現役力士データ　28年④中堅力士

基本データ	四股名等の基本的なデータ年齢はその年の誕生日以降のもの。取り口：相撲の取り方を独自の分類で表記（⇒相撲解体新書のページ参照）型　　：得意とする形（一例）　　得意技：公式のものに近い表記で体格　：身長は1cm刻み、体重は5kg刻みで掲載前後の平均的なもの、体格分類は解体新書参照
パラメータ持ち技リスト特性	体格：スケール、重量など体格面の総合値力　：馬力、腕力、小力などパワーに関する総合値足腰：バランス、踏ん張り、柔軟性など総合的な下半身の強さ速　：スプリント力、アジリティ、レスポンスなどスピードに関する総合値技　：相撲勘、技の鋭さ、タイミングなど技能に関する総合値離　：突き、押し、引きなど離れて取った時の技量組　：四つに組み合った時の技量Ａ～Ｇ（15～１、0.5刻み）でパラメータ表示それぞれに下位項目を設けているが、それ以外の要素も加味して計上している。持ち技リストは、数字がレベル（低１＜７高）、英字が頻度（多a>e少）を表す。決め技、崩し技は便宜上分けているが、それほど厳密に分類しているわけではない。（技名の前に左右がついていない場合は、どちらもある、または特に差がない場合。）特性は、心：精神面・癖、ジンクス、その他の特徴など　　　　　技：技量面、技リストで表しづらいテクニックなど　　　　　　体：体格・体力面、ケガなど詳細は、＜データ解説ver2.0＞を参照
サブチャート	■安定・大勝・キラーは活躍の傾向を示す。「 ○、△、×、無印」で傾向を示す。 ■攻め手・精神面　　　　　　得意不得意、傾向の強さを☆＞◎＞○＞△＞×で示す。 ■間合い:密（密着した状態。がっぷ胸を合わせた状態）接（廻しには手がかかるが、胸は合わせていない状態。向付、半身など）近（体は接しているが廻しには掛からない距離。押し合い、前さばきの応酬）　　　離（完全に体が離れた間合い。突っ張りに適した距離。）　　　遠（遠距離。前掛かりに腕を伸ばして届く距離。）
解説	略歴・近況（27年1月時点）/対戦相手として見た時の分析/得意技・パラメータなどの解説

髙　安　最高位:小結　茨城出身　田子ノ浦部屋　26歳
取り口：パワー型				型：突張り/左差し右上手		得意手：突っ張り、寄り		187cm/165kg 大型筋肉
体格	C10.0	懐	9.5	＜決め技＞上突っ張り4a ひねり　　4b 左四ツ寄り3b はたき　　 4b モロ手突き3b 上手投げ　3c 上手出投げ2c 掬い投げ 2c 下手投げ3c 突き落とし4b	＜崩し技＞廻し切り 3c 張り手　 3d 小股掬い2d 左腕返し　2d おっつけ　 3b ハズ押し 2c のどわ　 2c 外掛け　 1d	＜立合＞ぶちかまし3b 左差し　　2c モロ手突き3c 右のどわ　2c 張差し　　2d おっつけ　2c モロハズ　2d 突き落とし1e 頭b肩c胸e 手c変化e	＜心＞上位キラ- 引き癖強引ツラ相撲気迫詰め× 早熟型	＜技＞ワキ甘い土俵際	＜体＞腰高
		重	11.0
力	C10.5	馬力	10.0
		怪力	11.0
足腰	E 7.0	安定	7.0
		粘り	8.0
速	E 7.5	出足	8.0
		敏捷	7.5
技	E 7.0	技巧	6.5
		キレ	8.5
離	C10.0	突	10.5
		押	9.0
		引	10.5
組	Ｄ 9.0	寄	9.5
		投	8.0
		捻	10.0

★略歴　　15歳で入門した叩き上げの力士。22年11月、平成生まれ初の関取昇進を果たすと、勢いは止まらず3場所で突破して新入幕。メキメキと力をつけ、25年、26年とも金星２、三賞２回の実績を残す。たびたび故障に見舞われ三役に定着できず、番付の昇降は激しいが、万全なら上を狙えるだけの素材。20代も後半を迎え、本格化が待たれる未完の大器。

★前年　　26年11月は白鵬ら2横綱を破って三役復帰を決め、大いに期待された27年だが、三賞も金星もなく、三役在位も1場所のみ。故障がちで不本意な一年になった。

★当年　　負傷休場による平幕下位からの回復途上。今年こそ怪我なく、一年通じて実力を発揮したい。

★取り口　　顎のあたりを狙った突っ張り、はたき、突き落としが武器の力感ある突押相撲が武器。左四つ右上手でも力を発揮し、強烈な捻りもある。決して消極的な相撲ではないが、圧力を掛けている分、土俵際の逆転技でも上位を苦しめる。体型的に腰高、ワキも甘い傾向がある。

★パラメータ・スキル　　総合値8.7。不調の一年を反映して全体にダウン。馬力は申し分ない。重さを守りにも活かせれば安定感が増しそうだ。まずは足腰の故障を回復させたい。

勢　　最高位:小結　大阪出身　伊勢ノ海部屋　30歳
取り口：本格・技能型				型：右四つ左上手		得意手：寄り、投げ		195cm/165kg 長身中肉
体格	C10.5	懐	11.0	＜決め技＞右差し寄り４b 右掬い投げ5c 突っ張り　2b 右下手投げ4a 右小手投げ4c 上手投げ3c 両差し寄り3d はたき　　2b 突き落とし2c 上手出投げ2d 首投げ　　1d	＜崩し技＞右腕返し 3c 張り手　1c 引き付け　2b 極め　　　3c 右突き付け3c 跳ね上げ　3b ハズ押し 2c モロ手突き2c 左おっつけ2b 肩透かし　1d 巻き替え 3c	＜立合＞右カチ上げ3a 左おっつけ2b 右差し　 2b 体当たり　2c モロ手突き2b かっぱじき3c はたき　　1e 頭d肩b胸c 手d変化d	＜心＞投げ多用詰め× 対上位× ムラッ気晩成型人気	＜技＞差し身呼び込み引張込み右半身	＜体＞前傾○ 肘柔軟アゴ上りリーチ長左肩右足首
		重	9.5
力	D 8.5	馬力	8.0
		怪力	9.0
足腰	D 8.0	安定	8.0
		粘り	8.0
速	D 8.0	出足	8.5
		敏捷	8.0
技	D 8.5	技巧	8.5
		キレ	9.0
離	E 7.0	突	7.0
		押	7.0
		引	8.0
組	Ｃ10.0	寄	9.5
		投	10.0
		極	8.0

★略歴　　17年に18歳で入門。同学年の豪栄道とは幼少期から同じ道場で鍛えた仲。6年も幕下で停滞していたが、23年11月の新十両で優勝すると2場所で突破し入幕した。3度目の入幕となった24年11月に初めて勝ち越すと、以降上位から中位で活躍。上位陣にはなかなか通用しないが、5枚目辺りでは強さを発揮し、三賞常連に。26年11月には新三役、気風の良い相撲ぶりで人気を得た。

★前年　　新三役で6勝をマークしたので上位定着は堅いかと思われたが、初場所1勝14敗。名古屋でも2勝13敗と惨敗が目立った。左肩の故障が回復してきた秋、九州では連続敢闘賞の活躍。秋は12枚目ながら終盤まで1敗を守り大関戦も組まれた。4枚目に戻った九州でも好調を維持し12勝、三役復帰を決めた。

★当年　　上位総当たりの位置でどこまでやるか。連続三賞の真価が問われる。今年で30歳、上を狙うならこのチャンスは逃せない。

★取り口　　長身だが上手から引っ張り込む相撲ではなく、下から掬うように差して力を発揮する。右差し速攻、掬い投げが得意。左からの攻めが課題とされてきたが、ハズ・おっつけなど徐々に向上。右を差せない展開でも、小手に振ったり打開できるようになってきた。

★パラメータ・スキル　　総合値8.6。差し身の職人といった感じだが、力強さも出てきて三役へ。スケールの大きさとスピーディーさを兼ね備え、相撲ぶりに華がある。怪我の影響もあるかもしれないが、成績に斑が大きい。

魁　聖　最高位:前頭筆頭　ブラジル出身　友綱部屋　30歳
取り口：本格型				型：右四つ左上手		得意手：寄り、突押		194cm/185kg 大型中肉
体格	B12.0	懐	11.5	＜決め技＞右四ツ寄り4a 突っ張り 3b モロ手突き3c 右腕返し 2c 左上手投げ3c 右上手投げ2d 右掬い投げ2d 小手投げ　1d はたき　　1d 首投げ　1d	＜崩し技＞右突き放し3c 左おっつけ2a 巻き替え　1c 引きつけ　2b 極め　　　2c ハズ押し　2c モロハズ　2d 後ろもたれ1e	＜立合＞体当たり　4b モロ手突き2b あてがい　2c 右カチ上げ2c 右突き放し2c はたき　　1e 頭b肩c胸c 手c変化e	＜心＞ツラ相撲詰め× 息切れ対上位× 帳尻	＜技＞がっぷり○ ワキ甘い引張り込み被さり外四つ○	＜体＞腰高懐深いアゴ上りバッタリ腰爆弾
		重	12.0
力	C10.5	馬力	11.0
		怪力	10.0
足腰	E 6.5	安定	6.5
		粘り	6.5
速	F 5.5	出足	6.5
		敏捷	5.0
技	E 6.5	技巧	6.0
		キレ	6.5
離	D 8.0	突	8.0
		押	8.0
		引	6.0
組	D 9.0	寄	9.5
		投	7.5
		極	7.5

★略歴・近況　　日系ブラジル人力士。18年に19歳で入門、大きな身体を活かして4年で十両に。4場所目に筆頭で勝ち越し、23年春場所中止で新入幕は技量審査場所まで待たされたが、いきなり9連勝の快進撃で敢闘賞を獲得。24年、25年の7月に11勝を挙げるなど中位では大器ぶりを見せるが腰痛を抱えて急に負け越しが続くことがあり、十両に落ちたりもした。平幕上位が主戦場、大崩れは少ないが勝ち越しには苦労している。24年9月に前頭筆頭で千秋楽に負け越して逃した三役にはその後も縁がない。

★前年　　やはり5枚目以内での勝ち越しならず。横綱大関には通用しなかった。春場所は優勝を争う関脇照ノ富士を一方的に寄り切って存在感を示したが自身は珍しく10敗を喫し下位転落。翌場所はさすがの活躍で11日目まで1敗につけたが大関戦も組まれて10勝どまり。結局いつもの5枚目前後での推移に終わった。

★取り口解説　　右四つ左上手が十分。豪快な突っ張りの威力もある。どっしりした体で重い当たりで体をぶつけ、胸をあわせれば有利に運べるが、捕まえきれないと崩されることが目立つ。

★パラメータ・スキル　　総合値8.3。まともに戦えば強いが、スピードと技能の弱点を突かれて持ち前のパワーを出しきれていない印象。終盤に息切れする傾向にあったが、最近は主に平幕上位ということもあり、前半の黒星先行から後半で盛り返す星取りが多い。

常幸龍最高位:小結　東京出身　木瀬部屋　28歳
取り口：堅牢型				型：右下手左上手/おっつけ		得意手：寄り、投げ		187cm/160kg 中型中肉
体格	D 8.5	懐	9.5	＜決め技＞下手投げ3b 左上手投げ3b 突っ張り　2a 右四つ寄り3b 小手投げ3b 左掬い投げ2c 右上手投げ3d 下手出投げ2d 上手出投げ3c 左差し寄り2b がぶり寄り2d 波離間投げ1e	＜崩し技＞左腕返し　2d 左おっつけ3c モロ手突き2c いなし　　3b ひねり　　2d 巻き替え　2d 極め　　2c ちょん掛け2e はたき　　1d 切り返し　1e たぐり　　1d	＜立合＞体当たり　2b 左おっつけ 2b 左前褌　 1d 右差し　　2c モロ手突き2d 左差し 1e 小手投げ1d 頭c肩c胸c 手d変化d	＜心＞慎重連敗癖ライバル意識	＜技＞右半身体入替えまわりこみ左甘い連続技逆四つ○	＜体＞体質柔軟腰痛左足首右ひざ
		重	8.0
力	E 7.0	馬力	7.0
		怪力	7.5
足腰	E 7.5	安定	7.5
		粘り	7.5
速	E 7.0	出足	6.5
		敏捷	7.5
技	D 8.0	技巧	8.5
		キレ	8.0
離	E 7.5	突	7.5
		押	7.5
		引	7.5
組	D 8.5	寄	8.5
		投	9.0
		捻	8.0

★略歴　　大学相撲で実績があったが、前相撲から取って無敵の出世街道を走った。板井の記録を上回って27連勝の新記録でわずか5場所で十両昇進した佐久間山時代は鮮烈だった。十両も3場所で突破したが、新入幕の24年九州で初めて負け越すと勢いが止まった。腰痛と勝ち身の遅さが祟って幕内定着もままならず。26年に入り4場所連続勝ち越し。7枚目10勝ながら上位対戦のないまま秋場所で新三役を果たした。翌々場所は場所中に膝を負傷しながら日馬富士から初金星。上位定着かと思われたが、怪我の影響もあって負け越しが続き、十両へ転落した。

★前年　　膝の怪我との戦いに終始。初場所は好調に立ち上がったが、右膝を痛めて変調。その中で初金星を挙げたが途中休場。粘りの相撲が身上だけに下半身の不安は大きく、その後も連続で5勝どまりで幕内の座を明け渡した。十両でも苦戦が続いたが、何とか持ち直した。

★当年　　幕内復帰しての新年。足の故障に苦しんでいるが粘り強い相撲ぶりがどこまで戻るか。日大勢にはライバル意識を燃やしていたが、初場所では後輩遠藤戦でケガを負った。リベンジしたい。

★取り口解説　　右四つ、下手を取ると粘り強い相撲を取るが、左四つでも離れても柔らかい身体を活かして技を出す。上手投げ、小手投げが強いが、器用なところもあってちょん掛けで照ノ富士を倒したことも。まわしにこだわらず前に出る相撲もある。柔軟さが持ち味だが、必勝の型を作りたいところ。

★パラメータ・スキル解説　　総合値7.7。腰の重さ、柔らかい粘りと守りの強さが本来の魅力だが、故障で弱体化。投げで体を入れ替えるのがうまく、多彩な技能も併せ持つ。

千代大龍最高位:小結　東京出身　九重部屋　28歳
取り口：前進・攪乱型				型：突っ張り・叩き		得意手：突き、押し		181cm/165kg 大型中肉
体格	D 8.0	懐	7.0	＜決め技＞右突き放し5a モロ手突き4c 左突き放し3b はたき　　4a 引き落とし5a のどわ　 3c 突っ張り　3b 上手投げ 2b 上手出投げ2d 左四つ寄り2d 掬い投げ 2d	＜崩し技＞左カチ上げ4c はねあげ2c 下手ひねり2d 吊り　　　1e 網打ち　1e ぶちかまし2d 両差し寄り1d 極め　　1d うっちゃり1e 巻き替え1e 蹴返し　1e	＜立合＞体当たり　5b 左カチ上げ5a 右突き放し4b モロ手突き3c ぶちかまし2e 張り手　　2d はたき 3c 頭e肩b胸c 手c変化c	＜心＞隔場所地方場所○ 両国× 引き癖強引調整×	＜技＞電車道呼び込み変化技○	＜体＞体質硬いバタ足つきひざ左肩右足モモ右足首粘り腰× ケガ×
		重	9.0
力	D 9.0	馬力	10.0
		怪力	8.5
足腰	E 6.0	安定	6.0
		粘り	6.5
速	D 8.0	出足	9.0
		敏捷	8.0
技	E 7.5	技巧	7.5
		キレ	8.0
離	C10.0	突	10.0
		押	9.0
		引	10.5
組	E 6.5	寄	6.5
		投	6.5
		捻	7.0

★略歴・近況　　九重部屋には珍しい大卒力士で、幕下15枚目格付出しで入門。春場所が中止、待たされたデビュー場所で途中休場と多難なスタートだったが、すぐに立ち直り1年で入幕した。連続二桁で上位に進出した25年春は２大関と横綱日馬富士を３連破したが、途中休場。名古屋でも日馬富士から2つめの金星を奪ったが惜しくも負け越した。九州では技能賞。26年には番付運にも恵まれ新三役となったが、途中休場。翌々場所にもケガで途中休場し十両落ちした。

★前年　　一時の元気は影を潜めた。十両は2場所で脱出したが、下位でモタモタして終わった。名古屋は11日目に勝ち越したが翌日から休場と波に乗れなかった。

★当年　　上位に戻って暴れてほしいが、入門以来毎年途中休場がある。まずは初の年間皆勤を。

★取り口解説　　左胸で当たりつつ強烈にカチ上げる立ち合いに破壊力がある。当たりで起こしておいてモロ手で突いて圧倒するか、思い切りの良い叩きで決める。根は左四つで、下手ひねりで大関を破ったのも印象深い。変化はあまり見せなくなった。

★パラメータ・スキル　　　総合値7.9。細かい技巧はないが、引きのタイミングなどは秀逸。がっちりした体つきだが、組んで腰が重い方ではない。東京出身ながら両国が苦手、27年夏場所の勝ち越しが実に丸2年ぶり。

宝富士最高位:小結　青森出身　伊勢ケ濱部屋　29歳
取り口：本格・堅牢型				型：左差し右上手		得意手：寄り、押し		186cm/165kg 中型中肉
体格	C10.0	懐	9.0	＜決め技＞左四ツ寄り5a モロ差寄り3b 突き落とし4c 左下手投げ3c 上手出投げ3c 右小手投げ3c 引き落とし2c 右上手投げ2c 突っ張り　3c 左掬い投げ3c 右四つ寄り1d	＜崩し技＞左前褌寄り2c 左腕返し 3b 右おっつけ3c いなし　　3c 巻き替え　1e しぼり　　3c モロ手突き2d 極め 2d ひねり　　1e 左おっつけ2d 左突きつけ2d	＜立合＞体当たり 3b 左固め　 3b 右おっつけ2b 左差し　　2c モロ差し　1c あてがい 2c モロ差し　1d 右抱え込み2d 　頭c肩c胸a 手d変化e	＜心＞晩成型ツラ相撲慎重帳尻スロ-スタ-ト	＜技＞左半身前捌き土俵際右甘い	＜体＞額大きい上体柔軟立ち腰右足首
		重	10.5
力	C10.0	馬力	9.0
		怪力	10.5
足腰	D 8.5	安定	7.5
		粘り	9.0
速	E 7.5	出足	7.0
		敏捷	7.5
技	E 7.5	技巧	7.5
		キレ	8.0
離	D 8.0	突	7.5
		押	8.0
		引	8.0
組	C10.0	寄	10.5
		投	9.0
		極	9.0

★略歴・近況　　五所川原商高から近大、師匠同様の伊勢ケ浜部屋らしい経歴を経て入門。早生まれだが稀勢の里、豪栄道らと同学年だ。順調な出世ぶりで１年半で十両、４場所で突破し23年名古屋で新入幕を果たした。３たび陥落するなど幕内定着には苦労したが、25年春に11勝を挙げたあたりからようやく地力を発揮し出した。26年後半は大関にも通用しはじめ、安定した成績を残して新三役を果たした。

★前年　　三役と三賞を目前にあと一番に泣いたり、番付運がなかったりと苦労したが、平幕上位で勝ち負けするのは実力の証。5月の筆頭9番で文句なしの新三役を決めた。ところが、地位の重みか4勝に終わると、翌場所もケガの影響で4勝。安定ぶりが嘘のように崩れたが、九州では中位とはいえ10勝と持ち直した。

★当年　　ふたたび上位圏内へ。昨年前半は三役に定着できるだけの重厚感ある相撲ぶりだった。新三役初日でも白鵬相手に健闘した。今度は三役定着を目指す。

★取り口　　胸を出して左を固めつつの前捌きの相撲から、左四つに組むと力を発揮。左下手は欲しいが、右の上手を取ってがっぷりに持ち込むよりも、右からはおっつけたり、下がりながら突き落としたりと自由に使う方が流れがある。左はそれほどワキが堅いわけではないが、右から入っても寄り切れるだけの地力を身に着けてきた。

★パラメータ・スキル　　総合値8.8。左を差すと腰の重さが発揮される。やや左半身になりやすく、下手からの投げやかいなの返しから攻めることが多い。やや腰が立っているように見えるが、起きても取れるだけの重さがあり、慌てず取る。押し込まれても踏ん張り、土俵際の逆転突き落としでも何番か拾った。バリバリの四つ相撲の割に連勝連敗が激しい。

臥牙丸　最高位:小結　グルジア出身　木瀬部屋　28歳
取り口：前進型				型：左おっつけ右のどわ		得意手：寄り、突押		188cm/210kg 超巨漢肉厚
体格	C11.0	懐	9.5	＜決め技＞モロ手突き4a 右ハズ押し3a がぶり寄り2c はたき　　2c 小手投げ　2d のどわ　　3b 左差し寄り2c 掬い投げ 1d 極め倒し　3c 引き落とし2d	＜崩し技＞左おっつけ3b 右突き放し3c 腕返し　　1c 素首落とし2d 上突っ張り3c モロハズ 2c 外掛け　 1e 極め　　3a 渡し込み　1d	＜立合＞右のどわ 3b ぶちかまし2b カチ上げ　2c 左おっつけ2c 左差し　　2c はたき 1d 頭b肩d胸c 手b変化d	＜心＞ツラ相撲強引晩成型初日× スロ-スタ-ト息切れ	＜技＞出足詰め× 引張込みワキ甘い	＜体＞腰高懐深いユルフン粘り腰×
		重	12.5
力	C10.5	馬力	11.0
		怪力	10.0
足腰	F 5.0	安定	4.5
		粘り	5.5
速	F 5.5	出足	7.0
		敏捷	4.5
技	E 6.0	技巧	6.0
		キレ	6.5
離	D 9.0	突	10.0
		押	9.0
		引	7.0
組	E 7.0	寄	7.5
		投	6.0
		極	8.0

★略歴・近況　　17年に入門、幕下で苦労したが4年で関取に。馬力相撲が開花して2場所目で優勝するなど4場所で幕内に昇進した。1年ほどは下位にあったが、体重も200キロをマークして突き押しが重みを増し、23年9月には初日黒星のあと勝ちっぱなし。11日目には初めて大関戦が組まれ、巨漢把瑠都もパワーで圧倒。11勝で敢闘賞受賞。上位挑戦の翌場所は2勝に終わったが、続く24年1月は12勝してまた敢闘賞。新三役に昇進した。ところが上位では一向に通用せず、ジリ貧に。25年の後半からは中下位でも大勝できなくなり、26年に入るとますます失速、十両陥落。27年には持ち直し、嬉しい初金星を獲得。

★前年　　一時は十両でも二桁の黒星を喫して心配されたが、初場所の11勝で幕内復帰。するとかつてのパワーを取り戻したかのように幕内でも11勝。6枚目まで戻すと、日馬富士を押し出して初めての金星も獲得した。この場所から3連続負け越しと失速したが、九州では早々と勝ち越し。

★当年　　幕内下位なら勝ち越せるまでには戻ってきた。これからどこまで復活できるか。

★取り口　　巨体をぶつけてからの突き起こしが武器。右のどわ、突き放しでの前進力が武器。引き技に頼らず、前へ前へと出ていく相撲だ。根は左四ツで自分から左を差して右で抱えて寄る形にも圧力がある。

★パラメータ・スキル　　総合値7.7。自慢のパワーは戻ってきた様子で、一気に圧倒する場面もある。素早い動きは期待できないが、簡単に懐に入れさせないだけの厳しさが欲しい。

佐田の海　最高位:前頭筆頭　熊本出身　境川部屋　29歳
取り口：正攻法型				型：右差し左おっつけ/両差し		得意手：寄り、外掛け		184cm/140kg 軽量筋肉
体格	E 7.0	懐	7.5	＜決め技＞右差し寄り5a 両差し寄り4c 左上手投げ3b 両前褌寄り2c 下手投げ　3c 掬い投げ　2c 上手出投げ3c 突き落とし3c はたき　　3c うっちゃり　2d 小手投げ　2d	＜崩し技＞外掛け　　4b 右突き付け3b 右腕返し　3b 巻き替え　3c 左おっつけ3c 突っ張り　2c 引き付け　2c 引っ掛け　3c 吊り寄り　1d 巻き落とし1d たぐり　　2d	＜立合＞右差し　3b 左おっつけ3a 左前褌　2c モロ差し3b 右あてがい2c 右前褌　1d 右突き放し1c 　　頭b肩c胸e 手d変化e	＜心＞息切れ番付運○ 投げ癖チョン立ち	＜技＞差し身土俵際	＜体＞粘り腰右足首
		重	7.0
力	E 7.5	馬力	8.0
		怪力	7.5
足腰	D 9.0	安定	9.0
		粘り	9.5
速	C10.0	出足	10.5
		敏捷	9.5
技	C10.0	技巧	9.5
		キレ	10.0
離	E 7.5	突	7.5
		押	7.5
		引	8.0
組	D 9.5	寄	10.0
		投	9.0
		掛	10.0

★略歴・近況　　中学を出て15年に入門、下積みは長かったが22年の名古屋で新十両を果たした。中位に定着していたが、足首を骨折して23年九州を全休。以後長らく幕下から抜け出せなかったが、ようやく再十両となった26年初場所2日目から10連勝と波に乗り、翌場所も勝ち越して一躍新入幕となった。そして夏場所、好スタートを切って早々に勝ち越し、千秋楽条件クリアの10勝目を挙げて敢闘賞に輝いた。元小結の父・佐田の海も新入幕で受賞しており、もちろん親子では史上初。上位でも健闘を見せている。

★前年　　春場所で上位初挑戦。全敗で9日目に負越したが6連勝で8敗に留めた。上位に残った翌場所は、優勝した照ノ富士を破ると、日馬富士からも取り直しの末初金星を挙げて勝ち越し。筆頭に上がり、初日琴奨菊を破ったが6勝に終わった。結局三役にはあと一歩というところ。九州では活躍したかったが、脇腹のテーピングも痛々しく5勝に終わった。

★当年　　九州は力を発揮できなかったが、ほぼ一年上位で取り、地力は大きく増したはず。中位からの再スタートとなるが、期待が持てる。親子三役を狙う。

★取り口　　右差し速攻が武器。外掛けも絡めてスピードに乗った寄りで魅せる。おっつけたりあてがいながら前に出つつ差し身を狙うが、突っ張って前に出ることもある。土俵際のきわどい相撲も多く行司泣かせ。夏は照ノ富士を投げで体を入れ替え、日馬富士は引っ掛けで逆転した。

★パラメータ・スキル　　総合値8.6。軽量の部類だが、この一年は力強さ、馬力の強化も感じさせる。父譲りのスピードある攻めと合わされば本格化も。

富士東最高位:前頭四　東京出身　玉ノ井部屋　29歳
取り口：前進型				型：突っ張り/左差し		得意手：突き,押し,寄り		181cm/180kg 重量肉厚
体格	D 9.0	懐	7.0	＜決め技＞突っ張り　4a 左のどわ　3a 右突き放し3b モロハズ　2c 突き落とし 3b はたき　　2d 左差し寄り3b がぶり寄り2d 左腕返し　2d	＜崩し技＞モロ手突き2d 小手投げ　2d 左掬い投げ2c 上手投げ　1d 巻き替え　2d	＜立合＞ぶちかまし2b 右突き放し3b おっつけ 2b 左差し　　1c モロ手突き2d 右前ミツ 1e 頭a肩e胸e 手c変化e	＜心＞詰め× ツラ相撲エレベ-タ	＜技＞出足速攻リーチ伸回転○ 摺り足○	＜体＞丸い体重心低い巨腹
		重	10.5
力	D 8.0	馬力	8.5
		怪力	7.5
足腰	E 7.0	安定	7.0
		粘り	7.0
速	E 6.5	出足	7.5
		敏捷	6.0
技	E 6.5	技巧	6.5
		キレ	6.5
離	D 8.0	突	8.0
		押	8.0
		引	7.0
組	E 6.5	寄	7.0
		投	6.0
		極	6.0

★略歴・近況　　15年に入門、若くして幕下に上がって期待されたが長く停滞。23年にようやく関取となると、八百長事件の大量引退の追い風もあり８勝、９勝としただけで新入幕を果たした。その場所で10勝をマークするが、以後5場所連続負け越しで転落。1場所で復帰すると、今度は5場所連続勝ち越しで25年7月は4枚まで番付を上げた。童顔で丸い体格という風貌で人気も上昇したが、以後下り坂。26年春を網膜剥離で全休する不運で十両に陥落してからは十両が主戦場になっている。

★前年　　春場所で十両優勝して1年ぶりの幕内復帰。ところがわずか3勝しかできずに1場所で陥落してしまった。

★当年　　九州は4枚目で9勝したが、惜しくも筆頭どまり。十両で甘んじたくはない。

★取り口解説　　突っ張り、のどわで離れて取る相撲が持ち味。密着して押すのが得意そうな体型だが、意外と頭を下げずに突き放す方だ。左四つに組むことがあるが、寄り以外にあまり技がないので、出足が止まると手詰まりになる。ハズにあてがいたい。

★パラメータ・スキル解説　　総合値7.4。大きなケガがあったわけでもないが、低迷している。技、スピードを磨きたい。

德勝龍最高位:前頭四　奈良出身　木瀬部屋　30歳
取り口：パワー型				型：突っ張り/左四つ右上手		得意手：押し、寄り		182cm/175kg 巨漢肉厚
体格	D 9.5	懐	8.0	＜決め技＞左四つ寄り3a 突っ張り　3b 突き落とし2c はたき　　2b とったり　4b 小手投げ2c 掬い投げ2c モロ手突き2c 右上手投げ2c 下手投げ1d 首投げ　1e	＜崩し技＞おっつけ　2b 左腕返し　2c 左突き付け2c 抱え込み1c たぐり　　3c	＜立合＞左差し　　2b 右おっつけ2c ぶちかまし2c モロ手突き2b 右抱え込み2c とったり　4c 　頭c肩d胸d 手a変化c	＜心＞ツラ相撲策士壊し屋晩成型エレベータ	＜技＞引張り込みワキ甘い	＜体＞腰高左ひじ右足首
		重	10.0
力	D 9.0	馬力	8.5
		怪力	9.0
足腰	E 7.5	安定	7.0
		粘り	7.5
速	E 7.5	出足	7.5
		敏捷	7.5
技	D 8.0	技巧	7.5
		キレ	8.5
離	D 8.0	突	8.0
		押	8.0
		引	8.5
組	D 8.0	寄	8.5
		投	7.5
		極	9.0

★略歴・近況　　明徳、近大と西の名門を経て21年に角界入り。圧倒的な強さで幕下上位入りしたが、そこから２年かかって十両へ。十両でも１年半ほど苦労したが、25年7月に新入幕。いきなりの三賞は逃したが、その後も大崩れせず1年幕内の座を守った。一度陥落したが、27年に入ると安定し前頭一桁で奮闘している。

★前年　　初場所11勝。夏場所は4枚目に躍進、優勝した照ノ富士を得意の左四つで一気に寄り切ったのがこの年の白眉。中位で惜しい負け越しが続いたが、九州で4場所ぶりに勝ち越し。

★当年　　地力を蓄えた一年だった。上位での活躍を期待したい。遅咲きでもう30歳になるが、初物には違いない。上位の一角を崩せるか。

★取り口　　大きな体を生かして突き押しで前へ出るか、左四つに捕まえて寄る相撲。左四つで腕を返して寄る形は完成度が高い。掬い投げ、小手投げで振って崩しながら形を作る。立ち合いいきなりのとったりなど、体に似合わない技巧も得意とする。

★パラメータ・スキル　　総合値8.0。体力があり、重さと柔らかさに器用さを併せ持つ。地力を高め、上位でも勝ち越せそうなくらい。星取は連勝連敗が激しい。壊し屋と書いたが、27年も再入幕土佐豊、技能賞候補安美錦、最高位蒼国来と休場に追いやった。もちろん出足の賜物だから気にすることはない。

旭秀鵬最高位:前頭十二　モンゴル出身　友綱部屋　27歳
取り口：本格型				型：右差し左上手		得意手：寄り、投げ		190cm/150kg 長身中肉
体格	Ｄ 9.0	懐	10.0	＜決め技＞右四つ寄り3a 突っ張り　3b 上手投げ　4b 掬い投げ3c モロ差寄り2c 左四つ寄り2c 上手出投げ1d 下手投げ3c 左前褌寄り2c モロ手突き2b はたき 3b	＜崩し技＞ひねり　1d 引きつけ 2b 右突き放し2d 突き付け 2b 肩透かし1d 腕返し　 2b 内掛け　1e かわず掛け1e	＜立合＞モロ手突き3a 右差し　2d 左前ミツ　3b 左差し　 1d カチ上げ 2c おっつけ 2d 頭d肩b胸b 手c変化e	＜心＞引き癖番付運× 息切れツラ相撲	＜技＞逆四つ○ ワキ甘い	＜体＞懐深いリーチ長膝硬い左肘左ひざ
		重	7.5
力	E 7.5	馬力	7.0
		怪力	7.5
足腰	E 7.0	安定	7.0
		粘り	7.0
速	E 7.5	出足	7.5
		敏捷	7.5
技	E 7.5	技巧	7.0
		キレ	7.5
離	E 7.5	突	8.0
		押	7.0
		引	7.5
組	D 8.5	寄	8.5
		投	9.5
		吊	6.0

★略歴・近況　　長身、端正な顔立ちで早くから期待されたモンゴル出身力士。すぐに幕下に上がり、故障などでやや停滞したが4年あまりで十両へ。2場所で突破して24年初場所新入幕を果たした。この時は3勝しかできずに跳ね返され、その後故障で幕下に陥落するなど、幕内と十両を往復。26年夏に4度目の入幕をしてからは、大崩れすることなく幕内を守っている。

★前年　　一進一退ではあるが、自己最高位を順調に更新。5月は9日目に勝ち越す好スタートだった。九州でも9勝して自己最高位で新年を迎えそう。前に出られるようになった。

★当年　　ついに幕内定着、上を狙えるところまで来た。ここまで目立った活躍がないが、上位戦を経験して化けるきっかけをつかみたい。

★取り口　　右四つで組み止めて十分だが、リーチを生かした突っ張りでも勝負できる。上手下手を問わず繰り出す投げも武器の本格派。ポテンシャルは高いが、引き技に頼ることがあるのが残念。

★パラメータ・スキル　　総合値7.8。懐の深い体。四つ身でさっと寄るのが速さは旭天鵬のよう。もう少し投げが決まっても良さそうだが、あまり繰り出さない。もう一回り大きくなれば上位でも通用するか。膝の影響か、やや重心が高いことが引き技を誘発する。

誉富士　最高位:前頭十五　青森出身　伊勢ヶ濱部屋　30歳
取り口：突押型				型：突張り,左ハズ右喉輪		得意手：突っ張り		180cm/165g 長身中肉
体格	E 7.0	懐	6.5	＜決め技＞右のどわ 4b 左ハズ押し3c 左おっつけ3b 突っ張り　3b はたき　　3c いなし　　2a 突き落とし2c モロ手突き3c 上手出投げ1e	＜崩し技＞右突き放し3b はねあげ 2c 小手投げ 1d たぐり　 1d モロハズ　2c 引き落とし2c 極め　　1e	＜立合＞ぶちかまし3b 体当たり　2c 左ハズ　 2b 右のどわ　3b 左おっつけ2c 右おっつけ2c 突き落とし2c 　頭a肩d胸d 手c変化d	＜心＞晩成型突押徹底	＜技＞ワキ甘い回転○	＜体＞重心低い
		重	8.0
力	D 8.0	馬力	8.5
		怪力	7.5
足腰	E 7.5	安定	7.5
		粘り	7.5
速	D 8.5	出足	9.0
		敏捷	8.5
技	E 7.5	技巧	7.0
		キレ	7.5
離	D 9.0	突	9.0
		押	9.0
		引	8.0
組	F 5.5	寄	5.5
		投	5.0
		極	6.5

鏡　桜　最高位:前頭十四　モンゴル出身　鏡山部屋　28歳
取り口：正攻法型				型：右差し左上手/前褌		得意手：突っ張り、寄り		182cm/140kg 小兵中肉
体格	E 6.0	懐	6.5	＜決め技＞左上手投げ4b 上手出投げ4c 下手出投げ3c 左前褌寄り3b 突き落とし3c はたき　2c うっちゃり1e 肩透かし 2c 下手投げ2c 両前褌寄り2c	＜崩し技＞おっつけ 2c とったり　2c いなし　2c ひねり　 1e 吊り　　　2d 小股　　 1e 渡し込み　2d 右ハズ　 2c 外掛け　 1d 首投げ　1e	＜立合＞左前褌　3a 右おっつけ2c 左おっつけ2d カチ上げ1d 張り差し　1d 上手投げ1e 体当たり1d はたき　2d 頭a肩d胸e 手e変化d	＜心＞晩成型エレベ--タムラッ気	＜技＞多彩向こう付け	＜体＞重心低い前傾○
		重	6.0
力	E 6.5	馬力	6.5
		怪力	7.0
足腰	D 8.5	安定	8.5
		粘り	8.0
速	D 8.0	出足	7.5
		敏捷	8.5
技	D 8.5	技巧	8.5
		キレ	9.0
離	E 6.5	突	6.0
		押	7.0
		引	8.5
組	Ｄ 8.5	寄	8.0
		投	9.0
		吊	6.0

荒　鷲　最高位:前頭八　モンゴル出身　峰崎部屋　30歳
取り口：業師型				型：右差し左前褌		得意手：投げ、手繰り		184cm/130kg 軽量筋肉
体格	F 5.5	懐	7.5	＜決め技＞左上手投げ4a とったり　　5b 右下手投げ3b 左前褌寄り3b 上手出投げ3c 小手投げ　3c はたき　　3c 突き落とし3c 掛け投げ 2d うっちゃり2d 両前褌寄り1e	＜崩し技＞たぐり　4c 足取り　1e 内無双　1e けたぐり　1e 蹴返し　　1e 小股　　2d 逆とったり1e ひっかけ1e ひねり　　2d	＜立合＞左前褌　2a 右差し　2b 右カチ上げ2d 両差し　　1e 左上手　　2c あてがい 1d 頭c肩b胸e 手c変化d	＜心＞番付運◎ 寸前× 小技横攻め下がり目晩成型	＜技＞土俵際回りこみ手取り足癖変化技○	＜体＞立ち腰上体柔軟肩脱臼癖
		重	5.0
力	E 6.5	馬力	6.0
		怪力	7.0
足腰	D 8.5	安定	8.0
		粘り	8.5
速	D 9.5	出足	8.0
		敏捷	10.5
技	D 9.0	技巧	9.0
		キレ	8.5
離	E 6.0	突	5.5
		押	6.0
		引	9.0
組	E 7.5	寄	7.0
		投	9.0
		掛	9.5

★略歴・近況　　３つの部屋を転々としながら各部屋の米櫃となった渡り鳥。14年に荒磯部屋に入門、幕下までは順調だったが何度もケガに泣いて序二段まで落ちるなど苦労した。20年に師匠（元二子岳）が停年となり花籠部屋に移籍。23年5月は幕下3枚目で3勝4敗に終わったが、これが力士大量離脱の技量審査場所。前代未聞の負け越して新十両という幸運に恵まれた。24年には花籠部屋の閉鎖で峰崎部屋に移籍して再十両、同部屋25年目で初の関取誕生となるが、地力不足で三度1場所で陥落。それから1年あまり幕下暮らしが続いたが、目方も増えて26年初場所4度目の昇進で初の勝ち越し。翌場所10枚目で10勝すると、また幸運に恵まれ外国勢2位となるスロー新入幕を果たした。

★前年　　5月に2勝13敗と大崩れして十両中位まで陥落。幕内で7場所中3場所勝ち越しと定着しかけていただけに残念だった。以後は十両で一進一退。

★当年　　幕内、十両上位では取り口に慣れられた印象も。こうなると軽量だけにジリ貧になる。新たな境地を開いてふたたび幕内を目指す。

★取り口　　右四つでしぶとく食い下がる相撲。左を取ると投げが強い。相手の突きを手繰るのもうまい。幕下時代は体重も110キロほどで、足技でもなんでもやる力士だったが、関取になってからは離れて取る展開で素早く動き、とったりやはたきを決めることが多い。

★パラメータ・スキル　　　総合値7.5。脱臼癖は手術でほぼ克服。動きの良さと技がうまくはまれば幕内でも通用したが、最近はキレ味の良い技が見られない。右四つ左前褌を狙うが、胸を合わせられて体力負けするシーンが目立ち、上手狙いで左に動く動きも見極められてきた。相変わらず給金相撲に弱い。

平成28年　＜home＞＜データ解説＞＜現役＞＜平成＞＜昭和＞
上位陣	白鵬日馬富士鶴竜琴奨菊稀勢の里豪栄道照ノ富士
三　役	栃煌山妙義龍逸ノ城碧山栃ノ心隠岐の海嘉風
古　参	安美錦豪風豊ノ島松鳳山北太樹豊響時天空玉鷲佐田の富士蒼国来里山朝赤龍阿夢露
中　堅	髙安勢魁聖常幸龍千代大龍宝富士臥牙丸佐田の海富士東德勝龍旭秀鵬誉富士鏡桜荒鷲
新　鋭	遠藤大砂嵐琴勇輝千代鳳千代丸貴ノ岩
新入幕	英乃海青狼大栄翔御嶽海