現役力士データ
2008(平成二十年)
パラメータ |
タイプ/得意な間合い(数字が大きいほど遠距離)/得意な形/まわしの色 重(総合的な重さ)、力(総合的な力の強さ)、速(総合的なスピード)技(総合的な技能)、バ(体のバランスの良さ) 寄(寄りのレベル)、押(押し、突きのレベル)、投(投げ技のレベル)粘(粘り強さ)、ス(総合的なスタミナ)、A〜G(15段階) 技リストは、数字がレベル(1<5)英字が頻度(a>e)を表す。 その他の点は、<データについて>を参照 |
解説 | 現況 戦術 武器となる特徴・形・技 弱点 主な合口の善し悪し |
龍 皇 前頭 モンゴル 宮城野 24 176/150 | |||||||||
突押専門型 間合0〜2 [モロ手突き・のどわ] | |||||||||
重 | E07 | 寄 | E06 |
モロ手突き3b 右のどわ 3a 突っ張り 3c はたき 3b いなし 3b 上手出投げ3c おっつけ 2c 引き落とし3b 小手投げ 2c |
がぶり寄り2c 引きつけ 3c 張り手 2d 吊り寄り 1e 突き落とし2d 巻き替え1d 極め 1d 突っ張り 2d 下手出投げ1d |
<立合> モロ手突き3a 右のどわ 2b ぶちかまし1e 頭c肩d胸c 手a変化d |
<心> ムラッ気 突押徹底 シンプル |
<技> ワキ甘い |
<体> 重心低い |
力 | D08 | 押 | D09 | ||||||
速 | D09 | 投 | F05 | ||||||
技 | E07 | 粘 | E07 | ||||||
バ | D08 | ス | E07 |
白鵬の盟友。モンゴル出身らしからぬ重心の低い押し相撲。自分の相撲を取りきって新入幕で10勝する活躍を見せたが、その後は低迷している。十両に逆戻り、再び上昇気流に乗るには、新たな武器も必要か。 |
戦術:モロ手突きで突き放し、離れたままに攻め続ける。
武器:右ののどわ。先制のモロ手突きで起こし、上がったアゴにさらに見舞う。 弱点:調子が悪いと引き叩きが多くなる。四つは苦手。立合い、モロ手ばかりでは幕では威力不足。 |
里 山 前頭 熊本 尾上 25 176/120 | |||||||||
スピード・業師型 間合1/2 [押し・左差し] | |||||||||
重 | F04 | 寄 | E06 |
ハズ押し3b おっつけ 3a 突っ張り 3c いなし 3b 前褌寄り 3b 上手出投げ3c ひねり 2c 右下手投げ3d 伝え反り 3d |
モロ差寄り2c 肩透かし3c 引き落とし2d 下手出投げ1e 突き落とし2d 巻き替え1d たぐり 1d 突っ張り 2d 拝み寄り2d |
<立合> 左差し 3a ぶちかまし2b モロ手突き2c 左前褌 2d 頭a肩c胸d 手b変化c |
<心> 土俵際 エレベータ |
<技> もぐり まわりこみ |
<体> 重心低い 上体柔軟 |
力 | E06 | 押 | E07 | ||||||
速 | C11 | 投 | D08 | ||||||
技 | D09 | 粘 | D09 | ||||||
バ | D08 | ス | E07 |
学生相撲出身。小兵ながら、スピードと技を生かして一気に2年弱で関取に。19年には新入幕も果たした。1場所目は意表を突く技も披露して7勝と健闘したが、2場所目は研究された上、体調不十分も重なって2勝止まり。その後あっという間に十両も陥落し、現在幕下に低迷。 |
戦術:低く当たっての押し相撲。離れてスピードを生かす。食い下がってもしぶとい。
武器:イナバウアーばりの伝え反り。差して出てくるところ、突然背中を向けてワキの下から顔を出し、後ろもたれ。捨て身の逆転技だ。基本は動きの速い押し相撲。 弱点:深く差されたり、大きな相撲で圧倒されると辛い。 |
合口 |
寶智山 前頭 境川 青森 24 189/145 | |||||||||
正攻法型 間合0〜1 [右四つ左上手・突き押し] | |||||||||
重 | D08 | 寄 | E07 |
モロ手突き3b 右四つ寄り3a 突っ張り 3c 上手投げ 3b ガブリ寄り2b 前褌寄り 2c おっつけ 2c 引き落とし3b 小手投げ 2c |
はたき 2c 引きつけ 3c 張り手 2d 吊り寄り 1e 突き落とし2d 巻き替え1d 極め 1d 突っ張り 2d |
<立合> モロ手突き3a 右差し 2d 右のどわ 2b 左前褌 2c 頭d肩c胸a 手b変化c |
<心> 番付運× エレベータ |
<技> ワキ甘い |
<体> 立ち腰 |
力 | D08 | 押 | E07 | ||||||
速 | E07 | 投 | E06 | ||||||
技 | E07 | 粘 | E06 | ||||||
バ | E07 | ス | E07 |
長身でスケールの大きな本格派と期待される未完の大器。幕下上位で再三据え置きを食らって出世が遅れたが、ようやく十両に昇進すると地力の高さを発揮して一気に入幕。3場所経験したが、勝ち越しはならず。徐々に水に慣れていくものと思っていたが、腰痛などで急に調子を崩して幕下で苦しんでいる。 |
戦術:がっちり上手を取って、引き付けての四つ相撲に迫力がある。リーチある突き押しから四つになるのが理想。
武器:右四つ左上手での寄り・大きな突っ張り 弱点:勝ち味が遅く、相手十分になられて力を出し切れない負け方もある。 |
若ノ鵬 前頭 ロシア 間垣 20 195/155 | |||||||||
スケール型 間合0 [右四つ左上手・突き押し] | |||||||||
重 | D09 | 寄 | D09 |
左上手投げ2c 右四つ寄り3b 上突っ張り2c のどわ 2c はたき 2b 突き落とし2c 外四つ寄り2c 引き落とし3b 小手投げ 2c |
左四つ寄り2c 引きつけ 2c 張り手 2c 吊り寄り 1d 外掛け 2c 引張り込み2c 極め 1d モロ手突き2d 浴びせ倒し2c |
<立合> カチ上げ2b 左上手 2c 張差し 1c 抱え込み2c はたき 2d 八艘飛び2d 頭d肩c胸a 手b変化c |
<心> ムラッ気 強引 引き癖 策士 早熟型 |
<技> ワキ甘い 上手相撲 肩腰上手 バタ足 呼び込み |
<体> 腰高 立ち腰 懐深い リーチ○ |
力 | C10 | 押 | E07 | ||||||
速 | D08 | 投 | D08 | ||||||
技 | F04 | 粘 | E07 | ||||||
バ | E07 | ス | E07 |
ロシア第3の男。19歳3ヶ月・史上6位の若さで入幕。新十両場所こそ跳ね返されたが、その後は特に壁に当らず三役目前まで迫る。スピード出世でまだ日本語にも慣れず、ちゃんこの味が滲みていないらしい。取り口、土俵態度ほか、色々と指摘されている。そして9月、大麻所持が発覚し前代未聞の逮捕。懇願空しく解雇となり、後に続く騒動の発端となる。惜しい才能を失った。 |
戦術:がっちり上手を取って、引き付けての四つ相撲に迫力がある。リーチある突き押しからの叩くパターンも。
武器:力でねじ伏せる引き技。立合いジャンプして全体重をかけて叩き込む、前代未聞の飛び箱戦法も。もちろん上手を取っての寄りが武器。外掛けも使う。思い切りの良さ。 弱点:引き叩きが多く、すぐに呼び込んで淡泊に土俵を割る場面が目立つ。ワキがら空きで二本差されるケースも多い。 |
若麒麟 前頭 尾車 兵庫 25 186/130 | |||||||||
突押専門型 間合4 [モロ手突き・のどわ] | |||||||||
重 | E06 | 寄 | E06 |
上突っ張り3b モロ手突き3a 張り手 3c いなし 3b はたき 3b 右小手投げ3c 右おっつけ2c モロ差し寄り2d 引き落とし 2c |
左差し寄り2c ハズ押し 3c のどわ 2b 突き落とし2d 巻き替え1d 極め 2c 掬い投げ 2d f |
<立合> カチ上げ 2b モロ手突き3a 右のどわ 2b 右おっつけ2c ぶちかまし2d いなし 1e 頭d肩b胸c 手a変化d |
<心> ムラッ気 ツラ相撲 気迫 |
<技> 回転○ |
<体> リーチ○ 体質硬い 左膝 |
力 | D09 | 押 | C10 | ||||||
速 | C10 | 投 | F05 | ||||||
技 | E07 | 粘 | E07 | ||||||
バ | D08 | ス | E07 |
「麒麟」の四股名を持つ、押尾川部屋最後の関取。豊ノ島らと同学年、中卒組同期の千代白鵬らと競り合い急成長。故障後幕下で苦しんでいたが、一気に幕の内へ躍進した。新入幕場所では突き押しが威力を発揮して活躍したが、定着はならず。実力が安定すれば、幕内復帰する力はあるはず。 |
戦術:モロ手突きから徹底して突っ張り、離れて攻める。中に入っても取れる
武器:リーチがあり回転の速い突っ張り。時には集中して顔に入れる張り手。捕まえようと差す相手には腕力生かした小手投げを見舞う。 弱点:捕まると軽量に泣く。好不調の波があり、リズムが狂うととたんに連敗。体が硬くヒザの爆弾が怖い。 |
市 原 前頭 木瀬 愛知 24 184/180 | |||||||||
パワー型 間合0〜2 [突き押し・左四つ右上手] | |||||||||
重 | C10 | 寄 | D08 |
左四つ寄り3b おっつけ 2a 上突っ張り2b はたき 3b いなし 3b 上手出投げ3c のどわ 2c 引き落とし3b 小手投げ 2c |
右四つ寄り2c 引きつけ 3c 張り手 2d 吊り寄り 1e 突き落とし2d 巻き替え1d 極め 1d 突っ張り 2d |
<立合> 張差し 3a 右のどわ 2b モロ手突き2c はたき 2d 抱え込み2d 頭d肩c胸a 手b変化d |
<心> 番付運× 引き癖 冷静 |
<技> ワキ甘い 呼び込み 変化技○ |
<体> 足腰硬い 右膝 |
力 | D08 | 押 | D08 | ||||||
速 | F05 | 投 | E06 | ||||||
技 | E07 | 粘 | E06 | ||||||
バ | E07 | ス | E06 |
学生横綱、幕下15枚目格からデビューした巨漢力士。ふてぶてしい姿が似合う。負け越しなしだったが、関取直前で番付運が悪く少し時間がかかった。ところが十両はいきなり13勝して、大輝煌以来の1場所通過。新入幕でもきっちり勝ち越したが、続く20年3月、ヒザを故障して休場。出直しとなった。 |
戦術:突き押しが基本、一気に出るよりはうまく捌く押し相撲。がっちり上手を取っての四つ相撲も体が生きる。
武器:腰が重く、突き押しからよく見て叩く器用さが持ち味。 弱点:引き叩きが多く、すぐに呼び込んで淡泊に土俵を割る場面が目立つ。最近はヒザが悪く残せない。 |