現役力士データ
２０１２年（平成二四年）
関取最年長栃乃洋、幕内最年長の旭天鵬。40年代生まれは二人だけ。
初場所では51組の幕内力士も不在。15年ごろの入幕力士もベテランの域に。
| パラメータ
技リスト スキルリスト |
重（総合的な重さ）、力（総合的な力の強さ）、速（総合的なスピード）技（総合的な技能）、バ（身体バランスの良さ） 技リストは、数字がレベル（低１＜５高）英字が頻度（多a>e少）を表す。 |
| サブチャート | ■間合い：密 （密着した状態。がっぷり） 接 （廻しには手がかかるが、胸は合わせていない状態。食い下がり、半身など） 近 （体は接しているが廻しには掛からない距離。おっつけ、ハズなど前捌きの応酬が見られる） 離 （離れて突っ張りに適した距離。）、 遠 （遠距離。リーチを生かした突きがあれば一方的に攻められる間合） ■その他各パターン・傾向の得意不得意、傾向の強さ。 ☆＞◎＞○＞△＞× 安定・大勝・キラーは主に上位陣以外が対象で、成績の残し方を示す。◎、○、無印、×で傾向を示す。 |
| 解説 | ■現況（24年1月） / 得意技・パラメータなどの解説 /注目ポイント |
| 雅 山 最高位:大関 茨城出身 武蔵川部屋 35歳 | |||||||||
| 取り口：突押・撹乱型 | 型：突っ張り、喉輪 | 得意手：上突張、叩き | 187cm/185kg 巨漢肉厚 | ||||||
| 重 | C11.5 | 寄 | E 7.5 |
上突っ張り4b 右のどわ 3b はたき 4b 突き落とし4b いなし 2b まわし切り3c ハズ押し 2c モロ手突き3c 引き落とし4b |
小手投げ2c おっつけ3b 張り手 2c がぶり寄り2e 二丁投げ2e 上手投げ1d モロ差寄り1d 掬い投げ 2d 体当たり 2d |
＜立合＞ モロ手突き3c ぶちかまし3c 右のどわ 3d 左おっつけ2c 張差し 1e 突き落とし2e 頭b肩d胸e 手b変化d |
＜心＞ スロ-スタ-ト 尻上がり 突押徹底 気迫 ヌケヌケ |
＜技＞
変化技○ 土俵際 間合い○ まわりこみ |
＜体＞ 足腰硬い 丸い体 内股 右足首 両膝 |
| 力 | D 9.0 | 押 | C10.5 | ||||||
| 速 | E 6.5 | 投 | E 6.5 | ||||||
| 技 | D 9.0 | 粘 | E 7.5 | ||||||
| バ | E 6.0 | ス | E 7.0 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | △ | ○ | ◎ | ○ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ○ | △ | △ | ○ | ◎ | △ | ◎ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 謹慎で十両落ちの後、平幕中下位での低迷が続いて衰えが心配されたが、年後半は復調して５年ぶりの三役復帰を決めた。これまで下位に落ちた場所ではほぼ圧勝していたが、１月は自身初めて前頭二桁で負け越し。５月は幕尻の16枚目で６勝７敗まで追い込まれた。十両力士との入替戦などを乗り切って幕尻を脱出。６枚目で迎えた11月は突っ張りからの引き技が見事に決まり、11勝の活躍（突出２、叩込５，引落３、送出１）。 ★24年展望・続報 大関陥落後の幕内在位記録更新中。10年60場所を超えるが、初場所は大関復帰を目指していた平成19年以来の三役となる。久しぶりの上位戦で苦戦が予想されるが、どこまで食い下がるか。勝ち負けよりも気迫の突き押しで沸かせて欲しい。１横綱５大関の一角でも崩して欲しい。 |
|
★取り口解説 立合いで頭で当たるか、モロ手で突き起こし、のどわで押し上げてから上突っ張りを繰り出す。アゴを押し上げておいてさっといなすのも巧く、重厚感と小気味の良さを併せ持つ突き押し相撲。四つに組むとあまり器用ではなくモロ差しを許すことも多いが、重い上に挟み込むようなおっつけも強いのでなかなか下がらない。そして土俵際での全体重を預けるような捨て身の突き落としも強烈。
★パラメータ・スキル解説 後半に盛り返す傾向がある。序盤のもたつき癖が災いして23年はくるしい星勘定が多かった。ツラ相撲の気もあるが、最近は勝ち負けが交互に来ることが多い。パワーの衰えは否めないが、突き押し、いなしの技能で勝負。足腰は故障も重なってガタついているが、立った姿勢での突っ張りなので多少の変化技には落ちない。 |
| ★ピックアップ ■大関戦 かつては大関相手に特に強さを発揮。インタビューを断る元大関の意地を見せた（最近は勝越でも応じているが）。一時は十両にも落ちてしまったが、実力で落ちたわけではない。元大関力士の十両初勝利も記録、屈辱をバネに一年かけて上位に復帰。すっかり顔ぶれの変わった大関陣にどこまで戦うか。 |
| 安美錦 最高位:関脇 青森出身 伊勢ヶ濱部屋 34歳 | |||||||||
| 取り口：スピード/業師型 | 型：左前褌/左おっつけ右喉輪 | 得意手：押し、出投 | 185cm/150kg 均整中肉 | ||||||
| 重 | E 7.0 | 寄 | D 9.0 |
左下手出投3c 右のどわ 3b ハズ押し 3d 前褌寄り 3c はたき 3b 掬い投げ 3b 左おっつけ2b 上手投げ 2b 肩透かし 3c |
下手ひねり3d うっちゃり 2d 大逆手 1e 内無双 2e 外掛け 4c 上手出投げ3b 引っ掛け 2c 足取り 2e 裾取り 2d |
＜立合＞ 右のどわ 3b 右差し 3b 前褌 2d 張差し 2d 上手 2c いなし 3c 頭b肩d胸d 手c変化c |
＜心＞ 上位キラ- 策士 横攻め 連敗癖 速攻 土俵際 強行 晩成型 |
＜技＞
前捌き 出足 相撲勘 まわりこみ 食い下り 対押し× 足癖 |
＜体＞ 前傾○ バッタリ ヒジ柔軟 体質柔軟 左ヒザ 右膝爆弾 腰痛 |
| 力 | D 8.5 | 押 | C10.0 | ||||||
| 速 | C10.0 | 投 | C11.0 | ||||||
| 技 | B12.0 | 粘 | E 7.0 | ||||||
| バ | E 7.0 | ス | E 7.0 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| × | ◎ | ○ | △ | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ◎ | △ | ○ | △ | ○ | △ | ○ | ◎ | ○ | ○ | △ | ◎ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 30歳を過ぎて技、体ともに本格化、三役の常連となった晩成の技能力士。しかし23年は足腰の状態が思わしくなく、一度も三役に名を連ねることはなかった。得意の上位いじめも不発で、銀星は初場所に魁皇を食った１勝のみ。７月はごまかしきれず２勝13敗の大崩れで６年ぶりに前頭二桁まで番付を落とした。しかし平幕相手なら少々のケガはあっても勝ち切る地力があるところを見せつけた。
★24年展望・続報 10、9勝と重ねて24年初場所は上位対戦圏に復帰。万全の体調で臨んで欲しい。もう34歳になり、足を引きずりながらの土俵ではあるが、それでも持ち味のスピード、しぶとさ、切れ味鋭い技で何かやりそうな予感をさせるいぶし銀。11度目の三賞と三役復帰を狙う。 |
| ★取り口解説 殊勲賞4回、敢闘賞1回、技能賞5回、金星７個の実績を誇る。かつて貴乃花を翻弄して引導を渡した軽量の業師のイメージが強いが、いまや堂々たる体躯のスピード相撲に。左おっつけ（またはハズ）右のどわで押し込む立合いは、しばしば大関をも圧倒する。栃錦のような変身ぶりだ。外掛けなど、一瞬の技の切れ味にかつての曲者の面影が残る。 ★パラメータ・スキル解説 圧力もある上に引き技のタイミングも秀逸。食い下がっての多彩な技は最近お目にかかれないが、いまだにキレは健在。足腰の状態から、粘りや引き技への耐性は落ちてきた。 |
| ★ピックアップ ■同郷対決 ともに初場所は十両となりそうな若の里と高見盛だが、安美錦にとっては同郷の先輩。高見盛には一時11連勝するなど絶対的な相性の良さを誇ったが、最後３連敗で対戦が途切れている。逆に若の里には初顔から全く勝てず、新関脇で８連勝スタートした時も、この天敵に止められ11連敗。翌場所やっと初勝利を挙げると、その後立場が逆転し、21年以降は負けなしの７連勝。手の内が分かりすぎると対戦成績が極端なことになるのだろうか。 |
| 旭天鵬 最高位:関脇 モンゴル出身 大島部屋 26歳 | |||||||||
| 取り口：本格型 | 型：両四ツ上手廻し | 得意手：寄り | 191cm/155kg 長身中肉 | ||||||
| 重 | D 9.5 | 寄 | C10.5 |
右四つ寄り3a 左四つ寄り3b 吊り寄り 2c 上手投げ 2c モロ差寄り2d 引き付け 2c 小手投げ 2c はたき 2c 引き落とし2c |
巻き替え 2c おっつけ 1c 打っ棄り 2e 掬い投げ 2c がぶり寄り2c 鯖折り 1e 吊り 2ｃ 極め 2c 巻き落とし1d |
＜立合＞ 右差し 2c 左上手 3c 張差し 2c 左差し 2c 抱え込み2d はたき 2d 頭e肩a胸b 手d変化c |
＜心＞ まった 慎重 連敗癖 晩成型 持続 |
＜技＞
がっぷり○ 外四つ○ 体入替え リーチ○ 被さり |
＜体＞ 立ち腰 懐深い 体質柔軟 バッタリ ケガ○ |
| 力 | D 8.5 | 押 | E 6.0 | ||||||
| 速 | E 7.0 | 投 | D 8.0 | ||||||
| 技 | E 7.5 | 粘 | D 8.0 | ||||||
| バ | E 7.0 | ス | E 7.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| ◎ | △ | △ | × | △ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| △ | ○ | ○ | △ | × | ◎ | △ | ◎ | ○ | × | △ | ◎ | ○ | ○ | × |
| ★略歴・近況 ３７歳になった２３年は、さすがに上位では分が悪くなってきた。稀勢の里や日馬富士に勝ったのが印象に残るくらいで、大物食いは期待できなくなった。名古屋と九州で２枚目に上がったが、２勝、４勝と大きく負け越して三役復帰はかなり難しい。それでも中位以下の力士と比べると、依然地力の高さは健在。秋場所は１１勝４敗と３年ぶりの二桁。この場所の決まり手は勝ち負けともに寄り切り、寄り倒し、上手投げだけ。速攻に弱いイメージはあるが、押し相撲の相手を組み止める受けの強さも発揮した。 ★24年展望・続報 高齢三役記録を狙いたい。既に３４歳での三役昇進は３位タイの記録だが、今年昇進すれば高見山の３８歳２ヶ月に次ぐ記録となる。的が大きく飛び道具もないため上位ではなかなか難しそう。５枚目辺りで大勝ちしたい。この年齢で11勝もすれば三賞候補に挙がっても良さそうだが、あまり老けて見えないせいか頑張りが評価されない。 |
|
★取り口解説 大きな体で左右どちらでも四ツに組み止めてると力が出る。技といっても寄りのほかは上手投げくらい。下手投げすら５年ほど出ていない。器用さはないが長身で懐が深いので、出足のある相手にも体を入れ替えることで逆転する。立合いもベテランらしく相手によってうまく対応する。
★パラメータ・スキル解説 大器晩成の典型。ピークを過ぎてもなかなか力が落ちない。長身らしい特徴を持っているが、強引な技はそれほど使わない。 |
| ★ピックアップ ■立合い 組み止めることが目的。どちら四ツでも取れるが、差し手争いに行くよりは、相手の四ツに合わせながら先に上手を引いて胸を合わせようとする。上手狙いで少し変化することも多い。 |
| 若の里 最高位:関脇 青森出身 鳴戸部屋 36歳 | |||||||||
| 取り口：本格型 | 型：右差し/両四ツ上手廻し | 得意手：寄り、投げ | 184cm/155kg中型中肉 | ||||||
| 重 | D 9.0 | 寄 | D 9.5 |
掬い投げ 3b がぶり寄り3b モロ差寄り2d 上手投げ 3c 小手投げ 3c 突き落とし3b おっつけ 2b 引き落とし2d はたき 3b |
腕返し 3b 巻き替え 2d 突っ張り 1d 廻し切り 1c 投げ寄り 2d 吊り 2e 引きつけ 3b はねあげ 2c 腰投げ 1e |
＜立合＞ カチ上げ2a 張差し 2b モロ差し2c 左上手 2c 右差し 2d ぶちかまし1d 頭d肩b胸b 手c変化e |
＜心＞ チャンス× 慎重 引き癖 壊し屋 |
＜技＞
土俵際 差し身 がっぷり○ 対速攻× |
＜体＞ 立ち腰 体質硬い 足腰硬い アゴ上り 右大腿 右ヒザ |
| 力 | D 9.5 | 押 | E 7.0 | ||||||
| 速 | E 6.0 | 投 | D 9.0 | ||||||
| 技 | D 9.5 | 粘 | E 6.0 | ||||||
| バ | E 6.0 | ス | E 6.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| ◎ | ◎ | △ | × | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| △ | ◎ | △ | ◎ | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 21年に幕内復帰してからしばらくは前頭一桁で踏ん張っていたが、師匠急逝の九州場所右足の筋肉を不全断裂して途中休場。４度目の十両陥落となってしまった。四ツ相撲の技能は円熟、差し身の良さで似たような体型の琴奨菊を苦しめ、名古屋場所14日目では大関取り失敗の引導を渡した。秋場所でも大関取りの鶴竜を破るなど、星は伸びなかったが存在感を見せていただけに残念。
★24年展望・続報 ケガからの再起なるか。下半身はガチガチに硬くなっており、踏ん張れない場面が目立つ。足の筋肉のケガ、30台後半の年齢、恩師の不在と、取り巻く環境は厳しい中、すっかり力士の入れ替わった十両の土俵を勝ち抜いて復活できるだろうか。これまでも故障を抱えながら勝ってきただけに気力が健在なら夏には帰ってきていると思うが。 |
| ★取り口解説 ずんぐりした体型で力強い四ツ相撲を取る。右からの掬い投げや上手投げが強烈だが、左右どちらでも差し込んでの寄りがメイン。突き押しを止め切れないと引きて呼び込むことが目立ち、残されて腰が伸びると粘れない。差していると腰の重さが発揮され、上位を苦しめた強烈な突き落としも待っている。 ★パラメータ・スキル解説 長く大関候補一番手と言われながら果たせなかったが、昇進を目指すライバルや優勝を争う力士にはことごとく壁となってきた「壊し屋」。朝青龍が大関を決めた場所でも初優勝を阻止している。怪力のイメージが強いが、強引な相撲は封印。フィジカルの衰えを必死にカバーしている。 |
| ★ピックアップ ■休場で陥落 初場所は４度目の十両陥落となるが、いずれも故障休場によるもの。１度目は初金星でブレイクしかけた場所でヒザを痛めて長期休場、この時は圧倒的な強さで連続十両優勝で復帰しその勢いで新三役。再入幕から３連続三賞で大関候補にのし上がった。大関取りを逃して故障、復活を期していた18年に２度目の陥落。この時はあまり冴えなかったが２場所で復帰すると、幕内では連続二桁を記録。21年にも連続休場で陥落したが、14勝1敗で4度目の十両優勝を果たし、鮮やかに復活している。過去十両では９勝６敗２度が最低と、圧倒的な力を見せてきた。 |
| 武州山 最高位:前頭三 青森出身 藤島部屋 36歳 | |||||||||
| 取り口：パワー型 | 型：突っ張り/左四ツ右上手 | 得意手：寄り、突き | 191cm/170kg 大型中肉 | ||||||
| 重 | C10.0 | 寄 | E 7.5 |
左四つ寄り3b 右上手投げ2b 突っ張り 3b 小手投げ2b 右おっつけ2b モロ手突き2c 突き落とし2d のどわ 2b はたき 2e |
左腕返し2b 掬い投げ2c ハズ押し2c 上手出投げ1d 引き落とし3c ひねり 1d 肩透かし2c 素首落とし1d 極め 2c |
＜立合＞ カチ上げ 3b 張差し 2b モロ手突き2d 左差し 2c のどわ 2d 右上手 2d 頭c 肩a 胸c手c変化e |
＜心＞ 超晩成型 連敗癖 詰め× |
＜技＞
ワキ甘い 被さり |
＜体＞ 腰高 足腰硬い バッタリ 左ひざ |
| 力 | D 8.5 | 押 | E 7.5 | ||||||
| 速 | E 6.0 | 投 | E 7.0 | ||||||
| 技 | E 7.0 | 粘 | E 7.0 | ||||||
| バ | E 7.0 | ス | E 7.0 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| ○ | △ | △ | ◎ | ○ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ○ | △ | × | ◎ | ◎ | △ | ○ | ○ | ◎ | × | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 遅咲きの大卒力士。恵まれた体を持ちながら十両定着もままならなかったが、30歳を過ぎてようやく本格化。入門10年にして新入幕を果たすなど自己最高位を次々更新。21年には前頭3枚目まで昇進したが、ここがピークですぐに十両に逆戻り。23年は幕内復帰を果たせなかった。 ★24年展望・続報 この１年、十両2枚目と4枚目の往復だった。幕内に手が届く9勝を目標に。 |
| ★取り口解説 巨体を生かした相撲。大きな突っ張りか、左四つに組み止めて前へ出る相撲。多少ワキが甘かろうと、ヒザが硬くて腰が高かろうと構わず前への意識がベテランらしくない気風の良さ。長身を支えるヒザが悪くて長年低迷していたが、最近影響は感じさせない。 ★パラメータ・スキル解説 思い切って前へ出る分、土俵際で外されてバッタリと前へ落ちることが目立つ。大型連敗で大敗することが多い。 |
| ★注目ポイント ■とんでもなく遅れてきたゴーイチ組 若の里、高見盛とは同郷、同学年。高見盛より1場所早く幕下付出デビューしたが、関取まで４年半を擁する間に二人は人気力士に。長く活躍し、力が落ちてきた頃にようやく武州山が幕内デビューした。同時期に幕下付出で入門した琴光喜はわずか２年半で幕内優勝。大関となっていた相手とようやく対戦し、唯一の銀星を獲得した一番は感激もひとしおだっただろう。 |
| 高見盛 最高位:小結 青森出身 東関部屋 36歳 | |||||||||
| 取り口：正攻法型 | 型：右差し/モロ差し | 得意手：寄り | 188cm/140kg 均整筋肉 | ||||||
| 重 | E 6.5 | 寄 | D 8.5 |
右腕返し 3b 右四つ寄り3b 引き落とし 3b 左上手投げ2c 掬い投げ 3b モロ差寄り 3c 巻き替え 3b 上手出投げ1d たぐり 2c |
はたき 2d 突き落とし2c 上透かし 2c 吊り寄り 2d はねあげ 1b 巻き落とし2d 後ろもたれ1e 打っ棄り 2d ひねり 1d |
＜立合＞ 右差し 3b 体当たり2b モロ差し2c 左差し 3b 左前褌 2c たぐり 1e 頭b肩c胸c 手b変化e |
＜心＞ 安定感 持続 晩成型 打たれ弱い 人気 パフォ-マ- 息切れ |
＜技＞
差し身○ 体入替え 対速攻× 逆四つ○ |
＜体＞ 反り身○ アゴ上がり 足腰硬い ロボコップ 右肩 |
| 力 | D 8.0 | 押 | F 5.5 | ||||||
| 速 | E 7.5 | 投 | D 8.0 | ||||||
| 技 | D 8.0 | 粘 | D 8.0 | ||||||
| バ | E 6.5 | ス | E 7.0 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| ◎ | ○ | △ | × | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| △ | ○ | ○ | △ | ○ | △ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | △ | ○ |
| ★略歴・近況 稀代の人気者も急激に衰えた。23年は4連続負け越しで、10年守った幕内からついに陥落。7月は前場所負け越しながら引退力士続出の影響で番付を上げる幸運があったが生かせず、３勝12敗の惨敗で十両落ち。7枚目の位置でも負け越して、いよいよ引退の危機と騒がれた。九州でも十両下位相手に一進一退が続いたが、最後３連勝で今年はじめての勝越し。ようやく下げ止まった。
★24年展望・続報 十両力士相手でも圧倒する力は示せず、幕内復帰へは厳しい道程が予想される。しかし、まだ地力や技能は上回るはず。体調を整えてもうしばらく踏ん張りたい。 |
| ★取り口解説 もとは右差し一本やり。現在はどちらでも深く差し込んで返し、起こして寄り切る相撲。モロ差も狙う。浅くのぞかせて、差すと見せかけて引き落とす妙技も得意。一気に攻められると粘りが発揮できない。 ★パラメータ・スキル解説 体力の衰えは著しく、力、粘り、足腰ともに全盛期のものではない。技だけでも冴えを取り戻せばまだまだ勝てる。 |
| ★注目ポイント ■人気 おなじみ独特の所作。ロボットのような直線的な動きで気合を入れ、毎度観客の笑いを誘う。10年も続くお約束、人気は衰えないが、十両の土俵では盛り上がりに欠ける。毎日の大量の懸賞もなくなってしまった。 |
| 栃乃洋 最高位:関脇 石川出身 春日野部屋 38歳 | |||||||||
| 取り口：堅牢型 | 型：左差し | 得意手：下手投げ | 187cm/160kg 大型肉厚 | ||||||
| 重 | D 8.5 | 寄 | D 8.0 |
左下手投げ4a 左掬い投げ4b 突き落とし3b 左下手出投3b 小手投げ 2c 右おっつけ2b 突っ張り 2d のどわ 2d モロ差寄り2c |
掛け投げ 2e がぶり寄り2c 左腕返し 2c 巻き替え 2c まわし切り 2c 左上手投げ2c ひねり 2d 上手出投げ2e 極め 1d |
＜立合＞ かちあげ 2b 左差し 3c 張差し 1d モロ手突き2d 左上手 2d はたき 1e 頭d肩b胸b 手d変化d |
＜心＞ 慎重 持続 |
＜技＞
左堅い 左半身 土俵際 対速攻×
|
＜体＞ 肘柔軟 右足痛 |
| 力 | D 8.0 | 押 | E 6.5 | ||||||
| 速 | E 6.0 | 投 | C10.0 | ||||||
| 技 | D 9.0 | 粘 | E 7.0 | ||||||
| バ | E 6.5 | ス | E 6.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | ◎ | △ | △ | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| △ | ◎ | ◎ | × | × | ◎ | ◎ | △ | △ | ○ | △ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 21年11月に2度目の十両落ちして以降は、昇降を繰り返している。23年は初場所いきなり７連勝スタートと活躍したが、見せ場はここまで。５場所保った幕内から落ちた秋場所は４勝11敗と、初めて十両で負け越した。九州でも何とか１点勝ち越しと地力の衰えは隠せない。 ★24年展望・続報 これまで十両に落ちても毎回１場所で復帰していたが、今度は長引いてしまいそう。最年長関取は力を取り戻せるか。 |
| ★取り口解説 重い腰で残し、突き落としというのが最近の勝ちパターン。元来は左を差して右おっつけの形から下手投げ、掬い投げが得意。下手からだけでなく左上手からの投げもあり、立合いで意表をついて動いて左上手を取り、そのまま投げる奇襲も見せる。ほとんど上手投げで決めることはなかったが、近年増加している。 ★パラメータ・スキル解説 ヒジを柔らかく使い、相手に上手を引かれていても、浅い下手からでも投げられる。粘りはなくなってきたが、それでも半身に構えられると腰が重い。必死に寄るところを土俵際逆転というパターンがあるから、ここまで長く活躍できている。 |
| ★注目ポイント ■昭和40年代の生き残り 22年末土佐ノ海、23年7月魁皇と47年生まれの貴乃花世代が引退。昭和40年代生の関取は旭天鵬と二人だけに。まだまだしぶとくがんばりたい。 |
| 時天空 最高位:小結 モンゴル出身 時津風部屋 33歳 | |||||||||
| 取り口：業師・撹乱・堅牢 | 型：右四ツ、突っ張り | 得意手：突き、足癖 | 186cm/145kg 均整中肉 | ||||||
| 重 | D 8.0 | 寄 | E 7.0 |
内掛け 3d 突っ張り 3b 二枚蹴り 3d 肩透かし 3b 上手出投げ2c はたき 3b 裾払い 3b 引き落とし3b 張り手 3c |
のどわ 2b ひねり 2d 切り返し 2d 丁斧掛け1d 蹴返し 3b 外掛け 2c 掛け投げ2c 下手投げ2c 掬い投げ2c |
＜立合＞ モロ手突き2b 右差し 2c 張差し 3b 左上手 2c 蹴手繰り4b はたき 2d 頭d肩c胸c 手b変化b |
＜心＞ 引き癖 つき手 安定感 水入り相撲 ツラ相撲 策士 淡泊 晩成型 |
＜技＞
手取り 右足癖 多彩 送り技多彩 変化技○ 逆四つ○ まわりこみ 対速攻× |
＜体＞ 立ち腰 リーチ長 上体柔軟 足腰柔軟 怪我○ |
| 力 | D 8.5 | 押 | D 8.0 | ||||||
| 速 | D 9.0 | 投 | D 9.5 | ||||||
| 技 | C10.5 | 粘 | D 8.0 | ||||||
| バ | D 8.5 | ス | D 8.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | ◎ | △ | △ | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| △ | ◎ | ◎ | × | × | ◎ | ◎ | △ | △ | ○ | △ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 停滞が続いている。上位を沸かせて三役も務めた18年、19年ごろのしぶとさが薄れて、平幕中位が主戦場に。23年は西4枚目だった秋場所しか上位対戦がなかった。５月は13枚目で２勝６敗となって十両落ちも心配された。このあたりからなりふり構わずけたぐりなど奇襲を仕掛けて星を稼ぐようになって持ち直したが、再び下降傾向で一年を終えた。 ★24年展望・続報 大きなケガもなく、技も出ているので急激な衰えはなさそうだが、一時の突っ張りの威力はなく、小技を駆使して何とか持たせている印象。上位に復帰すれば、それなりに上位と渡り合う力士だけに復活を期待。 |
| ★取り口解説 本来四ツ相撲で器用な足技を駆使する業師タイプだったが、体も大きくなって相撲ぶりが変わり、威力のある突っ張りから叩くことが目立っていた。昨年は足癖をいかんなく発揮、立合いのけたぐりや裾払いが盛んに飛び出した。 ★パラメータ・スキル解説 元来足腰のしぶとい力士で、足癖を使って大逆転することもあるが、投げや引きに手から落ちる場面が目立つ。せめて粘ってもつれさせてもらわないとあっけない印象ばかり残る。長い相撲は得意で無理には動かず、水入りとなったことも何度かある。 |
| ★注目ポイント ■蹴手繰り名人 過去にもいたが、当代切っての名人はこの人。といってもこの一年で突然多用し始めた。相手が警戒していても、張り手を出しながら当たるように見せて身をかわす変化のうまさで難なく決めてしまう。雅山に２回、富士東に２場所連続と、同じ相手に成功させていることからも、単なるごまかし戦法ではないことが窺える。 |
| 黒 海 最高位:小結 グルジア出身 追手風部屋 31歳 | |||||||||
| 取り口：パワー型 | 型：左四ツ右上手/突き押し | 得意手：突き,押し | 189cm/145kg 長身肉厚 | ||||||
| 重 | E 7.5 | 寄 | E 7.5 |
モロ手突き3a のどわ 3b 上突っ張り3b 右上手投げ3c はたき 3a がぶり寄り2c 左腕返し 3c 左掬い投げ2c 小手投げ 2c |
引き落とし2c 張り手 3c 左四ツ寄り3c 素首落とし2d 上手出投げ2d 引きつけ 2d 外掛け 1e ひねり 2d 掛け投げ 1e |
＜立合＞ カチ上げ 2b モロ手突き2c 左差し 2b 張差し 2c はたき 3d 猫騙し 1e 頭c肩a胸a 手b変化d |
＜心＞ ムラッ気 連敗癖 強引 まった 引き癖 強行 |
＜技＞
ワキ甘い まわりこみ 引き足○ 頭四つ 呼び込み
|
＜体＞ 前掛り 足腰硬い 腰高 バタ足 剛毛 右肘 左膝 |
| 力 | D 9.0 | 押 | D 9.0 | ||||||
| 速 | E 7.5 | 投 | D 8.0 | ||||||
| 技 | E 7.5 | 粘 | E 6.5 | ||||||
| バ | E 6.0 | ス | E 6.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| × | △ | ○ | ◎ | △ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ◎ | × | × | ◎ | ○ | △ | ○ | △ | ◎ | △ | ◎ | × |
| ★略歴・近況 16年にヨーロッパ人として初めて入幕。以来金星２，敢闘賞２回など奮闘してきたが、近年は衰えが目立っており、23年初場所では下位で３勝しか出来ずに43場所守った幕内の座を失った。十両中位でも二桁の負けを喫して７月は幕下陥落危機となるはずだったが、大量の引退力士が出て異例の番付上昇。幸運を生かして幕内復帰、再入幕場所でも早々に勝ち越して復調したかに思われた。しかし、九州では全く元気がなく1勝14敗で再び十両から出直しとなった。 ★24年展望・続報 すっかり体が軽くなってしまった。九州はどこか悪いのでは、と思うほどあっけなく前へ落ちる場面が目立った。十両ならまだ力は上だと思うが.... |
| ★取り口解説 カチ上げから左右の突き放しが最大の魅力だが、肘などの悪化で威力が落ちており、左四つの相撲で体力を生かす方向に転換。上突っ張りで威嚇しながら左差し右上手に持ち込む取り口だけでなく、立ち合いから張差しで組み止めたり、変わりながら上手を取りに行ったりと最初から四つを狙うこともある。 ★パラメータ・スキル解説 連敗続きで負けが込むことが増えている。場所によって良かったり悪かったりが激しい。全盛期よりもパワーダウン、体も小さくなった印象。強烈な叩きも武器だが、真上から引くので呼び込む結果になる。 |
| ★注目ポイント ■金星 平成15年以降は、強い一人横綱が君臨する時代。金星のチャンスはこれまでとは比べ物にならないほど少なくなった。黒海は朝青龍から2つ。それも、年間６敗しかしなかった17年の名古屋と、８連覇がかかった18年の初場所に挙げたものだから印象に残る。 |
| 朝赤龍 最高位:関脇 モンゴル出身 高砂部屋 31歳 | |||||||||
| 取り口：技能・堅牢型 | 型：左差し右前褌/おっつけ | 得意手：出し投げ | 184cm/150kg 均整中肉 | ||||||
| 重 | D 8.0 | 寄 | D 8.0 |
上手出投げ3b 右上手投げ3b 下手投げ 3c 左前褌寄り2d はたき 3b 突き落とし 3b 右おっつけ2d 引き落とし 3c 裾払い 2d |
内無双 2d はねあげ 2b 河津掛け2d ちょんがけ1e 下手出投げ2d いなし 3b たぐり 2c 突っ張り 2c ひねり 2c |
＜立合＞ モロ手突き2b 左差し 3b 張差し 2d 右おっつけ2b 足取り 2e 突き落とし2d 頭c肩c胸d 手b変化d |
＜心＞ 慎重 ツラ相撲 東京場所× 大阪○ |
＜技＞
まわりこみ 逆四つ○ 変化技○ 受身○ 足癖 もぐり |
＜体＞ 重心低い 体質柔軟 両膝 |
| 力 | E 7.5 | 押 | E 7.5 | ||||||
| 速 | D 9.0 | 投 | C10.0 | ||||||
| 技 | D 9.5 | 粘 | D 9.0 | ||||||
| バ | D 8.0 | ス | D 9.0 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | ◎ | △ | △ | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| △ | ◎ | ◎ | × | × | ◎ | ◎ | △ | △ | ○ | △ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 高砂部屋の部屋頭として孤軍奮闘するが、23年は不本意な一年。二桁黒星こそなかったが、年５場所全て負け越し。通算６場所連続負け越しでジリ貧になっている。 ★24年展望・続報 三役５場所の実績を誇るが、３年あまり平幕が続いている。地力が大きく衰えた感はなく、調子に乗れば大勝ちも期待できる。まずは連続負け越しを止め、上位と当たる位置まで上がりたい。 |
| ★取り口解説 低い姿勢でおっつけながら横から攻める技能派。離れてもしぶといが、前褌を取るとさらに持ち味を発揮し、出し投げの妙技を発揮する。上手からも下手からも投げが強い。腰も重いほうであるが、体は大きくはないので四つ相撲の相手にまともに組むと苦戦する。足癖も使いながら嫌らしさが出れば好調。 ★パラメータ・スキル解説 相変わらずのツラ相撲。大勝ち、大負けの極端な力士というイメージだったが、最近は安定している。技能が特徴の力士だが、少しキレが鈍っている。 |
| ★注目ポイント ■出し投げ名人 この一年も出し投げで５番ほど稼いだ。浅い上手を引けばチャンスが大きくなる。一時は押し相撲のようなイメージもあったが、近年はめっきり減った。 |
| 豪 風 最高位:小結 秋田出身 尾車部屋 33歳 | |||||||||
| 取り口：撹乱・突貫型 | 型：押し/左差し右おっつけ | 得意手：押し、叩き | 171cm/145kg 短躯肉厚 | ||||||
| 重 | E 6.5 | 寄 | E 6.0 |
右おっつけ3a ハズ押し 3b モロハズ 3c 左おっつけ2b 右のどわ 2c 内掛け 3d 首投げ 3d いなし 2c 突き落とし2c |
肩透かし 2c はたき 3c 掬い投げ 2c 小手投げ 2c ちょん掛け1d 腕捻り 2e かわず掛け2d 一本背負い1e 裾払い 2e |
＜立合＞ 左ハズ 3b 右おっつけ3b 左差し 2d かっぱじき2d 突き落とし2d はたき 2d 頭b肩c胸c 手d変化c |
＜心＞ 強引 引き癖 横攻め ツラ相撲 ムラッ気 隔場所 策士 晩成型 |
＜技＞
挟みつけ 速攻 変化技○ ワキ甘い 足癖 荒技 引き足○ 呼び込み |
＜体＞ 重心低い 肩幅広い リーチ× 体質柔軟 |
| 力 | D 9.0 | 押 | C10.0 | ||||||
| 速 | C10.5 | 投 | D 8.5 | ||||||
| 技 | D 8.0 | 粘 | D 9.0 | ||||||
| バ | D 8.0 | ス | E 7.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| × | △ | ◎ | ○ | △ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ◎ | × | ○ | △ | ◎ | × | △ | ○ | ○ | △ | ○ | △ | ○ |
| ★略歴・近況 学生相撲出身。あっという間に入幕してから、初期に故障休場で２度陥落したが、17年以降幕内の座を守り続けている。その間三役は１場所だけだが、ほぼ中位以上をキープしている。22年は少し番付を下げていたが、秋に12勝してから復調。23年も元気に前頭上位を維持。魁皇、琴欧州、日馬富士に１度ずつ勝った。 ★24年展望・続報 九州で10勝し、三役を狙える位置に戻る。大関も苦にしない曲者だけに、しぶとく勝ち越して2度目の三役を狙いたい。 |
| ★取り口解説 小兵ながら肩幅の広い体型を生かして、おっつけで挟みつける押しが持ち味。のど輪を交えて押し上げてからの左右への素早い変化で、捕まえようとする相手を撹乱する。引くタイミングが絶妙で、的が小さいので相手はやりにくいことこの上ない。足癖や強引な逆転技も見せる。勝ち味が速く、四ツ相撲の相手には相性が良い。 ★パラメータ・スキル解説 思い切った技が魅力だが、小兵のわりにワキが甘く、差される苦しくなる。かわず掛けや首投げで捨て身の逆転も武器ではあるが。しばらく地方場所での勝越しがなかったが、春場所中止で流れが変わり、名古屋、九州と勝越し。両国、地方の相性というよりは、１場所ごとに勝越し負け越しを繰り返す「隔年投手」ならぬ隔場所力士ということだろうか。 |
| ★注目ポイント ■最速関取 武双山、雅山ら過去5人しかいない入門から２場所での十両昇進を果たした。創設されたばかりの幕下15枚目格付出を適用され、６連勝。史上初の１場所突破かと期待されたが、豊桜に引き落されて幕下優勝ならず。その後何人かが挑んだが、いまだに１場所突破した力士はいない。 |