2人ずつ。例外の基準は曖昧。

 最近は原則を厳格に適用する傾向にある。かつては関脇・小結の張り出しも日常茶飯事だったが、今はめったに登場しなくなった。大関が陥落して3人目の関脇になることがあるくらいだ。下から上がってくる力士に定員を増やして対処するのはめったにない。久しぶりに18年九州でそのケースがあった。露鵬(西1・10勝5敗)・安美錦(西3・11勝4敗)は定員を増やして昇進させた。ところが翌場所の琴奨菊(東2・10勝5敗)の時は一時的に広がった枠を元に戻して昇進を受け付けなかったという理不尽があり、あまりに厳格かつ不可解な運用に批判もある。せめて役力士の番付編成には審判部のコメントくらい公開したほうが、フェアであると思う。その点、密室・伏魔殿然としたところが、この世界の閉鎖的・農村的な性質を象徴している。

・昇進陥落は負け越し力士を救済?

 これは結論付けるには根拠が不十分だが、幕内ー十両、十両ー幕下間で最近見られる傾向である。負け越したが陥落するか微妙な星の力士と、昇進できるか微妙な星の力士の比較となった時、どちらかと言うと負け越した力士が救済されている。

(18年秋記す)

 

 

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