現役力士データ

2007(平成19年)


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三 役

上位陣

三 役 新 鋭 実力者 ベテラン 中 堅 若 手 エレベータ ルーキー

雅山 琴光喜 稀勢の里 黒海 露鵬


 

  雅 山  関脇 <左四つ寄り投げ・突き> 武蔵川  30  185/180
 突押・撹乱型 間合3〜4 [上突っ張り・喉輪押し・叩き]              
B12 D08
上突っ張り4b
右のどわ  4b
はたき  4b
突き落とし4b
いなし   4b
まわし切り4c
ハズ押し 3c
モロ手突き3c
おっつけ 3d
小手投げ3c
引き落とし2d
張り手 3c
がぶり寄り2e
二丁投げ3d
首投げ 2b
モロ差寄り1e
掬い投げ 2d
体当たり  2d
<立合>
モロ手突き3c
ぶちかまし2d
のどわ   3d
おっつけ2d
はたき  2e
突き落とし2e
頭b肩d胸e
手b変化d
<心>
安定感
スロ-スタ-ト
尻上がり
突押徹底
大関キラ-
まった
 
<技>
変化技○
土俵際
出足
<体>
前がかり
足腰硬い
丸い体
右足首
 

      
C10 B13
E07 E06
D09 D09
E07 D08

  大学を中退して入門、平成の新怪物と恐れられた4場所連続優勝の快速入幕、12年に順調に大関まで出世したが、その後は怪我に泣いてあっけなく陥落。右肩、右足首などの悪化で何度も休場に追い込まれ、たまに平幕で大勝するのがやっとだった。しかし17年には関脇に落ち着き、18年は三役で3場所34勝を含む年間全て勝ち越し。夏は初めて14勝を上げる活躍で決定戦にも進出。名古屋場所10勝まで持っていったが、5大関が詰まっている不運もあって奇跡の5年ぶり大関復帰は見送られた。翌場所は9勝、まだ大勝すれば、と期待をかけられるも、昇進を狙うには精神的に限界を越えた長さだった。必ずしも体調万全ではなく、年齢的にも今年が最後のチャンス。

@体重の乗った上突っ張り。重さがある上に意外と回転が良く、内から手が出る分ワキが開かないので反撃の暇を与えない。A突っ張りで開けた間合いをうまく使って頭を叩き込むB元は左四つ、右四つも器用にこなす万能型だった。今は突っ張り専門だが、捕まってもしぶとくおっつけて土俵際で突き落とす逆転技も持ち味。C重心を前に乗せての突っ張りだけに、やや前掛りになってバッタリ落ちることもままある。四つに組まれると、重いことは重いが凌ぎきるほどの懐の深さ、粘り腰はない。


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三 役

上位陣

三 役 新 鋭 実力者 ベテラン 中 堅 若 手 エレベータ 十 両

雅山 琴光喜 稀勢の里 黒海 露鵬


 

  琴光喜  関脇 <右四つ寄り・投げ・押し> 佐渡ヶ嶽  31  182/151
 スピード・堅牢型 間合1 [両差し・右下手・右差し左上手・筈押し]       
C10 C10
右下手投げ4b
上手投げ  3b
掬い投げ 4c
下手出投げ3d
モロ差寄り 3c
モロ手突き2c
上手出投げ2c
ハズ押し 3b
右差し寄り 3d
切り返し 2d
とったり  3c
肩透かし  3d
内無双   2d
突き落とし2d
吊り     1e
廻し切り   2c
はたき    3c
はね上げ 2b
<立合>
体当たり  4a
カチ上げ 3c
差し   2b
ぶちかまし2d
右上手   2d
はたき  2d
頭d肩c胸a
手d変化d
<心>
チャンス×
ツラ相撲
まった
スタート○
息切れ
取りこぼし
慎重
強引
<技>
差し身
まわりこみ
速攻
出足
助走
 

        

      
<体>
体質柔軟
両肘
アゴ上がり
バッタリ
 

      
C10 C10
C11 B12
B12 C10
D09 C11

  再入幕場所、初めての幕内の土俵で鮮烈なデビューを飾ったのは12年の九州。武蔵川の横綱大関4人を総なめにして13勝。次の場所には関脇に上がったが、以来関脇在位は20場所を数える。雅山同様3場所34勝で見送られたことがある。このままでは先輩、長谷川・琴錦と3大最強関脇を結成するはめになってしまう。優勝経験もあり、大勝ができるが、場所ごと取組ごとの斑が多く、好成績が続かなかった。ところが去年あたりから安定して勝ち越すものの、2ケタに乗らない。6場所連続関脇で8−7という何ともいえない成績。序盤は快調に飛ばすものの、勝ち越し前に連敗、給金を直してから連敗とお決まりのパターン。11月は7連勝スタートも9勝どまり。新年の初場所もまた同じだった。

@右下手十分。モロ差しならなお十分。強烈な体当たり・カチ上げから速攻が冴えると、浅くのぞくだけでも出足で持っていく。A出し投げは上手・下手、左右を問わず繰り出せる。先に右の上手を狙う策もある。B十分になれないときは慎重すぎるくらい慎重になり、廻しを切ったり巻き替えたり、内無双で崩すテクニックで打開する。C強引に出て前へバッタリ落ちることが多い。足腰はいいはずだが不思議なくらい前に落ちる負けが多い。逆にいい体勢で慎重になりすぎ、攻めあぐねてしまうこともある。


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三 役

上位陣

三 役 新 鋭 実力者 ベテラン 中 堅 若 手 エレベータ 十 両

雅山 琴光喜 稀勢の里 黒海 露鵬


 

  稀勢の里   小結 <左四つ寄り・突押> 鳴戸  21  187/160
 前進・疾風型 間合1/2 [左四つ右上手・左差し右おっつけ・両おっつけ]    
C10 C10
左おっつけ3a
左四つ寄り4a
右おっつけ3b
右上手投げ2c
がぶり寄り2c
左腕返し 3b
突っ張り   2c
ハズ押し 3b
掬い投げ  2c
のどわ  2c
突き落とし3c
モロ差寄り1c
モロ手突き2b
モロハズ  2b
首捻り    2d
まわし切り3c
引きつけ  3b
浴びせ倒し2c
<立合>
ぶちかまし3a
左差し 3b
かちあげ2c
体当たり2c
おっつけ2d
はたき 1e
頭a肩c胸d
手d変化e
<心>
気迫
ライバル意識
突っかけ
上位キラー
安定感
尻上がり
逆境○
早熟型
<技>

土俵際

ワキ甘い
挟みつけ
がっぷり○
詰め×

      
<体>
腰高
足腰柔軟
ケガ○
 
C11 D09
D08 D08
D08 D09
D09 C10

    貴花田に迫る年少記録で番付を駆け上がった。平成16年初場所で17歳にして幕下優勝した「萩原」。2mの琴欧州とのライバル関係は曙と貴花田にも重ね合わせられ、一躍注目されると、期待に応えて一気に出世、九州場所には新入幕。このとき、その快進撃にちなんだ四股名・稀勢の里に改めた。しばらく幕内の下位に低迷していたが、17年9月ようやくブレイク。大関を狙う琴欧州を破り12勝の活躍で敢闘賞。琴欧洲には番付では差を付けられたが、対戦では執念を燃やして4連勝した。20歳となった名古屋場所で新三役。4場所守ったが、大勝ちはできずに関脇昇進はならず。とはいえ9月の朝青龍戦初勝利は、胸を合わせて正面からの寄り切りで見事だった。翌場所横綱に「けたぐり」の変化をさせるほどで、実力は確固たるもの。得意は突き押しと言うが、幕内に入って左四つの寄りに成長を見せている。

@左を差し、右おっつけから上手を引いての寄り。馬力がある。A相手の上手まわしを切るのも巧い。相四つの相手にも優位な形を作って攻められるB左からのおっつけも強いので、右差し狙いの相手にもよく対応する。土俵際の突き落としで三度白鵬を下すなど、土俵際の粘りもある。C入幕後しばらく攻めて行ってあと一歩で前に落ちる詰めの甘さが目立ったが、四つ身の成長で解消されてきた。それでも、やや足が長い体型のためか、勝ち急ぐと腰が高くて逆転技を食うことはある。


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三 役

上位陣

三 役 新 鋭 実力者 ベテラン 中 堅 若 手 エレベータ 十 両

雅山 琴光喜 稀勢の里 黒海 露鵬


  黒 海  前頭 <突き押し・左四つ寄り> 追手風   26  189/165
   パワー型 間合3〜4 [左右突放し・叩き・左差し右上手]     
D09 E07
モロ手突き3a
のどわ  3b
上突っ張り3b
右上手投げ3c
はたき   3a
張り手   2c
左腕返し  2d
左四つ寄り2d
小手投げ  2c
引き落とし2c
突き落とし2c
左掬い投げ2c
素首落とし2d
首ひねり 2d
引きつけ 2d
外掛け    1e
ひねり   3c
がぶり寄り2d
<立合>
かちあげ  3a
モロ手突き3b
ぶちかまし2c
右上手 2d
張差し 1d
はたき 2d
頭c肩a胸a
手b変化d
<心>
気迫
ムラッ気
強引
まった
引き癖
<技>
ワキ甘い
まわりこみ
引き足○
頭四つ
呼び込み

      
<体>
前掛り
腰高
バタ足 
右肘
左膝
 

      
B12 C11
D09 D09
E06 E07
E07 E07

 馬力のある突き押し相撲。上がってきた頃から大関陣をかなり苦しめ、武双山には3戦3勝で、引退に追い込んでいる。立合い、時に肘打ち気味のカチアゲから突き放し、やや前傾で突きたてていくのだが、このとき脇が空いたまま肘のバネを使って突くような形になっているとよく批判される。肘に慢性的な痛みがあるのもそのせいか。それでも馬力は相当なもの。荒っぽい突き、叩き自体の威力があるし、組んでも腕力を利かせての投げ、ひねり、引きつけは強い。前述の武双山に引導を渡した一番も、右上手から豪快に投げ転がしたものだった。左差しからの逆転の投げも強いので捕まえても安心できない。朝青龍から2つ金星を挙げているが、18年初場所は先に左四つ右上手を取ると、グイと引きつけて左のど輪で押し倒す見事な金星だった。三役も経験したが、安定感に乏しい。

@カチ上げてからの突き放し、モロ手突き、叩き込み。馬力が命。A最近左四つの型に自信を持ったのか、自分から組みに行くことも目立ってきた。体格があるので上手を取れば投げも寄りも強いB不利な形からは、とにかく腕力に任せて投げ、引き技で打開。琴欧洲に捕まりながら掬い投げで裏返したり、朝青龍をまともに引き落としたことも。C強引さに付けこまれて自滅も多い。


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雅山 琴光喜 稀勢の里 黒海 露鵬


 

  露 鵬  小結 <右四つ寄り・投げ・突押> 大嶽  27  193/147
 スケール型 間合0〜2 [右四つ左上手・上手廻し・頭四つ]      
C10 C10
左上手投げ4b
右四つ寄り3a
左前褌寄り3c
はたき  2c
モロ手突き3b
上手出投げ3c
おっつけ 2c
引き落とし3b
小手投げ  2c
がぶり寄り2c
引きつけ 3c
張り手  2d
吊り寄り  1e
突き落とし2d
巻き替え1d
極め      1d
突っ張り 2d
下手出投げ1d
<立合>
張差し   3a
左前褌  1d
かちあげ2c
張り上手2c
はたき   3d
左上手 2d
頭d肩c胸a
手b変化c 
<心>
強引
じらし
引き癖
まった
淡泊
短気
手つき
 
<技>
変化技○
ワキ甘い
上手相撲
頭四つ○
まわりこみ
がっぷり○
対押し×
呼び込み
<体>
腰高
懐深い
足腰柔軟
リーチ○
左足首
腰痛

        

      
C11 E07
D09 C10
E07 E07
D09 E07

   ロシア人初の関取、三役となった大型力士。レスリング出身力士の特徴とよく言われるが、大型なのに頭を下げて構えられる柔かさ、一方で腰はあまり下りず、引き技を多用する。しかしここのところ引き技の決まり手は少なくなり、がっぷり右四つで胸を合わせる相撲が増えている。新しい武器は左からの上手投げ、大関初登場の琴欧州を裏返した力強さはスケール感に溢れていた。相四つで、腕の長い大関より先に上手を引き、遅れて取りに来るところを見事に投げた。出し投げも巧く、四つ相撲のテクニックはなかなか高い。離れてもこの腕力なら圧倒できそうだが、あまり突き押しは巧くなく、すぐ引く格好になってしまう。ただ、その引き技もレスリング仕込みでかなり強力。頭四つの体勢になれば、上位陣も慎重にならざるを得ない。

@右四つで上手を取れば大関級の力。多少代わり気味でも上手を狙っていく。上手投げの威力は凄い。Aレスリング仕込みの前傾姿勢。長身だが頭四つでも無理なく取れる柔かさがある。前褌取れば、出し投げも打てる。力が強いので引きも強烈B上手を取れば左四つでも十分取れるC組み止められず、突き起こされると案外あっさりと土俵を割る。


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