現役力士データ　25年⑥新入幕

パラメータ

技リスト

スキルリスト

重（総合的な重さ）、力（総合的な力の強さ）、速（総合的なスピード）技（総合的な技能）、バ（身体バランスの良さ）
寄（寄りのレベル）、押（突き・押しのレベル）、投（投げ技のレベル）粘（粘り強さ）、ス（総合的なスタミナ）、
以上Ａ～Ｇ（１５段階）

技リストは、数字がレベル（低１＜５高）英字が頻度（多a>e少）を表す。
（技名の前に左右がついていない場合は、どちらからでもできるか、どちらも差はない場合。）
その他の点は、＜データについて＞を参照

サブチャート

■間合い：密（密着した状態。がっぷり）
　　　　　    接（廻しには手がかかるが、胸は合わせていない状態。食い下がり、半身など）
　　　   近（体は接しているが廻しには掛からない距離。おっつけ、ハズなど前捌きの応酬が見られる）
　　　   離（離れて突っ張りに適した距離。）、
　　　   遠（遠距離。リーチを生かした突きがあれば一方的に攻められる間合）

■その他各パターン・傾向の得意不得意、傾向の強さ。☆＞◎＞○＞△＞×
■安定・大勝・キラーは主に上位陣以外が対象で、成績の残し方を示す。○か無印か×で傾向を示す。（上位陣も一応表示する）

解説

現況（25年1月）　/　得意技・パラメータなどの解説　/注目ポイント

千代の国　最高位:前頭八　三重出身　九重部屋　23歳
取り口：スピード・荒技型				型：突っ張り/右差し上手		得意手：突き、投げ		185cm/130kg 軽量筋肉
重	E 6.0	寄	E 7.0	突っ張り　3a 左上手投げ3a 左おっつけ2b 右差し寄り2c 小手投げ 2a 突き落とし3b 右突き放し3c 上突っ張り2b 右上手投げ2b	掛け投げ　2d 二丁投げ 2e 首投げ　2c 掬い投げ 1d 切り返し 1d モロ手突き2c いなし 2c のどわ　　2c	＜立合＞ぶちかまし2b 右ハズ　2c 左おっつけ2c いなし　　2c カチ上げ　2d モロ手突き1d 頭b肩d胸d 手b変化d	＜心＞強引投げ多用顔から上手相撲	＜技＞土俵際打合い○ 回転○ 速攻大技左回りこみワキ甘い	＜体＞足腰柔軟敏捷リーチ伸前掛り左肩脱臼癖腰痛
力	D 8.5	押	D 8.5
速	C10.0	投	D 9.5
技	D 8.5	粘	D 9.5
バ	C10.5	ス	D 8.5

★略歴・近況　　脱臼癖に苦しんで序二段、三段目で停滞していたが、22年、23年に一気に躍進。十両わずか３場所で突破して幕内デビューを飾った。その24年初場所では元気いっぱいの相撲で好成績、三賞有力と見られていたが、肩を亜脱臼して最後に休場。翌場所も怪我の影響から不調で途中休場、完全回復を期して夏は全休した。これが良かったのか、十両での復帰場所ではいきなり優勝するなど２場所で幕内復帰を決めた。

★25年展望・続報　　九州で再入幕したが、中盤以降体力負けが目立ち１場所で転落。新入幕の場所のような躍動を取り戻したい。ブレイクが期待される一人。

★取り口解説　　豪快な投げ技も魅力だが、体がないので四つ相撲は避けて積極的な突っ張りで速攻を決める相撲を磨いている。気持ちの良いくらいに腕が伸びて前へ攻めようとする。流れの中から突き落としや、差されてからの小手投げ、首投げ、掛け投げも足腰の良さが生きてよく決まる。

★パラメータ・スキル解説　　やや前掛かりになっての突き押しが激しい。たまに前に落ちることもあるが、相手に引くスキを与えない回転の速さがある。押せないと見ると左に回り込んで上手から強引な投げを打つが、これが力強い。ただ、おっつけや上手からの技が多いせいか、あっさり差されて捕まり軽量の弱みを晒す場面も目に付いた。

★ピックアップ　■千代の富士二世　　突っ張りの攻めは異なるが、強引な投げ技を得意としているところは師匠千代の富士の若い頃と重なる。悪いところも似て、強引さが祟って左肩は下の頃から何度も外し、癖になっている。もちろん腕立て伏せなどの筋トレで筋肉に鎧をつけてカバー。力強さを増した体でブレイクの予感。

天鎧鵬最高位:前頭十一　熊本出身　尾上部屋　29歳
取り口：堅牢型				型：右下手左おっつけ		得意手：寄り、		183cm/190kg 巨漢肉厚
重	C11.0	寄	D 8.5	右四ツ寄り3a 右下手投げ2b 左上手投げ1c モロ手突き2c 出し投げ　2d 下手ひねり2c はたき　2c 右のどわ 2c 小手投げ 2c	極め　　2b 閂　　　　2c あてがい2c たぐり 1d いなし 2c 渡し込み1d 掬い投げ2d	＜立合＞右差し　 2a モロ手突き2c 左抱え込み2c 張差し　 1d 右前ミツ　2d ぶちかまし1d 頭d肩b胸b 手c変化e	＜心＞慎重晩成型	＜技＞引張り込み右半身右堅い	＜体＞懐深い巨腹右膝両足首
力	E 7.5	押	E 7.0
速	E 6.0	投	D 8.0
技	E 7.0	粘	E 7.0
バ	E 7.0	ス	D 8.0

★略歴・近況　　　大学相撲を経て19年初場所入門。幕下４年停滞。23年初場所も筆頭で負け越したが、八百長事件明けの技量審査場所で勝ち越せば昇進確実な状況をものにして関取の座を掴んだ。すると新十両場所で10勝、その後も勝ち越して３場所で突破した。新入幕となった24年初場所も勢いに乗って勝ち越したが、勝ち味の遅さを覚えられて３場所で十両に逆戻り。

★25年展望・続報　　１場所で復帰したものの幕内では苦戦が続いている。すでに年齢は食っており、はやく幕内定着を果たしたい。

★取り口解説　　　右下手が命綱。これを取れば腰の重さが十分発揮できる。まずは右肩で当たりながら右をねじ込もうとする立合い。動く相手には左から引っ張り込んで捕まえ、たまに意表を突いて両手で突いて出る。半身になることもあるが、徐々に胸を合わせて巨体を押し付けていけば相手が苦しくなる。右下手からは、器用に足を踏み込んでの下手投げ、下手ひねりも飛び出す。

★パラメータ・スキル解説 　　体を生かした四つ相撲で、捕まえて腹を押し付けるのが得意技。引っ張り込むことが多いのでワキが甘いように見えるが、差身は良い方で両差しにもなれる。もう少し前へ攻めて勝ち味を早くしたいところ。体の割に揺さぶりには強い。

★注目ポイント　■日大同期の分まで　　日大相撲部出身。同期生の元幕内山本山（山本）、清瀬海（市原）、元十両大翔湖（森）と４人も関取が出た。出世争いでは天鎧鵬（南）が最も出遅れていたが、早々に幕内まで出世した山本山と清瀬海が八百長事件で引退に追い込まれ、皮肉にもその空き枠でようやく関取になった。大翔湖も怪我で早々に土俵を去り、早くも最後の一人になってしまった。大器晩成と行きたい。

旭秀鵬最高位:前頭十五　モンゴル出身　友綱部屋　25歳
取り口：本格型				型：右差し左上手		得意手：寄り、突押		190cm/145kg 長身中肉
重	E 7.0	寄	E 7.5	右四つ寄り3a 突っ張り　2b 右突き放し2d 上手投げ　3b モロ差寄り2c 左四つ寄り2b 腕返し　 2b 左前褌寄り2c モロ手突き2b	上手出投げ1c 下手投げ1d ひねり　2c はたき 2b 引きつけ 2b 突き付け 2b 肩透かし1d	＜立合＞モロ手突き3a 右差し　2d 左前ミツ　2c 左差し　 1d カチ上げ 2d 　頭d肩b胸b 手c変化e	＜心＞引き癖番付運×	＜技＞逆四つ○ ワキ甘い	＜体＞懐深いリーチ長左肘
力	E 7.0	押	E 7.5
速	D 8.0	投	D 8.0
技	E 7.5	粘	E 7.0
バ	D 8.0	ス	E 7.5

★略歴・近況 　　19年春初土俵。白鵬を彷彿とさせる均整の取れた長身で当初から期待されていた。しかし怪我もあってしばらく幕下で停滞。ようやく八百長事件明けに新十両、さらに９、10勝ながら２場所突破を決めた。勢いに乗って躍進した24年初場所の新入幕だったが、わずか３勝に終わる。立て直して十両筆頭に戻り、再入幕を賭けた名古屋場所。ところが初日から７連敗で休場すると、翌場所はまさかの幕下陥落となった。

★25年展望・続報　　意地を見せて大勝ちし、１場所で十両復帰。出直してもう一度幕内に挑戦だ。

★取り口解説　　立合いで左の浅い上手を引いて右を差すのが理想だが、左差し狙いの相手にはあっさり左四つに組み合うことが多い。それでもそれなりの形で相撲を取るなまくら四つ。まだ体も軽い若い頃の旭天鵬に近いタイプか。リーチを活かして突っ張りで猛然と出ることもあるが、ややワキが空きやすく近距離では窮屈そう。定石通り差し手の側へ寄る形が美しい。

★パラメータ・スキル解説 　　大きな欠点もないが、頼るべき強みもない。四つの形はいいが、得意の形になってもあまり圧倒できない。あまり差し手にこだわらないためか、中に入り込まれることも多い。立合いにまともに受けることが多い割には一気には持っていかれないあたり、懐の深さを感じさせる。

★注目ポイント　■幕内の経験　　勢いで上がってしまった感のある新入幕は惨敗に終わったが、地力を図る勉強の場所になった。阿覧にまともに組んでいってなすすべなく吊り出された一番では得意の引きつけが通用せず、軽さも露呈した。大きな相撲を取り続けるか、前ミツ狙いで低い相撲を中心にするか、考えどころ。

鳰の湖　最高位:前頭十六　滋賀出身　北の湖部屋　27歳
取り口：押し相撲				型：左ハズ右おっつけ		得意手：押し		173cm/155kg 短躯肉厚
重	E 6.5	寄	F 5.5	ハズ押し 3a 右おっつけ2a 左差し寄り2c 右前褌寄り2c 上手出投げ2b モロ手突き2b いなし　　 2c 右突き放し2c 左腕返し　2b	廻し切り 1c はねあげ　1d 突き落とし2c はたき　　2d 右上手投げ2c 突っ張り　1d 小手投げ　1e	＜立合＞ぶちかまし2a 右おっつけ2b 左ハズ　2b モロ手　2c 突き落とし2d 頭b肩d胸e 手c変化d	＜心＞シンプルまった地方場所○	＜技＞右甘い食下り速攻	＜体＞重心低い体質柔軟右膝
力	E 7.0	押	D 8.5
速	D 8.5	投	E 7.0
技	E 7.5	粘	E 7.5
バ	E 7.0	ス	D 8.0

★略歴・近況　　　稀勢の里と同期の14年入門、身長が足りずに第二検査からの叩き上げ。幕下まで５年、幕下で４年と出世には時間がかかったが、八百長余波の番付インフレにも乗って一気に台頭した。23年初場所の新十両は５勝止まりで陥落も、２度目の十両では連続で９勝し、幸運にも新入幕。さすがに家賃が高く５勝10敗。その後は勢いがなくなり、十両維持も微妙となった。

★25年展望・続報　　　激しかった幕内から十両の力士流動も少し落ち着いてきた。しっかりとした地力をつけないと幕内に定着するのは難しい。相撲の型は迷うところがないので、出足を磨くのみだ。

★取り口解説　　重心の低い当たりから頭をつけ、下からおっつけ、ハズで押し上げる。出足を駆って差して出たり、右の浅い上手を取って横から攻めることもあるが、止まって胸を合わせると苦しくなる。立合いはぶちかましていくことが多いが、何かしそうな相手には両手を出して警戒。ときに右変化を仕掛けることもある。低さを活かした小兵の手本のような相撲で、引き技にはあまり頼らない。

★パラメータ・スキル解説 　　背は低いが、肉付きは良くて博多人形のような体型。師匠を一回り小さくしたmini北の湖と言った感じ。地方場所に強く、特に九州では新十両や新入幕や昇進を決めている。

★注目ポイント　■四股名　　鳰の湖とは琵琶湖の別名。出身地の自然から固有名詞をそのまま取った四股名は貴重である。最近では岩木山（あえて言えば黒海や把瑠都などもそうなるが、スケールが大きすぎて...）などわずかである。しかも師匠は北の湖と来ていて、通常は「鳰の海」の方が一般的だが「湖」とした。故郷と部屋の象徴が綺麗に合わさった四股名である。「鳰」という一時で判別できるのもいい。

勢　　最高位:前頭十　大阪出身　伊勢ノ海部屋　27歳
取り口：スケール型				型：右四つ左上手		得意手：突押、投げ		194cm/145kg 長身中肉
重	E 7.5	寄	D 8.5	右差し寄り3b 右掬い投げ3c 突っ張り　2b 右下手投げ2a 上手投げ　1d 右腕返し 2c はたき　　2d 突きつけ　1d 跳ね上げ　1d	張り手　1c 引きつけ　2b 極め　　　1d 小手投げ1c ハズ押し 2c モロ手突き2c 左おっつけ2b 突き落とし1d	＜立合＞モロ手突き2b 右差し　 2b 体当たり　2c 右カチ上げ2c 左おっつけ2c はたき　　1e 頭d肩b胸c 手d変化e	＜心＞投げ多用詰め× 晩成型	＜技＞差し身呼び込み	＜体＞懐深い肘柔軟アゴ上りリーチ長
力	D 8.5	押	E 7.5
速	E 7.5	投	D 8.5
技	E 7.5	粘	E 7.5
バ	E 7.5	ス	D 8.0

★略歴　　　17年の入門。１年で幕下に上がり、類まれな上背で期待されながらもその後は停滞していた。23年九州でようやく新十両となると、蓄えた実力が爆発。いきなり12勝、翌場所も十両上位で10勝し、ご当初大阪で入幕を果たした。２度の幕内では跳ね返されたものの、徐々に力をつけ、秋には常幸龍との決定戦に敗れたものの筆頭で11勝と既に十両では抜けた力を発揮。九州では自己最高位に上がったが、初めて幕内で勝ち越した。

★25年展望・続報　　叩き上げの未完の大器、学生力士には負けられない。出世は遅いが将来性を感じさせる。

★取り口解説　　　リーチを活かした突っ張り、懐の深さを利した豪快な投げが持ち味。突っ張って出るか、跳ね上げながら右を差して起こしながらの寄り、鋭い掬い投げが勝ちパターン。長身ながら投げは下手の方からが良く決まっている。立合いで胸を出すところを突かれて起きてしまえば体が軽い。もう一回り太って重みを増せば、スケールで外国勢に対抗できる希少な力士になる。

★パラメータ・スキル解説　　身長の割には腰の高さは気にならず、攻める時には前傾姿勢で取れる。右差しを使って寄っていくため、土俵際で逆転の突き落としを食うケースがままある。上手の側からも厳しく攻めて克服したい。肘を柔らかく使える差し身の相撲だ。やや引きがまとも。

★ピックアップ　■古市道場　　事件以来タブーみたいになってしまった大阪の名門相撲道場。数々の強豪が育っているが、勢も豪栄道とともにここで鍛えた。早くライバルと呼べる地位まで上がりたい。

千代大龍最高位:前頭十　東京出身　九重部屋　24歳
取り口：突押・攪乱型				型：突っ張り・叩き		得意手：突き、押し		181cm/165kg 大型中肉
重	D 8.5	寄	E 7.0	右突き放し3a モロ手突き2c 左突き放し3b はたき　　3a 引き落とし3a 右のどわ 2d 突っ張り　2b 上手投げ 2b 上手出投げ2d	左カチ上げ2c 吊り出し　1d 左四つ寄り2d 掬い投げ 2d ひねり　　2d	＜立合＞体当たり　3b 左カチ上げ3a 右突き放し3b モロ手突き2c ぶちかまし2d はたき 3c 頭d肩b胸c 手c変化c	＜心＞引き癖強引調整×	＜技＞出足呼び込み変化技○	＜体＞体質硬い左肩右足モモ右足首ケガ×
力	D 9.0	押	D 9.0
速	E 7.5	投	E 7.0
技	E 7.5	粘	E 7.0
バ	E 7.0	ス	E 7.0

★略歴　　23年、日体大からタイトルを引っ提げて鳴り物入りで九重部屋入門...となるはずが、八百長事件が勃発して入門場所が中止に。一時は各界入りを保留したが、技量審査場所で15枚目格付出で登場。いきなり連敗して休場という不安なデビューだったが、その後は当然のようにスピード出世。新十両優勝するなど圧倒的な成績で２場所通過。ところが24年５月、いまだザンバラ髪での新入幕は、場所前に剥離骨折した右足を悪化させて途中休場。その後も故障や糖尿の影響もあり、元気な相撲を取れずに幕内下位で停滞した。

★25年展望・続報　　24年は右足に何度も故障を負った。下がるとまた故障を繰り返すおそれもあり、強引な引きはリスクが高い。出足を磨くきっかけとして、上位進出を狙いたい。九州では前への意識が強くなり内容の良い相撲で二桁勝った。一気の出足には大物感がある。

★取り口解説　　的の小さい相手には両手で突いて出るが、得意は左胸から肩の辺りでガーンとかまして突き放す立合い。そのまま出足に乗って突いて出るか、叩き、引きで這わせる。引き技を繰り出すのが早く、二の矢で上段に振りかぶって叩くなど、思い切りが良いというか露骨というか。アマ時代から変化も得意としている。

★パラメータ・スキル解説 　　上背はないが、がっちりとした体格。故障による稽古不足から一時体が痩せてしまったが、元気ならさらに目方があって、かつ動ける。いっそこれくらい筋肉質になったほうが激しく動けるかもしれない。

★注目ポイント　■ライバル　　前相撲から取って史上最速入幕を果たした常幸龍に番付で追い越された。大学では同学年、付出しの意地を見せて追いつ追われつの出世争いを期待。

皇　風最高位:前頭十三　東京出身　尾車部屋　27歳
取り口：攪乱・技能型				型：突押・右差し左前ミツ		得意手：突っ張り、叩き		183cm/135kg 軽量中肉
重	E 6.0	寄	E 7.0	上突っ張り3b のどわ　　2b おっつけ　2b 右ハズ　　2c はたき　　 2c モロ手突き2c 両差し寄り2c 前ミツ寄り2c 上手出投げ1c	張り手　 1c ぶちかまし1d 突き落とし1d 引き落とし2b 跳ね上げ1c 極め　　　1e	＜立合＞ぶちかまし2c 右のどわ　2c 左おっつけ2b モロ手突き1d かっぱじき2c はたき　2d 頭b肩d胸e 手b変化c	＜心＞つっかけ策士横攻め	＜技＞変化技○ 食下り	＜体＞バッタリ右太もも左膝
力	E 6.5	押	D 8.0
速	D 9.5	投	E 7.5
技	D 8.5	粘	D 8.0
バ	E 7.0	ス	E 7.5

★略歴・略歴　　早大出身者として70年ぶりに角界入りして注目され、順調に出世して23年名古屋で幕下優勝し関取へ。数場所十両中位で一進一退だったが、24年春に突如快進撃。優勝で７枚目から一気に入幕を果たした。ところが右足を痛めて途中休場、十両でも途中休場、大負けと続いて幕下転落となってしまった。

★25年展望・続報　　躍進から挫折と慌ただしかった一年を乗り越え、再挑戦。足腰さえ良ければ動きの速さを発揮できる。

★取り口解説　　　相手の顎を目掛けて激しく突っ張りからの引き技が目立つが、よく見るとおっつけ、のどわ、いなしを駆使して捕まらないように攻め、場合によってはもろ差しになっての速攻、前ミツを引いて食い下がっての攻めたりと技能的な相撲。ただのケレン相撲というわけではない。

★パラメータ・スキル解説　　素早い動きで先手先手と攻める。立合いでの注文相撲も得意とする。頭で当たっての出足もあるが、突き押しの威力をさらに磨いて前に出たい。崩して崩してという攻めを見せるが、自分の足が流れることも多いのが残念。

★ピックアップ　■高学歴力士　　　史上３人目の早大卒という変わり種。先輩などいない環境で新たな道を開こうとしている。Ｗマークのエンジの化粧回しは新鮮。戦前に双葉山に挑んだ出羽海部屋の参謀格、笠置山以来の関取、幕内力士となった。

旭日松最高位:前頭十一　千葉出身　友綱部屋　24歳
取り口：突押・攪乱型				型：突っ張り/左差し		得意手：突き、押し		175cm/140kg 短躯肉厚
重	E 6.5	寄	E 7.0	右おっつけ3a 左のどわ　3a 突っ張り　3a モロハズ　2d モロ手突き3a 引き落とし2a 両差し寄り2c いなし　　2b 突き落とし2c	はね上げ 2c 下手投げ1d 掬い投げ1d 巻き替え1d たぐり　 1d 肩透かし1d	＜立合＞モロ手突き2b 右おっつけ2c 両差し　　2c 左差し　　1d のどわ　　2b モロハズ 2d 頭c肩d胸d 手a変化e	＜心＞ソルトシェ-カ- ツラ相撲チョン立ちつっかけ引き癖	＜技＞変化技○ まわりこみ	＜体＞上体柔軟体質柔軟重心低い
力	E 7.5	押	D 9.0
速	D 9.5	投	E 6.5
技	E 7.0	粘	D 8.5
バ	E 7.0	ス	D 8.5

★略歴・略歴　　　17年入門。序二段突破に苦労するなど体も小さくあまり目立った存在ではなかったが、地道に力をつけて幕下上位に進出すると２場所目に幕下優勝。あっさり十両に昇進した。十両でも勝越しを重ね、24年３月には４枚目で９勝。大島部屋最後の場所で新入幕を決めたかと思われたが、残念ながら見送り。最後に連敗したのが痛かった。翌場所の筆頭でも初日から連敗が響いて後退したが、すぐに復活して10勝。今度こそ新入幕を決めた。

★25年展望・続報　　新入幕でも見事勝越し。どの地位でもそれなりに対応する力を見せた。成長期、どこまで登れるか。

★取り口解説　　激しい突き押しと引き落としを得意とする。右足をやや前にして仕切り、突き上げてから懐に入るか、さらに突いて出る。またはいきなり引き落とす。相手によっておっつけで差し手を封じてから突っ張ったり、自分から差しにいって両差しになったりと意外と取り口は多彩。差しても速攻なら取れる。

★パラメータ・スキル解説 　　重心低く、押しを反り返って残す柔らかさもある押し相撲向きの体。先に突き上げようとするあまり、手突き不十分を取られることが多い。連勝連敗の極端な力士。春は３連敗スタートのあと９連勝で新入幕に王手をかけてから３連敗。さらに翌場所は初日から10連敗と泥沼にハマリ込んだが、５連勝と盛り返したのが生きた。翌場所は３連勝スタートから一度も連敗することなく新入幕を決めた。

★注目ポイント　■平成　　平成元年生まれの新鋭。見た目通り良く口の回るタイプで記者の受けが良い。解説の親方には「平成って感じですね」とひと言で済まされた。

常幸龍最高位:前頭十四　東京出身　木瀬部屋　25歳
取り口：前進・堅牢型				型：右四つ左上手		得意手：寄り、投げ、突押		187cm/155kg 中型中肉
重	D 8.5	寄	E 7.5	左上手投げ3b 突っ張り　3a 右四つ寄り3b ひねり　　2c 下手投げ3b 下手出投げ2d 左差し寄り2b がぶり寄り2d 左腕返し　2d	モロ手突き2d 小手投げ　2d 左掬い投げ2c 上手投げ　1d 巻き替え　2d	＜立合＞体当たり　2b おっつけ 2b 右差し　　1c モロ手突き2d 左差し 1e 頭a肩e胸e 手d変化e	＜心＞慎重	＜技＞右半身体入替え	＜体＞体質柔軟腰痛
力	D 8.0	押	D 8.5
速	E 7.5	投	D 8.0
技	E 7.0	粘	D 8.5
バ	E 7.0	ス	D 9.0

★略歴・近況　　入門予定の23年春が八百長事件で流れ、一場所遅れのデビュー。佐久間山の四股名で番付につくと、序ノ口を7戦全勝で制し、翌場所も全勝したが決定戦は敗れた。気を取り直して三段目も全勝で突破。24年初場所は十両昇進圏内の15枚目、ここでも連勝街道は止まらずデビューから本割27連勝の新記録を達成した。7番相撲に勝てば史上最速の関取昇進という大一番だったが、３勝３敗で新十両を狙うベテランの千昇に敗れて届かず。それでも８人による決定戦を制し、翌場所最速タイの十両昇進を決めた。十両でも連続の二桁勝利。秋場所は優勝で、見事史上最速の９場所で新入幕を果たした。

★25年展望・続報　　記録的なスピード出世記録を引っ提げての幕内デビュー場所。しかしなかなか波に乗れず、負け越し。幕内の水に慣れれば。

★取り口解説　　組んで良し、離れて良しの万能型。寄り、投げを中心にいろんな攻め手があるが、今のところ守りの強さの方が目立つ。阿覧に得意の左上手を取られながらも半身で我慢し、上手を取って逆に寄り返した相撲などは地力の高さを窺わせる。

★パラメータ・スキル解説 　　腰の重さ、四つ身の巧さは一級品。腰の不安が解消されればさらに期待が高まる。

★注目ポイント　■史上最速　　これまでの前相撲から取った力士の最速は、琴欧州、阿覧の11場所。これを２場所も更新する快記録を樹立した。ここまで怒涛の勢いで幕内に上がってきたのは、雅山以来だろう。新たな怪物伝説は作れるか。

平成25年　＜home＞＜データ解説＞＜現役＞＜平成＞＜昭和＞
上位陣	白鵬日馬富士琴欧洲琴奨菊稀勢の里鶴竜
三　役	把瑠都豪栄道妙義龍栃煌山豊ノ島安美錦栃ノ心豊真将
古　参	雅山旭天鵬若の里時天空朝赤龍豪風嘉風北太樹玉飛鳥翔天狼芳東高見盛木村山磋牙司寶智山
中　堅	阿覧隠岐の海若荒雄豊響隆の山大道玉鷲宝富士佐田の富士土佐豊
新　鋭	臥牙丸碧山松鳳山髙安魁聖舛ノ山栃乃若富士東
新入幕	千代の国天鎧鵬旭秀鵬鳰の湖勢千代大龍皇風旭日松常幸龍

平成25年　＜home＞＜データ解説＞＜現役＞＜平成＞＜昭和＞
上位陣	白鵬日馬富士琴欧洲琴奨菊稀勢の里鶴竜
三　役	把瑠都豪栄道妙義龍栃煌山豊ノ島安美錦栃ノ心豊真将
古　参	雅山旭天鵬若の里時天空朝赤龍豪風嘉風北太樹玉飛鳥翔天狼芳東高見盛木村山磋牙司寶智山
中　堅	阿覧隠岐の海若荒雄豊響隆の山大道玉鷲宝富士佐田の富士土佐豊
新　鋭	臥牙丸碧山松鳳山髙安魁聖舛ノ山栃乃若富士東
新入幕	千代の国天鎧鵬旭秀鵬鳰の湖勢千代大龍皇風旭日松常幸龍

平成25年　＜home＞＜データ解説＞＜現役＞＜平成＞＜昭和＞
上位陣	白鵬日馬富士琴欧洲琴奨菊稀勢の里鶴竜
三　役	把瑠都豪栄道妙義龍栃煌山豊ノ島安美錦栃ノ心豊真将
古　参	雅山旭天鵬若の里時天空朝赤龍豪風嘉風北太樹玉飛鳥翔天狼芳東高見盛木村山磋牙司寶智山
中　堅	阿覧隠岐の海若荒雄豊響隆の山大道玉鷲宝富士佐田の富士土佐豊
新　鋭	臥牙丸碧山松鳳山髙安魁聖舛ノ山栃乃若富士東
新入幕	千代の国天鎧鵬旭秀鵬鳰の湖勢千代大龍皇風旭日松常幸龍

平成25年　＜home＞＜データ解説＞＜現役＞＜平成＞＜昭和＞
上位陣	白鵬日馬富士琴欧洲琴奨菊稀勢の里鶴竜
三　役	把瑠都豪栄道妙義龍栃煌山豊ノ島安美錦栃ノ心豊真将
古　参	雅山旭天鵬若の里時天空朝赤龍豪風嘉風北太樹玉飛鳥翔天狼芳東高見盛木村山磋牙司寶智山
中　堅	阿覧隠岐の海若荒雄豊響隆の山大道玉鷲宝富士佐田の富士土佐豊
新　鋭	臥牙丸碧山松鳳山髙安魁聖舛ノ山栃乃若富士東
新入幕	千代の国天鎧鵬旭秀鵬鳰の湖勢千代大龍皇風旭日松常幸龍

間合い
密	接	近	離	遠
×	○	△	◎	△

間合い
密	接	近	離	遠
◎	○	×	△	×

間合い
密	接	近	離	遠
○	◎	×	△	○

間合い
密	接	近	離	遠
×	△	◎	△	×