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データ解説 |
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力士データ解説 ver.1.4 (平成22年〜) |
→力士データ解説(ver.1.0)...17年、引退力士などのデータ
17年から始まったこのサイト。力士データは、徐々に新たな項目も加えつつ整理しつつ、完成度を上げている。
パラメータ・技リスト・スキルリストという三本柱でデータ化するスタイルを採っている。
基本能力を示すパラメータの10項目は不動。能力を図る上で一番重要だが、一番課題だとも考えている。
能力を表す要素として何が重要か、何を項目として取り上げるか、非常に難しい。実は、今の形式が最適とは考えていない。
しかし手を加えるには、あまりにも膨大な数の力士データを作ってしまったので変えるに変えられない。
持ち技を列挙する「技リスト」は16から18へ。立合い技のリストも5から6へと増加。
技のレベルと頻度を英数で表すスタイルも不動だが、5段階では差を付けにくいことが課題。
特徴を表す「スキルリスト」は、18年から一列追加して「心・技・体」に分類した。
それ以外の項目は色々と手を加えている。
表の1列目は四股名、最高位、出身、所属部屋、年齢、身長体重。
取り口・スタイルを表す、「〜〜型」という表記が独特のもの。勝手に名付けているので解説が必要である。
「左四つ」など得意手を表す方法も、「左差し、右おっつけ/右前褌」のように、より具体的な表記に変更している。
廻しの色を帯で表すスタイルも定着した。この当たりを2列目に。
22年からは、特徴や傾向を表す別表を作成した。少し違う観点で、全力士共通の形式で分かりやすくしたいという意図。
18年に採用したタイポロジーを分かりやすくした進化版。
記事は毎年スタイルを変えて、色々な観点から紹介している。
では、現状のデータ表(ver.1.2)の見方を解説していこう。
サイト解説直後の17年と引退力士はver.1.0を参照。
<サンプル>
@ 白 鵬 横綱 モンゴル 宮城野 26 192/150 | |||||||||
A 本格型 [右差し左上手] | |||||||||
B重 | B13 | 寄 | A14 |
C左上手投5a 左上手出投4c 右四つ寄り5a 小手投げ 4c はたき 3c モロ手突き2c モロ差寄り3c 上突っ張り3b 右腕返し 3c |
掛け投げ2c 引きつけ4b 張り手 3b 巻き替え 3c 内掛け 2d はねあげ 2b 廻し切り 4c とったり 3c 吊り落とし2e |
<立合> 張差し 3b 右カチ上げ3b モロ差し 2d モロ手突き2d 左前褌 2d 左上手 1e 頭d肩b胸c 手b変化e |
D<心> 安定感 勝負強い 決定戦× じらし 尻上がり まった 投げ多用 早熟型 |
<技>
前捌き まわりこみ 膝払い チョン立ち 受身○ 摺足○ 足技 外四つ |
<体> 懐深い 足腰柔軟 体質柔軟 粘り腰○ 腰痛 左足首 左ひじ |
力 | B13 | 押 | C11 | ||||||
速 | C11 | 投 | A15 | ||||||
技 | B13 | 粘 | B13 | ||||||
バ | B13 | ス | B12 |
間合い |
||||
密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
☆ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
○ | ◎ | ☆ | ○ | ○ | ◎ | ☆ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ |
力士データ表 |
@基本データ(1列目) |
力士名 :現在の四股名。 地位 :最高位。(「前頭」は平幕) 所属部屋 :現在の所属。 年齢 :満年齢ではなく、その年の誕生日以後の年齢としている(年1回の更新としているので)。 身長/体重:現在の身長と体重。変化するものなので、身長は1cm、体重は5kg刻みとしている。 |
A取り口等(2列目) |
取り口 複数の取り口を持つ場合もある。 詳しくは→大相撲解体新書-取り口分類 /本格型 どっしり構えて有利な体勢に持ち込み、堂々と寄り、押しで決める。 貴乃花、双葉山、大鵬、白鵬、大乃国、旭天鵬 /正攻法型 正面から食いついて速い攻め、寄り、吊りなどで攻める。 高見盛、貴ノ花、千代の富士、若嶋津、貴花田 /怪力型 並外れた腕力で圧倒する。おっつけ、投げなどの力技が得意。 魁皇、若の里、隆の里、安芸乃島、大豪、玉乃島 /荒技型 派手な大技を連発する力士。 春日王、千代の富士(入幕直後)、陸奥嵐、初代若乃花 /技能型 おっつけ、出し投げなど基本技を極めた技能相撲。 栃東、栃錦(横綱時代)、栃木山、栃乃花、琴奨菊、濱ノ嶋 /業師型 技能型よりさらに多彩な技を武器にして、湧かせる。 安美錦 白馬 若乃花(3代) 栃赤城 栃錦(初期) /スピード型 立合いからスピード攻撃で先手先手と攻め立てる。 朝青龍 琴光喜 北の富士 追風海 /突貫型 重心低く突っ込んで下からの押し、寄りの速攻。豆タンク。 垣添、豪風、琴錦、富士桜、北勝海、玉錦 /パワー型 圧倒的な腕力、馬力を武器に力でねじ伏せる相撲。 北の湖、武双山、曙、武蔵丸、小錦、黒海、吉葉山 /前進型 馬力のある出足を活かした押し、寄りで前に持っていく相撲。 出島、土佐ノ海、琴風、黒姫山、岩木山、稀勢の里 /堅牢型 守りが強く、半身にもなったりしてじっくり取る。逆転技もある 栃乃洋、輪島、十文字、栃光(金城)、豊真将 /疾風型 四ツになっても止まらず、速い寄り身が持ち味(「疾風の寄り」から)。 琴奨菊、北桜、名寄岩、三根山、東富士 /突押型 激しい突き押しに徹して離れて取る相撲。 千代大海(全盛期) 貴闘力(全盛期) 玉春日 麒麟児 北勝力 /押し相撲型 近い距離で下からもちゃもちゃと押していく。 武雄山、片山、琴ヶ梅 若羽黒 和歌乃山 玉春日(晩年) /撹乱型 動きの良さを活かし、突っ張りに引き技を交えて勝負する。 千代大海(晩年)、雅山(現在)、旭鷲山(晩年)、舛田山、前の山、龍虎 /スケール型 懐の深さ、リーチを活かした大きな相撲。 琴欧州、把瑠都、貴ノ浪、双羽黒、大内山、白露山、琴ノ若 /食い下り型 潜ったり、中に入って手取り足取り撹乱する独特の相撲。 舞の海、智乃花、古市 |
得意な形 得意とする形。できるだけ細かく分析。 |
まわしの色 使用している代表的なまわしの色を表示(長さが使用頻度を表す) |
Bパラメータ |
(1)数値の目安 A(15〜14/相撲史上でも抜群)B(13〜12/かなり優れている)C(11〜10/優れている。三役クラス)D(9〜8/幕内で十分通用) E(7〜6/幕内中〜下位クラス)F(5〜4/かなり苦しい。他の能力でカバーが必要)G(3〜1/致命的) S(16/隠れランク。A以上の場合) 1〜15の数値は、1場所の勝ち星とリンクさせてイメージしてもらいたい。(その能力だけで戦ったら何勝できるかという目安) |
(2)項目 1.重:体重の重さをベースにするが、「粘」で表しきれない腰の重さも加味して評価している。 特に過去の力士は、平均体重の違いもあって体重以上に評価されている場合がある。 2.力:。力といっても腕力から握力、いわゆる相撲力、金剛力といったものまであるが、それらを総合的に評価している。 3.速:スピード。前へのスピード、左右後方への変化の速さを総合的に判定。 4.技:前捌きの巧さ、技のキレ・タイミングの良さを総合して評価。どちらかというと、技能賞を取るような緻密な相撲の技術を重視して評価。 大技の持ち主は、持ち技リストの方で4や5をつけて評価しているので、多彩な技を出してもここでは低評価となる場合がある。 5.バ:バランスの良さ。高いほど足腰の備えがよく、投げや引きなどを喰いにくい。 6.寄:寄りの基本的な巧さ・強さ。 7.押:突き押しの基本的な巧さ・強さ(「押」としているが突きも含む)。 8.投:投げの基本的な巧さ・強さ。 9.粘:粘り強さ。寄り、押しなどで追い詰められても残る力。背筋力などに加えて精神力も加味される。 10.ス:総合的なスタミナ。高いほど長い相撲に強い。昔の力士の方が高く評価されやすい。 |
C持ち技リスト |
(1)持ち技 技名/成熟度(数字1~5)/頻度(アルファベットa~e) 個別の技のスキル。技の分類については後述する。 成熟度は5段階。1(未熟)-2(普通)-3(得意技)-4(十八番)-5(神業) 頻度は5段階。a(ほぼ毎番出す技)-b(良く見る技)-c(たまに繰り出す)-d(めったにやらない)-e(稀に出す技・弾みでやった技) |
(2)立合い技 立合いに繰り出す技。数字は(1)と同じ。 「頭・肩・胸・手・変化」は全力士共通で設定。当たる体の箇所ごとの頻度(a~e)で示している。 |
Dスキル |
(1)心 精神面に関する特殊能力。成長の仕方や、バイオリズムや番付運などの要素も含む。「シンプル」「投げ多用」「引き癖」など取り口の癖も含むことがある。 |
(2)技
取り口、技術的な面での特技、特徴、癖。「前捌き」、「ワキ甘い」といった特技・特徴から、「ヒザ払い」など技を出す際のテクニックなども。 |
(3)体 「リーチが長い」「腰高」など、身体に関する特殊能力。体の部位は、古傷、持病など。 |