現役力士データ
２０１４年（平成二六年）
30歳を過ぎた経験豊富な力士たち。
まだまだ存在感がある。
| パラメータ
技リスト スキルリスト |
重（総合的な重さ）、力（総合的な力の強さ）、速（総合的なスピード）技（総合的な相撲の技能）、バ（身体バランス） 技リストは、数字がレベル（低１＜５高）英字が頻度（多a>e少）を表す。 |
| サブチャート | ■間合い:密 （密着した状態。がっぷ胸を合わせた状態） 接 （廻しには手がかかるが、胸は合わせていない状態。向付、半身など） 近 （体は接しているが廻しには掛からない距離。押し合い、前さばきの応酬） 離 （完全に体が離れた間合い。突っ張りに適した距離。）、 遠 （遠距離。腕を伸ばして届く距離。リーチの長い突きの独壇場） ■その他各パターン・傾向の得意不得意、傾向の強さ。☆＞◎＞○＞△＞× ■安定・大勝・キラーは主に上位陣以外が対象で、成績の残し方を示す。 「 ○、△、×、無印」で傾向を示す。（上位陣も一応表示する） |
| 解説 | 略歴・近況（26年1月時点） / 得意技・パラメータなどの解説 /注目ポイント |
| 旭天鵬 最高位:関脇 モンゴル出身 友綱部屋 40歳 | |||||||||
| 取り口：本格型 | 型：左/右四ツ・上手廻し | 得意手：寄り | 191cm/155kg 長身中肉 | ||||||
| 重 | D 8.5 | 寄 | C10.0 |
右四つ寄り3a 左四つ寄り3b 吊り寄り 2c 上手投げ 2c モロ差寄り2d 引き付け 2c 小手投げ 2c はたき 3c 引き落とし2c |
巻き替え 2c おっつけ 1c 打っ棄り 2e 掬い投げ 2c がぶり寄り2c 鯖折り 1e 吊り 2ｃ 極め 2c 巻き落とし1d |
＜立合＞ 右差し 2c 左上手 3c 張差し 2c 左差し 2c 抱え込み2d はたき 2d 頭e肩a胸b 手d変化c |
＜心＞ 勝負強い ムラっ気 ツラ相撲 まった 連敗癖 晩成型 円熟 |
＜技＞
がっぷり○ 外四つ○ 体入替え 首押さえ リーチ○ 被さり |
＜体＞ 立ち腰 懐深い 体質柔軟 ケガ○ |
| 力 | D 8.5 | 押 | E 6.0 | ||||||
| 速 | E 7.0 | 投 | D 8.0 | ||||||
| 技 | E 7.5 | 粘 | E 7.0 | ||||||
| バ | E 7.0 | ス | E 7.0 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| ◎ | △ | △ | × | △ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| △ | ○ | ○ | △ | × | ◎ | △ | ◎ | ○ | × | △ | ◎ | ○ | ○ | × |
| ★略歴・近況 養父・大島親方の停年で部屋が閉鎖、友綱部屋に移籍してしばらくになるが、大島部屋再興はだいぶ先になりそうだ。初優勝など大活躍の２４年に比べればおとなしかった２５年だが、中位では難なく勝ち越す実力は健在。 ★26年展望・続報 秋場所中にはいよいよ不惑の幕内力士誕生の予定。今のところ問題なさそうだ。 |
|
★取り口解説 左右どちらでも四ツに組み止めて運ぶ大きな相撲が持ち味。四つ相撲だが、理詰めというより思い切りの良い仕掛けで打開する。力負けする場面も多くなったが、懐の深さを生かして体を入れ替える逆転技は驚異。離れると技がないが、はたきは得意。 ★パラメータ・スキル解説 ツラ相撲ぶりは24年ほどではないが相変わらず。名古屋場所７連敗のあと、秋場所にかけて７連勝。この場所の終わりから九州にかけてまた７連敗。前傾しないので、前に落ちることはそれほどない。 |
| ★注目 ■通算記録 共に通算800勝を記録した若の里とは僅差で通算勝利数を争う。そこに白鵬も800勝に乗せてきた。抜かれるのは必至だが、少しでも順位を上げたい。出場記録なども歴代上位にランクイン。 |
| 若の里 最高位:関脇 青森出身 田子ノ浦部屋 38歳 | |||||||||
| 取り口：堅牢型 | 型：右差し/上手廻し | 得意手：寄り、投げ | 184cm/155kg中型中肉 | ||||||
| 重 | D 9.0 | 寄 | D 9.0 |
掬い投げ 3b がぶり寄り3b モロ差寄り2d 上手投げ 3c 小手投げ 3c 突き落とし3b おっつけ 2b 引き落とし2d はたき 3b |
腕返し 3b 巻き替え 2d ひねり 1d 廻し切り 1c 投げ寄り 2d 吊り 2e 引きつけ 3b はねあげ 2c 腰投げ 1e |
＜立合＞ カチ上げ2a 張差し 2b モロ差し2c 左上手 2c 右差し 2d ぶちかまし1d 頭d肩b胸b 手c変化e |
＜心＞ チャンス× 慎重 引き癖 壊し屋 番付運○ |
＜技＞
土俵際 差し身 がっぷり○ 対速攻× |
＜体＞ 立ち腰 体質硬い 足腰硬い アゴ上り 右大腿 右ヒザ |
| 力 | D 8.5 | 押 | E 7.0 | ||||||
| 速 | E 6.0 | 投 | D 9.0 | ||||||
| 技 | D 9.0 | 粘 | F 5.5 | ||||||
| バ | F 5.5 | ス | E 6.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| ○ | ◎ | △ | × | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| △ | ◎ | △ | ◎ | △ | △ | △ | ○ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 大ベテラン。足腰はガタガタで、この２年ほどはかなり苦しそう。24年に故障で陥落した十両からはすぐ復帰したが、以後前頭二桁から脱出できず。1月は11枚目で4勝でも残留、7月は15枚目で負け越したが据え置きと何とか粘っていたが、続く9月は初日から7連敗。4勝に終わり、初めて休場以外で十両落ちした。 ★26年展望・続報 腐らず十両では何とか勝ち越し。もう一度幕内で見たい。年長再入幕を狙ってほしい。 |
| ★取り口解説 左右どちらでも差し込んでの寄り、上手投げ、掬い投げが得意技。最近は何とか片方こじ入れて腰の重さで堪え、機を見て掬い投げか突き落としという凌ぎ方が目立つ。怪力型から守りの相撲に変わっている。型にはまったときの寄り身はさすが。 ★パラメータ・スキル解説 一気に攻められると残す腰がなくなってきた。度重なる故障で足腰は限界が近づいている。歴戦の相撲勘が頼りだ。 |
| ★注目 ■十両での強さ 新十両以来、十両では負け越したことがない。負け越せば最後という覚悟で幕内復帰を目指す。 |
| 豊ノ島 最高位:関脇 高知出身 時津風部屋 31歳 | |||||||||
| 取り口：技能型 | 型：左下手/モロ差 | 得意手：下手投、押し | 169cm/150kg 短躯肉厚 | ||||||
| 重 | D 8.0 | 寄 | D 9.5 |
左下手投げ4b モロ差寄り3b 肩透かし 3c 外掛け 3c 左掬い投げ4b ハズ押し 3b 吊り寄り 2c 巻き替え 4b 内掛け 2d |
切り返し 2d 上手出投げ3c 渡し込み 2d まわし切り2c かわず掛け2e 足取り 1d 下手出投げ2d 右のどわ 2d 首投げ 2d |
＜立合＞ モロ差し 3b 左差し 3b 張差し 2d カチ上げ 2c 右差し 2d のどわ 1d 頭d肩c胸a 手c変化e |
＜心＞ スロ-スタ-ト 尻上がり 逆境○ ツラ相撲 対速攻× 土俵際 安定感 |
＜技＞
差し身 足癖 足跳ね上げ まわりこみ 左半身 頭四ツ |
＜体＞ 粘り腰 腹相撲 足腰柔軟 反り身○ 重心低い 右ヒザ 左ヒジ 腰痛 |
| 力 | D 8.0 | 押 | D 9.0 | ||||||
| 速 | C10.0 | 投 | C10.5 | ||||||
| 技 | B12.5 | 粘 | C11.0 | ||||||
| バ | C10.0 | ス | D 9.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | ◎ | ○ | × | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| △ | ◎ | ◎ | × | △ | ○ | ◎ | △ | × | ◎ | △ | ◎ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 しばらく三役に定着していたが、25年はパッとせず平幕暮らし。春場所では日馬富士から金星を獲得、2大関も倒したが最後に5連敗でまさかの負け越し。４連続負け越しで中位まで下がったが、最後に連続で勝ち越して前頭筆頭に戻った。 ★26年展望・続報 30歳となって正念場。まずは三役に復帰して健在ぶりをアピールしたい。初場所初日で綱取り稀勢に快勝し幸先の良いスタートだ。 |
| ★取り口解説 短躯の技能力士。左差しからの下手投げ、掬い投げが必殺技。立合いはワキを窄めて肩で当たる左差し狙い、または両腕クロスでモロ差し狙い。巻き替えるところを狙って出てきた相手に肩透かしも変わり身の速さで綺麗に決まる。差し身の相撲だが、意表を突いて自分から押して出ることも。 ★パラメータ・スキル解説 小兵だが腰が重い。かつ左右へのスピードもあって驚異の粘り腰を持つので大逆転がある。前半エンジンがかからないが、中盤以降で持ち直す星取りが多い。昨年も7枚目で初日から4連敗して心配されたが勝ち越した。 |
| ★注目 ■もぐらない小兵 小兵力士と言えば頭をつけて食い下がるイメージだが、この人は胸を出して当たる。突き押しの力士にとってはのど輪で押しやすいが、上体がのけぞっても腰は伸びない。上半身の「遊び」を使って攻めを吸収しつつ、差したり回り込んだりと逆襲する。 |
| 時天空 最高位:小結 モンゴル出身 時津風部屋 35歳 | |||||||||
| 取り口：撹乱・堅牢・業師 | 型：右四ツ、突っ張り | 得意手：突き、足癖 | 186cm/145kg 均整中肉 | ||||||
| 重 | E 7.5 | 寄 | E 7.0 |
突っ張り 3b 二枚蹴り 3d 肩透かし 3c 上手出投げ2c はたき 3b 裾払い 3c 引き落とし3b 張り手 3c 内掛け 3d |
のどわ 2b ひねり 2d 切り返し 2d 丁斧掛け1d 蹴返し 3b 外掛け 2c 掛け投げ2c 下手投げ2c 掬い投げ2c |
＜立合＞ モロ手突き2b 右差し 2c 張差し 3b 左上手 2c 蹴手繰り4d はたき 2d 頭d肩c胸c 手b変化b |
＜心＞ 引き癖 つき手 送り技多彩 水入り相撲 ツラ相撲 策士 淡泊 晩成型 |
＜技＞
右足癖 多彩 引き足○ 変化技○ 逆四つ○ まわりこみ 対速攻× 右半身 |
＜体＞ 立ち腰 リーチ長 上体柔軟 |
| 力 | D 8.5 | 押 | D 8.0 | ||||||
| 速 | D 8.5 | 投 | D 9.0 | ||||||
| 技 | C10.0 | 粘 | E 7.5 | ||||||
| バ | D 8.0 | ス | D 8.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | ◎ | △ | △ | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| △ | ◎ | ◎ | × | × | ◎ | ◎ | △ | △ | ○ | △ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 ２場所三役を務めた19年をピークに、幕内中位が主戦場となっていつの間にかベテランに。内容も淡泊になって平幕に定住する姿はかつての旭鷲山のようだったが、25年は2場所で二桁をマーク。しかも5月は8枚目の10勝ながら、幸運にも翌場所小結に昇進した。ちょうど６年ぶりの三役となったが、上位には全く歯が立たず４勝に終わると、以後反動で不振に陥った。 ★26年展望・続報 下位からのスタート。上位復帰を狙いたい。 |
| ★取り口解説 四つになると半身で足を絡めたりして牽制し、長い相撲になることが多い。突っ張り、張り手で先制しておいて叩いて決める相撲が増えている。立ち合いの奇策も得意だ。老獪な駆け引きに注目。 ★パラメータ・スキル解説 元来足腰のしぶとい力士で、足癖を使って大逆転することもある。が、どういうわけか淡泊に投げや引きに手から落ちる場面が目立つ。けたぐりなど、立合いの策を練って取るのも得意。 |
| ★注目 ■足技名人 猛威を振るったけたぐりも、25年は一つも決まり手にならなかった。仕掛ける頻度も減っている。二枚蹴りは初場所で巨漢・佐田の富士相手に決めて面目を保った。 |
| 朝赤龍 最高位:関脇 モンゴル出身 高砂部屋 33歳 | |||||||||
| 取り口：技能・堅牢型 | 型：左差し右前褌/おっつけ | 得意手：出し投げ | 184cm/145kg 均整中肉 | ||||||
| 重 | E 7.0 | 寄 | E 7.0 |
上手出投げ3b 右上手投げ3b 下手投げ 3c 左前褌寄り2d はたき 3b 突き落とし 3b 右おっつけ2d 引き落とし 3c 裾払い 2d |
内無双 2d はねあげ 2b 河津掛け2d ちょんがけ1e 下手出投げ2d いなし 3b たぐり 2c 突っ張り 2c ひねり 2c |
＜立合＞ モロ手突き2b 左差し 3b 張差し 2d 右おっつけ2b 足取り 2e 突き落とし2d 頭c肩c胸d 手b変化d |
＜心＞ 慎重 ツラ相撲 東京場所× 大阪○ |
＜技＞
まわりこみ 逆四つ○ 変化技○ 受身○ 打ち合い○ 足癖 もぐり |
＜体＞ 重心低い 体質柔軟 右膝 |
| 力 | E 7.0 | 押 | E 7.0 | ||||||
| 速 | D 8.5 | 投 | D 9.0 | ||||||
| 技 | D 9.5 | 粘 | D 8.0 | ||||||
| バ | E 7.0 | ス | D 8.0 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | ◎ | △ | △ | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| △ | ◎ | ◎ | × | × | ◎ | ◎ | △ | △ | ○ | △ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 伝統の高砂部屋の唯一の関取。たまに大勝するなど存在感を発揮し関脇も務めたが、故障もあって徐々に後退。24年には9年ぶりに十両陥落。1場所で復帰したものの、負傷休場で再度陥落。翌場所も初日から休場し、いよいよ高砂部屋の関取が途絶えたかと惜しまれたが、５日目から途中出場して５勝。何とか踏みとどまった。 ★26年展望・続報 関取の座は守っているが、「落ちたなりの相撲」で十両から抜け出せないでいる。 |
| ★取り口解説 低い姿勢でおっつけながら攻める技能派力士。前褌を取ると、出し投げの妙技を発揮する。上手からも下手からも打てる。左右への動きが早く、変化も武器。 ★パラメータ・スキル解説 近年押し出しが激減。まわしを取ることが増えている。体は大きくはないが粘り強く、腰が重いタイプだったが、右ひざの古傷を抱えて踏ん張る力が弱まってきた。 |
| ★注目 ■高砂最後の砦 現師匠が若松部屋から朝青龍らとともに引き連れてきた力士。合併当時は闘牙ら従来からの高砂勢もいて賑やかだったが、横綱引退後は明治以来の伝統ある部屋を一人で支えている。幕内力士が途絶えただけでも大事件だが、いよいよ130年超連なってきた関取が消えるとなると大変。責任がのしかかる。出羽海も途絶え、二所、三保が閉鎖する時代なのだから驚くことではないかもしれないが... |
| 豪 風 最高位:小結 秋田出身 尾車部屋 35歳 | |||||||||
| 取り口：撹乱型 | 型：押し/左差し右おっつけ | 得意手：押し、叩き | 170cm/150kg 短躯肉厚 | ||||||
| 重 | E 6.5 | 寄 | E 6.0 |
右おっつけ3a ハズ押し 3b モロハズ 3c 左おっつけ2b 右のどわ 2c 内掛け 3d 首投げ 3d いなし 2c 突き落とし2c |
肩透かし 2c はたき 3c 掬い投げ 2c 小手投げ 2c ちょん掛け1d 腕捻り 2e かわず掛け2d 一本背負い1e 裾払い 2e |
＜立合＞ 左ハズ 3b 右おっつけ3b 左差し 2d かっぱじき2d 突き落とし2d はたき 2d 頭b肩c胸c 手d変化c |
＜心＞ 引き癖 冷静 横攻め ツラ相撲 策士 帳尻 晩成型 円熟 |
＜技＞
挟みつけ 速攻 変化技○ ワキ甘い 荒技 引き足○ 呼び込み |
＜体＞ 重心低い 肩幅広い リーチ× 体質柔軟 |
| 力 | D 9.0 | 押 | C10.0 | ||||||
| 速 | C10.5 | 投 | D 8.5 | ||||||
| 技 | D 9.0 | 粘 | D 9.0 | ||||||
| バ | D 8.0 | ス | E 7.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| × | △ | ◎ | ○ | △ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ◎ | × | ○ | △ | ◎ | × | △ | ○ | ○ | △ | ○ | △ | ○ |
| ★略歴・近況 若々しい相撲で衰え知らず。技は年々円熟味を増している。25年も三役を狙える力を披露。ケガで大きく降下したもののすぐに力を取り戻している。九州も3枚目の地位で最後に勝ち越しこそ逃したが健闘。上位にも相性の良い力士がいるのが強みだ。 ★26年展望・続報 20年以来２度目の三役昇進を狙いたい。動きと思い切りの良さで数番大関、三役を崩し、平幕に貫録勝ちすれば上位でも勝ち越せる。 |
| ★取り口解説 小兵ながら肩幅の広い体型で、おっつけで挟みつける押しが持ち味。のど輪を交えて押し上げてからの左右への素早い変化で、捕まえようとする相手を撹乱する。突っ張る相手には、突き手を下かた跳ね上げるようにして応戦し、突き手を払って引き落とす。根が左四つなので、左を差せば半身になるなりして粘る。 ★パラメータ・スキル解説 力があり、かつ引き足、変化が早いので捕まえにくい。もう少しリーチがあれば、上位力士も押し切れるが、そこは仕方ない。深く差されると、首投げ、かわず掛けなど思い切った荒技で大逆転を狙うこともある。いきなり変化、もしくは当たってすぐ引く奇襲も得意。顔を突っ張られることも多いが、嫌がらずに堪えて下から押す我慢強さもある。 |
| ★注目 ■引き技 抜群のキレ味。力強い押し上げ、そして的が小さく動きが速いことから、相手も虚を突かれる。 |
| 嘉 風 最高位:前頭筆頭 大分出身 尾車部屋 32歳 | |||||||||
| 取り口：突貫・撹乱型 | 型：突っ張り、左差し | 得意手：上突張 | 175cm/140kg 小兵筋肉 | ||||||
| 重 | E 6.0 | 寄 | E 6.5 |
上突っ張り3a モロ差寄り2c モロハズ 2c 張り手 3b ハズ押し 3b 肩透かし 3b 上手出投げ3c 小手投げ 1d いなし 2b |
引き落とし2c 掬い投げ1d モロ手突き2c はたき 3c 下手出投げ1d うっちゃり 2d 突き落とし2c 吊り 1d ぶちかまし2c |
＜立合＞ ぶちかまし2b モロ手突き2c モロ差し 2c のどわ 2c いなし 2d 張差し 2e 頭b肩d胸e 手b変化d |
＜心＞ 気迫 ツラ相撲 ご当所○ 仕切り早い スロ-スタ-ト 尻上がり ７・７ |
＜技＞
まわりこみ 回転○ もぐり 変化技○ ずらし |
＜体＞ 重心低い 敏捷 足腰柔軟 粘り腰 |
| 力 | E 7.0 | 押 | D 9.0 | ||||||
| 速 | B12.0 | 投 | E 7.5 | ||||||
| 技 | D 9.0 | 粘 | D 9.0 | ||||||
| バ | D 8.5 | ス | D 8.0 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| × | ○ | △ | ◎ | △ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ◎ | × | ○ | △ | ◎ | × | ○ | △ | △ | ○ | ◎ | △ | ○ |
| ★略歴・近況 19年に3度目の入幕を果たして以降はずっと幕内を守っている。上位定着を狙っていたが、なかなか果たせず25年は６枚目以下で推移した。秋には8枚目で5連勝スタートだったが、右手を痛めて途中休場。6勝ながら5枚落とされた地元九州は、2勝6敗で折り返して陥落の危機だったが、何とか立て直して勝ち越した。 ★26年展望・続報 悲願の三役からは離れてしまった。体調を整え、もう一度果敢な動きで上位をあっと言わせてほしい、 |
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★取り口解説 真っ向から突っ込んで、左で張っては潜るような独特の動きを絡めて懐に飛び込んでのはず押し、モロ差し速攻が光る。頻度は低いが投げもキレる。最近は出足の鋭さが全盛期ほどではなく、やや引き技が目立つ。 ★パラメータ・スキル解説 最近は故障がちで以前よりはおとなしいが、角界一二を争う素早さ健在。闘志と低さとしぶとさが体格の不利を補う。小兵ながら腰が強く、吊り、うっちゃりもできる。立ち上がりが悪い傾向が足を引っ張るが、連勝スタートを切れば二桁勝利につながることが多い。相変わらず７勝７敗が多い。 |
| ★注目 ■上手出し投げ・肩透かし この一年目立つ決まり手２つ。各4回決めた。とりわけ肩透かしはいままで決めたことがなかっただけに、偶然で急に増えたわけではないだろう。どちらも近い距離で相手に捕まりかけたときに出す技。鋭い体の開きと引くタイミングがうまく合っている。 |
| 豊真将 最高位:小結 山口出身 錣山部屋 33歳 | |||||||||
| 取り口：堅牢・正攻法型 | 型：左右おっつけ/左前褌 | 得意手：押し,寄り | 186cm/150kg 均整筋肉 | ||||||
| 重 | D 8.0 | 寄 | D 8.0 |
右おっつけ3a 上手出投げ3c モロハズ 3b 左前褌寄り2c 突き落とし3b 上手投げ 2d 左おっつけ2c 右ハズ押し3c 突き落とし2d |
外掛け 1e モロ差寄り2d 掬い投げ1d 肩透かし 1d 引っ掛け 1c 巻き替え 1c 廻し切り 1d 下手出投げ1d 引き落とし2d |
＜立合＞ 右おっつけ2c 右ハズ 3b 左おっつけ2c モロハズ2d 左上手 2c 上手出投1d 頭a肩d胸e 手d変化e |
＜心＞ 晩成型 ムラッ気 ツラ相撲 人気 カウンター 番付運○ 地方場所○ |
＜技＞
挟みつけ 前捌き 所作○ |
＜体＞ 前傾○ 筋肉質 上体硬い 調整× 腰痛 左手首 左肩 |
| 力 | D 8.5 | 押 | D 9.0 | ||||||
| 速 | D 8.0 | 投 | E 7.0 | ||||||
| 技 | D 8.5 | 粘 | D 9.0 | ||||||
| バ | D 8.5 | ス | D 9.0 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | ○ | ◎ | △ | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ○ | △ | △ | ○ | × | ◎ | ○ | △ | ○ | △ | ○ | ○ | ○ |
| ★略歴・近況 24年の準ご当所九州では3度目の三役も4勝どまり。三役定着を目標に迎えた25年だったが、左肩の故障で2場所連続全休。十両最下位まで番付を下げてしまった。復帰場所は連勝スタートのあと十両下位の力士に４連敗。幕下陥落も心配されたが踏ん張った。２場所連続９勝と十両でも三役力士の力は発揮できなかったが再入幕。ここでも初日新入幕遠藤に快勝するなど10勝。完全復活をアピールすれば、九州では４枚目と休場前の番付に戻し、波乱の一年を終えた。 ★26年展望・続報 久しぶりの上位では全く通用しなかった。今年こそと意気込んだが、今度は正月から虫垂炎で手術し、また初場所を全休。再び十両から出直しとなる。 |
| ★取り口解説 低く頭で当たりながら、左右からの相手の腕を絞り上げる。両おっつけ、ハズ押しなどであてがうようにして前に出る相撲がピタリとはまれば、見事な形で速攻が決まる。片方は浅く差したり、前褌を引いたりして距離を詰める。当たりで一歩押し込まれても、前傾が崩れないので少し下がって踏ん張り、相手の出足が止まったところを反撃、あわてて叩けばそれに付け込むという相撲で守りも強い。 ★パラメータ・スキル解説 三役にカテゴライズした昨年からは全般にパラメータを下げた。案外好不調の波が激しく、連勝連敗も激しい。度重なる病気やケガで実力を発揮できないのは残念。 |
| ★注目ポイント ■番付運 何度も三役当確の星を残しながら昇進を見送られていたが、昨年は十両14枚目から９、９、10勝と大した大勝ちもなく前頭4枚目に。困った時に運がめぐってきた。 |
| 北太樹 最高位:前頭二 東京出身 北の湖部屋 32歳 | |||||||||
| 取り口：疾風型 | 型：左差し右上手/おっつけ | 得意手：寄り、突押 | 184cm/150kg 中型筋肉 | ||||||
| 重 | E 7.5 | 寄 | D 9.0 |
右のどわ 2b 左四つ寄り3b 右おっつけ3b 上手投げ 3c はたき 2d 極め 3c 外掛け 3c 打っ棄り 3c 下手投げ 2c |
突き落とし2c 掬い投げ 2c 小手投げ 2c 上手出投げ1d 閂 2d 突っ張り 2c もろ手突き2c 浴びせ倒し2d 三所攻め1e |
＜立合＞ モロ手突き2b カチ上げ 2c 左差し 2c 右おっつけ2c 右のどわ 2b はたき 1d 頭c肩b胸d 手b変化d |
＜心＞ 強行 気迫 ツラ相撲 仕切り遅い 晩成型 |
＜技＞
速攻 右甘い 土俵際 引張込み |
＜体＞ 粘り腰 左膝爆弾 前傾○ |
| 力 | D 9.0 | 押 | D 8.0 | ||||||
| 速 | D 9.0 | 投 | D 8.0 | ||||||
| 技 | E 7.5 | 粘 | D 8.5 | ||||||
| バ | D 8.0 | ス | E 7.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | △ | ◎ | ○ | ○ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ◎ | × | × | ◎ | ○ | △ | △ | ○ | ○ | × | ◎ | △ | ○ |
| ★略歴・近況 9年かけて関取となった遅咲きの力士。20年の新入幕では2場所で跳ね返されたが、22年に再入幕を果たしてからは定着している。毎年最高位を更新し、ベテランと呼ばれるキャリアながらもいまだ成長を続けている。25年春は寄り身が冴えて6枚目で10勝し2枚目に躍進。翌場所の上位戦はさっぱり通用しなかったが、以後も前頭一桁で健闘した。 ★26年展望・続報 狙うは三賞、三役。中位では難なく勝ち越す力をつけているだけに、役力士を倒すような強力な攻め手を身に着けたい。 |
| ★取り口解説 差して出る速攻相撲を得意とする。突き押しを絡めて常に攻めながら、流れの中で形を作る。根は左四つだが、右四つでも素早い寄りは十分通用している。さらに速攻を磨きたい。
★パラメータ・スキル解説 カンヌキに決める腕力、外掛けで脅かす巧さ、うっちゃりの粘り腰も持っている。ツラ相撲の気があり、25年は初場所から5連勝のち5連敗と出入りが激しかった。 |
| ★注目 ■四つ もともと突き押しが中心の力士だったが、幕内に定着してからは四つでの速い寄りが特徴になっている。攻められても最後まであきらめず、なかなか見ごたえがある。 |
| 玉飛鳥 最高位:前頭九 愛知出身 片男波部屋 31歳 | |||||||||
| 取り口：前進型 | 型：左四ツ右上手/おっつけ | 得意手：寄り、押し | 185cm/150kg 中型中肉 | ||||||
| 重 | E 7.5 | 寄 | D 8.5 |
右おっつけ3b 左おっつけ2b ハズ押し 3b 左四ツ寄り2c 左腕返し 3b のどわ 3b 上手投げ 2d 下手投げ 2c 上手出投げ2d |
うっちゃり 2c 引っ掛け 2c 突き落とし2d いなし 1d 引き落とし2c 吊り寄り 2d 小手投げ2d 網打ち 1d 掛け投げ 2d |
＜立合＞ ぶちかまし2b 右おっつけ3b 左おっつけ2b 左差し 2c 頭a肩d胸d 手c変化e |
＜心＞ ムラッ気 エレベータ 二段階成長 連敗癖 |
＜技＞
対速攻× 挟み付け |
＜体＞ 立ち腰 ヒザ硬い 右足首 |
| 力 | D 8.0 | 押 | D 8.0 | ||||||
| 速 | E 7.0 | 投 | E 7.5 | ||||||
| 技 | E 7.0 | 粘 | E 6.5 | ||||||
| バ | E 6.5 | ス | E 7.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | ○ | ◎ | ○ | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ○ | △ | △ | ○ | ○ | △ | ◎ | × | ○ | × | ○ | △ | ○ |
| ★略歴・近況 25年は4場所で幕内を務めたが、17年の新入幕時以来の勝ち越しはならず。初場所は4勝どまりで陥落、ご当所名古屋で復帰し、2場所は惜しかったが九州ではまた4勝で陥落。これで幕内では11場所連続負け越しだ。好調時の相撲が続けば勝ち越しも十分可能だと見られるが... ★26年展望・続報 逆に十両では7場所連続勝ち越し中と、かつてのように幕下に落ちるほどの上下動はなくなった。得意の型があるので、より徹底していきたい。 |
| ★取り口解説 基本は押し相撲だが、左四つになると前進力が発揮される。得意の右おっつけを効かせた厳しい攻めがあり、腰も重い。 ★パラメータ・スキル解説 腰が重そうな体だが、守勢に回ると足腰は強くないのであっけなく寄り切られることもある。ここ数年盛り返している。 |
| ★注目 ■独特のバイオリズム １場所ごとに勝越し、負け越しを繰り返す力士は多いが、この人は好不調の周期が長く、最近は２、３場所ごとに勝ち越し負け越しを繰り返している。 |
| 翔天狼 最高位:前頭二 モンゴル出身 藤島部屋 32歳 | |||||||||
| 取り口：パワー型 | 型：左ハズ右喉輪 | 得意手：突き押し | 189cm/155kg 大型中肉 | ||||||
| 重 | D 8.5 | 寄 | E 6.5 |
右のどわ 3b 突っ張り 3b ハズ押し 2b 小手投げ 2c はたき 3b 極め 3c 左差し寄り1d 右上手投げ2c 吊り 2d |
突き落とし2c 掬い投げ 2d ぶちかまし2c 引き落とし2c 閂 2d 渡し込み 1d モロ手突き2c 外掛け 1e 裾払い 1e |
＜立合＞ ぶちかまし3b モロ手突き2c 右カチ上げ2c おっつけ 2c 右のどわ3b 両差し 2c 頭c肩c胸c 手a変化d |
＜心＞ ツラ相撲 引き癖 強引 息切れ 晩成型 |
＜技＞
引張り込み 速攻 右甘い 出足 |
＜体＞ 懐深い 腰高 足腰硬い 左膝爆弾 腰痛 |
| 力 | D 9.5 | 押 | D 9.5 | ||||||
| 速 | E 6.5 | 投 | E 7.0 | ||||||
| 技 | E 6.5 | 粘 | E 7.0 | ||||||
| バ | E 7.0 | ス | E 7.0 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| △ | △ | ◎ | ○ | ○ |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| ◎ | △ | × | ◎ | ◎ | △ | ○ | △ | ◎ | × | △ | ○ |
| ★略歴・近況 負傷で休場し陥落した24年1月以降、幕内を守っている。かなりの剛腕ながら、連敗癖もあってなかなか連続して勝ち越せず、25年は前頭二桁で停滞した。 ★26年展望・続報 故障で低迷していた時期を乗り越えてこれから浮上してくるかと期待されながら奮わない。ひとつ大勝ちがあれば波に乗れそうだが... |
| ★取り口解説 出足、腕力があり、右のどわが伸びれば一気に走れる。回転のある突っ張りではなく、一発ずつ押し込むタイプで、叩きも強烈。幕下時代は体も細く、四つでも取っていたこともあって意外と器用で、投げや吊りもある。極めも強烈だが、まずは中に入らせないようにしたい。 ★パラメータ・スキル解説 パワー相撲が力を発揮できなくなっている。力はそんなに衰えていないようだが... |
| ★注目 ■ツラ相撲＆息切れ かなり激しいツラ相撲。25年は前半に連勝、後半に連敗が顕著だった。1・3月は後半戦にそれぞれ5連敗。5月は後半8連敗で場所を終えた。3月は2日目から5連勝、11月は初日から6連勝スタートだったが、やはり後半に息切れして二桁に届かなかった。 |
| 里 山 最高位:前頭十二 熊本出身 尾上部屋 33歳 | |||||||||
| 取り口：業師型 | 型：左差し右前褌 | 得意手：食下り、押し | 177cm/125kg 小兵筋肉 | ||||||
| 重 | F 4.5 | 寄 | E 6.5 |
ハズ押し 3b おっつけ 3a 左下手投げ4c 肩透かし 4b 前褌寄り 3b 下手出投げ3c 下手ひねり4c 上手出投げ2d 伝え反り 4c |
モロ差寄り2c いなし 3c 掬い投げ 2d 引き落とし3c 足取り 1e 一本背負い1d とったり 2c 突っ張り 2c 拝み寄り 2d |
＜立合＞ もぐり 3b 左差し 2c ぶちかまし2d モロ手突き2c 左前褌 2d とったり 1e 頭a肩c胸d 手b変化c |
＜心＞ 土俵際 エレベータ 二段階成長 |
＜技＞
もぐり 前傾○ まわりこみ 食い下がり |
＜体＞ 上体柔軟 重心低い 反り身○ |
| 力 | F 5.5 | 押 | E 7.0 | ||||||
| 速 | C10.5 | 投 | D 9.0 | ||||||
| 技 | B12.0 | 粘 | C11.0 | ||||||
| バ | D 9.0 | ス | E 7.5 | ||||||
|
間合い |
||||
| 密 | 接 | 近 | 離 | 遠 |
| × | ◎ | △ | △ | × |
| 速攻 | 遅攻 | 柔 | 剛 | 猛攻 | 堅守 | 型 | 対応 | パワー | テク | 闘志 | 沈着 | 安定 | 大勝 | キラー |
| × | ◎ | ◎ | × | △ | ○ | ○ | △ | × | ☆ | △ | ○ |
| ★略歴・近況 26年初場所で6年半ぶりとなる幕内復帰を飾る。19年に十両優勝して新入幕した際は、7勝の翌場所2勝13敗と苦しみ、そのまま負け越し続きで幕下落ち。そのまま3年半ほど低迷した。ようやく十両に戻ってもすぐに落ちていたが、24年以降やっと定着。するとご当所九州は6枚目で10勝、幸運も手伝って幕内復帰が叶った。 ★26年展望・続報 新入幕時に見せた業師ぶりを幕内でも発揮。対戦相手はすっかり変わって浦島太郎のようだろうが、相撲振りは小兵ならではの個性的な技に溢れて若々しい。勝ち越せば技能賞受賞、負け越せば十両陥落濃厚という千秋楽の一番で、地力に勝る若手の高安と大相撲。肘を極められながら耐えに耐えて押し倒したが、髷つかみの反則を取られ痛恨の黒星。どちらとも取れる微妙な判定だった。好調を維持してほしい。 |
| ★取り口解説 かつては体の割に突っ張りがあった印象だが、今は立ち合いのもぐりに賭けている。うまくタイミングを外してしゃがむようにして中に入り、左を差して食いつくと、強引に出てくる相手をかわしながらさらに低く入り、前褌を引きつけたり、二本入って一気に走る。または下手投げ、肩透かしで仕留める。さらに逆方向の下手ひねりも相手の体重移動を見逃さず鮮やかに決める。掛け技の類はあまり見せない。 ★パラメータ・スキル解説 軽量をいかにカバーするかを考え抜いた相撲人生。動きの速さ、技のキレは円熟味を増して輝いている。 |
| ★注目 ■イナバウアー トリノオリンピックで流行った技だから、いかに久々の入幕か実感できる。もぐったものの、相手も差して起こしながら強引に出てきたときに放つ得意技。体をひねりながらワキの下で背中を見せて回転。反り技というより後ろもたれの形だが、意表を突かれた相手はどう踏ん張って良いのかわからず、土俵際でもんどりうって崩れる。決まり手は伝え反りとなる。初場所の栃乃若戦では、伝え反りからさらに相手の腕を両腕でつかんで引き倒し、肩には担いでいないものの一本背負いの珍手を完成させた。 |