現役力士データ
２０１３年（平成二五年）
鶴竜が昇進し、一時史上初の6大関となった。
5年ぶりの横綱誕生にも湧いたが、把瑠都が陥落し４大関で初場所を迎えた。
| パラメータ
技リスト スキルリスト |
重（総合的な重さ）、力（総合的な力の強さ）、速（総合的なスピード）技（総合的な技能）、バ（身体バランスの良さ） 技リストは、数字がレベル（低１＜５高）英字が頻度（多a>e少）を表す。 |
| サブチャート | ■間合い：密 （密着した状態。がっぷり） 接 （廻しには手がかかるが、胸は合わせていない状態。食い下がり、半身など） 近 （体は接しているが廻しには掛からない距離。おっつけ、ハズなど前捌きの応酬が見られる） 離 （離れて突っ張りに適した距離。）、 遠 （遠距離。リーチを生かした突きがあれば一方的に攻められる間合） ■その他各パターン・傾向の得意不得意、傾向の強さ。☆＞◎＞○＞△＞× |
| 解説 | 現況（24年1月） / 得意技・パラメータなどの解説 /注目ポイント |
| 白 鵬 最高位:横綱 モンゴル出身 宮城野部屋 28歳 | |||||||||
| 取り口：本格型 | 型：右差し左上手 | 得意手：寄り、上手投 | 192cm/155kg 長身中肉 | ||||||
| 重 | B13.0 | 寄 | A14.0 |
左上手投げ5a 左上手出投4c 右四つ寄り5a 小手投げ 4c はたき 2c モロ手突き2c モロ差寄り3c 上突っ張り2b 右腕返し 3c |
掛け投げ2c 引きつけ4b 張り手 3b 巻き替え 4c 掬い投げ3c 極め 2d 廻し切り 4c とったり 3c 吊り落とし2e |
＜立合＞ 張差し 3b 右カチ上げ3b モロ差し 2d モロ手突き2d 左前褌 2d 左上手 1e 頭d肩b胸c 手b変化e |
＜心＞ 安定感 勝負強い じらし 尻上がり 投げ多用 まった 早熟型 |
＜技＞
前捌き まわりこみ 膝払い 受身○ 摺足○ 足技 外四つ |
＜体＞ 懐深い 足腰柔軟 体質柔軟 粘り腰○ 腰痛 左足首 左ひじ |
| 力 | B12.5 | 押 | C11.0 | ||||||
| 速 | C11.0 | 投 | A14.0 | ||||||
| 技 | B12.5 | 粘 | B12.5 | ||||||
| バ | B12.5 | ス | D 9.0 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| ◎ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ○ | ◎ | ☆ | ○ | ○ | ◎ | ☆ | ○ | ○ | ○ | ○ | ◎ | ○ |
| ★略歴・近況 年86勝を続けた21、22年をピークに失速。23年は５場所中４場所を制すが、全勝には届かず。24年は春場所の幸運も手伝っての逆転優勝からすっかり賜杯に見放された。夏場所には、中盤まさかの３連敗で５勝４敗となって途中休場かとも騒がれる試練も。第一人者にスキが生まれたことで、この間３大関が誕生。さらに日馬富士には楽日全勝決戦で敗れるなど、２場所続けて競り負けて横綱昇進を許した。一人横綱時代は15場所で終わったが、九州場所では他を圧倒する優勝で締め、先輩横綱の意地を見せた。 ★25年展望・続報 大関陣にも伸びしろがあり、三役にも新鋭古豪が次々入れ替わって下克上を狙う。壁となり続けられるか。衰えを指摘されたが、24年も全場所千秋楽まで優勝の可能性を残しており、対抗「馬」を得てさらなる高みへ挑んで欲しい。 |
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★取り口解説 右四つ十分。左上手の引きつけ、右差し手の返し、隙のない寄り。そして切れ味鋭い強烈な左上手投げ。巻き替え、相手の廻しを切る技術といったテクニック、窮地を一瞬で逆転する小手投げもあり、そう簡単に殊勲の星は与えない。得意な形を嫌われると焦れて張り手や叩きで呼び込むのが玉に瑕。最近は極めた柔の相撲に加えて剛の相撲にも挑み、新境地で新横綱を迎え撃つ。
★パラメータ・スキル解説 体重は平均的だが、懐が深く、土俵に吸い付くような足の運び、相手の圧力を吸収する柔らかい受身で腰の重さは当代随一。寄り、投げの強さ、速さ、美しさは錆びない。稽古で追い込むことが少なくなり、スタミナ面だけが不安だが長い相撲も苦にしない。故障で調子を崩しての休場危機から盛り返して千秋楽まで優勝の可能性を残した夏場所は、逆境での強さも証明した。 |
| ★ピックアップ ■ＫＯ立合い 秋場所終盤で連日見せた荒技。立合い、張り差しのように左から頬を張って右を固めて顔面にカチ上げる。見事にワン・ツーと入った妙義龍戦は、脳震盪を起こさせて一発KOした。横綱の品格という点では問題になりかねないが、恐怖という見えない武器を新たに示したことになる。 |
| 日馬富士 最高位:横綱 モンゴル出身 伊勢ヶ濱部屋 29歳 | |||||||||
| 取り口：スピード・荒技型 | 型：突押/右差し左前ミツ | 得意手：喉輪押、下手投 | 185cm/130kg 軽量筋肉 | ||||||
| 重 | E 7.0 | 寄 | C10.5 |
前褌寄り 3a 右のどわ 4b 左上手投げ3b 右下手投げ4b モロ差寄り3c 突き放し 3b 上手出投げ4b 上突っ張り3b 張り手 4b |
小股掬い2c とったり 2b 外掛け 3c ひねり 2c 掛け投げ3d 足取り 2d 裾払い 1d 首投げ 3d 吊り落とし2d |
＜立合＞ ぶちかまし4a 右のどわ 4b 前褌 2c 左上手 3c 左おっつけ2c 張差し 2c 頭a肩e胸e 手b変化d |
＜心＞ 気迫 勝負強い ムラッ気 スロ-スタ-ト 尻上がり 対小兵○ 取りこぼし ダメ押し |
＜技＞
出足 差し身○ まわりこみ 膝払い チョン立ち 大技 多彩 足癖 |
＜体＞ 敏捷 足腰柔軟 バッタリ 右膝爆弾 右手首 |
| 力 | C11.5 | 押 | B12.0 | ||||||
| 速 | A14.0 | 投 | B12.5 | ||||||
| 技 | B13.0 | 粘 | B12.5 | ||||||
| バ | C11.0 | ス | C10.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | ◎ | ○ | ◎ | ○ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ☆ | △ | ○ | ◎ | ◎ | △ | ○ | ◎ | ◎ | ○ | ◎ | ○ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 勝率７割を大きく割り平均二桁にも届かなかった大関が、突如大変身して怒涛の連勝街道を突き進んだ。名古屋、秋と連続全勝で綱取りに成功。張り手が目立つ荒い取り口など、「朝青龍二世」化を不安視する声を完全なる成績で封じ込めた。太刀持ちの打診を断るなど、ライバル視してきた同門の白鵬とは、ほぼ同時期に十両、幕内と上がりながらその後は引き離されていたが、24年は本割３連勝で遂に追いついた。 ★25年展望・続報 幕内最軽量、28歳での昇進、これまでの不安定な成績と短命横綱を予想する根拠は少なくない。しかし、目標とする千代の富士も新関脇から１年で横綱となり、26歳、最軽量、しかも新横綱３日目から休場と不安材料には事欠かなかった。あまりに突然の覚醒で信じられないが、フロックで連続全勝は不可能。５連敗というワースト記録で９勝に終わった新横綱場所から立ち直って、手のひらを返したように酷評に転じた横審を見返したい。 |
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★取り口解説 鋭いぶちかましからの突き放してのスピード相撲が信条。突き起こしたスキに懐に飛び込み、右差しかモロ差し、前ミツを取るのが必勝パターン。左に動いて上手を取って出し投げ気味に回る動きも相手を翻弄する。出足が止まっても張り手から飛び込んで再び速攻。受けがない上にあまりに張りまくるのは横綱としてどうかという批判もある。
★パラメータ・スキル解説 24年は右手首のけがに悩まされたが、それを補う左上手からの攻めを磨き、これが奏功して波に乗った。左上手を取りにいく立合いを変化と見て批判する向きもあるが、この軽量力士に対してそれは酷だろう。怪我続きで霞んでいた力強さとスピード、突き押しの威力も見事復活。 |
| ★ピックアップ ■記録ずくめの連続全勝 名古屋の白鵬との全勝決戦は、隆の里‐千代の富士以来29年ぶり。横綱同士以外では初めてだった。大関での連続全勝は双葉山、貴乃花に次ぐ快挙。また、大関での連勝記録を更新、貴乃花の30を１つ上回った。 |
| 琴欧洲 最高位:大関 ブルガリア出身 佐渡ヶ嶽部屋 30歳 | |||||||||
| 取り口：正攻法・スケール型 | 型：右四ツ両前ミツ | 得意手：寄り、投げ | 203cm/160kg 超長身筋肉 | ||||||
| 重 | C10.5 | 寄 | C11.5 |
上手投げ 4a 前褌寄り 4c 右四つ寄り4a 小手投げ 2c 下手投げ 3c 吊り寄り 2c 右腕返し 3b 上突っ張り2b モロ差寄り3c |
はたき 2c 足取り 2c モロ手突き3c 巻き替え 2c 掬い投げ3c 引きつけ 4b かわず掛け1e 渡し込み 3c 小股 2e |
＜立合＞ 張差し 3b 右カチ上げ3b モロ差し 2d モロ手突き2d 左前褌 2d 左上手 1e 頭d肩b胸c 手b変化e |
＜心＞ 勝負弱い 取りこぼし 初顔× まった 連敗癖 投げ多用 初日○ 早熟型 |
＜技＞
足踏み込み ヒザ払い 足跳ね上げ 被さり 外四つ○ 詰め× 踏み出し |
＜体＞ 懐深さ◎ 腰高 内股 バタ足 前掛り リーチ長 右膝爆弾 |
| 力 | B12.5 | 押 | D 9.5 | ||||||
| 速 | D 9.5 | 投 | B12.5 | ||||||
| 技 | D 9.0 | 粘 | D 8.5 | ||||||
| バ | E 7.5 | ス | C10.0 | ||||||
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間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| ◎ | ◎ | × | △ | ○ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ○ | △ | × | ◎ | ○ | △ | ◎ | △ | ○ | △ | △ | △ | ○ |
| ★略歴・近況 20年の初優勝からもう５年。最古参大関に復調の気配はない。24年は序盤戦こそ比較的安定していたが、中盤以降直接対決に入る前に優勝争いから脱落する場所が続いた。初場所こそ３年ぶりに白鵬に勝って10勝したが、その後は一桁。５月場所は優勝を争う旭天鵬に投げ飛ばされて負傷、千秋楽も首位グループの栃煌山戦だったが当日休場を届けたことで１差で追う力士たちの可能性が消滅。大関としての自覚が足りないと非難の声が殺到した。 ★25年展望・続報 秋場所で肩を痛めて休場しカド番となった九州は、初日こそ敗れて暗雲が漂ったが、左上手が取れる相撲が続いて復調。前半から組まれた大関戦などスクランブルの取組編成も苦にせず今回も脱出成功。白鵬から年２勝を挙げ、存在感を示した。 |
| ★取り口解説 長身を生かした大きな相撲が魅力。上手を取るか、深い下手を取れれば体が生きる。しかし一番の形は左前まわしを取って頭をつけるように寄る形。両方浅く引きつけて出られては相手はなすすべない。相手によって、先に上手を狙ったり、突っ張って出たり、リーチを活かしてなんでもできる。腰が下りて足元がしっかりすれば万能の横綱になるはずだったが。 ★パラメータ・スキル解説 序盤のもたつきは改善された。近年、難しいと言われる初日の強さが目立っている。把瑠都の綱取りを阻むなど、欧州勢に対しては相性が良い。勝ち越してから安心したように連敗するのは大関として情けない。 |
| ★ピックアップ ■大関在位 大関となったのが18年初場所。前３場所は年間完全制覇の朝青龍から２勝、２場所で最後まで優勝を争う。入門から丸３年、新入幕から所要８場所というスピード出世だった。しばらくクンロク大関化して白鵬に追い越され、ついにはカド番が２度続いたが、20年５月に突如爆発し、両横綱を破って初優勝。１年後にも13勝があったが、大関で11勝以上したのはこの２場所だけ。それでも公傷のない時代に在位40場所をクリアしているのは長寿ぶりは稀有。 |
| 琴奨菊 最高位:大関 福岡出身 佐渡ヶ嶽部屋 29歳 | |||||||||
| 取り口：疾風・堅牢型 | 型：左四ツ右上手 | 得意手：寄り | 179cm/170kg 重量肉厚 | ||||||
| 重 | B12.5 | 寄 | B12.5 |
がぶり寄り5b 右おっつけ3c 右上手投げ3c 右小手投げ3b 左腕返し 2b 突っ張り 2b ハズ押し 2b 掬い投げ 2d 突き落とし 3c |
引きつけ 3a モロ差寄り2d 巻き替え 1d 肩透かし 2d 極め 3c 波離間投げ1e 廻し切り 2c のどわ 2c はたき 2d |
＜立合＞ 左差し 3a 右おっつけ2b 右抱え込み3c 体当たり 2b 張差し 1d 左前褌 2e 頭c肩a胸c 手e変化e |
＜心＞ 安定感 勝負弱い ツラ相撲 息切れ |
＜技＞
右ワキ甘い 左堅い 受身○ 引張り込み 出足 対左四つ○ |
＜体＞ 重心低い 肩幅広い カタフン バッタリ |
| 力 | C11.5 | 押 | D 9.5 | ||||||
| 速 | D 9.0 | 投 | C10.0 | ||||||
| 技 | D 9.0 | 粘 | C10.5 | ||||||
| バ | C10.0 | ス | C10.0 | ||||||
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間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| ☆ | ◎ | ○ | △ | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ◎ | ◎ | △ | ◎ | △ | △ | ○ | ◎ |
| ★略歴・近況 新大関場所で迎えた九州場所こそ９連勝したが、その後優勝争いから遠ざかって昇進１年目は期待を裏切った。２場所目には序盤から負けが込んで千秋楽にようやく勝ち越し。夏はそろって上位不振の中、６連勝で期待されたが乱戦に飲み込まれ脱落。安定感だけは示していたが、秋場所膝を痛めて途中休場。昨年は大手を振って凱旋したご当初で、14日目にようやくカド番脱出と苦しい土俵だった。 ★25年展望・続報 まずは膝を治して二桁を続ける安定した大関ぶりを期待。もちろん和製力士の賜杯にも期待したい。 |
| ★取り口解説 左を差し、右おっつけからがぶり寄りで前へ出るのが理想だが、右四つや外四つでも浅い上手を引き付ければがぶりの威力を発揮する。重心の低い臼のような体形で、四ツに組めば自然と有利になるため、左相四ツの相手にはめっぽう強い。軽量力士は引っ張り込んで馬力で圧倒するような相撲も見せるが、堅いはずの左を差し負けると右が甘いため苦しくなるが、重い腰で残して小手投げで振るという打開策も持ち合わせている。元々押し相撲だけに速攻は鋭い。 ★パラメータ・スキル解説 かつては典型的なスロースターターだったが、克服。下位に取りこぼさない傾向も影響したのだろう。昇進後は反対に後半失速する場面が目立った。廻しはギュウギュウに締めて相手に簡単にはまわしを与えない。 |
| ★ピックアップ ■鬼門の10日目 新大関で９連勝して大きな期待を集めたが、10日目に土がつくと４連敗で脱落。その後も10日目は昇進後全敗。ルーチンの？10日目黒星から崩れていく場所が続いた。 |
| 稀勢の里 最高位:大関 茨城出身 鳴戸部屋 27歳 | |||||||||
| 取り口：前進型 | 型：左差し右上手・突押 | 得意手：突き,押し,寄り | 188cm/170kg 大型中肉 | ||||||
| 重 | B12.0 | 寄 | C11.5 |
左おっつけ3b 左四つ寄り4a 右おっつけ3a 右上手投げ2c がぶり寄り3c 左腕返し 3b 上突っ張り 2c ハズ押し 3b 右のどわ 3b |
右のどわ 3b 突き落とし4c 割り出し 3d モロ手突き2b モロハズ 2b 首捻り 2d まわし切り3c 引きつけ 3b 渡し込み 2d |
＜立合＞ ぶちかまし3c 左差し 2b 体当たり3c 張差し 2c おっつけ3b 右突放し3c 頭c肩a胸c 手c変化e |
＜心＞ 気迫 ライバル意識 突っかけ 土俵際 ツラ相撲 早熟型 |
＜技＞
ワキ甘い 出足 挟みつけ 波状攻撃 |
＜体＞ 腰高 足腰柔軟 ケガ○ |
| 力 | B13.0 | 押 | B12.0 | ||||||
| 速 | D 8.5 | 投 | D 8.0 | ||||||
| 技 | D 8.5 | 粘 | D 8.5 | ||||||
| バ | D 9.0 | ス | C11.0 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | ◎ | ◎ | ○ | △ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ◎ | × | △ | ○ | ◎ | △ | ○ | △ | ◎ | × | ☆ | × | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 大関で迎えた24年は、これまで課題だった安定感を身につけた。連敗スタートするなど琴奨菊同様２場所目に苦しんだものの、それ以外は二桁勝利を重ねた。ただ、それ以上を期待する声には応えられず。初場所は１敗で追走するも白鵬、把瑠都に連敗。何より痛恨は夏場所。11日目を終えて後続に２差をつけながら。連敗であっさり追いつかれて混戦を演出。巴戦進出のかかった千秋楽も奮戦虚しく把瑠都に屈しV逸。秋も初日から８連勝しながら自滅し脱落。九州も２差での白鵬戦に完敗し望みを絶たれた。 ★25年展望・続報 白鵬、日馬富士に早く追いつきたいが、まずは初優勝。両横綱には昨年なかなか勝てなかった。この壁を超えたい。 |
| ★取り口解説 左右のおっつけから前へ出ながら左四つ右上手の形を作るのが万全。大きな体を密着させて両まわし引き付けての寄りに迫力。強烈な左のおっつけ右のどわの突き押しも威力があり、四つ身の巧い上位力士には基本的に離れて取る。逆転突き落としも忘れてはならない強力な武器。 ★パラメータ・スキル解説 故障に強く休場無しの頼もしいタフネス。リズムを崩すと腰が高くなって呼び込んだり、ワキが甘くなったりと悪癖が顔を覗かせる。 |
| ★注目ポイント ■詰め 以前は猪突猛進とばかり出て行って逆転を許すのが負けパターンだったが、近年は急激に改善。俵まで詰めて、最後のひと押しでぐっと腰を割る動きが様になっている。 |
| 鶴 竜 最高位:大関 モンゴル出身 井筒部屋 28歳 | |||||||||
| 取り口：技能型 | 型：突っ張り、モロ差し | 得意手：突張、寄り、出投 | 185cm/145kg 均整中肉 | ||||||
| 重 | D 8.5 | 寄 | C10.5 |
突っ張り 4a モロ差寄り4b 右下手出投3c 突き落とし3c 右下手投げ2c はたき 3b 引っ掛け2d 上手出投げ2c のどわ 3b |
外掛け 2d とったり 2c 吊り 1d 上手ひねり2d 左前褌寄り1c いなし 3c うっちゃり 1e 肩透かし 2c 巻き替え 2d |
＜立合＞ モロ手突き3b ぶちかまし2b モロ差し 2c 張差し 2c 左前褌 2d いなし 2d 頭a肩c胸e 手b変化d |
＜心＞ 安定感 引き癖 尻上がり ポ-カ-フェイス |
＜技＞
まわりこみ 差し身 前さばき 逆四つ○ 受身○ 変化技○ 俵伝い |
＜体＞ 上体柔軟 体質柔軟 すり足○ |
| 力 | C10.0 | 押 | C11.0 | ||||||
| 速 | C11.0 | 投 | C11.0 | ||||||
| 技 | B13.0 | 粘 | B12.0 | ||||||
| バ | B12.0 | ス | C10.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | ◎ | ◎ | ○ | △ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ○ | ○ | ◎ | △ | △ | ○ | ○ | ☆ | △ | ◎ | △ | ◎ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 22年後半から三役定着もなかなか二桁を勝てなかったが、23年5月に12勝、翌場所も10勝で大関にリーチがかかったが、秋場所はプレッシャーからか前半に取りこぼして失敗。その間に琴奨菊、稀勢の里に先を越されて５大関となり、昇進への道は険しいかと思われたが、連続10勝と実績を重ねて迎えた24年春場所、１敗で快調に飛ばすと先場所初めて破った白鵬に連勝。白鵬に１差をつけての千秋楽は、豪栄道の速攻に敗れ、決定戦でも白鵬の前に屈して賜杯を攫われたものの、文句なしの内容で史上初めて６つめの大関の椅子を勝ち取った。 ★24年展望・続報 大関昇進後は後半に息切れして勝ち越しがやっと。秋の11勝が唯一の活躍。今年こそ、井筒部屋に霧島以来の賜杯を持ち帰りたい。 |
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★取り口解説 右四つ得意だが、左四つもできれば、突っ張りでも勝負できる万能型。それぞれ型にはまって美しい。差し身が良く、師匠譲りの両差しが真骨頂。大学教授の父譲りの理詰めの取り口。技能賞７度の実績は伊達ではない。ただ、他の大関に比べると決め手に欠くところは否めず、攻め切れずに逆襲を受けると意外にあっけなくやられることもある。
★パラメータ・スキル解説 巧さ、速さ、しぶとさに加えて力強さ、攻めの厳しさが増して大願成就した。土俵上では見事なまでに無表情だが、大関の特権を放棄して正面玄関から入場するサービス精神も見せている。 |
| ★ピックアップ ■驚異の粘り・柔軟性 体の柔らかさには定評があり、入幕当初からしぶとさが目立っていた。大きな怪我もなく、粘りは健在。決定戦でも白鵬にがっちり組み止められて、イチかバチかの巻き替え。そこを寄り立てられて俵に詰まったが、反り身になって堪え切った。両差しで反撃かと思われた直後、強引な上手投げに屈したが、横綱と互角に取る実力を示した。その生命線はこの力士ならではの粘りにある。 |