現役力士データ

2010(平成二二年)


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中 堅

上位陣

三 役 ベテラン 中 堅 若 手 十 両 ルーキー

時天空 黒海 豪風 嘉風 豊真将 豊ノ島 朝赤龍 普天王 玉飛鳥

 

パラメータ

技リスト

スキルリスト

四股名 自己最高位 出身地 所属部屋 年齢(同年12月31日時点) 身長/体重

取り口のタイプ/[得意な形]/まわしの色(長さが使用頻度を表す)

(総合的な重さ)、(総合的な力の強さ)、(総合的なスピード)(総合的な技能)、(体のバランスの良さ)

(寄りのレベル)、(突き・押しのレベル)、(投げ技のレベル)(粘り強さ)、(総合的なスタミナ)、以上A〜G(15段階)

技リストは、数字がレベル(1<5)英字が頻度(a>e)を表す。

(技名の前に左右がついていない場合は、どちらからでもできるか、どちらも差はない場合。)

その他の点は、<データについて>を参照

サブチャート 間合い:密(密着した状態。がっぷり)、接(廻しには手がかかるが、胸は合わせていない状態。食い下がり、半身など)

 近(体は接しているが廻しには掛からない距離。おっつけ、ハズなど前捌きの応酬が見られる)、離(離れて突っ張りに適した距離。)、

 遠(遠距離。リーチを生かした突きがあれば一方的に攻められる間合)

その他各パターン・傾向の得意不得意、傾向の強さ。☆>◎>○>△>×

安定・大勝・キラーは主に上位陣以外が対象で、成績の残し方を示す。○か無印か×で傾向を示す。(上位陣も一応表示する)

解説 現況 / 得意技など /注目ポイント

 


 

   時天空   小結    モンゴル 時津風   31   187/145
   業師・撹乱型  [右下手半身・突っ張り]     
D08 D08
内掛け   3d
突っ張り  3b
二枚蹴り  3d
肩透かし  3b
出し投げ 2c
はたき  3b
裾払い   3c
引き落とし3b
ホンゴトフ3c
のどわ  2b
ひねり   2d
切り返し  2d
丁斧掛け2d
蹴返し   2c
外掛け   2d
掛け投げ2c
下手投げ2c
ひねり  2d
<立合>
モロ手突き3b
右差し  2c
張差し  2b
左上手  2c
蹴手繰り2c
はたき  2d 
頭d肩c胸b
手b変化c
<心>
引き癖
つき手
安定感
水入り相撲
晩成型
 
<技>
手取り
右足癖
多彩
送り技多彩
変化技○
逆四つ○
まわりこみ
対速攻×
<体>
立ち腰
リーチ長
上体柔軟
足腰柔軟
怪我○

        

        

      
D08 D08
D08 D09
C10 D09
D09 D09

   

間合い

速攻 遅攻 猛攻 堅守 対応 パワー テク 闘志 沈着 安定 大勝 キラー
   
 上位で定着していたが、20年は小幅ながら6場所連続負け越し。雪辱をかけて臨んだ21年、3年半ぶりの前頭二桁でやっと勝ち越したが、3月は約3年ぶりの二桁黒星を喫するなどあまり活躍は見らなかった。大関には快勝することもあるが、昨年は対戦圏にあまりいなかったため印象が薄かった。22年は年齢的にも正念場。器からすると小結2場所、三賞1回は少なすぎる実績。
 やや半身に組んで多彩な足技を見せる半面、消極性、勝ち身の遅さが指摘されていたが、リーチのある突っ張りを武器として上位進出。しかし近年はあまり突っ張りが見られなくなり、成績も低迷。主導権を取れず、引き技や立合いもけたぐりを多用する消極性がまた顔を出してきた。

 均整のとれた体形、バランスのとれた能力。組んでも離れても、一気に攻めに出ることもあれば、水入りまで動かないこともある(21年も5月の阿覧戦で記録)。粘りは驚異的かと思えば、投げや引きにあっさりと手をついて負けることも目立つ。掴みどころのない力士。

「珍技」  相手十分になられても、懐の深さで粘って足を引っ掛ける。チョン掛けで脅かすと相手もなかなか出られない。内掛けもあれば、お得意の二枚蹴りも飛び出す。モンゴル相撲張りのホンゴトフ(太ももを持ち上げて投げる。変則足取り)も。

 


 

  黒 海  前頭  グルジア 追手風   29   189/145
       パワー型  [左右突放し・叩き・左差し右上手]      
D09 D08
モロ手突き3a
のどわ  3b
上突っ張り3b
右上手投げ3c
はたき   3a
張り手   2c
左腕返し  2c
左四つ寄り2d
小手投げ  2c
引き落とし2c
突き落とし2c
左掬い投げ2c
素首落とし2d
首ひねり 2d
引きつけ 2d
外掛け    1e
ひねり   2d
がぶり寄り2c
<立合>
かちあげ  3a
モロ手突き3b
ぶちかまし2c
右上手 2d
張差し 1d
はたき 2d
頭c肩a胸a
手b変化d
<心>
気迫
ムラッ気
連敗癖
強引
まった
引き癖
<技>
ワキ甘い
まわりこみ
引き足○
頭四つ
呼び込み

      
<体>
前掛り
腰高
バタ足 
右肘
左膝
剛毛
 

      
C10 D09
D08 D08
E07 E06
E06 E07

 

間合い

速攻 遅攻 猛攻 堅守 対応 パワー テク 闘志 沈着 安定 大勝 キラー
× × ×      
 20代後半の油の乗り切った時期だが、若いころの爆発力が影をひそめて低迷している。20年3月の12勝を最後に二桁勝つような活躍もなく、十両落ちのピンチにも見舞われた。22年も初場所は4枚目に戻って琴光喜を破ったが、インタビューはこれだけ。二ケタの負け越し3回と不本意な成績。最後の二場所を終盤戦の粘りで何とか連続勝越しで乗り切ったのが救い。
 かち上げから左右の突き放しが最大の魅力だが、肘などの悪化で威力が落ちており、左四つの相撲でパワーを生かす方向に転換しつつある。上突っ張りで威嚇しながら左差し右上手に持ち込む。最近は立ち合いで張差しに行ったり、変わりながら上手を取りに行ったりと最初から四つを狙うこともあり、パワー一辺倒の相撲と決別。寄りは主にがぶるのが型。腕力を活かした投げも強力だが、四つ相撲の厳しさという面ではまだまだ。体重が減少傾向、重量感がなくなったのは残念。

 ばたばたした足の運びは直らず、引き技には良く落ちるので、四つ相撲の方が安定する。レスリング経験ある東欧出身者らしく前傾姿勢は得意。

「腕力」 最近は頻度が減ったが、黒海と言えばモロ手突きだった。独特の形で、両ワキが空くのだが、肘のバネを利かせた突きは相手を突き飛ばす上では大いに威力を発揮。上手を取っては強引な投げで転がし、大関武双山に引導を渡した一番も印象的だった。引き技にも腕力は力を発揮、朝青龍から2つ目の金星を挙げた引き落としも強引ながら力強かった。

 


 

  豪 風 小結  秋田 尾車 31   171/140
   突貫型  [左右おっつけ/ハズ・左差し]     
E06 E06
右おっつけ3a
ハズ押し  2b
モロハズ  3c
左おっつけ2b
右のどわ 2c
内掛け  2d
首投げ  3c
いなし    2c
突き落とし2c
肩透かし 2c
はたき   3c
掬い投げ  2c
小手投げ  2c
ちょん掛け1e
腕捻り   2e
かわず掛け2d
一本背負い2e
裾払い    1e
<立合>
ぶちかまし3b
右おっつけ3b
モロハズ  2c
かっぱじき2d
突き落とし2d
 
頭a肩c胸d
手c変化d 
<心>
強引
引き癖
ツラ相撲
地方場所×
晩成型
 
<技>
挟みつけ
速攻
変化技○
ワキ甘い
足癖
引き足○

      
<体>
重心低い
肩幅広い
体質柔軟
 

        

      
D09 C10
C10 D08
E07 D09
D08 D08

   

間合い

×
速攻 遅攻 猛攻 堅守 対応 パワー テク 闘志 沈着 安定 大勝 キラー
× ×    
 入幕からしばらく派手な活躍がなかったが、20年1月は12勝の活躍で初の三賞受賞、一気に三役力士になった。この場所は3勝と跳ね返されてしまうと、逆に負け越しが続いて幕尻近くに落ちたが、21年はやや安定。三役復帰はできなかったが、前頭一ケタで上位と闘いながらも大崩れの少ない一年だった。九州場所も筆頭で6勝に終わって三役復帰は逃したものの、3大関に関脇把瑠都を下し上位とも渡り合える力を見せた。22年は、同部屋の成長著しい嘉風と競い合い、十分三役復帰を狙える。そろそろベテランと呼べる年齢になるが、まだ成長途上。

 重心低く肩幅の広い体型を生かして、おっつけで挟みつける押しが持ち味。のど輪を交えて押し上げておいての左右への素早い変化で、捕まえようとする相手を撹乱する。根は左四つ。

 引き足の速さでまともな叩きも良く決まる。おっつけ切れず差されると苦しいが、思い切った技が飛び出す。

「左殺し」 豊ノ島、琴奨菊、普天王など相四つとなる左四つの力士には相性が良い。左差しを殺す右おっつけの威力が発揮される。

「地方嫌い」 3年ほど地方場所で勝ち越せないでいたが、21年は2場所を勝ち越して苦手克服しつつある。

 


 

   嘉 風  前頭   大分 尾車 27    177/135
   突貫・撹乱型  [上突っ張り/モロ差し]    
E06 E07
上突っ張り3a
モロ差寄り2b
モロハズ 3c
張り手   3a
ハズ押し 3b
上手投げ 2d
打っ棄り 2d
小手投げ2c
いなし  2b
引き落とし2c
掬い投げ1d
モロ手突き2c
はたき 2c
下手出投げ1d
右おっつけ2d
突き落とし2c
吊り   2d
のどわ  2c
<立合>
ぶちかまし2b
モロ手突き2c
モロ差し 2d
のどわ  2c
いなし  2d
張差し  2e
頭b肩d胸e
手b変化d
<心>
気迫
土俵際
番付運○
ご当所○
ムラっ気
 
<技>
まわりこみ
回転○
もぐり
粘り腰

        
 

      
<体>
重心低い
敏捷
足腰柔軟
E07 D09
B12 E07
E07 C10
D09 D08

 

間合い

×
速攻 遅攻 猛攻 堅守 対応 パワー テク 闘志 沈着 安定 大勝 キラー
× ×    

 20年までは幕内の座を守るのが精一杯だったが、地元の九州場所で優勝戦線に千秋楽まで食い込み、初めての三賞となる敢闘賞。一躍注目を集めると、初の上位挑戦では初日に新大関日馬富士に土をつけ、朝青龍をあと一歩まで追い込むなど、6勝9敗と健闘した。上位定着が期待されたが5月に4勝11敗と崩れるなど失速。9月は幕尻だったが、ここから盛り返す。そして九州では一年ぶりに二桁の活躍。大関陣が後退する中、初日から7連勝と両横綱と並走した。三賞こそ逃したが、元気な取り口が目立っていた。22年は上位で活躍したい。

 小兵だが真っ向から突っ込んで、回転の良い突っ張りで撹乱する。張り手交じりの激しい突き押し相撲はスピード感があっておもしろい。懐に飛び込んでのはず押し、もろ差し速攻もあり、初場所、初挑戦の朝青龍に両差し、全勝の横綱をあわやという所まで追いつめた。足腰が良く、小兵に似合わぬ吊りや、うっちゃりも得意とする。

 スピードは一段飛びぬけている。体重も徐々に増えている。足腰の強さも目立つ。

「張り→もぐり→突き押し」 独特のリズムの突き押しが魅力。頭で当たって突き放しては左で張ってぐっと屈んで潜るような動きをしてから懐に飛び込む。相手からすれば張りで撹乱された上に視界から一瞬消えてやりにくい。タイミングもずれて捕まえにくい。回転の速い突っ張りで軽量を補う。

 

  豊真将  前頭       山口 錣山 29   186/150
  堅牢・正攻法型  [左前褌右ハズ・左右おっつけ]     
D08 D08
左前褌寄り3a
右おっつけ3a
上手出投げ2d
モロハズ 3c
突き落とし3b
左上手投げ2d
左おっつけ2c
ハズ押し 3c
突き落とし2d
外掛け  1e
モロ差寄り2d
掬い投げ1d
肩透かし 1d
引っ掛け 1c
巻き替え 1c
廻し切り 1d
下手出投げ1d
引き落とし2d
<立合>
ぶちかまし2a
左前褌 2b
右おっつけ2d
モロハズ2d
いなし   2c
 
頭a肩d胸e
手d変化e 
<心>
晩成型
ムラッ気
連敗癖
シンプル
所作○
人気
番付運×
 
<技>

受身○

挟みつけ

 

<体>
前傾○
筋肉質
上体硬い
調整×
右膝
左手首
D08 D08
D08 E07
E07 C10
D09 D09

  

間合い

×
速攻 遅攻 猛攻 堅守 対応 パワー テク 闘志 沈着 安定 大勝 キラー
×    
 今度は左手首を手術して全休。21年は十両落ちのピンチからのスタートになったが、2場所連続の11勝、敢闘賞を受けた。三役は惜しくも逃して東筆頭に復帰した5月場所だったが、まさかの1勝14敗。番付も逆戻り。10勝して幕尻は脱したが、中位で元気なく連続負け越しで年を終えた。復活へ向けて好スタートを切ったものの、不完全燃焼の一年。期待の大器も伸び盛りの年代は過ぎてしまった。今年こその意気込みで初の三役を狙いたい。
 しっかりとした足の構えでどっしと出足を受け止め、前傾姿勢を崩さずにおっつけて出る。左は前ミツを引いて得意な右おっつけ、ハズ押しで攻める。安定した下半身が生み出す守りは申し分ないが、出足で前へ攻める勢いに欠け、勝ち身が遅いというのが課題とされ、速攻を志していた。しかし、最近は体調不調で肝心の守りも崩れて前に落ちる場面も多く、依然自分から前へ出る相撲も見受けられない。

 相手の攻めを受けるのが持ち味のはずだが、簡単に吊り上げられたりと体格以上の軽さが目立った。立合いの鋭さ、力強さなど、何か特筆すべき攻めてが欲しい。

「好不調の差」 守りから入る相撲だが、その分体調の良し悪しがモノを言うのだろうか、成績が安定しない。センセーショナルだった18年11月の12勝を皮切りに、その2場所後、そして21年の1・3月と11勝以上は4回、型が決まっているだけにその都度三賞を得て敢闘3回技能2回。三賞5つの実績がありながら三役経験がないのが不思議。一方で二桁負けも多く、21年5月は初日から14連敗の屈辱、千秋楽やっと片目が開いて涙。上位定着できる実力があるはずだが...

  豊 ノ 島    関脇    高知 時津風   27   170/145
  技能・押し相撲型  [モロ差し・左差し右おっつけ/喉輪]       
E07 D08
左下手投げ4b
モロ差寄り3b
内掛け   3c
肩透かし  4b
外掛け  3c
掬い投げ  4b
ハズ押し  2b
吊り寄り   2c
巻き替え  4b
切り返し  2d
上手出投げ2d
渡し込み  2d
まわし切り2c
かわず掛け2d
足取り   1e
下手出投げ2d
のどわ  2c
首投げ  2d
<立合>
モロ差し3b
かちあげ2b
左差し 4b
張差し  1d
右差し 2d
のどわ 2e
頭c肩a胸b
手c変化d 
<心>
対小兵×
強行
土俵際
上位キラ-
<技>

足癖

差し身

頭四つ

粘り腰

足跳上げ

まわりこみ

腹相撲

左半身

<体>
立ち腰
体質柔軟
重心低い
アゴ上り
右膝
左ひじ
右肩 

      
E07 D09
C10 C11
B12 C10
D09 D09

    

間合い

×
速攻 遅攻 猛攻 堅守 対応 パワー テク 闘志 沈着 安定 大勝 キラー
 
 幕内下位で苦労していたのが嘘のように急成長を遂げた19年。朝青龍に稽古で膝を壊された後の不調を乗り越えた20年は、横綱にも互角に取って三役で10勝するなど大関候補に名乗りを挙げた。しかし、小結で迎えた21年1月に魁皇の小手投げの餌食となり休場。この時痛めた左肘の他にも故障が多発して不調が続いた。ようやく九州場所では復調、とは言え右肩にも大きなテーピングが増えていたが、見事11勝4敗で技能賞を獲得、ファンの溜飲を下げた。これをきっかけに三役復帰、上位キラー復活といきたい。
 左下手からの投げ、内掛け外掛けが必殺。立合いはワキを窄めて肩で当たる左差し狙いか、両腕クロスでモロ差し狙いか、いずれにしても頭を下げて低くは当たらない。上手を取られても慌てず、差し身の良さでモロになって有利に運ぶ天性の技能派。巻き替えるタイミングを狙って出てきたところを肩透かしを引くパターンも、変わり身の速さで綺麗に決まる。一気に出るタイプではないが、機を見てハズにかけて押し相撲に切り替えての速攻もある。

 小兵の割に体重があり、大きな腹がある分まともに組んでもそれなりに取れる。その分内無双などの小技がしにくい。だからというわけではないだろうが、同じ小兵の日馬富士、豪風が二大苦手力士。 差し身の巧みさが生命線だけに、左肘のケガは命取りになりかねない。しっかり直して欲しいところ。

「第二検査」 入門時に体格の規制がある相撲界。173センチなく、幕下付出し資格のない力士は、以前ならいくら強くても入門できなかった(舞の海のようにシリコン作戦を使うなら別だが)。たらふく食べて飲んでトイレを我慢する新弟子がよく見られた。この制度が導入され、基準以下でも体力テストをパスすれば入門できるようになった。これで救われた梶原(当時)は、序ノ口、序二段と連続全勝優勝。その後の活躍は周知の通りで、この制度の有用性を証明した。十両の磋牙司らがこれに続いている。

 

  朝赤龍     関脇   モンゴル 高砂   29   184/140
 業師・押し相撲型  [左差し右前褌・左/右おっつけ]            
E07 D08
上手出投げ4b
右上手投げ3b
下手投げ  3c
左前褌寄り2d
はたき     3b
突き落とし 3b
右おっつけ2d
引き落とし 3c
かわず掛け2d
内無双    2d
はねあげ 2b
小手投げ 2d
巻き替え  2d
下手出投げ2d
いなし  3b
たぐり  2c
突っ張り  2c
ひねり  2c
<立合>
モロ手突き2b
左差し   3b
張差し  2d
右おっつけ2b
足取り  2e
突き落とし2d
頭c肩c胸d
手b変化d 
<心>
慎重
ムラッ気
ツラ相撲
上位キラ-
東京場所×
地方場所○
スロ-スタ-ト
尻上がり 
<技>
まわりこみ
逆四つ○
変化技○
受身○
もぐり

        

 

<体>
重心低い
体質柔軟
両膝
怪我×

        

        

      
E07 D08
D09 C10
C10 C10
E07 D09

  

間合い

×
速攻 遅攻 猛攻 堅守 対応 パワー テク 闘志 沈着 安定 大勝 キラー
× ×  

 21年は三役に復帰できないまま。三役どころか上位との対戦圏にも戻れず中位で停滞。三役の常連となりかかっていたのに、いったいどうしてしまったのか。突然大勝ちしたり、上位を倒したりするタイプだが、22年は復調なるか。

 低い姿勢でおっつけながら横から攻める技能派。離れてもしぶといが、前褌を取るとさらに持ち味を発揮し、出し投げの妙技を発揮する。上手からも下手からも投げが強く、最近では把瑠都を豪快に投げ飛ばした相撲が印象的。腰も重いほうであるが、体は大きくはないので四つ相撲の相手にまともに組むと苦戦する。器用さゆえに案外簡単に相手十分に合わせてしまう傾向がある。

 地方場所はここ2年6場所中5場所勝ち越し。東京場所は同5場所負け越し。ただし、一場所ごとに勝ち越し負け越しを繰り返す傾向があるだけかもしれない。また、入幕当初から、連勝連敗が多い。体重は140キロに乗るくらいだが、体が柔かい分腰が重い。動きも良く、守りに関してはかなり強い力士。ただ、昨年は全体に物足りなかった。

「出し投げ名人」 近年名人が減ってしまった出し投げの使い手。朝赤龍は数少ない一人だ。頭をつけて前褌に食い下がり、動きが止まった状態から、主に上手からの出し投げが得意。20年には実に9勝を稼いだ。21年は寄り切りが増えたが、横への投げは減り、持ち味が十分に出せていなかったとも言える。22年は何番見られるか。

 


  普天王 小結  熊本 出羽海  30  180/155
       疾風型   [左差し右上手]       
D09 D09
左四つ寄り3b
がぶり寄り3b
突っ張り 3b
右前褌寄り2c
左腕返し  3b
右おっつけ3b
引きつけ 2d
浴びせ倒し2c
右上手投げ2d
張り手  2c
はたき  2c
左下手投げ2d
モロ差寄り1d
掬い投げ 2c
投げ寄り  2d
吊り   2d
ひねり   1d
吊り寄り 2d
<立合>
ぶちかまし2b
モロ手突き2b
張差し 2c
左差し 2c
右上手  2d
かちあげ 1d
頭b肩b胸c
手c変化e 
<心>
ムラッ気
ツラ相撲
番付運○
調整×
息切れ
東京○
ご当所×
人気
<技>
がっぷり○
ワキ甘い
被さり
対速攻×

        
 

        

 

<体>
腰高
立ち腰
丸い体
粘り腰×
膝硬い
右ひじ
右太もも

      
D08 E07
E06 E07
E07 E07
E07 D08

    

間合い

×
速攻 遅攻 猛攻 堅守 対応 パワー テク 闘志 沈着 安定 大勝 キラー
×    

 20年9月は11勝と好成績を収め、筆頭に上がって3年ぶりの三役を狙ったが、ここが地獄の始まり。それまで東京場所9連続勝ち越し、つまり3年間は連続の負け越しがなかったのだが、さっぱり勝ち越せなくなって、地元九州では15年以来6年ぶりに十両で迎えた。さすがに4連勝スタートと泥沼から抜け出すかと思いきや、太ももを故障し途中休場の不運。強行して再出場、3連勝する根性を見せたが、最後に連敗して7場所連続負け越しが決定。ツキにも見放された最悪の一年になった。故障を抱えているが、一刻も早く幕内復帰したい。

 突き押しを交えて前に出る相撲。左四つ、右上手を引いて十分。腰が据わって腹をぶつけて出る時は迫力十分。突き押しも出せるが腰の重さが生きる四つ相撲が中心。

 力士らしい丸い体だが、やや腰高。怒涛の寄りもかぶさる形になりがちなのはもったいない。以前から終盤での連敗が目立つ。7勝1敗から負け越したことも。連勝連敗も多い方だ。

 「ブログ王」 今でこそ珍しくないが、ブログで話題になった最初の力士。いまだに継続して場所中でもこまめに更新して、普段は近づきがたい力士の存在を身近にした功績は大きい。

 


  玉飛鳥 前頭  愛知 片男波  27  185/145
      押し相撲・疾風型   [左差し右上手/おっつけ・左おっつけ右ハズ]      
E07 D08
右おっつけ3b
左おっつけ3b
ハズ押し 3b
左四ツ寄り2c
左腕返し  3b
のどわ  3b
上手投げ 2d
下手投げ 2c
上手出投げ2d
うっちゃり 2c
引っ掛け   2c
突き落とし2d
いなし  1d
引き落とし2c
吊り寄り  2d
小手投げ2d
網打ち   1d
掛け投げ 2d
<立合>
ぶちかまし2b
左おっつけ2b
右おっつけ2c
左差し 2c
       
        
 
頭a肩d胸d
手c変化e 
<心>
ムラッ気
二段階成長

      
<技>
対速攻×

        
 

        

 

<体>
立ち腰
膝硬い
右足首

      
D08 D08
E07 E07
E07 E07
E07 E07

    

間合い

×
速攻 遅攻 猛攻 堅守 対応 パワー テク 闘志 沈着 安定 大勝 キラー
×    

 7年かけて新入幕を果たしたのは平成17年。当時は22歳で急成長、いきなり9勝するなど日本人ホープと期待されるも琴ノ若戦で膝に重症を負い、連続休場の間に幕下まで転落。一度十両復帰するも1場所で転落、その後1年半復帰できないなど、幕内にいた頃が嘘のように長期低迷を続けた。21年1月も4回目の陥落となったが、5月に復帰すると十両優勝、翌場所も大勝ちしてあっさりと幕内へ復帰した。勝ち越して完全復活とは行かず、またもケガを負って休場、十両から再々スタートとなるが、これまでを思えばこれくらいの挫折は乗り越えるだろう。

 押し相撲を中心に、ときに左を差しておっつけて出る攻撃相撲。

 不屈の闘志で這い上がってきた苦労人。引退間もない玉春日の楯山の指導で一気に復活した。

 「体重」 若い頃は体重が増えずになかなか出世に時間はかかったが、1年に15キロほど増えた16〜17年にかけて幕下優勝で関取に、十両は4場所で突破と急成長した。その後ケガと病気で幕下に低迷した頃には10キロ近く落ちていたこともあったが、昨年は自己最高の150キロ近くまで増加。出世もそれに伴って幕内復帰を成し遂げた。これからもう一回り大きくなれば頑強な体になって幕内定着もなるか。
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