現役力士パラメータ

平成18年

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上位陣

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朝青龍 栃東 白鵬 琴欧州 千代大海 魁皇

解説:取り口/攻略法


 

  朝青龍  横綱 <左四つ寄り投げ・突き> 高砂  26  185/145
 型4対応5 速攻5遅攻3 間合2 気力3攻勢2柔軟2変幻1 スピード・荒技型     
C11 B13
上手投げ  4b
下手投げ  4b
掬い投げ 3b
右前褌寄り4b
モロ差寄り4b
モロ手突き4c
外掛け 3c
突っ張り 4b
吊り落とし3d
おっつけ3c
小手投げ2d
張り手 4c
内無双 2e
渡しこみ3d
左腕返し2b
足取り  2e
はたき  3c
たぐり  3b
<立合>
モロ手突き3c
モロ差し  2d
カチ上げ 3b
張差し   3b
左差し   2b
のどわ   3d
右前褌   2c
頭d肩b胸a手a
<心>
威圧感
勝負強い
安定感
スタート○
強引
稽古不足
早熟型
<技>
相撲勘
差し身
まわりこみ
Shall we dance
逆四つ○
チョン立ち
手取り
<体>
上体柔軟
足腰柔軟
ケガ○
敏捷
首筋痛
右肘痛
 

      
B12 B13
A14 A14
A14 A14
B13 D09

   取り口以前に相手の攻めを上回るスピードと反応の良さで圧倒する。組んで良し、離れて良し。組み手は左四つに固まりつつあるが、右四つでも春場所決定戦で白鵬を下したように、十分なうまさを見せる。モンゴル相撲仕込みの手取り足取り、掛け技、さらに力も出足もあって向かうところ敵なし。横や後ろに付かれれば、自称「Shall we dance?」で素早くスピン。ミスにつけ込ませない。地力で最強の力士が、攻めの速さも一番なのだから、年間完全制覇もうなづける。

 これだけ強いと逆に弱点の方を見てしまう。立合いで、立ち腰での張差しや左差し狙いが目立つ。これでも相手の出足には負けないが、守勢に回ることもあり、横綱相撲としてはいいが、スピード相撲が陰を潜めることも。組んで不利になると強引な掬い投げで立て直すことが多く、相手としては狙い目か。吊り落しなど荒技が出た翌日負けるというデータも。

 

  栃 東  大関 <押し・右四つ寄り> 玉ノ井  30  181/155
 型4対応3 速攻2遅攻5 間合2 沈着3堅守2剛健1変幻1 押し相撲・堅牢型    
C11 C10
右おっつけ5a
ハズ押し 3b
左前褌寄り3c
左おっつけ3b
上手出投げ3c
突っ張り 3b
いなし  4b
はたき  4b
はねあげ 4b
拝み寄り 2d
モロ差寄り2d
ひねり  2e
廻し切り  2d
上手投げ 2d
うっちゃり 3e
肩透かし  2d
モロハズ  2c
突き落とし3b
<立合>
ぶちかまし3a
おっつけ 3b
左前褌 2d
左差し  2d
はたき  3d
いなし 2e
頭a肩e胸d
手e変化d 
<心>
勝負強い
逆境○
冷静
安定感
まった
 
<技>
土俵際
前捌き
挟みつけ
変化技
まわりこみ

 

<体>
重心低い
前傾
足腰硬い
ケガ×
左肩脱臼癖
右足痛
左膝痛

      
C11 B12
C10 C10
A14 B12
D09 B12

   うまさは角界一。左右のおっつけ、ハズ押しで差させず突かせず、絶対にアゴを上げない低い構えでしぶとく固めてからサッと攻める。叩き、いなしのタイミングも絶妙だ。春場所前は、綱取りを目指して左前褌右ハズでの攻めを磨く。やはり廻しを取る事で引き技に対する安定感は増す。がっちり組み合うと大きな相手には苦しいが、それでもおっつけて我慢。やはり相手より先に上手を取れば有利になる。先代譲りの出し投げも見せてくれる。

  このところ分が悪いのは、千代大海、雅山といった突き押し相撲。やはり先に相手の攻めを受ける形になるので、いなし損ねたり、反撃に出るところを引かれたりという負け方が目立つ。やはり我慢の大関、頭、顔にダメージをもらってもじっと堪えて引きを誘うのが原点である。

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朝青龍 栃東 白鵬 琴欧州 千代大海 魁皇

 

  白 鵬  大関 <右四つ寄り・投げ> 宮城野  21  192/155
 型4対応4 速攻3遅攻4 間合1 沈着1堅守1柔軟3変幻1 本格・撹乱型    
B12 B13
左上手投げ4a
左上手出投4b
左前褌寄り5a
小手投げ 3c
はたき   3c
モロ手突き2c
モロ差寄り3c
上突っ張り2b
右腕返し 2c
巻き落とし2c
極め  1d
張り手 2c
巻き替え 3c
引き落とし3d
はねあげ 2b
いなし  3c
たぐり   2d
吊り落とし2e
<立合>
左前褌  5a
張差し    3b
右カチ上げ2b
モロ手突き1e
左上手  1e
いなし  3d 
頭c肩a胸c
手b変化d 
<心>
安定感
連敗癖
じらし
スロ-スタ-ト
まった
早熟型
 
<技>
前捌き
まわりこみ
変化技○
膝払い
チョン立ち

 

<体>
懐深い
がに股
足腰柔軟
上体柔軟
摺り足
左足首痛

      
B12 C10
C10 B13
C11 B12
B12 D09

  右四つ左前まわしでの寄りという型を身につけた。立合いでは左前褌狙いが開眼。初場所の雅山戦で確信したというこの立合いは、長身ながら驚異的な足腰の柔かさで低くぶつかりつつ、長い手で相手の臍の下の褌をつかむというもの。同時に右を固めてカチ上げる。なかなか真似出来ない芸当だ。低い体勢のまま、右を差して焦らず、左右に揺さぶりながら寄り切るのが理想。左からの強烈な上手投げ、上手出し投げもよく見せる。モンゴル相撲の影響か、投げる際に相手の軸足を払うことが多い。決まり手としても、前へ出ての勝ちと投げ技での勝ちが半々だ。突き押しの相手にも長いリーチと懐の深さで対抗し、組みとめることができる。

  これまでの欠点としては、器用すぎるのか、時折小細工に走ったり、受けてしまって簡単に攻めきられることがあった。睡眠時無呼吸症候群の影響か、信じられない気が抜けたような負けがあった。今でも真っ向から寄らずに投げにいったりして、隙を見せることもある。しかし、この大関への躍進を見ていると克服は時間の問題だろう。立ち合いでの駆け引きもうまいが、あえて狡猾さを捨てて正々堂々の勝負に徹してほしい。

 

  琴欧州  大関 <右四つ寄り・投げ> 佐渡ヶ嶽   23   204/145
 型4対応3 速攻3遅攻3 間合0 沈着1攻勢2剛健2直線2 疾風・スケール型     
C10 B13
左上手投げ4a
左前褌寄り4b
右四つ寄り4b
左下手投げ3c
吊り寄り 2d
右腕返し 2b
モロ差寄り3c
渡しこみ  3b
突っ張り  2d
はたき   2c
足取り  2c
掬い投げ 3c
引きつけ  4b
巻き替え  2d
浴びせ倒し3c
かわづ掛け1e
突き落とし 2c
掛け投げ 1e
<立合>
右差し  2a
モロ差し 2c
張差し   2c
カチ上げ2d
左前褌 2d
左上手 3c
頭b肩b胸d
手c変化d 
<心>
スロ-スタ-タ
勝負弱い
強行
まった
顔から
引き癖
早熟型
 
<技>
土俵際
がっぷり○
外四つ○

        
 

 

<体>
腰高
前傾
ケガ○
リーチ長
内股
懐深い
右膝痛

      
B13 D08
C10 B13
D09 C10
C10 B12

    何といっても2メートルの長身を活かしたスケールの大きさが魅力。とりあえず廻しを取ってしまえば大抵の相手は外四つであろうと引きつけて圧倒する。目立つのは大きく決まる投げ技。左からの上手投げが一番強いが、右からでも、下手からでも体を開けば豪快に決まる。特徴は軸足を相手の内側に踏み込んで跳ね上げ気味に打つところにある。そして本領は寄り。長身を前傾にして浅い上手を引き、両まわしを引きつけて寄るので、相手は腰が「逆くの字」になってしまうため、最後は寄り倒しや渡しこみになることも多い。また、リーチがある分、下手を引いたまま腕を返して起こすことができるのも凄いところ。スピードのある疾風の寄り身が最大の強みだ。大関昇進を決めた朝青龍戦はその好例。

  左四つだと寄り身に詰めの甘さが見られ、逆転技を食らうことも。また、やや内股で腰が下り切らず頭が低いため、焦ると引き技を食うこともある。曙のような突き押しはなく、懐の深さで凌いで組みとめているが、立合いで負けて突きたてられたとき、イナされたときに腰が立ってしまうとピンチ。引き技で呼び込むパターンも。突き押し相手には立合いでの踏み込みに注目。

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朝青龍 栃東 白鵬 琴欧州 千代大海 魁皇

  千代大海 大関 <突き押し・左四つ寄り> 九重  30  181/155
 型4対応2 速攻5遅攻2 間合3 気力2攻勢3剛健3変幻2 突押・撹乱型     
D08 D08
突っ張り 4b
のど輪  4b
おっつけ 3c
上突っ張り4a
はたき    5b
がぶり寄り2d
ハズ押し 3c
引き落とし4b
突き落とし4c
いなし 3c
小手投げ2d
張り手  3d
廻し切り  2c
左掬い投げ2e
左腕返し  2d
裾払い   2e
右上手投げ2d
浴びせ倒し2d
<立合>
モロ手突き3a
ぶちかまし3b
いなし   3d
おっつけ  2d
右のどわ 3c
かちあげ 2e
頭b肩d胸d
手b変化d 
<心>
ツラ相撲
勝負弱い
逆境○
つっかけ
早熟型
引き癖
 
<技>
土俵際
まわりこみ
変化技○
速攻
引き足○
飛び違い
 
<体>
バタ足
足腰硬い
首痛
左膝痛
左肘痛

        

        

      
B12 B13
C11 D08
C10 C10
D09 E07

    いつの間にやら名実ともにベテラン。角番脱出の余裕がなくなってきた。往年の怒涛の突っ張りには、自分の足腰がついていかなくなったようにも見える。今最も勝ちを稼いでいる取り口は、細かい突っ張りで距離を取り、出てくるところを熟練の叩きで仕留めるというパターン。体の開きは不十分でも素早い引き足と俵の使い方で際どく凌ぐ。首に電気が走るためぶちかましの威力が期待できなくなり、主導権を握れない分、技でカバーしている。それでも胸を出して当たってくる相手には電車道で持っていく力はある。

  組み止められるとかなり苦しい。突き落とし、小手投げと出る技が逆転技に限られているのでじっくり取られるとどうしようもない。それでも相手が差す事に精一杯のためか、先に上手を取っていることは多い。力が強いので、出足が残っていればがぶったり、体を浴びせたりして寄り切ることもある。

 

  魁 皇  大関 <左四つ寄り・投げ・押し> 友綱  34  184/170
 型5対応2 速攻2遅攻4 間合1 気力1攻勢1剛健1変幻1 怪力型   
C11 B12
右上手投げ5b
右小手投げ4b
右おっつけ4a
左腕返し  3b
左前褌寄り3d
のどわ  3b
とったり  4c
はたき   2b
左掬い投げ3c
しぼり  3b
極め  3c
引きつけ  3b
巻き替え  1d
投げ寄り 3c
モロ手突き2c
ハズ押し 2c
肩透かし  2d
モロ差し寄り1d
<立合>
カチ上げ3b
左差し   1c
モロ手突き2b
張差し   2c
とったり 2d
上手  2d 
頭d肩a胸b
手d変化e 
<心>
勝負弱い
スロ-スタ-ト
尻上がり
まった
強引
引き癖
逆境○
晩成型
<技>
左堅い
連発
膝送り
 

 

<体>
上体柔軟
アゴ上がり
足腰硬い
立ち腰
腰爆弾

        

        

      
B13 C10
E06 A14
C10 E07
E06 E07

    左四つ右上手を取れれば右に出るものはいない。右上手からの豪快な投げ、引き付けて右腰をぶつけるような寄りは健在だ。また、上手が取れなくても右からのしぼり、おっつけてから上手を引いたり、そのまま押し出したりという型がある。左の脇はめったに開かない。強引な投げで自滅するとも言われたが、現在は投げが出るようなら好調のしるし。連続で打ったり、足場をなくさせたりと色々右上手投げは工夫して打っている。小手投げ、反対からの掬い投げで危ない場面を逃れることも。積み上げた幕内白星は史上7位。

  足腰にガタが来ているようで、ちょっとした叩きに簡単に落ちてしまう。休場、稽古不足で相撲勘が鈍っているのかもしれない。突き押しにも腰が立ってしまい、得意の手繰りもできないなど、特に序盤は脆さが目立つ。左差しも研究されて、なかなか深くは差せない。立合い踏み込みの一歩が重要になる。

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