現役力士データ　26年①上位陣

鶴竜、豪栄道が昇進し、３横綱３大関。年齢も30前後で非常に近い。

基本データ	四股名等の基本的なデータ年齢はその年の誕生日以降のもの。取り口：相撲の取り方を独自の分類で表記（⇒相撲解体新書のページ参照）型　　：得意とする形（一例）　　得意技：公式のものに近い表記で体格　：身長は1cm刻み、体重は5kg刻みで掲載前後の平均的なもの、体格分類は解体新書参照
パラメータ持ち技リスト特性	体格：スケール、重量など体格面の総合値力　：馬力、腕力、小力などパワーに関する総合値足腰：バランス、踏ん張り、柔軟性など総合的な下半身の強さ速　：スプリント力、アジリティ、レスポンスなどスピードに関する総合値技　：相撲勘、技の鋭さ、タイミングなど技能に関する総合値離　：突き、押し、引きなど離れて取った時の技量組　：四つに組み合った時の技量Ａ～Ｇ（15～１、0.5刻み）でパラメータ表示それぞれに下位項目を設けているが、それ以外の要素も加味して計上している。持ち技リストは、数字がレベル（低１＜７高）、英字が頻度（多a>e少）を表す。決め技、崩し技は便宜上分けているが、それほど厳密に分類しているわけではない。（技名の前に左右がついていない場合は、どちらもある、または特に差がない場合。）特性は、心：精神面・癖、ジンクス、その他の特徴など　　　　　技：技量面、技リストで表しづらいテクニックなど　　　　　　体：体格・体力面、ケガなど詳細は、＜データ解説ver2.0＞を参照
サブチャート	■安定・大勝・キラーは活躍の傾向を示す。「 ○、△、×、無印」で傾向を示す。 ■攻め手・精神面は　　　　　　得意不得意、傾向の強さを☆＞◎＞○＞△＞×で示す。 ■間合い:密（密着した状態。がっぷ胸を合わせた状態）接（廻しには手がかかるが、胸は合わせていない状態。向付、半身など）近（体は接しているが廻しには掛からない距離。押し合い、前さばきの応酬）　　　離（完全に体が離れた間合い。突っ張りに適した距離。）　　　遠（遠距離。前掛かりに腕を伸ばして届く距離。）
解説	略歴・近況（27年1月時点）/対戦相手として見た時の分析/得意技・パラメータなどの解説

白　鵬　最高位:横綱　モンゴル出身　宮城野部屋　30歳
取り口：本格型				型：右差し左上手		得意手：寄り、上手投		192cm/155kg 長身中肉
体格	A14.0	懐	14.5	＜決め技＞左上手投げ6b 左上手出投5c 右四つ寄り6a 小手投げ 4b はたき　 4c モロ手突き2c モロ差寄り3c 掬い投げ　3c 掛け投げ2c 呼び戻し2b 吊り落とし1e	＜崩し技＞張り手　4b 巻き替え 5c 上突っ張り3b 極め　　3d 廻し切り　5c とったり 5c 右腕返し　4c 内掛け　　2e 裾払い　　1e まわし切り5b 内無双　2d	＜立合＞張差し　4b 右カチ上げ5b モロ差し　2d モロ手突き2d 左前褌 3d 左上手　 2e いなし　2e 　頭e肩a胸c 手c変化e	＜心＞安定感短気投げ多用マイペ-スまったじらし初顔○ スタ-ト○ 早熟型	＜技＞前捌きまわりこみ膝払い受身○ 摺足○ 足技外四つ	＜体＞懐深いヒザ柔軟体質柔軟吸収粘り腰○ ケガ○
		重	12.5
力	B12.5	馬力	12.0
		怪力	12.5
足腰	A14.0	安定	14.0
		粘り	13.5
速	B12.0	出足	12.0
		敏捷	11.5
技	B13.5	技巧	12.5
		キレ	14.0
離	C10.5	突	10.5
		押	10.5
		引	12.0
組	A14.5	寄	14.0
		投	15.0
		掛	10.0

★略歴・近況　　16年入幕、19年横綱昇進。絶対王者朝青龍の壁を破り、以来長期安定政権を築いた。その間に打ち立てた記録は数知れず。年間最多勝86勝を2年連続、7連覇は史上1位。双葉山に次ぐ63連勝もマークした。一時ほどの圧倒的な実力差はなくなり、日馬富士、鶴竜の昇進は許したが、存在感は群を抜く。むしろこれから挑む大横綱の通算記録更新に向け、3横綱体制は負担が軽減されて追い風かもしれない。

★27年展望・続報　　いよいよ大鵬の優勝32回の金字塔を超える日が来た。名実ともに最強横綱の称号を手にする。3月で30歳の大台に乗るが、大きな衰えは見られない。横綱昇進以来休場がない頑丈さも武器だ。

★取り口解説　　右差し、左上手を取っての寄り、上手投げで圧倒する。左の張り、右のカチ上げで相手の出足を止めて組み止めるのが常套手段だが、相手も右差し、左上手は警戒してくることが多い。それでも素早い巻き替え、とったり気味の小手投げ、懐の深い守りで打開。離れてもリーチのある突っ張りで寄せ付けず、引き技も余裕がある。

★攻略法　　変化はそうそう通用しないが、すぐに十分の形を作らせなければ焦れることがある。荒っぽい張り手やまともな叩きを誘えば、出足次第で窮地に追い込める。それでも土俵際で踏ん張られたり、かわされたりするのが大半。立ち合いの張り差しを恐れず、当たり勝って主導権を握りたい。豪栄道は攻略の糸口を見出した感があり、稀勢の里以上にキラーとなりそう。

★パラメータ・スキル解説　　ダントツのパラメータ平均値13。目方はそれほどなくても多少の不利も余裕をもって立て直せる守りは史上最強級。出足の相撲ではないが、その気になれば寄り身も鋭い。反応の良さも小兵力士に引けを取らない。以前に比べやや冷静さを欠く場面が目立つのが玉に傷。

日馬富士　最高位:横綱　モンゴル出身　伊勢ヶ濱部屋　31歳
取り口：スピード・荒技型				型：右差し左前褌、突き押し		得意手：喉輪押、上手投		185cm/135kg 軽量筋肉
体格	D 8.5	懐	9.5	＜決め技＞のどわ　　5b 前褌寄り　5b 上手出投げ5b 右四つ寄り3c モロ差寄り4c モロ手突き2c 左上手投げ4b 右下手投げ4c 小股　　3c 首投げ　2d 吊り落とし1e	＜崩し技＞張り手　5a 巻き替え 3c 上突っ張り4a 突き放し　3b 足取り　　3d とったり 5c うっちゃり2d 裾払い　　1e はたき　　2d 小褄取り　1e ひねり　　2e	＜立合＞ぶちかまし5a 右のどわ　5c 前褌　　 2c 左上手　4c 左おっつけ2c 張差し　3b 　頭a肩e胸e 手b変化d	＜心＞荒技勝負強い一番相撲○ 逆境○ ムラッ気尻上がり取りこぼし対小兵○ ダメ押しチョン立ち髷つかみ	＜技＞突進差し身まわりこみ膝払い多彩足癖ずらし足取り連発向こうづけ	＜体＞前掛かり右膝爆弾右手首両足首ケガ× 調整×
		重	7.0
力	C10.5	馬力	11.0
		怪力	10.0
足腰	B12.0	安定	11.0
		粘り	12.5
速	A14.0	出足	14.0
		敏捷	14.0
技	B13.0	技巧	12.0
		キレ	13.5
離	B12.0	突	13.0
		押	11.0
		引	11.0
組	C11.5	寄	11.0
		投	13.0
		掛	11.0

★略歴・近況　　白鵬と同じ16年入幕、横綱昇進は５年遅れて24年。一時は水を開けられていたが、ライバル心は絶やさず連続全勝で一人横綱時代を打破した。25年は横綱として2度の優勝。とりこぼしが多いが、好不調の波は落ち着いて横綱の地位も板についてきた。優勝6回は白鵬とは大差だが、後続は鶴竜らの1回。立派な成績だ。

★27年展望・続報　　休場が目につくようになり、優勝からも遠ざかっている、後輩横綱も誕生し年齢的にも正念場を迎える。

★取り口解説　　体格では幕内最軽量級。それを感じさせない鋭い出足で突き上げるか、懐に飛び込んで食いつき、有利な体勢を作る。左の上手を取って相手を半身にすると、出し投げなど続けざまに技が出るので、やや左へ動く立ち合いも見せる。離れても激しい突っ張りを顔に当てて気迫で圧倒する。

★攻略法　　体格に勝るならがっぷり組み止めて動きを止めたい。もしくは相手を上回る踏み込みで当たり勝って攻勢に出れば、体は軽いのでもっていける。前がかりに出てきたところを叩くのも有効か。ただ、逆転の大技やまわりこむ速さ、粘りも持ち合わせているので気は抜けない。

★パラメータ・スキル解説　　軽量だが上背はまずまず。体重も増えてきて、胸を合わせても寄り、上手投げと堂々の相撲も見せるようになった。その分かつての業師ぶりはあまり見られなくなった。出足に任せて突っ込みすぎて前に落ちることが増えたのは弊害だが、スピードは相変わらずだ。優勝を争う力士へのストッパーとしての役割はこなしている。

鶴　竜　最高位:横綱　モンゴル出身　井筒部屋　30歳
取り口：技能型				型：両差し/突っ張り		得意手：寄り、はたき		186cm/155kg 均整中肉
体格	Ｃ10.0	懐	10.5	＜決め技＞突っ張り 5a モロ差寄り5b はたき　6a 上手出投げ5c 下手出投げ4c 突き落とし3c 右下手投げ3c 掬い投げ2d 右差し寄り4c 肩透かし　4c 左上手投げ3c	＜崩し技＞のどわ　 3b 外掛け　2d たぐり　3c 吊り　　2d 巻き替え 5b 引き落とし4c 引っ掛け 2d	＜立合＞モロ手突き3b ぶちかまし2b 張差し　3c モロ差し2c 左前褌 2c はたき　3d 頭b肩c胸d 手b変化d	＜心＞引き癖尻上がりポ-カ-フェ-スチャンス○	＜技＞まわりこみ差し身前捌き逆四つ○ 受身○ 変化技○ 俵伝いもぐり	＜体＞上体柔軟体質柔軟すり足○ 左足首
		重	9.5
力	C10.0	馬力	10.5
		怪力	10.0
足腰	B12.5	安定	12.0
		粘り	13.0
速	B12.0	出足	10.5
		敏捷	13.0
技	B12.5	技巧	13.0
		キレ	12.0
離	B12.0	突	11.5
		押	11.0
		引	14.0
組	B12.0	寄	12.5
		投	12.0
		掛	8.5

★略歴・近況　　大関昇進後の停滞を脱して突如開花し連続の14勝。優勝同点、初優勝で横綱昇進を果たした。18年九州で新入幕、技能賞常連ながら三役定着までは時間がかかった。初顔で既に横綱だった白鵬には20連敗していたが、24年1月、3月と連勝して大関昇進。その後再び11連敗とカモにされていたが、26年1月3月と天敵を連破し昇進を勝ち取った。大関では12場所中二桁勝利は5場所しかなかったが、ここぞのチャンスを生かした。

★27年展望・続報　　新横綱場所での９勝以外は星を残しているが、目立った活躍はない。逸ノ城の変化に落ちて約半世紀ぶりの新入幕金星を許す屈辱も味わった。白鵬の対抗馬に、との期待に応えたい。

★取り口解説　　組んでよし離れてよしの技能派横綱。差し身の良さを生かして有利に組むか、突っ張りとはたきのコンビネーションで崩すか。この一年は叩き込みが目立って横綱らしくないとの批判もあったが、さばきの巧さ、変わり身の速さが最大の持ち味。寄り身の速さも進化しており、もろ差しにこだわる場面も少なくなった。

★攻略法　　引き技の名手だが、呼び込むこともあるので一気に出る好機。腰はそれほど重くないが、回り込みが速いので詰めには気をつけたい。体格に勝るなら得意の四つでがっぷりに持ち込み、技を出させないのも得策。

★パラメータ・スキル解説　　一回り身体が大きくなり、押されなくなったのが昇進の原動力になった。とはいえ大型時代のなかでは中量級。バランスよく穴がない横綱だが、絶対の型や決め技はない。

琴奨菊最高位:大関　福岡出身　佐渡ヶ嶽部屋　31歳
取り口：疾風・堅牢型				型：左四ツ右上手		得意手：寄り		180cm/175kg 重量肉厚
体格	C11.0	懐	9.0	＜決め技＞がぶり寄り6b 右上手投げ3c 右小手投げ3b 左四つ寄り5a 右四つ寄り4c モロ差寄り2d 突っ張り 2b ハズ押し 2b 掬い投げ 2d 突き落とし3c はたき　　3c	＜崩し技＞右おっつけ4c 引きつけ　3a 巻き替え 1d 肩透かし 3d 閂　　　　3d 極め　　 4c 左腕返し　2c 廻し切り　3b のどわ　　2c 渡し込み　2d 波離間投げ1e	＜立合＞左差し　 4a 右おっつけ2b 右抱え込み4b 体当たり　2c ぶちかまし3d 張差し　 1d 左前褌　2d　頭c肩a胸c 手e変化e	＜心＞勝負弱いツラ相撲息切れ連敗癖	＜技＞右ワキ甘い左堅い受身○ 引張り込み突進相四つ○ 外四つ対変化×	＜体＞重心低い肩幅広いカタフンバッタリ右肩両膝
		重	12.5
力	B12.0	馬力	12.5
		怪力	11.0
足腰	E 7.5	安定	7.0
		粘り	8.0
速	D 9.0	出足	11.0
		敏捷	7.5
技	C10.0	技巧	9.5
		キレ	10.0
離	C10.0	突	8.5
		押	11.5
		引	10.0
組	B12.0	寄	13.5
		投	9.0
		極	11.0

★略歴・近況　高校相撲で実績を積んでちょうど３年で入幕。入幕2年目の18年からは上位に定着。なかなか成績が不安定で三役に定着しきれなかったが、入幕時から20キロ以上増量するなど心身を鍛え、それが結実したのが23年。春場所中止を挟み9か月にも及ぶ大関取りを成功させた。新大関で９連勝したところまでは勢いがあったが、以降は優勝争いに絡むことも少なくなってしまった。慢性化する膝のケガに加えて、25年11月には大胸筋を切る重傷を負い、カド番続きの苦しい土俵が続いた26年だったが、7月は久々の12勝をマーク、存在感を見せた。

★27年展望・続報　　先輩大関琴欧洲が去って上位陣で最年長。体と相談しながらの相撲となるが、迷いなく取れれば26年名古屋のような活躍も期待できる。大関取りの23年9月に続いて決定戦進出を逃した悔しさを晴らしたいが、まずはカド番脱出から。

★取り口解説　　左を差して右上手を引き付けてのがぶり寄りが魅力。重心の低いどっしりした体型で、型にはまれば自慢の出足で横綱でも一気に運ぶ。離れても突き押しはあるが、捕まえた方が安定感があり、小さい相手なら立ち合いで抱え込みにいくほど。相手に合わせて右四つに組みに行くなど、逆四つでもまわしを取ればがぶり寄りに持ち込める。

★攻略法　　変化。出足に賭けて出てくることが多く、足腰にもろさを見せているので決まりやすい。右のワキが甘いので差したくなるが、左は堅くて両差しは難しく、極める力もあるので誘い込まれないようにしたい。胸を合わせるとやっかいだが、出足を止めて半身にしてしまえば下手からの芸はないので有利になる。

★パラメータ・スキル解説　　身体を活かした寄りを得意とする。取り口に最適化したような身体を作り上げた。故障で引き付ける腕力が落ちたが、型を変えるわけにはいかない。

稀勢の里最高位:大関　茨城出身　鳴戸部屋　29歳
取り口：前進・堅牢型				型：左差し右上手・突押		得意手：突き,押し,寄り		188cm/170kg 大型中肉
体格	B12.5	懐	11.5	＜決め技＞左四つ寄り5a 突き落とし5b 右上手投げ3c 割り出し 3d がぶり寄り3c モロ手突き3b モロハズ 2b 渡し込み　2d 浴びせ倒し2c 上手出投げ2d 掬い投げ2d	＜崩し技＞左おっつけ6b 左のどわ 4b 右おっつけ5a まわし切り5c 引きつけ 3b 首投げ 1e 首捻り　 2d 左腕返し　3b 上突っ張り3c ハズ押し　4b 右のどわ 3b	＜立合＞ぶちかまし3c 左差し　3b 体当たり4c 張差し　2c おっつけ3b 右突放し3c 右抱え込み1d 頭c肩a胸c 手c変化e	＜心＞気迫ライバル意識突っかけまった立合い× 土俵際初顔○	＜技＞ワキ甘い挟みつけ波状攻撃左半身	＜体＞腰高足腰柔軟右足首左足親指
		重	13.0
力	B13.0	馬力	13.5
		怪力	12.5
足腰	D 9.0	安定	8.0
		粘り	10.0
速	D 9.0	出足	10.0
		敏捷	8.0
技	D 9.5	技巧	10.0
		キレ	9.0
離	B12.5	突	11.5
		押	14.0
		引	9.0
組	C11.0	寄	12.5
		投	8.5
		極	8.5

★略歴・近況　近年まれに見る中卒叩き上げの日本人大関。16年初場所に17歳で幕下優勝して一躍脚光を浴び、その年のうちに入幕。小結までは早かったが、その後長らく停滞が続いた。当時無敵の朝青龍や白鵬を食ったり、大勝もするが安定しなかった、転機は22年九州、白鵬の連勝を63で止める大仕事。翌23年は全5場所で関脇を務め、うち4場所二桁の安定感で大関に推挙された。昇進後は10勝前後に安定していたが、25年5月は白鵬と全勝対決を戦うなど13勝。その後もたびたび好成績を収める一方、初めての休場を味わうなど一けたに終わる場所もあって、綱には手が届かずにいる。

★27年展望・続報　　大関もはや３年。もう10年も幕内で取っているだけに疲労も出てきたか。今年こそ悲願の初優勝と横綱を。

★取り口解説　　突き押しか左四つの寄りで前に出る相撲。左右のおっつけ、のどわを効かせてそのまま押し出すか、左四つに組み止めれば盤石。かつては詰めが甘いと言われたが、四つ身では慎重すぎるほどのきれいな詰めを見せる。攻撃一辺倒の印象もあったが、左を差すと腰の重さも発揮され、最近は半身で防戦してからじわじわと逆転する取り口も見せるようになった。

★攻略法　　ワキ、腰高、土俵際に弱点があると言われ続けたが、かなりまとまってきた。変化もたまに決まるが、立ち合いで呼吸が合わないと動揺するところがあるので陽動作戦は効果的。スピーディーな展開に持ち込めば、もろ差しを狙うチャンスもある。

★パラメータ・スキル解説　　押しでも寄りでも前へ出る馬力がすごい。出足が止まってからも前に出られるところが琴奨菊にはない持ち味だ。意外と体の柔らかさもあるが、近年小さな故障が増えてきたのが心配。

豪栄道最高位:大関　大阪出身　境川部屋　29歳
取り口：技能・正攻法型				型：左差右前褌/右差左前褌		得意手：寄り,投げ,押し		183cm/145kg 平均中肉
体格	D 8.0	懐	7.5	＜決め技＞右四つ寄り4a 右下手投げ5b 両前褌寄り4b 上手出投げ4b 掬い投げ 4b 首投げ　　4c 小手投げ 2b 引き落とし5a 下手出投げ3c 吊り寄り　 3c 浴びせ倒し2d	＜崩し技＞モロハズ 4c おっつけ　3c ひねり 2d 渡し込み 2d 外掛け　 3c 引きつけ 4b 切り返し 3d うっちゃり2e 小褄取り 1e	＜立合＞右前褌　3b 右差し 2d 左前褌 2c カチ上げ3c おっつけ2c 張差し　3c 頭a肩c胸e 手b変化e	＜心＞気迫スロ-スタ-ト尻上がりツラ相撲引き癖投げ癖詰め× 番付運○	＜技＞上手相撲逆四つ○ 足跳上げ振り回し膝送り前捌き	＜体＞重心低い前傾○ バッタリ左ひじ腰痛右ひざ
		重	8.5
力	C10.5	馬力	10.0
		怪力	11.0
足腰	C10.5	安定	10.0
		粘り	11.0
速	C11.5	出足	10.5
		敏捷	12.0
技	B12.5	技巧	12.0
		キレ	13.0
離	C10.0	突	9.0
		押	11.0
		引	11.0
組	B12.0	寄	12.0
		投	12.0
		掛	10.5

★略歴・近況　　強豪埼玉栄高で実績を残し、期待に応えて2年半で入幕した。19年9月、新入幕で優勝争いに加わり横綱白鵬に挑戦。三役と平幕を往復していたが、24年5月、3年ぶりに関脇復帰してからは安定し、連続在位記録を作る。たびたび2けたを勝つものの好成績は続かず、ぎりぎりの勝ち越しが多かった。26年春は12勝してご当所を沸かせたが、翌場所8勝どまり。名古屋も6日目に2敗と躓いたが、中盤から立て直し2横綱を連破。白鵬を２場所連続で倒したことで俄かに大関へのムードが高まった。横綱３タテを狙った日馬富士戦で膝を負傷。優勝争いからは後退したがよく粘り、千秋楽優勝争いトップの琴奨菊を下して12勝。悲願達成となった。

★27年展望・続報　　新大関場所では8番に終わり、2場所目は屈辱の二桁黒星。膝の回復具合も心配される。白鵬に3場所連続勝利した自信を胸に復活を期待したい。

★取り口解説　　右でも左でも浅い上手を取ると十分。強い引付けで体格の不利も感じさせない。出し投げ、捻り、外掛けなどの多彩な技があり、ハズ押しなどの基本技の完成度も高い。相撲センスの塊のような力士だが、その勘のよさゆえに時にまともな引きや強引な首投げと危険な技に出る。

★攻略法　　相撲巧者だが上手相撲でワキは堅い方ではない。自分の得意な四つに持ち込こんで勝負したい。もしくは徹底して離れて取り、焦れてまともに叩くのに付け入るか、頭を下げたところを逆に叩けば、意外に前に落ちることはある。

★パラメータ・スキル解説　　組んでも離れても技が出る。懐の深さはないので、胸を合わせないように先手を取って攻める。主に上手からの芸が多いが、投げは下手からが多い。攻め込みながら詰めを誤って落ちることが目立つ。

平成27年　＜home＞＜データ解説＞＜現役＞＜平成＞＜昭和＞
上位陣	白鵬日馬富士鶴竜琴奨菊稀勢の里豪栄道
三　役	栃煌山安美錦妙義龍豪風碧山
古　参	旭天鵬若の里豊ノ島嘉風松鳳山豊真将北太樹豊響時天空翔天狼玉鷲佐田の富士蒼国来里山
中　堅	隠岐の海勢魁聖常幸龍千代大龍宝富士栃乃若臥牙丸富士東天鎧鵬德勝龍栃ノ心旭秀鵬東龍誉富士
新　鋭	髙安遠藤大砂嵐舛ノ山千代の国旭日松琴勇輝千代鳳
新入幕	鏡桜、貴ノ岩、照ノ富士、千代丸、荒鷲佐田の海、逸ノ城、阿夢露