現役力士データ
2008(平成二十年)
パラメータ |
タイプ/得意な間合い(数字が大きいほど遠距離)/得意な形/まわしの色 重(総合的な重さ)、力(総合的な力の強さ)、速(総合的なスピード)技(総合的な技能)、バ(体のバランスの良さ) 寄(寄りのレベル)、押(押し、突きのレベル)、投(投げ技のレベル)粘(粘り強さ)、ス(総合的なスタミナ)、A〜G(15段階) 技リストは、数字がレベル(1<5)英字が頻度(a>e)を表す。 その他の点は、<データについて>を参照 |
解説 | 現況 戦術 武器となる特徴・形・技 弱点 主な合口の善し悪し |
春日錦 前頭 千葉 春日野 33 188/155 | |||||||||
前進・パワー型 間合2〜3 [のどわ/右差し左おっつけ] | |||||||||
重 | D08 | 寄 | D08 |
突っ張り 3b がぶり寄り2c 左おっつけ3b モロ手突き2c 掬い投げ 2b 右差し寄り3b 腕返し 2c 上手投げ 2c はたき 3b |
腕捻り 2d ハズ押し 2c 引き落とし2c モロ差寄り2d 引きつけ 2c 下手出投げ1d 巻き替え 1d 手繰り 1c 突き落とし2d |
<立合> 体当たり 3b かちあげ 3b ぶちかまし2d 右差し 2c モロ手突き2d 頭c肩a胸c 手c変化e |
<心> ツラ相撲 晩成型 番付運○ |
<技> 出足 引き癖
|
<体> 足腰硬い 腰高 ケガ× 右膝 腰痛 右上腕筋 |
力 | D09 | 押 | D08 | ||||||
速 | E07 | 投 | E07 | ||||||
技 | E07 | 粘 | E07 | ||||||
バ | E06 | ス | E07 |
恵まれた体ながら、怪我が多く幕内に定着できないでいる。最近は幕内でなかなか勝ち越せず、幕尻と十両の往復が続く。 |
戦術:体ごと当たって突き押し、差して速攻。組んでも離れても取る。
武器:右を差し手の寄りは馬力がある。突き押しも威力あり。 弱点:体型的に腰高。あっさり叩くことが多いが、逆に引かれて落ちることも多い。 |
皇 司 前頭 兵庫 入間川 37 176/150 | |||||||||
撹乱・押し相撲型 間合1〜2 [突っ張り・いなし・右下手] | |||||||||
重 | E06 | 寄 | E07 |
突っ張り 3a ハズ押し 2b 上手投げ 3b 上手出投げ2c 突き落とし 2c 張り手 3c 掬い投げ3c 引き落とし3c はたき 3b |
腕捻り 2d 蹴返し 1e おっつけ 2b がぶり寄り1d モロ差寄り2d 首投げ 2d いなし 2c 下手ひねり2e 小手投げ 2c |
<立合> ぶちかまし3a モロ手突き2b おっつけ 2c 張差し 2c はたき 2c 猫だまし1e 頭c肩b胸d 手b変化d |
<心> 晩成型 ツラ相撲 幻惑 エレベ-タ 円熟 スタートダッシュ |
<技> 変化技○ 多彩 右半身 |
<体> 重心低い 体質柔軟 丸い体 右膝痛 |
力 | E06 | 押 | E07 | ||||||
速 | D08 | 投 | D08 | ||||||
技 | D09 | 粘 | D08 | ||||||
バ | E07 | ス | E07 |
しぶといベテラン。もう幕内は無理かと思われせては、溌剌とした動きを見せて若手を翻弄。難なくカムバックする。20年もご当所を幕内で迎え、初日から4連勝の活躍を見せたが、その後崩れて陥落となった。 |
戦術:押し相撲を基本とし、動きの中から四つでも取る。テクニシャン。
武器:押しで捌いてのいなし。ベテランらしい変わり身の良さが最大の武器。下手からの芸や捻り、出し投げなどもある器用な力士。 弱点:まともに組み合うと上背のなさが響く。馬力で持っていかれると技を出せない。 |
合口 |
嘉 風 前頭 大分 尾車 26 177/130 | |||||||||
撹乱型 間合3 [上突っ張り/モロ差し] | |||||||||
重 | F05 | 寄 | E07 |
上突っ張り3a モロ差寄り2b モロハズ 3c 張り手 3a ハズ押し 2b 上手投げ 2d 打っ棄り 2d 小手投げ2c いなし 2b |
引き落とし2c 掬い投げ1d モロ手突き2c はたき 2c 下手出投げ1d 右おっつけ2d 突き落とし2c 吊り 1d のどわ 2c |
<立合> ぶちかまし2b モロ手突き2c のどわ 2c いなし 2d 張差し 2e 頭a肩d胸e 手b変化d |
<心> 気迫 土俵際 |
<技> まわりこみ 回転○ |
<体> 重心低い 敏捷 足腰柔軟 |
力 | E07 | 押 | D08 | ||||||
速 | C10 | 投 | E07 | ||||||
技 | E07 | 粘 | C10 | ||||||
バ | D09 | ス | D09 |
小兵ながら活発な動きで激しい突き押し相撲を繰り広げる元学生横綱。幕内ではなかなか通用せず苦戦しているが、徐々に慣れてきた。そろそろ定着なるか。 |
戦術:低い当たりから突き放し、張っては懐に入り込む激しい相撲。張られた相手もヒートアップし熱戦に。
武器:回転速い上突っ張り。中に入ってのハズ押し、モロ差しの寄り。動きの良さ。腰も強いのか、打っ棄りなども決める。 弱点:組みとめられると苦しい。馬力アップが課題。 |
合口 |
霜 鳳 小結 時津風 新潟 30 189/155 | |||||||||
本格型 間合0 [右差し左上手] | |||||||||
重 | D09 | 寄 | D09 |
右四つ寄り3a 右腕返し 3a 左上手投げ3c 右掬い投げ3c 巻き落とし3d 引きつけ 2b 投げ寄り 2c 上突っ張り 2b がぶり寄り3c |
吊り寄り 1d モロ差寄り2d 浴びせ倒し2d 肩透かし 2d ひねり 1c 巻き替え 1c 廻し切り 2d 首捻り 2c おっつけ 1c |
<立合> 体当たり 2a かちあげ 3b 右差し 2e 左上手 2c モロ手突き1d 頭d肩b胸b 手d変化d |
<心> つっかけ 連敗癖 晩成型 |
<技> ワキ甘い 対押し× |
<体> 懐深い 腰高 立ち腰 アゴ上り ケガ× 腰爆弾 |
力 | D08 | 押 | E07 | ||||||
速 | E07 | 投 | E07 | ||||||
技 | E07 | 粘 | E06 | ||||||
バ | E06 | ス | D08 |
長身が生きる本格的な右四つの相撲で上位でも活躍したが、腰の故障は慢性化。十両に落ちてしまった。幕内に復帰しながら腰痛が悪化して一場所棒に振ったのが最近だけで2度。完全復活はなるか。昨年四股名を本名の霜鳥から改名。「しもおおとり」と名乗っていたが、3月場所から読み方だけ「しもとり」に戻した。本名をマイナーチェンジした珍しい四股名の付け方。 |
戦術:突っ張りから右四つに組みとめて、左上手で十分。 武器:右四つから出る技は多彩。寄りも投げも色々飛び出す。懐の深さは天賦。 弱点:体の柔かさも武器だったが、腰が悪くなって粘りがなくなった。アゴが上がりやすいのも課題。 |
合口 |
北 桜 前頭 広島 北の湖 37 189/170 | |||||||||
疾風型 間合0 [右四つがっぷり・突っ張り] | |||||||||
重 | C10 | 寄 | D09 |
右四つ寄り3a がぶり寄り2b 右前褌寄り2c 突っ張り 3c のどわ 2c 上手投げ 3b 掬い投げ 3c モロ手突き2b 投げ寄り 2d |
ひねり 3c 突き落とし2e 浴びせ倒し3b 小手投げ 2c 極め 3c モロ差寄り2c 引き落とし2c 張り手 2c 右腕返し 3c |
<立合> かちあげ 2b 左前褌 2c 右差し 2c モロ手突き2b 張差し 2e いなし 2c 頭c肩b胸b 手d変化c |
<心> 気迫 シンプル ソルトシェ-カ- ファンサ-ビス 人気 超晩成型 |
<技> がっぷり○ 速攻
|
<体> 腰高 立ち腰 |
力 | D09 | 押 | E07 | ||||||
速 | E06 | 投 | E07 | ||||||
技 | E06 | 粘 | E07 | ||||||
バ | E06 | ス | D08 |
ベテランながら気迫溢れる相撲と、積極的なファンサービスで人気の超晩成型力士。幕内が徐々に遠くなってきたが、まだまだ相撲は若い。 |
戦術:突き押しも見せながら右四つ狙い。組んでも止まらずすぐに寄る攻撃性が持ち味。
武器:右四つ、両廻しを引き付けての激しい寄り。左上手右前褌の形もいい。 弱点:突き押しもあるが、やや動き負けする。バタッと落ちてしまう場面も。 |
合口 |
豊 桜 前頭 広島 陸奥 33 185/135 | |||||||||
撹乱型 間合4/1 [突っ張り・右のどわ・右差し] | |||||||||
重 | E06 | 寄 | E06 |
右のどわ 3a 上突っ張り3a モロ手突き2c いなし 3c 引き落とし3b はたき 2c おっつけ 2c ハズ押し 2c 掬い投げ 2d |
外掛け 1e モロ差寄り1d 浴びせ倒し1d 肩透かし 2d 引っ掛け 1c 巻き替え 1c 廻し切り 1d 右下手投げ2c 打っ棄り 1d |
<立合> モロ手突き2a のどわ 3b たぐり 2e いなし 2c 頭d肩e胸e 手a変化d |
<心> 気迫 晩成型 ムラッ気 連敗癖 突っかけ エレベ-タ |
<技> まわりこみ 回転 引き足○ |
<体> 敏捷 前掛り 右肘 |
力 | E07 | 押 | D09 | ||||||
速 | D09 | 投 | E07 | ||||||
技 | E07 | 粘 | D08 | ||||||
バ | E07 | ス | E07 |
兄同様、十両が多くなったが、若々しさは健在。十両では四つでも健闘。かつて12勝して敢闘賞を受けた実績もある。幕内復帰を目指す。 |
戦術:モロ手突き中心の突き押し。捕まらないよう先制攻撃を仕掛ける。組んでも投げがあり、また離れて突っ張る。
武器:右のどわ、モロ手突き、いなしのタイミングもいい。右差しからの投げもあるし、結構器用。 弱点:軽量で、まともな四つは苦手。負け始めるとリズムが狂いやすいのは押し相撲の宿命か。 |
合口 |
潮 丸 前頭 静岡 東関 30 175/165 | |||||||||
前進型 間合1〜3 [モロ差し・右差し左おっつけ] | |||||||||
重 | C10 | 寄 | D08 |
モロ差寄り3b モロハズ 3c 右差し寄り2b 右腕返し 2c がぶり寄り2c はねあげ 2c 左おっつけ2c はたき 2b 左のどわ2c |
浴びせ倒し2d いなし 2c ハズ押し 2c モロ手突き2c 上手出投げ1e 引き落とし2c 突き落とし2d |
<立合> ぶちかまし3b モロ差し 2c 体当たり 2c モロハズ 1d モロ手突き1d 頭b肩c胸c 手d変化e |
<心> 引き癖 |
<技> 差し身○ 出足 速攻 |
<体> 体質柔軟 ケガ× 重心低い 丸い体 左膝 |
力 | E07 | 押 | D09 | ||||||
速 | E07 | 投 | F05 | ||||||
技 | E07 | 粘 | E06 | ||||||
バ | E07 | ス | E06 |
幕内十両間の往復が続く。19年は5度目の入幕。新入幕場所以来4年ぶりに幕内で勝ち越したが、今回も定着はならず。状況は好転せず、20年のスタートも躓いた。 |
戦術:突き押しまたは差して一気に出る相撲。体の割に動きが良い。
武器:意外なモロ差し速攻が目立っている。この丸い体が懐に入ると威力抜群。本来は突き押し相撲が持ち味。 弱点:あっさり引く場面が目立つ。 |
合口 |
片 山 前頭 阿武松 29 180/150 | |||||||||
押し相撲型 間合1〜2 [右おっつけ・左差し右前褌] | |||||||||
重 | E06 | 寄 | E06 |
おっつけ 3a 突っ張り 3b ハズ押し 2b モロ手突き3b 突き落とし2c 肩透かし 3c はねあげ 3c のどわ 2d 前褌寄り 1d |
掬い投げ 2d 上手出投げ1e 吊り寄り 1d がぶり寄り1d モロ差寄り1d モロハズ 2c はねあげ 2c モロ差寄り2d 巻き替え 2d |
<立合> ぶちかまし2a モロ手突き2b おっつけ 2c モロハズ 2c 突き落とし2c 頭a肩d胸d 手b変化d |
<心> パフォ-マ- 人気 逆境○ |
<技> ワキ甘い 詰め× 挟みつけ |
<体> 体質硬い 足腰柔軟 重心低い バッタリ |
力 | E07 | 押 | D08 | ||||||
速 | D08 | 投 | E06 | ||||||
技 | E06 | 粘 | E07 | ||||||
バ | E07 | ス | D08 |
仕切りでの見事な四股踏みは健在だが、相撲の方は不調。しばらく十両に低迷している。2年ぶりの入幕を目指すが、関取の座を守るのが精一杯の状況。 |
戦術:おっつけながら押して出るか、前まわしを取って寄る。重心の低さを生かす。
武器:右のおっつけ。前褌を取れば出し投げもある。 弱点:体がないのでまともな四つでは苦しい。が、ワキが甘くて前褌を取っても食い下りではなく、胸が合ってしまう。 |
合口 |