現役力士データ

2019年(平成三一年)


平成31年 上位陣

白鵬  鶴竜  稀勢の里  豪栄道  高安  栃ノ心

7月に栃ノ心が加わり3横綱3大関に。誰も6場所皆勤できなかった。

平成31年 <home><データ解説><現役><平成><昭和

上位陣

白鵬  鶴竜  稀勢の里  豪栄道  高安  栃ノ心

三 役

御嶽海 玉鷲 逸ノ城 貴景勝

古 豪 琴奨菊 嘉風 栃煌山 安美錦  妙義龍 
古 参

豪風 松鳳山 碧山  荒鷲 勢    
宝富士 魁聖
隠岐の海 佐田の海 蒼国来

中 堅

正代  遠藤  貴ノ岩  千代大龍  千代の国
千代丸 琴勇輝 大翔丸 錦木 千代翔馬 石浦

新 鋭

北勝富士 豊山 朝乃山 輝   大栄翔 大奄美

新入幕 阿炎 竜電 旭大星 琴恵光 明生 隆の勝
基本データ 四股名、最高位等の基本的なデータ
年齢はその年の誕生日後のもの(12/31基準)。
取り口:相撲の取り方を独自の分類で表記(「解体新書」参照)
型   :得意とする形  得意技:公式のものに近い表記で
体格 :身長は1cm刻み、体重は5kg刻みで掲載前後の平均的なもの。体格分類は「解体新書」参照
パラメータ

持ち技リスト

特性

パラメータ 15〜1(0.5刻み)で表示。(上位項目はランクを併記。29年から基準変更)
 
S(-14.5)A(14-13)B(12.5-11)C(10.5-9.5)D(9-8)E(7.5-6.5)F(6-4.5)G(4-)
体格:スケール感、重量感、懐の深さなど体格面の総合値
力 :馬力、腕力、相撲力、小力などパワーに関する総合値
足腰:バランス、踏ん張り、柔軟性など総合的な下半身の強さ
速 :スプリント、アジリティ、レスポンスなどスピードに関する総合値
技 :相撲勘、前捌きの良さ、技の鋭さ、タイミングなど技能に関する総合値
離 :突き、押し、引き技など離れて取った場合の総合的技量
組 :寄り、投げ、その他組み合って取った場合の総合的技量
 
それぞれに下位項目を設けているが、それ以外の関連要素も加味して算出。
 「組」の下位項目3点目、吊、極、掛(足技のみ)、(足)取、反は、最も代表的なものを記載。
持ち技リスト
は、数字がレベル(低1<7高)、英字が頻度(多a>e少)を表す。
 決め技、崩し技は便宜上分けているが、それほど厳密に分類しているわけではない。
 技名の前に左右がついていないのは、どちらもできる、または特に差がない場合。
特性
は、:精神面・癖、ジンクス、その他の特徴など
       :技量面の特徴、技リストで表しづらいテクニックなど
      :体格・身体能力面の特徴、ケガなど

詳細は、<データ解説ver2.1>を参照

サブチャート ■傾向  ●の数が指向の強さを表す。
 (相撲ぶりはか、を徹底するか多彩な取り口か、攻かじっくり詰めか、
 気性・取り口はか、つに徹すか突き・しに徹すか、四つのの傾向)
■V争いの展開(上位陣のみ)/活躍の傾向は、
             得意・傾向が強い順に、< ○、△、×、無印>で示す。
■間合い:(密着した状態。がっぷり胸を合わせた状態)
               (廻しには手がかかるが、胸は合わせていない状態。向付、半身など)
      
(体は接しているが廻しには掛からない距離。押し合い、前さばきの応酬)
      
(体が離れ、突っ張りに適した距離)
       (遠距離。前掛かりに腕を伸ばして届く距離)
     得意とする順に、☆>◎>○>△>×で示す。
総合値:パラメータの平均値。矢印は前年との比較(0.1以内の微増減は「→」とする)
解説 略歴・前年評価・当年期待(31年1月時点) / 取り口・パラメータとスキルに関するコメント

       白 鵬  最高位:横綱 モンゴル出身 宮城野部屋   34 
取り口:本格型 型:右差し左上手 得意手:寄り、上手投 192cm/155kg 長身中肉

B12.5 13.0
<決め技>
左上手投げ6b
左上手出投5c
右四つ寄り6a
小手投げ 4b
はたき  4c
モロ手突き2c
モロ差寄り3c
掬い投げ4c
掛け投げ3c
呼び戻し2e
櫓投げ 1e
<崩し技>
張り手 3b
巻き替え 5c
上突っ張り4b
極め  3d
廻し切り 5c
とったり  5c
右腕返し 4c
内掛け  2e
裾払い  1e
まわし切り5b
内無双 2d
<立合>
右カチ上げ4c
張差し 5c
モロ差し 3d
左上手 2d
モロ手突き2d
左前褌  3c
いなし 2e
とったり 2d
猫だまし1e
ebc
b変化
<心>
安定感
短気
投げ多用
マイペ-ス
まった
じらし
初顔○
スタ-ト○
息切れ 
 
<技>
前捌き
まわりこみ
膝払い
受身○
摺足○
足技
外四つ
 
<体>
懐深い
体質柔軟
吸収
粘り腰○
右ひざ
右ひじ
 
11.5
B11.5 馬力 11.5
怪力 12.0

C10.0 安定 11.0
粘り 10.0
B11.5 出足 12.0
敏捷 11.0
B12.0 技巧 12.5
キレ 12.0
C10.5 10.5
11.0
11.5
A13.0 13.0
13.0
10.0

○●●■●●●

○●●■●●

○●●■●●○

○●●■●●○

●●●■●○○

○○●■●●●

V争い

間合い

総合値
逃げ 先行 差し

11.6↓

★略歴  15歳で入門。16年夏入幕、18年夏新大関で初優勝、19年春夏連覇し横綱昇進。無敵を誇った朝青龍から王座を奪い、以来史上最長の黄金時代を築いた。その間に打ち立てた記録は数知れず。21、22年は年間史上最多86勝。史上1位タイの7連覇、双葉山に迫る63連勝を達成。無敵に時代は続き、優勝回数、勝利数をはじめ、通算記録でも次々歴代1位を塗り替えた。休場することなく綱を張り続け、二桁勝利などの連続記録も更新していたが、27年秋にストップ。以降は徐々に休場が増えているが、本調子なら優勝を攫っていくあたり、いまだ実力はトップ。

  【休場4度】膝の故障などで名古屋まで皆勤わずか1場所。支度部屋で足を滑らせて負傷というニュースには衰えを感じさせられたが、秋場所で鮮やかな復活全勝優勝。優勝決定の一番で幕内通算1000勝を達成するあたりは記録男らしい。年間優勝1回は昇進後最低。

★当年  【まず皆勤】膝の不調を公表し、九州はまた全休。東京五輪までという目標を公言しているが、30年は2場所しか皆勤できなかった。あと1年半持ちこたえるか。

★取り口  右差し左上手で無敵。王道の右四つの型を持ちながら、器用で技への探求心旺盛。立合い張り手からの肘でのカチあげなど、荒っぽい技が目立つが、鬼に金棒という感じだ。ただ、荒技は勝ちを急いでいるときに出る。雑な張り手、叩きに付け入られることもある。

★パラメータ・スキル  (12.1→11.6)かつて無類の頑丈さを誇った横綱も、30歳を超えてからは故障に耐えきれなくなった。半分も出ていないが全勝優勝もマークしており評価困難だが、足腰の衰えは隠せない。


       鶴 竜  最高位:横綱 モンゴル出身 井筒部屋   33
取り口:技能型 型:右差し左上手/突張り 得意手:寄り、はたき 186cm/155kg 均整中肉

C 9.5 10.0
<決め技>
突っ張り 5a
モロ差寄り5b
はたき 5a
上手出投げ5c
下手出投げ4c
突き落とし3c
右下手投げ3c
掬い投げ2d
右差し寄り4c
肩透かし 5c
左上手投げ3c
<崩し技>
巻き替え 5b
のどわ  3b
外掛け 3c
たぐり  3c
吊り  1d
引き落とし4c
引っ掛け 3d
いなし 5b
<立合>
モロ手突き3b
ぶちかまし2b
張差し 3c
モロ差し2c
左前褌  3b
はたき 3d
 
bcc
b変化
<心>
引き癖
尻上がり
ポ-カ-フェ-ス
チャンス○ 
乱調
晩成型
<技>
まわりこみ
差し身
前捌き
逆四つ○
受身○
変化技○
俵伝い 
呼び込み
<体>
上体柔軟
体質柔軟
両足首
右肩
怪我×
 9.5
C10.0 馬力 10.5
怪力  9.5

B11.0 安定 11.0
粘り 11.0
B12.0 出足 11.5
敏捷 12.0
B12.0 技巧 12.5
キレ 12.0
B11.0 11.0
10.5
12.5
B12.0 12.0
12.0
 9.0

○○●■●●●

○●●■●●○

○●●■●●○

●●■●○○

○●●■●●○

○●●■●●

V争い

間合い

総合値
逃げ 先行 差し

11.1↑

★略歴  18年九州で新入幕、井筒伝統の両差しを武器に技能賞常連となり、突っ張って出る威力もついてきた22年ごろから三役定着。初顔から20連敗の天敵白鵬に24年1月、3月と連勝して大関昇進。なかなか二桁勝利に届かない平凡な成績に甘んじていたが、26年1月、3月と連続14勝。昇進後一度も勝てなかった白鵬を連破しての優勝同点と初優勝。ワンチャンスで横綱昇進を勝ち取った。その後休場も多く進退危機もあったが、30年には連覇を果たすなど横綱として4回の優勝は先人と比しても堂々たるもの。

★前年 【劇的復活】4場所連続休場明けの初場所は進退を賭けると明言していたが、10連勝で危機脱出。終盤は4連敗と崩れたが自信を取り戻した。春は先場所乱調の原因となった足首のネズミ除去手術明けの強行出場だったが、辛勝を重ねるうちに調子が上がり、逃げ切りに成功。8場所ぶりの優勝を果たした。さらに夏は大関取りに向けて走る栃ノ心を終盤逆転し初の連続優勝。白鵬昇進後にほかの横綱が連覇したのは初めて。見事な復活で引退危機を脱したが、名古屋はまた途中休場。秋は10連勝後5連敗、九州全休と、盤石な横綱ぶりとは言い難かった。

★当年 【復活後】相変わらず怪我は多く、好調に勝ち進んでいても急変することもあるので安定感抜群とはいいがたいが、全員出てきた時には優勝候補の一番手に上がった。最晩年になってこの立ち位置は慣れないだろうが、奮闘を期待される。

★取り口  組んでよし離れてよしの技能派相撲。右差し左前褌を狙って立ち、右四つか左を巻き替えて両差しで万全。さばきの巧さ、差し身が持ち味で、玄人好みの出し投げもよく決まる。突っ張りからの変わり身の速さも武器で、叩き込みで白星を稼ぐこともあるが、叩きで自分の体が起きたりすると、それほど重さはないので一気に劣勢に追い込まれる。奇手はないが、ここ一番での変化には迷いなし。

★パラメータ・スキル (10.6→11.1)不振から脱しまさかの連覇で急回復。モンゴル相撲の経験はなく、技の数は多くないが、整った型があり美しい。土俵際でまわりこむ動きは一級品。


     稀勢の里  最高位:横綱 茨城出身 鳴戸部屋   33  
取り口:堅牢型 型:左差し右上手・突押 得意手:突押,寄り 188cm/175kg 大型中肉

B12.0 11.5
<決め技>
左四つ寄り5a
突き落とし5b
右上手投げ3c
割り出し 3d
がぶり寄り3c
モロ手突き3b
モロハズ  2b
渡し込み 2d
浴びせ倒し2c
小手投げ 4c
掬い投げ 2d
<崩し技>
左おっつけ4b
左のどわ 2b
右おっつけ4a
まわし切り4c
引きつけ  3b
首投げ  1e
首捻り   2d
左腕返し 3b
上突っ張り3c
ハズ押し 4b
右のどわ  3b
<立合>
ぶちかまし3c
左差し 3b
体当たり4c
張差し 3c
右おっつけ3b
左おっつけ3c
右突放し3c
右抱込み2d
 
cac
c変化e
<心>
まった
立合×
土俵際
初顔○
<技>
ワキ甘い
挟みつけ
波状攻撃
左半身
<体>
腰高
足腰柔軟
腰入り
右足首
左肩
 
12.5
B11.0 馬力 11.0
怪力 10.5

D 9.0 安定  7.5
粘り 10.0
D 8.0 出足  8.5
敏捷  7.5
D 8.5 技巧  8.5
キレ  8.5
C10.5 10.0
11.0
10.0
C10.5 11.0
 8.5
 9.0

剛○●●■●●○柔

型○●●■●○○彩

速○●●■●○○理

動●●●■●○○静

四○●●■●●○押

左●●●■○○○右

V争い

間合い

総合値
逃げ 先行 差し

9.9↓

★略歴  16年初場所に17歳で幕下優勝して一躍脚光を浴び、その年のうちに入幕。三役は速かったが、その後長らく停滞が続いた。無敵を誇った朝青龍や白鵬を食ったり、ときに大勝ちもするが不安定だった。22年九州では白鵬の連勝を63で止める大金星。翌23年は全場所で関脇を務め、うち4場所二桁の安定感で大関に推挙された。昇進後は安定して二桁勝ち、好成績も収める一方でここ一番で勝てず、取りこぼした場所に限って上位キラーぶりを発揮という調子で賜杯に手が届かなかったが、28年は年間最多勝を記録。翌29年初場所で遂に初優勝を果たすと、待望の日本人横綱誕生となった。新横綱ではケガに堪えて逆転優勝を果たすも、大きな代償を負った。

★前年 【危機続く】横綱2場所目から続く休場は、全休、途中休場あわせて横綱ワーストの連続8場所まで伸びた。不安視される中、秋場所では序盤から冷や冷やの連続ながら凌ぎ、10勝5敗。最低限の結果は残して進退のかかった場所を乗り切った。ところが優勝も期待された九州場所は初日から4連敗で休場に追い込まれ、横審からも激励を発せられて後がなくなった。

★当年 【土俵際】初場所はもう休場も許されない雰囲気になってきた。力で圧倒できず、相撲勘も鈍っているので、序盤を乗り切るのが苦しいが、奇跡の復活を期待。

★取り口  突き押しか左四つの寄りで前に出る相撲。左右のおっつけ、のどわを効かせてそのまま押し出すか、左四つに組み止めての寄り。かつては攻撃一辺倒で詰めが甘いと言われたが、左さえ差せば重い腰で半身で防戦、徐々に起こして逆襲する相撲も取るようになった。余裕が出て詰めを誤ることは減ったが、時折強引に出て行って両差しを許したり、腰が伸びて防戦一方に陥ることがある。大きな体に似合わず土俵際での柔らかさ、身のこなしで逆転勝ちすることもしばしば。突き落としが何度も窮地を救った。

★パラメータ・スキル (10.9→10.6→9.9)左肩、胸の筋肉を傷め、武器のおっつけなどの左からの攻めはなかなか戻らない。秋場所では序盤連日粘りの相撲で勝ちを拾ったあたり、足腰はそれほど衰えていないが、膝の怪我を負うなど万全ではない。


          豪栄道  最高位:大関 大阪出身 境川部屋   34
取り口:スピード型 型:右差し左前褌 得意手:寄り、投げ 183cm/150kg 平均中肉

8.0  7.5
<決め技>
右四つ寄り4a
右下手投げ5b
両差し寄り4b
上手出投げ4b
掬い投げ  4b
首投げ  5d
小手投げ 2b
引き落とし5a
下手出投げ3c
右前褌寄り4c
はたき  4b
<崩し技>
モロハズ 4c
おっつけ 3c
ひねり    4c
渡し込み 3d
外掛け  3c
引きつけ 4b
巻き替え 3c
切り返し 3d
うっちゃり2e
小褄取り 1e
浴びせ倒し2d
<立合>
左前褌  4b
右差し  3b
右前褌 3b
カチ上げ2c
おっつけ2c
張差し 4c
モロ手 2d
両差し 2d
左上手 2e
ade
b変化e
<心>
気迫
スロ-スタ-ト
尻上がり
ツラ相撲
引き癖
投げ癖
詰め×
番付運○
ムラッ気
<技>
上手相撲
逆四つ○
足跳上げ
振り回し
膝送り
前捌き
上下動
あてがい
<体>
重心低い
前傾○
バッタリ
左肩
右ひざ
怪我×
 8.5
10.0 馬力 10.0
怪力 10.0

D 9.0 安定  8.5
粘り 10.5
B11.5 出足 11.0
敏捷 12.5
B11.5 技巧 10.5
キレ 12.0
10.5  9.0
10.5
11.0
B11.0 11.0
12.0
10.5

剛○●●■●●○柔

型○●●■●●○彩

速●●●■●○○理

動●●●■●○○静

四○●●■●●○押

左○●●■●●●右

V争い

間合い

総合値
逃げ 先行 差し

10.2→

× ×
★略歴   強豪埼玉栄高で実績を残し、期待どおり2年半で入幕。19年9月の新入幕でいきなり優勝争いに加わる。三役と平幕を往復していたが、24年5月に3年ぶりの関脇復帰を果たしてから安定、連続関脇在位14場所の記録を作る。その間、たびたび大活躍を見せるが続かず、大関取りまでいかなかったが、1場所置きに12勝、直前2場所連続で白鵬を倒したことが評価され、昇進した。故障の連続で不本意な成績が続き大関を保つのが精一杯だったが、28年9月突如覚醒、全勝で初優勝を果たした。

 

★前年【遂に連続二桁】夏場所はケガで途中休場したが、それ以外は勝ち越し。カド番の名古屋で10勝すると、続く秋場所は全勝の一昨年、優勝同点の昨年に続いて好調。白鵬に独走を許したが、12勝を記録した。実はこれが三役で記録した初めての連続二けた勝利。九州は優勝も期待されたが序盤で3敗。中盤立ち直り追

撃していたが給金後休場。

★当年【2度目の優勝を】年齢的なものは感じさせず、それよりも体の状態次第。安定感は増してきており、横綱の力が落ちてきた今、賜杯のチャンスは広がっている。

★取り口  浅い上手を取ると十分。強い引付けで体格の不利も感じさせない。出し投げ、捻り、外掛けなどの多彩な技があるが、四つ相撲かと言われれば、ハズ押しなど基本の押しと引き技を駆使したスピード相撲が主軸。相撲センスの塊のような力士だが、その勘の良さゆえに、危険な勝負手に出て自滅も多い。だが悪癖とも言われる首投げには、幾度も勝負所で救われている。左右どちらの四つでも廻しを取れば強い印象だったが、近年右四つの相撲が目立つようになった。

★パラメータ・スキル解説  (10.6→10.1→10.2)秋場所は復調し12勝。この力がコンスタントに出れば。組んでも離れても技が出る相撲巧者だが、ややワキが空きやすいのと、引いて自ら重心を失うことが多いのが欠点。上下動で相手を幻惑することのできる数少ない力士。


             安 最高位:大関 茨城出身 田子ノ浦部屋   29  
取り口:パワー・堅牢型 型:突張り/左差し右上手 得意手:突張り、寄り 187cm/175kg 大型中肉

B12.5 11.5
<決め技>
上突っ張り5a
左四ツ寄り4b
はたき  4b
モロ手突き3b
手投げ 4c
ひねり  4b
上手出投げ2c
掬い投げ 2c
下手投げ3c
突き落とし5b
<崩し技>
廻し切り  4c
巻き替え 3c
張り手   3c
小股掬い2d
左腕返し 2d
おっつけ  3b
ハズ押し  2c
のどわ   2c
外掛け  1d
首投げ 3d
<立合>
体当たり 5c
ぶちかまし3b
左差し  2c
モロ手突き3c
右のどわ 2c
張差し  3d
右上手 1d
突き落とし1e
bbe
c変化e
<心>
引き癖
強引
ツラ相撲
気迫
息切れ
取りこぼし
土俵際
<技>
ワキ甘い
逆四つ○
二の矢
<体>
腰高
膝入り
腰痛
左足首
吸収
13.0
B12.5 馬力 12.5
怪力 12.5

D 9.0 安定  8.5
粘り 10.0
D 8.5 出足  9.0
敏捷  8.0
D 9.0 技巧  9.0
キレ  9.5
B11.5 11.5
11.0
11.0
C10.0 10.5
 9.0
10.0

剛●●●■●○○柔

型○●●■●○○彩

速○●●■●○○理

動●●●■●○○静

四○●●■●●○押

左●●●■●●○右

V争い

間合い

総合値
逃げ 先行 差し

10.4→

     
★略歴  15歳で入門。22年11月、平成生まれ初の関取昇進を果たすと、勢い止まらず3場所で突破して新入幕。メキメキと力をつけ、25、26年とも金星2、三賞2の実績を残すが、たびたび故障にも見舞われて番付の昇降が激しく、27年までは三役経験はわずか2場所だった。20代後半を迎えて安定感を増し、28年名古屋で1年半ぶりの三役昇進すると連続二桁。好成績を続ける一方で肝心なところでの連敗癖、息切れが目立って一度チャンスをフイにしたが、29年夏に昇進決定。同年初場所に横綱昇進した兄弟子稀勢の里に続き、田子ノ浦部屋に昇進の使者を呼び込んだ。

★前年 【好成績】昇進後は怪我が多発、夏場所は全休。しかし3場所で12勝挙げるなど出れば成績は残した。優勝者の鶴竜、御嶽海、貴景勝を破って存在感を示したが、九州場所は14日目で相星に持ち込んだだけに、既に負け越している相手に敗れて初優勝を逃したのは痛恨。

★当年 【初優勝】この一年は、横綱陣を差し置いて優勝候補一番手に挙がるほど、地力の高さは折り紙付きだが、いまだ実現せず。取りこぼしを抑えて毎場所1差以内で横綱戦を迎えるようなら綱取りも見えてくる。先代や兄弟子同様スロー初優勝からの綱を狙いたい。まずは何よりケガのないよう務めたい。

★取り口  顎のあたりを狙った突っ張りなど力感ある突押を武器にのしあがった。左四つの寄りもあり、右四つでも腰が重く、上手下手の投げに加えて強烈な捻りもある。突き落としや叩き込み、首投げなど、土俵際の逆転技も持ち味。兄弟子稀勢の里とは共通点が多い。立ち合い、カチ上げ気味の体当たりの威力が増して大関昇進につなげたが、やや伸び上がるところもあって腰高を突かれることも見受けられる。

★パラメータ・スキル (9.8→10.3→10.4)怪我が続いているが実力は伸びた。上体は柔らかく、押しづらい体。一方で足腰は弱くはないが硬めで、足が長いためどうしても腰の位置は高くなる。優勝戦線に残りながら終盤にもったいない連敗を喫したり、序盤で躓いて終盤横綱を破るなど、兄弟子譲りのもったない場面も目立った。


            栃ノ心  最高位:大関 ジョージア出身 春日野部屋   32   
取り口:本格型 型:右四つ左上手 得意手:寄り,投げ,吊り 191cm/170kg 長身筋肉

B12.0 13.0
<決め技>
右四つ寄り6a
吊り寄り  4c
左上手投げ4b
左前褌寄り4c
はたき  2b
右下手投げ3c
掬い投げ 2c
うっちゃり  2c
小手投げ 2d
波離間投げ1e
<崩し技>
上突っ張り3a
引き付け 4b
横吊り  2c
蹴返し   1d
ナタ   2d
張り手  2c
吊り落とし1e
極め   3c
内無双 2e
渡し込み 2d
<立合>
右差し 3b
カチ上げ3c
左上手 3c
左前ミツ2d
張差し  2c
はたき 1e
 
dbc
d変化d
<心>
連敗癖
強引
チャンス○
晩成型
<技>
体入替え
外四つ
<体>
リーチ長
懐深い
両上腕
左ひじ
右足親指
右膝爆弾
ケガ×
11.0
B12.5 馬力 11.0
怪力 13.0

E 7.0 安定  7.0
粘り  7.0
D 8.0 出足  8.0
敏捷  7.5
D 8.5 技巧  8.0
キレ  9.0
D 9.0  9.5
 9.0
 8.0
B12.0 12.5
 9.5
10.0

剛●●●■●○○柔

型●●●■●○○彩

速○○●■●●○理

動○○●■●●○静

四●●●■●○○押

左○○●■●●●右

V争い

間合い

総合値
逃げ 先行 差し

9.9↑

   
★略歴   21年後半から幕内上位に定着。スケールの大きな正統派として期待されながら、三役では勝ち越せずに伸び悩んでいた25年名古屋、膝に重傷を負う。長期休場を余儀なくされ、幕下55枚目まで番付を下げた。ようやく26年春に復帰すると、幕下・十両を4場所連続優勝。再入幕場所でも敢闘賞の活躍、劇的な復活を果たす。その勢いは落ち着いたかに見えたが、30年になって突如開花。春日野部屋からは46年ぶりの優勝者、56年ぶりの新大関となった。

★前年 【大器覚醒】ここ2年は三役での勝ち越しがなかったが、初場所、鶴竜に敗れた1敗のみで追い上げると、横綱の変調を尻目に勝ち続け14日目に平幕優勝を決めた。翌場所は足の付け根に痛みを抱えながらも関脇で10勝、優勝した鶴竜を下し殊勲賞。大関取りがかかった夏はさらにエンジンがかかって初日から勝ちっぱなし。終盤鶴竜に逆転を許したが、13勝2敗で文句なく大関を手中にした。新大関場所も5連勝で期待されたが、足の親指靭帯を痛めまさかの休場。秋は前半から苦しみ、14日目にカド番を脱出。九州も本調子には程遠く8勝に終わったが、初の年間最多勝を手中にした。

★当年 【大器晩成】30歳超えてやっと関脇になった力士が、一躍大関に。ただ、躍進の中でも毎場所のように怪我に見舞われ、昇進後は本領発揮とはいかなかった。体調を戻して再スタートといきたい。昇進後は銀ねずに続いて師匠のお古を拝借、明るい紫の締め込みに。

★取り口  右四つ左上手を取れば十分なのは以前から変わらないが、この一年で絶対的な強さにまで高まり、同じ型の白鵬とがっぷり組んで、初めて寄り切った。十分に組めなくても押し込むようになり、結果的に得意の形に組めるようになった。押し込んで組み止めているので、無理に前褌を引いたり頭をつけたりする必要もなくなった。鶴竜を外四つで強引に抜き上げた吊りも豪快だが、真っすぐ吊るのは膝の状態と相談してほしいところ。

★パラメータ・スキル  (8.6→9.9)29年は膝の怪我から低迷していたが、寄り、押し、突きで前に出る威力が一段増した。押し相撲相手にも突き返して前進し、目を見張る進化を遂げた。昇進後の怪我で足腰に不安を抱え、相撲ぶりにムラが出ているのは残念。これまで苦手にした相手も寄せ付けず、過去の対戦成績はあてにならなくなった。以前は横綱にからきし勝てなかったが、実力で克服。

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