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データ解説 |
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力士データ解説<ver.1.2>
(平成18年版以降)
御断り
当ホームページで使用しているパラメータ・データは実在の力士とは全く関係ございません。
と言うのはさすがに無理がありますが、
あくまで管理人が個人的に鑑賞のため、また相撲の技について分析する基準の提案として付けているに過ぎません。
また、ファンの観戦のお手伝いをするものとして、力士の魅力を拾い出すことを目的としております。
批判的な内容もありますが、どうか温かい目で御覧下さい。
現在、18年度版現役力士は、このページで解説している形式<ver.2006>で表示しております。
19年以降も<ver.2006>をベースにしておりますが、毎年マイナーチェンジがございます。
17年度版および引退力士は従来の形式<ver.1.0>に近い形で表示しております。
引退力士については、改良版への移行も検討しております。
<サンプル>
@ 朝青龍 横綱 <左四つ・突き押し> 高砂 25 184/144 | |||||||||
D型3対応5 速攻5遅攻4 間合1 気力2攻勢1柔軟2変化1 スピード型 | |||||||||
A
重 |
C10 | 寄 | B13 | B(1)
左下手投げ5b 掬い投げ 4a 突っ張り 4a 右上手投げ3c モロ手突き3b 小手投げ 3c 張り手 3c 吊り落とし3c |
はたき 3b
手繰り 3b 渡しこみ3c 外掛け 3c 切り返し3d 喉輪 4c ひねり 2e 内無双 2e |
B(2)
<立合> 張差 4b モロ手突き4c モロ差 3c カチ上げ3d 前褌 2d 頭b 肩b 胸c 手c |
C(1)
<心> 威圧感 勝負強い 安定感 スタ-ト○ 気迫 短気 早熟型 |
C(2)
<技> 相撲勘 差し身 まわりこみ
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C(3)
<体> 上体柔軟 下半身柔軟 敏捷 右肘痛 首筋痛 ケガ○
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力 | B12 | 押 | B13 | ||||||
速 | A15 | 投 | B13 | ||||||
技 | A14 | 粘 | A15 | ||||||
バ | A14 | ス | B12 |
パラメータ・項目の解説 |
@基本データ |
力士名 地位(最高位) <得意技> 所属部屋 年齢 身長(cm)体重(kg) 力士名:現役は現在の四股名。引退力士で改名した場合はもっとも親しまれたと思われる四股名、または最終の四股名を採用。 地位:現役は現在の地位だが必ずしも最新とは限らない。()内は最高位(現役のみ)。引退力士は最高位 得意技:得意四つや廻し、差しといった形。さらに突き押し、押し、寄り、投げといった基本的な得意技。 公式に表示しているものを参考にしているが、よりふさわしいもの、実態に近いものに独自に解析している。 所属部屋:現在の所属。引退力士は最終の所属。 年齢:現役のみ。満年齢ではなく、大晦日の時点での年齢 身長/体重:現在の身長体重。必ずしも最新とは限らない。引退力士は最盛期、またはもっともその力士らしい時のもの。 |
Aパラメータ |
(1)数値の目安 A(15~14/相撲史上でも抜群)B(13~12/かなり優れている)C(11~10/優れている。三役クラス) D(9~8/幕内で十分通用)E(7~6/やや劣っている)F(5~4/かなり苦しい。他の特徴でカバーが必要)G(3~1/致命的) 1〜15の数値は、1場所の勝ち星とリンクさせてイメージしてもらいたい。(その能力だけで戦ったら何勝できるかという目安) |
(2)項目 1.重:目方をもとにするが、腰の重さを強く加味しているため軽量力士でも意外と低くない場合もある。 2.力:文字通りの力。力といっても腕力から握力、いわゆる相撲力、金剛力といったものまであるが、それらを総合的に評価している。 3.速:速さには「敏捷性」と「スピード」と区別でき、近代スピード相撲という場合には後者である。左右、後の動きは前者、出足の速さは後者である。 一応両方を総合的に判断しているが、後述の<体>のところで「敏捷」(前者に対応)・「速攻」(後者に対応)を設けて区別している。 4.技:前捌きの巧さ、技のキレ・タイミングの良さを総合して評価。どちらかというと、緻密な相撲の巧さを重視して評価。大技のキレは、持ち技の方で評価している。 5.バ:バランスの良さ。高いほど足腰の備えがよく、投げや引きなどを喰いにくい。 6.寄:寄りの基本的な巧さ強さ。最終的な「寄り」の評価は重・力・速・技、後述Bの個別の寄り系技なども加味して決まる。 7.押:突き押しの基本的な巧さ強さ(「押」としているが突きも含む)。最終的な「突き押し」の評価は力・速・技、後述Bの個別の突き・押し系技なども加味して決まる。 8.投:投げの基本的な巧さ強さ。最終的な「投げ」の評価は力・技、後述Bの個別の投げ技も加味する。 (「投げ」はパラメータとして独立させずBの中だけでも十分かとも考えたが、頻出するためパラメータ評価した) 9.粘:粘り強さ。寄り、押しなどで追い詰められても残る力。背筋力などに加えて精神力も対象になる。「重」が低くてもこの「粘」で防御力が補える。 10.ス:スタミナ。高いほど長い相撲に強い。あくまで取組中のスタミナであり、場所後半にバテる力士には後述Dで「息切れ」を設けている。 |
B持ち技リスト |
(1)持ち技 技名/成熟度(数字1~5)/頻度(アルファベットa~e) 個別の技のスキル。技の分類については後述する。 成熟度は5段階。1(未熟)-2(普通)-3(得意技)-4(十八番)-5(神業) 頻度は5段階。a(ほぼ毎番出す技)-b(良く見る技)-c(たまに繰り出す)-d(めったにやらない)-e(稀に出す技・弾みでやった技) (異名が付いた技は、その異名を採用している場合がある。例:千代の富士の左上手投げ→ウルフスペシャル、輪島左下手投げ→黄金の左) |
(2)立合い技 立合いに繰り出す技。数字は(1)と同じ。 「頭・肩・胸・手・変化」は全力士共通で設定。当たる体の箇所ごとの頻度(a~e)で示している。 |
Cスキル (その力士の特徴を示すような異名はそのまま採用している場合がある。例:朝潮、春場所に強い→大阪太郎、旭富士、柔軟→津軽ナマコ) |
(1)心 精神面に関する特殊能力。場所通してのバイオリズム、成長タイプ、もここに含む。 |
(2)技
取り口、技術的な面での特徴、癖。 |
(3)体 身体に関する特殊能力。持病、含む。 |
Dタイポロジー |
(1)レベル @対応(状況に応じて取る力) レベル1−2−3−4−5 型(自分の型の完成度) レベル1−2−3−4−5 |
A速攻(攻めのスピード) レベル1−2−3−4−5 遅攻(形を整えてからの理詰め攻め) レベル1−2−3−4−5 |
(2)タイプ @間合(得意な相手との間隔の取り方) タイプ0(ガップリ得意)1(廻しを取る四つ)2(廻しを取らない組合い)3(押し合い)4(突き押しの間合い)5(遠い間合い) |
A気力型(気迫を込めて取る)3−2−1⇔1−2−3沈着型(相手の攻めを考えて冷静に取る) B攻勢型(自分から攻めに徹する)3−2−1⇔1−2−3堅守型(まずは攻めを受け止めてから取る) C剛健型(体が硬く、力強い)3−2−1⇔1−2−3柔軟型(柔かい体質で粘り気がある) D直線型(真直ぐ前への攻めを心掛ける)3−2−1⇔1−2−3変幻型(左右のフットワークで翻弄する) |
E活躍型(現役上位陣には設定しない) 殊勲型(好調時は上位にも通用する)/敢闘型(好調時は大勝する)/技能型(好調時は技能が冴える) /爆発型(好調時は優勝する勢い)/堅実型(めったに大勝ちしない) |
F取り口分類 複数の取り口のタイプを持つ場合もある。 詳しくは→大相撲解体新書-取り口分類 本格型 どっしり構えて有利な体勢に持ち込み、堂々と寄り、押しで決める。 貴乃花、双葉山、大鵬、白鵬、大乃国、旭天鵬 /正攻法型 それほど体力はないが、真っ向から当たって食らい付き、寄り、吊りなどで攻める。 高見盛、貴ノ花、千代の富士、若嶋津、貴花田 /怪力型 並外れた腕力で圧倒する。おっつけ、投げなどの力技が得意。 魁皇、若の里、隆の里、安芸乃島、若乃花、春日王、玉乃島 /技能型 相撲の基本技のスキルに長けた正攻法。 栃東、栃錦(横綱時代)、栃木山、栃乃花、琴奨菊、濱ノ嶋 /業師型 技能型よりさらに多彩な技を武器にして、湧かせる。 安馬 安美錦 海鵬 豊ノ島 若乃花(3代) 栃赤城 栃錦(初期) /スピード型 立合いから力とスピードある攻撃で攻め立てる。 朝青龍 琴光喜 北の富士 追風海 /突貫型 重心低く突っ込んでハズを効かせて押し、寄りの速攻。 垣添、豪風、琴錦、富士桜、北勝海、玉錦 /パワー型 パワーを武器に突き押し、寄りで圧倒する相撲。 北の湖、武双山、曙、武蔵丸、小錦、黒海、吉葉山 /前進型 馬力のある出足を活かした押し、寄りで前に持っていく相撲。 出島、土佐ノ海、琴風、黒姫山、岩木山、稀勢の里 /堅牢型 腰が重く、時には半身にもなってじっくり攻める。逆転技もある 栃乃洋、輪島、十文字、栃光(金城) /疾風型 胸を合わせての一気の寄りが持ち味。 普天王、北桜、名寄岩、三根山、東富士 /突押型 激しい突き押しに徹する相撲。 千代大海(全盛期) 貴闘力(全盛期) 玉春日 麒麟児 北勝力 /押し相撲型 近い距離で下からもちゃもちゃと押していく。 武雄山、片山、琴ヶ梅 若羽黒 和歌乃山 /撹乱型 動きの良さを活かし、変化技を交えて勝負する。 千代大海(現在)、雅山(現在)、闘牙、前の山、福の花、龍虎 /スケール型 懐の深さ、リーチを活かした大きな相撲。 琴欧州、露鵬、貴ノ浪、双羽黒、大内山、白露山、琴ノ若、隆乃若 /食い下り型 潜ったり、中に入っての小技を絡めた俊敏な相撲。 舞の海、智乃花、古市
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Gまわしの色 使用している代表的なまわしの色を表示(長さが使用頻度を表す) |
@ 朝青龍 横綱 <左四つ・突き押し> 高砂 25 184/144 | |||||||||
D型3対応5 速攻5遅攻4 間合1 気力2攻勢1柔軟2変幻1 スピード型 | |||||||||
A
重 |
C10 | 寄 | B13 | B(1)
左下手投げ5b 掬い投げ 4a 突っ張り 4a 右上手投げ3c モロ手突き3b 小手投げ 3c 張り手 3c 吊り落とし3c |
はたき 3b
手繰り 3b 渡しこみ3c 外掛け 3c 切り返し3d 喉輪 4c ひねり 2e 内無双 2e |
B(2)
<立合> 張差 4b モロ手突き4c モロ差 3c カチ上げ3d 前褌 2d 頭b 肩b 胸c 手c |
C(1)
<心> 威圧感 勝負強い 安定感 スタ-ト○ 気迫 短気 早熟 |
C(2)
<技> 相撲勘 差し身 まわり込み 逆四つ○ shall we dance |
C(3)
<体> 上体柔軟 下半身柔軟 敏捷 怪我○
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力 | B12 | 押 | B13 | ||||||
速 | A15 | 投 | B13 | ||||||
技 | A14 | 粘 | A15 | ||||||
バ | A14 | ス | B12 |
その他、力士に固有のスキルには固有の名前をつけている。
1 「心」 | ||
(1)精神 | 取り口に関するメンタル面の特殊能力 | 得意力士 |
相撲勘 | 相手の次の手の予測、技のタイミングなど、相撲の極意をつかんだ者だけが持つセンス | 栃錦、栃ノ海、朝青龍、安美錦、豊ノ島 |
勝負強い⇔勝負弱い | 勝ち越しや優勝争いなどが懸かった大事な「一番」で実力を発揮できるメンタル | 強:千代の富士、朝青龍 弱:北の湖、武蔵丸、魁皇 |
チャンス○⇔チャンス× | 昇進のかかった場所などで実力を発揮できるメンタル | ○増位山、 ×魁皇、若の里 |
上位キラ-(取りこぼし) | 横綱大関との対戦で燃える(反面平幕に弱い)(「取りこぼし」は自身が上位力士の場合) | 大乃国、朝潮、魁皇、栃赤城、安芸ノ島、安美錦 |
威圧感 | 対戦前から相手を萎縮させてしまう。仕切りでの鋭い眼光や、荒技による | 双葉山、千代の富士、朝青龍 |
気迫 | 土俵上で闘志をむき出しにして闘う。空回りすることもある | 初代若乃花、名寄岩、陸奥嵐、高見盛、北桜 |
打たれ強い⇔打たれ弱い | 張り手など激しく攻めにも威嚇されずふらつかないメンタル。 | 強:栃東、和歌乃山 弱:大乃国、高見盛 |
冷静⇔短気 | 相手の撹乱や挑発、持久戦にも慌てないメンタル。短気だと焦れて荒い技に出る | 冷:輪島、輪島 短:朝青龍、露鵬 |
幻惑 | 意外な技に出て相手を混乱させる。 | 出羽錦、舞の海、旭鷲山 |
挑発 | 仕切り中の睨みやじらし、張り手などで相手の冷静さを失わせる | 貴闘力、旭鷲山、星風 |
淡泊 | 土俵際などあっけなく割ったり手をついたりしてしまうことがある。 | 逆鉾、千代天山、北勝力、旭鷲山 |
強引 | やや強引でも技を仕掛ける。思い切りが良い。ただ、隙を見せることにもなる。 | 初代若乃花、千代の富士、貴ノ浪 |
慎重 | あまり早く攻めに出ずに、じっくり構える。勝ち味が遅い面がある。 | 大鵬、武蔵丸、貴乃花、栃乃洋 |
ライバル意識 | 特定の相手に対して激しく闘志を燃やし、普段以上の力を発揮する。 | 隆の里、琴奨菊 |
横綱相撲 | 上位陣が、相手に相撲を取らせつつ自分有利になって決める取り口を心掛ける | 双葉山、大鵬、貴乃花 |
策士 | 相手の取り口、状態を考え、思い切った作戦を仕掛ける。 | 舞の海、若乃花勝、安美錦 |
研究熱心 | 相手の取り口をしっかり研究して対策を立ててくる。 | 千代の富士、隆の里 |
(2)場所 | ||
スロ-スタ-タ⇔スタ-トダッシュ | 序盤戦の入り方の得意・不得意。「スタート○」と略記 | スロー:多数 ダッシュ:玉の海、朝青龍 |
息切れ⇔尻上がり | 終盤戦でばてるタイプか、後半になって本領を発揮するタイプか | 息:多数 尻:多数 |
ツラ相撲⇔ヌケヌケ | 調子の変動が激しく、連勝連敗が極端。押し相撲に多い⇔勝ち負けが交互に来て続かない | ツラ:多数 ヌケ:少数(1年ごとに) |
連敗癖 | 一つ負けると考え込んで連敗しやすい。特に連敗の傾向が酷いと、ツラ相撲と併記している | 大乃国、琴奨菊ら多数 |
逆境○ | カド番や幕尻、休場明けの場所など正念場で踏ん張る | 大鵬、千代の富士、千代大海、魁皇、栃東 |
ムラッ気⇔安定感 | 好調時は大勝ちするが、不調時踏ん張れない⇔悪い時にもそれなりにまとめる | 多数 |
エレベータ | 番付が下がると勝てるが、上がると負け越しを繰り返す。特殊なことではないが、その程度が著しい者 | 磋牙司、玉飛鳥 |
○○場所 | 毎年特定の場所での活躍・不調が顕著。東京⇔地方による区別も | 九州○:千代 東京○、地方×:貴乃花 |
強行 | 多少の故障があっても強行出場する | 玉の海、若乃花、貴乃花、魁傑、旭国、 |
7・7 | とりあえず千秋楽あたりまで勝ち越し・負け越しがもつれる | 高見盛 |
(3)成長 | ||
早熟型 | 20歳ころから実力を発揮する。 | 大鵬、北の湖、貴乃花、朝青龍 |
晩成型/超晩成型 | 力のピークが20代後半頃からようやく発揮される。/30代を前にして発揮される。 | 千代の富士、隆の里、三重ノ海、芳東、剣武 |
長寿・長持ち | 早熟、晩成に関わらず、なかなか衰えが来ない、または緩やか | 魁皇、琴ノ若、高見山 |
円熟 | 体のピークを過ぎた頃に技能をマスターして安定した成績を残す。 | 千代の富士、魁皇、玉春日、北桜 |
2段階成長 | ピークが2度来る。 | 玉飛鳥、和歌乃山 |
(4)立合い |
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突っかけ | 立合い早く突っ込んでしまう傾向 | 多数 |
まった | 立合い遅く、なかなか立てない、立ち遅れる傾向 | 多数 |
立合不安定 | 立合いで硬くなって安定して自分の立合いができない | 魁皇、若の里 |
じらし | 蹲踞のタイミングを遅らせたりして気合が乗って早く仕切る相手をいらだたせる | 白鵬 |
仕切り先/後 | 先に仕切りたいタイプか、遅れて仕切りたいタイプか。 | 先:垣添 後:白鵬 |
仕切り早い/遅い | 仕切りの動作の速さ | |
立合い○ | 立合いの所作が美しい、または正々堂々呼吸を合わせてめったに待ったをしない。 | |
(5)その他 | ||
人気 | 人気力士。懸賞も多くつく | 多数 |
パフォーマー | 塩撒き、仕切りなどで魅せる | 高見山、水戸泉、高見盛、北桜、片山 |
壊し屋 | 優勝や昇進がかかった力士に強い。文字通り体を壊すことも。 | 大乃国、魁皇、若の里、雅山 |
ムードメーカー | 盛り上げ役。この力士が好調だと同部屋の力士も活気付く | 敷島、湊富士、旭日松 |
2.「技」 | ||
(1)対応 |
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対変化× | 注文相撲に簡単にはまる | 土佐ノ海、北勝力 |
対小兵○⇔対小兵× | 小さな力士を捌く巧さ | ○:輪島、三杉里 ×曙、 |
対長身○⇔対長身× | 大きく懐の深い相手に対する取り方の巧拙 | ○豊ノ島 |
対速攻× | 勢い良く出てくる相手に対して意外にあっさり負ける | 多数 |
対押し× | 押し相撲に対して普段の粘りが発揮できない。 | 多数 |
逆四つ○ | 自分の得意四つでなくても遜色なく取れる | 多数 |
受身○ | 相手の先制攻撃をさばくしぶとさ、柔らかさ、うまさがある。 | 大鵬、豊真将 |
(2)癖・傾向 | (「心」に分類している場合もある) |
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突押徹底 | まわしに目もくれず、突き押しに徹する取り口 | 千代大海、北勝力、雅山 |
横攻め | 横からの攻めを心掛ける。 | 多数 |
シンプル | あまり取り口を変えず、自分の相撲を取ることに徹する。 | |
多彩 | 色々な種類の技を使って攻める。 | |
送り技多彩 | 後ろに回った時にも、普通に送り出すだけでなく色々な技を仕掛ける。 | |
投げ多用/投げ癖 | 投げ技に出やすい。呼び込んで自滅のリスクがある。 | |
引き癖 | 安易な引き技に出やすい | |
足癖 | 足技を持っている。判明すれば、得意とする方の足も記述している。 | |
髷つかみ | はたく際に髷をつかんでしまう癖? | |
つき手 | あっさり手をついてしまうことがある。 | |
かぶさり | 寄った時に相手に被さる形になりやすい。逆転されやすい。 | |
(3)動き |
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敏捷 | 細かい左右への動きや、一瞬の反応が速い。 | |
速攻 | 一気の攻めが得意。ここぞというときに前へ一気に出るスピードがある。 | |
出足 | 立合いの勢いが鋭く、またその勢いが持続する。 | |
電車道 |
立合いから一直線に圧倒する出足がある。 |
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まわりこみ | 土俵を丸く使って横に回るのがうまい。速い。 | |
引き足○⇔× | まともな引き技でも、下がるのが速く決まりやすい。⇔下がる時にバタつく。 | |
バタ足 | すり足がおろそかで、足の裏が見える足の運び方になりやすい。 | |
浮き足 | かかとを浮かせて相撲を取る。スピードが出る反面、安定しない。 | |
摺り足○ | 摺足が綺麗で、足の運びに安定感がある。 | |
(4)取り口・スキル | ||
前捌き | 組み合う前のさばきがうまい。相撲の「技能」とは、狭義にはこの優劣を指す。 | |
差し身⇔ワキ甘い | 差し手争いに強い。得意な方を差し勝ちやすい。⇔相手に思い通り差されやすい。 | |
左/右固い⇔左/右甘い | 片方の脇が固く、めったに差させない。⇔片方が甘い | |
上手相撲 | 左右どちらでも、とにかく上手を取れば力が出る。差し身にはこだわらない。 | |
挟みつけ | 左右両方で外側からおっつけたり、上手を引き付けたりして挟みつける攻めをみせる。 | |
変化技○ | 引き技、かわしのタイミングが良い。立合いの変化だけを指すのではない。 | |
打ち合い○ | 投げの打ち合いになった時に良く粘って投げ勝つ。手をつかない。 | |
顔から | 投げの打ち合いなどの時、手をつかず顔から落ちて少しでも落ちるのを遅らせる。 | |
がっぷり○ | がっぷり四つで力を発揮する。 | |
外四つ | 相手にモロ差を許しても両上手取れば何とか取れる | |
肩越上手 | 深く差されても肩越しの上手で相撲が取れる | |
回転○ | 突っ張りに、回転が速さに特徴がある | |
返し技 | 相手の攻めに返し技を合わせるのがうまい。 | |
呼び込み | 引き技、投げ技で、まともに自分の方へ呼び込んでしまい、自滅することがある。 | |
もぐり/潜り込み | 相手のワキに頭を入れるほど低い体勢に潜り込んで相撲を取れる | |
向こうづけ | 相手に頭をつけての相撲。食い下がりに類似。 | |
食い下がり | 前褌を引いて頭を付けたりして食いつく体勢をとることがある。 | |
左/右半身 | 片方差して半身の体勢になることが多い。守りやすいが前に出にくく、相撲が長くなる | |
頭四つ | 頭をつけあって腰を引き、頭で押し合う形になることがある。 | |
手四つ | 相手の手、手首をつかみあう形になることがある。 | |
土俵際 | 土俵際の逆転技のタイミング、俵の使い方がうまい。 | |
詰め× | 土俵際に追い詰めた時や最後のとどめのときに、やや拙速で逆転されやすい。 | |
膝送り | 寄る時や投げる時、前の膝を相手の膝の横につけて切り返すようにして相手の逃げ場を失くす。 | |
膝払い | 投げる際に相手の軸足の膝を手で払って踏ん張らせない。 | |
足はねあげ | 投げる際に、相手の足を掛け投げのように跳ね上げるテクニックを用いる。 | |
(5)立合いスキル | ||
後の先 | 相手に少し先に立たせ、後から立っていい角度で当たる高等技術。 | |
チョン立ち | しっかり両手を突かずに立つ。先手を取れるがやや腰高になる。 | |
特殊立合い | 狛犬型、平蜘蛛型といった名物立ち合い | |
二の矢 | 立合い当たった後の次の攻めが速い。 | |
助走 | 仕切り線から離れて立つ。当たるまで少し間ができて作戦に幅ができ、助走がつく。 | |
ずらし | 当たる瞬間に微妙に角度をずらして横からの攻めにつなげるテクニック。 | |
3.「体」 | ||
(1)怪我・持病 | そのまま。故障しやすく、能力の発揮に障壁になることもある。 | |
(2)体質 | ||
柔軟⇔硬い | ||
上体― | 押されて弓なりになっても腰が伸びない上半身の弾力性がある。怪力力士ほど硬い傾向。 | |
足腰― | 下半身の柔かさで押されても引かれても簡単に負けない。反り技にも有利。硬いと故障も。 | |
肘― | 差し手を極められにくく、出し投げなども効果が高い。浅い褌からでも投げられる。 | |
膝― | 膝を柔かく曲げて下から攻めたり、速攻を受けたときにも残しやすい。 | |
体質― | 肉が吸収するようで押しにくい体 | |
筋肉質 | あまり脂肪のついていない体。太りにくい体質。 | |
太鼓腹、腹相撲 | 腹が大きくせり出していて、寄り、吊りなどで有利に働く。 やはり鏡里か。 | |
丸い体 | 丸く肉付いた体。前傾になりやすく、引き技を誘発するので押し相撲に適する。あんこ型 | |
リーチ長 | やはり長身に多く、突けば先手を取れ、肩越しに上手も取れる | |
懐深い | やはり長身に多く、突けば先手を取れ、肩越しに上手も取れる | |
胴長 | 胴が長くて相手が廻しを遠ざけられる。身長の割に重心が低くなるメリットもある。 | |
肩幅広い⇔狭い | 狭ければ差し手争いに有利。広ければ脇は甘くなるが、挟みつける攻めができる。 | |
重心低い | 無理なく相手より低い体勢で攻められる。相手がつい引いてしまう。 | |
前傾○ | 身長に関わらず、自然に頭を低くして背中を丸めて取れる | |
前掛り | 前へ重心を乗せて取るが、やや頭が下がるため前に落ちやすい | |
腰高 | 足が長いか、腰が十分割れないかで重心が高くなってしまう | |
内股 | 腰が割れず、膝が内に入るため、腰高になりやすい。引かれて落ちやすい | |
バッタリ | 本来持つボディバランスの割に、前へばったり落ちてしまいやすい。 | |
反り身○ | 上体が起きやすい反面、起きた状態からでも粘る力がある。 | |
粘り腰○⇔× | 寄り立てられたときに残す腰がある。腰の重さに大きく影響。 | |
立ち腰 | 腰が起きてしまいやすい。また、頭をつける体勢になりにくい。 | |
二枚腰 | 腰が起きたような体勢でも、もう一枚腰があるかのような強靭な足腰。 | |
アゴ上がり | アゴがすぐに上がってしまう。結果反り身になり腰が浮く | |
額大きい | ぶちかましの威力倍増。 | |
カタフン⇔ユルフン | 廻しの締め方。硬いと相手につかまれにくく、緩いと伸びて技が掛かりにくい。体質上そうなることも。 | |
つきひざ | 踏ん張った時にひざが入って付いてしまう。膝が硬い力士に多い | |
腰砕け | 腰が入って後ろへ倒れてしまう。足腰が弱いと起こりやすい | |
踏み出し | 体重が多すぎたりして勢い余って俵を踏み越してしまう。 | |
怪我○⇔× | 大きな故障をしにくく、また多少の怪我にも打ち克つ/休場につながる大きな故障をしやすい | |