現役力士データ（平成２４年⑥新入幕２）

パラメータ

技リスト

スキルリスト

重（総合的な重さ）、力（総合的な力の強さ）、速（総合的なスピード）技（総合的な技能）、バ（身体バランスの良さ）
寄（寄りのレベル）、押（突き・押しのレベル）、投（投げ技のレベル）粘（粘り強さ）、ス（総合的なスタミナ）、
以上Ａ～Ｇ（１５段階）

技リストは、数字がレベル（低１＜５高）英字が頻度（多a>e少）を表す。
（技名の前に左右がついていない場合は、左右どちらからでもできるか、あまり差はない場合。）
その他の点は、＜データについて＞を参照

サブチャート

■間合い：密（密着した状態。がっぷり）
　　　　　　接（廻しには手がかかるが、胸は合わせていない状態。食い下がり、半身など）
　　　　近（体は接しているが廻しには掛からない距離。おっつけ、ハズなど前捌きの応酬が見られる）
　　　　離（離れて突っ張りに適した距離。）、
　　　　遠（遠距離。リーチを生かした突きがあれば一方的に攻められる間合）
■その他各パターン・傾向の得意不得意、傾向の強さ。　☆＞◎＞○＞△＞×
安定・大勝・キラーは主に上位陣以外が対象で、成績の残し方を示す。◎、○、無印、×で傾向を示す。

解説

■現況（24年1月）　/　得意技・パラメータなどの解説　/注目ポイント

栃乃若最高位:前頭四　出身　熊本部屋　24歳
取り口：堅牢・スケール型				型：左四つ右上手		得意手：寄り		195cm/170kg 巨人中肉
重	C11.0	寄	D 8.0	左四つ寄り3b 右上手投げ2b モロ差寄り3b 浴びせ倒し2c はたき　　 2c 下手投げ　1d モロ手突き2c 腕返し　　2b 跳ね上げ　2c	巻き替え 1c 廻し切り　1d 突き落とし1d 引きつけ　2b 突っ張り　1c 右おっつけ2d 切り返し　1e 右差し寄り2d 泉川　　　1d	＜立合＞モロ差　2c 左差し 2c あてがい1b カチ上げ1d 左上手　1d 右上手　1d 頭d肩c胸a 手e変化d	＜心＞勝負弱いツラ相撲	＜技＞差し身引張り込み肩腰上手体入替え受身○	＜体＞懐深い前傾○ アゴ上り腰高上体柔軟
力	D 8.5	押	E 7.5
速	E 7.0	投	E 7.5
技	E 7.0	粘	D 8.0
バ	E 7.5	ス	D 8.0

★略歴　　高校相撲で実績を挙げ、平成19年初場所で前相撲。錚々たる顔ぶれがデビューした場所であり、山本山、南（天鎧鵬）に敗れるが、阿覧に勝って出世した。トントン拍子に番付を駆け上がったが、幕下上位では故障もあって２年ほど停滞。22年9月に新十両を果たすと急成長。22年11月、翌1月と連続で十両優勝決定戦に進出。わずか３場所で新入幕を決めた。ところが、直後の春場所中止、５月も本場所でないためその名が幕内に乗った番付を見るのは７月まで待たされることとなった。

★24年展望・続報　　23年大躍進のひとり。成績は地味ながら、着実に幕内の相撲に対応。4枚目に上がった九州場所では、大関日馬富士を体力で圧迫して自滅させ、新大関琴奨菊の出足も受け止めて叩き込む。最後は３連敗を喫して負け越したが、上を目指すだけの潜在能力を誰もが感じた。大器躍進の一年となるか、まずはご当所春場所での三役に照準を定める。

★取り口解説　　あまり見たことがないタイプの長身力士。長身だと上突っ張りなどでリーチを活かした相撲か、ガバッと抱え込むような相撲を取るのだが、長う腕を下からすくい上げるようにして差し手をこじ入れて捕まえようとする。突き押しで攻める相手の腕を下からあてがって突きを上滑りさせ、モロ差になるのが最良の形だ。左四ツだが、あまりこだわらず、どちらでも差し寄る。強引に上手を取って持ち上げるような豪快さはない。

★パラメータ・スキル解説　　立合いはしっかり腰が割れて安定感があるが、胸を出すこともあって上体は高くないやすい。相手に頭を付けられやすい。十両優勝決定戦で連敗するなど、各段優勝の機会をことごとく逃すなど、大事な終盤で星を落とすことが目立つ。

★ピックアップ　■スケール　　大きな体、堂々と胸で当たって相手の攻めを受け止める相撲は器の大きさを感じさせる。前述したように、あまりパワーに自信がないのか、強引な相撲を取ることは少なく、受身からモロ差を狙う取り口が多い。今後上位と戦いながら自信をつけてくれば、相手に合わせて大きな相撲も取るようになるだろう。

魁　聖　最高位:前頭五　ブラジル出身　友綱部屋　26歳
取り口：本格型				型：右四つ左上手		得意手：寄り、突押		193cm/170kg 大型中肉
重	C10.5	寄	D 8.5	右四ツ寄り3a 突っ張り 2b 右突き放し3c 左おっつけ2a モロ手突き1d 右腕返し 2c 左上手投げ2d 掬い投げ　1d 小手投げ　1d	巻き替え　1c 引きつけ　2b 極め　　　2c はたき　　1d ハズ押し　2c モロハズ　1d	＜立合＞モロ手突き2b 右差し　 1b あてがい　2c 右カチ上げ2c 右突き放し2c はたき　　1e 頭b肩c胸c 手c変化e	＜心＞ツラ相撲ムラッ気詰め×	＜技＞がっぷり○ ワキ甘い引張り込み外四つ	＜体＞腰高懐深いアゴ上りバッタリ
力	C10.0	押	E 7.5
速	E 6.5	投	E 7.5
技	F 5.5	粘	E 6.5
バ	E 6.0	ス	E 7.5

★略歴・近況　　18年入門の日系ブラジル人力士。飛び抜けた速さではないが、順調に出世し22年7月新十両。11月には十両優勝を果たし、翌場所新入幕を決定的にした。祖国に吉報を届けたかったが、八百長事件で本場所開催ならず、すっきりしないデビューとなった。しかし、その技量審査場所で一躍注目を集める。初日から９連勝を記録、10勝5敗で敢闘賞を受賞した。前の場所はようやく８番で入幕を決めただけに、予想外のブレイクだった。

★24年展望・続報　　ところが、大きな期待とは裏腹にその後はさっぱり。初めての大関戦は日馬富士の出し投げに敗れるなど、上位の技に翻弄された。その後もリズムは戻らず、幕内力士の技に翻弄されてズルズルと後退。24年は幕尻からの再出発となる。ビギナーズラックと言われないよう、巻き返しを図りたい。

★取り口解説　　差し身の相撲。突っ張ってから、または下からもろ差しを狙うようにあてがいながら前に出て、どちらかこじ入れて差し手を返す。胸を合わせて上手を取れば盤石だが、なかなか思う形にはなれない。ワキも甘く、中途半端に差したり、肩越しの上手になることもしばしば。

★パラメータ・スキル解説　　同時入幕の栃乃若とほぼ同じ体格。やはり腰高なので足腰の安定感に欠け、揺さぶられると脆い。

★ピックアップ　■新入幕での活躍　　５月場所、新入幕ながら勝ちっぱなしで勝越し第一号となる。９連勝は佐田の海以来31年ぶりの記録。大鵬の１１連勝に迫る勢いだった。恵まれた体、荒削りながらも正攻法の相撲。将来性を期待する声は多い。

宝富士最高位:前頭十　青森出身　伊勢ケ浜部屋　25歳
取り口：疾風・堅牢型				型：左四ツ右上手		得意手：寄り、押し		184cm/155kg 中型中肉
重	D 8.0	寄	D 8.5	左四ツ寄り3a モロ差寄り4b 右上手投げ3b 突っ張り　2c いなし　　2c 突き落とし2c 右おっつけ2c 左おっつけ1d 上手出投げ1d	左前褌寄り2c 巻き替え　1e モロ手突き1d 極め 1d 小手投げ 2d 引き落とし2c	＜立合＞左差し　　2a 右おっつけ2b モロ差し　1c あてがい 2c モロ差し　1d 　頭c肩a胸c 手d変化e	＜心＞慎重	＜技＞左半身土俵際ワキ甘い	＜体＞額大きい立ち腰
力	D 8.0	押	E 7.0
速	E 7.5	投	D 8.0
技	E 7.0	粘	E 7.5
バ	E 7.5	ス	D 8.0

★略歴・近況　　師匠と同じ近大相撲部出身。21年にデビュー、わずか９場所で十両昇進を果たすと、十両は負け越しなしで４場所突破。極めて順調な出世街道を歩んでいる。しかし幕内ではなかなか通用せず、２度の挑戦はいずれも跳ね返された。

★24年展望・続報　　２場所ともに大負け。内容も伴わず、課題が浮き彫りになった。十両レベルでは安定して勝てるが、まだプロのキャリアが足りない。まずは地力を蓄えてからでも遅くない。

★取り口解説　　左差し狙いを軸に、何とかこじ入れようと左右で絞りながら前に出る相撲。左が入ればそのまま寄り、嫌われれば右から入ってモロ差し、あるいは浅い上手を引きつけて寄る。もしくは後ろ重心になったところを突き出す。流れのある相撲だが、幕内では左を差しても攻められず、防戦からの逆転勝ちが目立つ。

★パラメータ・スキル解説　　左差しを狙うことは多いが、立合いですぐに差せることはあまりなく、流れの中で差し直すことが多い。もう少し差し身を磨きたいところ。平均的な体格で、これといって弱点は目立たない。

★注目ポイント　■四つ身　　左四つ狙いが目立つが、それほどこだわっているようにも見えない。力があるので流れの中で多少違う形でも取れてしまう。それはそれで構わないが、幕内ではまだ通用していないので、今後左四つにこだわって型を磨くのか、それとも形にこだわらず突きながら前に出る相撲を目指すのか、上位にも通じる得意の相撲を見い出す必要がある。

髙　安　最高位:前頭三　茨城出身　鳴戸部屋　22歳
取り口：突押・正攻法型				型：突っ張り/左四つ右上手		得意手：突押、寄り		187cm/155kg 中型筋肉
重	E 7.5	寄	E 7.5	上突っ張り3a モロ手突き2a 左四ツ寄り2c 上手投げ　2c おっつけ　 2b はたき　　 2b ハズ押し 2c のどわ　 2c 左腕返し　2b	廻し切り 1c 張り手　 1d 出し投げ 2c 掬い投げ 2c 突き落とし2c 腕捻り　　1c 外掛け　 1d 小股掬い2d ひねり　 2d	＜立合＞ぶちかまし2b モロ手突き2c カチ上げ　1d 張差し　　1d おっつけ　2c 突き落とし1e 頭b肩d胸e 手c変化e	＜心＞引き癖強引	＜技＞ワキ甘い	＜体＞腰高
力	D 8.5	押	D 9.0
速	D 8.0	投	D 8.0
技	E 7.0	粘	D 8.0
バ	D 8.0	ス	D 8.0

★略歴　　　　平成2年生まれの新星。あまり目方が増えずに出世ぶりは地味だったが、急激に体が大きくなったこの一年ほどで鰻登りに番付を駆け上がった。８場所連続勝ち越しで幕下上位に台頭、22年9月の幕下優勝で５枚目以内未経験ながら一気に十両昇進。新十両でもいきなり11勝して決定戦を戦うなど開花し、３場所で突破した。

★24年展望・続報　　23年7月の新入幕でも２日目から７連勝して注目を集め、初場所は初めての上位挑戦となる３枚目まで躍進。横綱とどんな相撲を取るのか楽しみだ。まだ荒い相撲で、幕内の職人たちにはスキを突かれているが、将来性は期待できる。

★取り口解説　　頭でかましてから激しく突っ張って前へ出る相撲が中心。四つは左だが、鳴戸部屋らしく右を差してもあまり遜色ない。十両ではまわしを取って出し投げや捻り技を見せたりと上手い相撲もあったが、幕内では突き押しが目立つ。立合いは頭で当たるほか、差し手をおっつけて挟みつけて出たり、肩口でかち上げたり、最初から突いて出たり、はたまた張り差しを狙ったり。横に動くこともある。まだこれといった形が見当たらず、迷っている段階か。

★パラメータ・スキル解説　　身長のわりに腰が高い。悪い意味での上突っ張りであり、懐に入られることが多く、叩くしかなくなることが目立つ。星は上がっているものの、内容面では課題が多い。

★注目ポイント　■叩き上げ、四股名？　　先代鳴戸親方が育てた最後のホープ。中卒から叩き上げの力士が多いことで知られる鳴戸部屋だが、この高安も15歳からみっちり鍛えられて平成生まれ初の関取となった。部屋頭の大関稀勢の里とは同じ茨城出身、中学野球部から直接入門という競技歴まで同じだ。稀勢の里は幕内昇進時に、本名の萩原から四股名を改めたが、いまだに本名で取っているあたりに期待の大きさが感じられる。先代はどのような四股名を、どのタイミングで襲名させる予定だったのだろうか。伝わっていればよいが...

舛ノ山最高位:前頭九　千葉出身　千賀ノ浦部屋　22歳
取り口：前進型				型：左ハズ右喉輪/左差し		得意手：突き、押し		180cm/180kg 重量肉厚
重	C10.5	寄	D 8.0	突っ張り 3a 左差し寄り2c 左のどわ 3a 右のどわ　3a 小手投げ 2d 左掬い投げ2c はたき　　2b 小手投げ 2d 突き落とし2b	モロ差寄り1d ハズ押し　1d 左腕返し　1e 突き付け　1e がぶり寄り2c 外掛け　 2d 廻し切り 2c 極め　　　2c 上手投げ 2c	＜立合＞ぶちかまし3b のどわ　 3b 右おっつけ1c モロ手突き2c 体当たり 2d 左差し 1d 頭a肩d胸e 手c変化e	＜心＞突押徹底強引詰め× 強行	＜技＞出足呼び込みワキ甘い左半身	＜体＞丸い体左足首ケガ×
力	D 9.5	押	D 9.5
速	E 7.0	投	D 8.0
技	E 7.0	粘	E 6.5
バ	E 7.0	ス	E 7.0

★略歴　　平成18年7月入門。１年半で幕下、少し停滞したが４年あまりで十両と順調に出世した。その後、23年1月は十両最下位で初日から６連勝するも故障し休場、最出場して連勝し勝越してから再休場と根性を見せた。無理して十両に残留した甲斐があって翌々場所は十両筆頭で優勝同点の11勝。新入幕となった秋場所は９枚目でのスタート、大型力士対決を連勝して期待されたが、栃乃若戦で足首が入って車椅子で運ばれる大怪我。好事魔多しとなった。

★24年展望・続報　　出直しとなった九州も回復不十分で７勝止まり。地力は幕内級なのは間違いない。平成生まれの出世争いを演じる高安に早く追いつきたいところだが、ケガを契機に強引な技を控えるなど取り口を見直したい。

★取り口解説　　ガツンと当たって怒涛の勢いで突っ張って出る。引く時も思い切りよく、真上から振りかぶって叩く。左を差しても取れ、左差しから掬った勢いで横に寄っていく。

★パラメータ・スキル解説　　ツボにハマった時は迫力満点。秋場所、出足自慢の豊響のお株を奪って猛然と突いて出て押し倒した相撲などは力を感じさせた。肥満体の外見に似合わず動きも素早い。強引さ、思い切りの良さが魅力だが、引き、投げともに自分の方に呼び込むことが多く、ケガが心配。

★注目ポイント　■平成生まれ　　高安とは同い年の平成２年生まれ。ともにフィリピン人とのハーフという点が面白い。
　　　　　　　　■身長＝体重　　身長と体重の数字が並ぶ典型的なアンコ型力士。180ー180というキリの良い数字。

富士東最高位:前頭七　東京出身　玉ノ井部屋　25歳
取り口：突押型				型：突っ張り/左差し		得意手：突き、押し		181cm/180kg 重量肉厚
重	C10.0	寄	E 7.0	突っ張り　3a 左のどわ　3a 右突き放し3b モロハズ　2c 突き落とし 3b はたき　　2d 左差し寄り2b がぶり寄り2d 左腕返し　2d	モロ手突き2d 小手投げ　2d 左掬い投げ2c 上手投げ　1d 巻き替え　2d	＜立合＞ぶちかまし2a 右突き放し3b 左おっつけ2b 左差し　　1d モロ手突き2d 　頭a肩e胸e 手d変化e	＜心＞髷つかみ詰め× シンプル	＜技＞出足速攻リーチ伸回転○	＜体＞丸い体重心低い
力	D 8.5	押	D 9.5
速	E 7.5	投	E 7.0
技	E 7.0	粘	E 7.5
バ	E 7.0	ス	D 8.0

★略歴・近況　　15年初土俵。入門当初から重量級で、早くから幕下上位に上がって期待されてきた。しかし４年ほど伸び悩み、一進一退。しかし、四股名を渋谷から改めた辺りから上昇し始め、不祥事を追い風に一気に躍進。22年11月は西幕下５枚目の５勝ながら悲願の十両昇進を決めた。すると13枚目で８勝、８枚目で９勝の平凡な成績ながら一気に入幕となった。力不足かと思われた新入幕場所だったが、得意の突き押しが炸裂し見事二桁勝利。

★24年展望・続報　　その後は２場所負け越したが、上位経験豊富なベテランにも快勝し、負けた相撲も惜敗が多く、長く蓄えた地力は本物。定着と言わず、今年は上位挑戦圏まで進みたい。

★取り口解説　　丸っこい体でしぶとい押し相撲というイメージだが、意外と激しい突っ張りを得意とする。回転の早い突っ張りで相手を遠ざけることもできるし、よく腕の伸びる威力ある突っ張りもある。重心が低い分、突っ張りがアゴの下あたりの良い高さに入る。根は左四つで、幕内では寄り切りの決まり手も多い。しかし、組むと途端に腰が高くなって土俵際の詰めが甘くなるのは課題。

★パラメータ・スキル解説　　舛ノ山同様押し相撲に適した丸い体型。持ち味の当たりと質の高い突っ張りをさらに磨きたい。

★注目ポイント　■玉ノ井部屋待望の幕内　　十両力士は出ていた玉ノ井部屋だが、幕内となると新師匠の大関栃東以来。早くから期待されてきたホープがようやく本領を発揮すると、刺激を受けたか大先輩の芳東まで翌場所昇進した。新生玉ノ井部屋の屋台骨を支える。

妙義龍最高位:前頭五　兵庫出身　境川部屋　26歳
取り口：スピード型				型：突っ張り/左差し右前褌		得意手：押し		187cm/140kg 均整筋肉
重	E 7.0	寄	D 8.5	突っ張り　3a ハズ押し　3a おっつけ　3b モロハズ　2c 突き落とし 3a 上手投げ　2d 前褌寄り 2b 右差し寄り2d 掬い投げ　2e	上手出投げ2d いなし　　　2c はたき　　2c 肩透かし　2d 下手投げ　1d 右のどわ　2c	＜立合＞ぶちかまし2c 右突き放し2b 右前褌　　2b 右差し　　1d もぐり　　 1d 両差し　　1d 頭a肩c胸d 手d変化d	＜心＞尻上がり	＜技＞変化技○ 前捌き出足速攻	＜体＞重心低い胴長左ヒザ
力	D 8.5	押	D 9.5
速	C10.0	投	E 7.5
技	D 9.5	粘	D 8.0
バ	D 9.0	ス	D 8.5

★略歴・近況　　21年幕下15枚目格付出。４場所で十両に昇進するが、二日目に故障して長期離脱して三段目の下位まで落ちてしまった。せっかくの付出資格をフイにするほどの回り道だったが、猛烈に巻き返して復帰後４場所で再十両を果たした。するとようやく本領発揮。７，９月と連続十両優勝で幕内にデビューした。

★24年展望・続報　　新入幕でも堂々の二桁。初場所では早くも大関戦が組まれそうだ。玄人好みの技術のしっかりした速攻相撲でブレイクが期待される。稀勢の里、豪栄道らと同い年の新黄金世代。大卒では本命だ。

★取り口解説　　スピードのある押し相撲。低い姿勢で当たって回転の速い突っ張りからハズを効かせて一気に前に出ていく。どちらか浅く差すか、前褌を引いて食いついての鋭い寄りもある。相手に合わせた立合いだが、速攻の形が豊富。立ち遅れて攻め込まれても、素早い変わり身で逆転技を決める。

★パラメータ・スキル解説　　均整の取れた体型で動きも良い。動ける体のまま大きくなれば楽しみな存在。

★注目ポイント　■奇跡の低さ　　上背がある割にはそれを感じさせないほど自然に低い姿勢を取れる。胴長の体型としっかりと腰の割れた構えが生んだ武器である。相手よりも常に廻しの位置が低く、組んでも離れても有利に取れる。

碧　山最高位:前頭七　ブルガリア出身　田子ノ浦部屋　26歳
取り口：前進型				型：左差し右上手/突っ張り		得意手：寄り、突押		190cm/175kg 大型肉厚
重	C10.0	寄	D 8.5	右四ツ寄り3a 左前褌寄り2b 左上手投げ2b モロ手突き2b 突き落とし2c 突っ張り 3b はたき 2c 右のどわ 3c 小手投げ 2c	上突っ張り1c ハズ押し 2c 掬い投げ1d いなし　　1d 蹴返し　 2e	＜立合＞左おっつけ2a 右のどわ3b 右差し　2c 張差し　 1d 抱え込み2d 張差し　 1d 頭a肩d胸d 手c変化e	＜心＞引き癖	＜技＞向う付け	＜体＞懐深い腰痛
力	C10.0	押	D 9.0
速	E 7.0	投	E 7.0
技	E 6.5	粘	E 7.0
バ	E 7.0	ス	D 8.0

か１敗という無敵ぶり。ところが、部屋初の関取誕生に王手をかけた22年５月は古参力士相手にまさかの５連敗。初めて負け越すなど幕下上位で揉まれた。勝てば昇進の可能性がある一番を落としていたが、１年後の５月に筆頭で勝越し、文句なしの昇進。そして２場所目の９月、ヘルニアで３日目からの出場とながら、10勝を挙げて新入幕を決めた。

★24年展望・続報　　腰椎の具合も心配されるが、このところメキメキと力をつけている。新入幕では11勝の活躍で、同期の妙義龍（幕下付出・10勝）らを抑えて敢闘賞を受賞した。故郷ではレスリングの有望選手だったらしいが、それほど癖がなく、相撲らしい取り口に精進している。して前に出る相撲。大柄ながら腰の下りた寄り身はなかなか形が良い。守勢に回ると案外脆く、引いてしまう癖も出る。

★パラメータ・スキル解説少し控えめ。と６日目。寶智山に立会いでカマされると、強引に引こうとしたり珍しくあっけなく押し出されたが、、終わってビックリ。顔面が血だらけ。鼻血なのだろうが、ここまで大量に、顔全体が血潮で染まるのは珍しい。鼻血が出て相撲にならなかったようだ。放置山にも返り血がベットリ。その翌日、影響も心配されたが、魁聖相手に左上手を引くと頭を付けて横に食いつき、機を見て蹴返し。捻りも効かせた技能相撲だった。

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上位陣	白鵬　琴欧洲　日馬富士　把瑠都　琴奨菊　稀勢の里
三　役	鶴竜　豊ノ島　豪栄道　栃煌山　阿覧　栃ノ心　豊真将
古　参	雅山　安美錦　旭天鵬　若の里　武州山　高見盛栃乃洋　時天空　黒海　朝赤龍　豪風
中　堅	若荒雄　隠岐の海　嘉風　北太樹　豊響　土佐豊　臥牙丸　木村山　玉飛鳥　翔天狼　玉鷲　磋牙司　寶智山
新入幕Ⅰ	芳東　剣武　隆の山　大道　佐田の富士　松鳳山
新入幕Ⅱ	栃乃若　魁聖　宝富士　髙安　舛ノ山　富士東　妙義龍　碧山

間合い
密	接	近	離	遠
○	◎	△	△	△

間合い
密	接	近	離	遠
◎	○	×	△	×

間合い
密	接	近	離	遠
△	◎	△	×	△

間合い
密	接	近	離	遠
○	◎	○	△	×