現役力士データ
2008(平成二十年)
死語と化しつつある「ゴーイチ組」。栃東や隆乃若の引退で寂しくなったが、ベテランとなった青森4人衆も見届けたい。
パラメータ |
タイプ/得意な間合い(数字が大きいほど遠距離)/得意な形/まわしの色 重(総合的な重さ)、力(総合的な力の強さ)、速(総合的なスピード)技(総合的な技能)、バ(体のバランスの良さ) 寄(寄りのレベル)、押(押し、突きのレベル)、投(投げ技のレベル)粘(粘り強さ)、ス(総合的なスタミナ)、A〜G(15段階) 技リストは、数字がレベル(1<5)英字が頻度(a>e)を表す。 その他の点は、<データについて>を参照 |
解説 | 現況 戦術 武器となる特徴・形・技 弱点 主な合口の善し悪し |
若の里 関脇 青森 鳴戸 32 184/155 | |||||||||
怪力・本格型 間合0〜1 [左差し右上手・右差し左上手/モロ差し] | |||||||||
重 | D09 | 寄 | C10 |
掬い投げ 4b がぶり寄り3b モロ差寄り3c 上手投げ 3c 小手投げ 3c 突き落とし3b おっつけ 2b 引き落とし2d はたき 3b |
腕返し 2c 巻き替え 2d つっぱり 1d 廻し切り 1c 投げ寄り 2d 吊り 2e 引きつけ 3b はねあげ 2c 腰投げ 1e |
<立合> カチ上げ3a 張差し 2c モロ差し 3c 上手 2c いなし2d 頭d肩a胸a 手d変化e |
<心> 上位キラ- チャンス× 慎重 引き癖 取りこぼし 晩成型 壊し屋 |
<技>
土俵際 差し身 がっぷり○ 対速攻× |
<体> 立ち腰 アゴ上り 右大腿 右ヒザ |
力 | C10 | 押 | E07 | ||||||
速 | E07 | 投 | C10 | ||||||
技 | D08 | 粘 | E06 | ||||||
バ | E07 | ス | D08 |
万年大関候補もヒザの故障後は冴えない。十両から復活の足取りも重く、上位に戻ってきてもかつての豪快な取り口が影を潜めた。 |
戦術:四つ相撲に持ち込んで寄り、投げ。左右どちら四つでも取れるし、モロ差しも狙う。
武器:上手を取ると怪力が発揮される。ただし十八番は掬い投げ。モロ差しの攻めも得意で、意外と差し身の相撲。 弱点:下半身の弱体化が目立ち、前へ落ちたり、あっさり寄り切られたりが多い。 |
合口 ◎安美錦、琴欧洲 ○白鵬、高見盛、玉乃島、旭天鵬、出島 ×千代大海 怪力には分が悪い。 |
高見盛 小結 青森 東関 32 188/135 | |||||||||
疾風型 間合0〜1 [右差し左上手・モロ差し] | |||||||||
重 | E07 | 寄 | C10 |
右腕返し 4b 右四つ寄り3b 引き落とし 3b 左上手投げ2c 掬い投げ 3b モロ差寄り 3c 巻き替え 3b 上手出投げ1d たぐり 2c |
はたき 2d 突き落とし2c 上透かし 2c 吊り寄り 2d はねあげ 2b 巻き落とし2d 後ろもたれ1e 打っ棄り 2d ひねり 1d |
<立合> 右差し 3b 体当たり3b モロ差し2c 左差し 2c 左前褌 2d 頭b肩c胸c 手b変化e |
<心> 気迫 晩成型 打たれ弱い 突っかけ 寸前× 大人気 パフォ-マ- |
<技>
差し身○ 土俵際 速攻 体入替え 対押し× |
<体> 反り身○ アゴ上がり 上体柔軟 ロボコップ 怪我○ 右膝 右肩 |
力 | D09 | 押 | F05 | ||||||
速 | D09 | 投 | D09 | ||||||
技 | D08 | 粘 | C10 | ||||||
バ | E07 | ス | E07 |
相変わらずのパフォーマンスで角界一の人気を誇る名物力士。三役からは大分遠ざかってしまい、上位対戦圏外が定位置になっている。九州は足の骨折で途中休場したが、再出場して連勝する根性を見せて、十両落ちを免れた。もうベテランと言える年齢だが、もう一花咲かせて欲しい。 |
戦術:右差しが軸。立合いで差しにいく。左差しでも力を出せるようになって幅が広がった。
武器:右差し寄り、モロ差し寄り、体を入れ替える背筋の強さ、上体の柔かさ。 弱点:突き押しに弱く、アゴを上げては余計に突っ張りを食う。体が軽く、あまりがっぷりに組んでも相四つだと体力負けすることもある。 |
合口 ◎玉春日 ○玉乃島、普天王 △朝青龍、黒海、若の里 ×琴欧洲、安美錦 天敵安美錦にはようやく勝った。相四つの欧州には未勝利。 |
岩木山 小結 青森 境川 32 185/175 | |||||||||
前進型 間合2〜3 [上突っ張り・左差し右おっつけ/上手/のどわ] | |||||||||
重 | C10 | 寄 | D08 |
上突っ張り3a がぶり寄り3c モロ手突き2c 右上手投げ2d のどわ 3b ハズ押し 3c 渡しこみ 2d 左腕返し 2c 小手投げ 2d |
はたき 2c 突き落とし2c 掬い投げ 2d 内無双 2e ひねり 2d 上手出投げ2d 浴びせ倒し1d まわし切り2c 極め 2d |
<立合> ぶちかまし3c モロ手突き3b 体当たり 2b かちあげ 1d のどわ 2d 張差し 1d 頭b肩b胸b 手b変化e |
<心> 晩成型 連敗癖 |
<技>
ワキ甘い 出足 引きクセ |
<体> 額大きい 腰高 首痛 左肩 |
力 | D09 | 押 | D08 | ||||||
速 | E07 | 投 | E07 | ||||||
技 | E07 | 粘 | E06 | ||||||
バ | E06 | ス | E07 |
幕内上位に定着していた実力者。しかし近年は故障がちで、特に首痛に悩まされて持ち味のぶちかましが出来ず、4年半守った幕内からあっけなく陥落。18年11月は2勝13敗と珍しく大崩れ、以降幕内で勝ち越せない苦しい時期が続く。これは衰えなのか、一時的な不調なのか。十両では当然のように二ケタ勝つ力はあるだけに、巻き返しを期待。 |
戦術:出足、重さを活かした前進相撲。
武器:立合いの当たり、左差し速攻、重い突っ張り。巨体に似合わぬ器用な内無双も持つ。 弱点:腰高、ワキの甘さは長年の課題。上体が起きやすい。 |
合口 ◎垣添、春日王 ○琴光喜、稀勢の里、高見盛 △琴欧洲、玉乃島、旭天鵬、黒海 ×朝青龍、魁皇、露鵬 得意苦手が極端。◎の2人には全勝。かつては白鵬も苦しめた。 |
十文字 前頭 青森 陸奥 32 184/155 | |||||||||
パワー・堅牢型 間合1〜2 [左差し右上手/おっつけ・右下手・突っ張り] | |||||||||
重 | D08 | 寄 | E07 |
右前褌寄り2b おっつけ 2b のどわ 2c 突っ張り 2c がぶり寄り2c 突き落とし2c 下手投げ 2c とったり 3c 小手投げ 2c |
裾払い 1d モロ差寄り2c 掬い投げ 2c 上手投げ 2c 出し投げ 2d 張り手 2c 引き落とし2c 巻き替え2c 打っ棄り 1e |
<立合> モロ手突き2b 張差し 2c かちあげ2c ぶちかまし2b とったり2d はたき 2d 頭c肩c胸c 手b変化d |
<心> 突っかけ 連敗癖 慎重 晩成型 |
<技>
右半身 左半身 挟みつけ 逆四つ○ |
<体> 体質柔軟 腰高 前がかり 右膝 右肩・肘 腰痛 |
力 | E07 | 押 | E07 | ||||||
速 | E06 | 投 | E07 | ||||||
技 | E07 | 粘 | E06 | ||||||
バ | E06 | ス | E06 |
腰痛など故障が深刻で、苦しい土俵が続く。しばらく守ってきた幕内から陥落、一度は優勝して復活したかに見えたが、また落ちると、九州の大崩れでまさかの幕下落ち。早期復帰できなければ引退も余儀なくされる。怪我さえ治れば幕内復帰も十分可能な体力を持つ。 |
戦術:差して半身になり、腰の重さを生かす。大きな体で突き押しで前へ攻める相撲を求められて久しい。
武器:腰の重さ。逆転の投げ、とったり。激しい突き押し。 弱点:攻めの遅さ。連敗癖。 |
合口 |